2004年01月31日
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カテゴリ: 家庭生活


5秒後に我に返り、寝起きの不機嫌に怒りがミックスしたワシは、そこに落ちていたスリッパで思いっきりムスメの頭を叩き返そうと振り上げるが、この一週間ロクに顔も合わせなかったことを瞬時に反省し、スリッパ握ったままとグッとこらえて一転「おはよう」と引き攣り笑顔でやさしく挨拶する。が、逃げ足の速いムスメはもう目の前にいなかった。

昼間、ムスメが凧揚げをしたいというので近所のディスカウントストアとスーパーを2軒廻って懐かしの「ゲイラカイト」を探すが、いずれも「正月までしかない」とのことで、ガックリ。とりあえずクルマで5分の広い公園に出かけると、ムスメは何が面白いのか、園内の敷地に配置された大小100個ほどもある岩という岩に登っては降りるというのを延々と飽きもせず繰り返す。何度か滑り落ちて膝から血が出てもやめないので、一体何の影響でこんな気合の入ったロック・クライマー魂が芽生えたのかと少し心配になる。

夕方、外食することにして妻子と3人で近所の駅前にある「中国家庭小皿料理」の店に行く。ハラペコだった我々は、ビール、紹興酒、ピータン豆腐の冷製、蒸し鶏の葱ソース、大海老のマヨネーズソース和え、五目おこげ(醤油風味)、鶏肉とカシューナッツの炒め、合鴨の燻製、小龍包子、杏仁豆腐などを、1時間足らずで一気に食べて店を出る。
ここで、先日から妻が「温泉行きたい温泉行きたい温泉おんせん」とうわ言のようにリピートしていたのを思い出し、急遽駅前のタクシーに乗り込み「今から温泉に行くぞ!」と市内の「天然温泉・スーパー銭湯」という所に手ぶらで突入する。妻は「だからぁ、温泉ってこういうのじゃなくて」とやや遺憾の表情ながら、ワケのわかっていないムスメは「♪オンセン、オンセン」と踊り出す。

到着し、中に入るとものすごい数のヒトでごった返している。なるほど、不景気な世の中の手近なリゾートとして、この手の施設の庶民の需要はすごいのだなと実感する。入り口にある自販機で入浴券やタオル券など一式購入し、妻を解放してやるため、ムスメを引き取って男湯に入る。脱衣所も洗い場も、おっさんや子供でパニックに近い状態である。混みあう屋内の洗い場で大急ぎでムスメと自分を丸洗いし、屋外の露天風呂に出る。

ここは、この露天の岩風呂が名物らしく、なかなか開放感があって気持ち良い。真冬の外気の冷たさと岩風呂の暖かさのコントラストがカラダに心地良く、見上げると夜空が広がっていていい感じである。これで入浴料700円は値打ちあるなぁ。
などとボンヤリしていたら、は!ムスメの姿が見えない。ま、まさか湯船に!と焦って周囲をキョロキョロ探すと、すぐ後ろの岩にムスメは必死でよじ登っていた。
もう、ええっちゅうねん。

※露天岩風呂の現場風景





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最終更新日  2006年04月24日 00時26分21秒
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