てにをは
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久しぶりに、抱いて眠りたい本に出会いました。何だかよくわからないけれど、いとおしい本でした。読み始めはぐいぐい入らせられ、後半は、あたまがぼぉーっとする感覚で、あと少しでラスト、という時に友人と会ったのですが、現実に抜け出せなくて困りました。本当に滅多に経験できない、ぐわぁんといった感覚です。語彙・表現力が少なくて、ちゃんとした言葉に出来ないのが、悔しい。 「眠れるラプンツェル」山本文緒ルフィオ 汐美ちゃんまだ抜け出せない私には、名前もいとおしいなぁと思ってしまう。 こうして家の中で何もせず横になっている限り、何も起こらないのだということに改めて気がついた。何もしなければ平和なのだ。水面に小石を投げるから波紋が起こるのだ。凪いだ心でいたかったら、ぴくりとも動かないことだ。 (第二章 おとことねむる より) 毎年、春がくるのが憂鬱だった。 水道の水が夜話から書くなって、細かい雨が降ると雪が来る。その季節が、私には重く感じられて仕方なかった。このままじゃいけない、という気にさせる春が私は嫌いだった。 このベランダに立って、何度も季節が過ぎていくのを私は見ていた。ただ何もせず、じっと馬鹿みたいに空だけ見ていたのだ。 私は退屈を求めていた。何も起こらないことを望んでいた。このまま永遠に、空だけを見て暮らしていきたかった。 でも結局、何もかも自分の手で壊してしまった。どんなにうまく死んだふりをしても、やはり自分から本当に死ぬことはできなかった。私は生きていたかった。春が来ることを喜べる暮らしがほしかった。 (終章 ひとりでねむる より)人。それは、何かと擦れることによって、何かが生まれたりして、少しづつでも何かしら変化することが、生きてるってことなんじゃないかなぁと思う。変化しない人間はいない。凪って表面上は、私にも時々ある。でも、水面下では、すごい色々考えたりして、微妙にかもしれないけど、変化はしてる。完全な凪なんて、生きてる限り、存在しないのかもしれない。ルフィオ、6年間、実は、山本文緒は、特別スキってわけではなかった。いいと思う何冊かはあっても、他にぐっとくるものがなくて、心に留めてなかった。だから今回の本も、さぁちぃに推薦されなかったら読んでなかっただろう。感動の共有ってステキだなぁと思う。ありがとう。
2004.10.12
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