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「冒険者たち」は、夢に向かって突き進むことの素晴らしさを謳った傑作である。都会での挫折、一攫千金を夢見た海底の財宝探し、そして悲劇的な結末・・・。マヌー(アラン・ドロン)、ローラン(リノ・ヴァンチュラ)レティシア(ジョアンナ・シムカス)の三人それぞれが青春を賭けた夢を打ち砕かれ、パリから5000キロも離れたアフリカのコンゴに新しい”夢”を見つけにやってきた。これは男女三人の冒険と友情を描いた作品である。前衛芸術家のレティシアはパリでカーエンジニアのローラン、飛行機乗りのマヌーと知り合う。お互いの夢は次々に挫折、そんな時、コンゴの海底に5億フランの財宝が沈んでいるという情報を聞きつけ、3人は冒険の旅に出る。財宝はやっと手に入れたものの、ギャングに襲われ、レティシアは死亡する。レティシアを海に埋葬するシーンは胸が熱くなるようだ。二人はレティシアの分け前を彼女の故郷の親戚に届けてやる。こういう律儀さがこの映画の何とも云えないいいところである。彼女が言っていた浮遊島、廃墟の人口島だがフランス、ビスケー湾に実在する島だ。この島でギャングに撃たれて死ぬ間際のマヌーにローランが語りかけるシーンは友情に満ちている。「マヌー、レティシアは言ったぞ、ここでお前と暮らすって」「--この嘘つきめ」マヌーは事切れる。死によって終焉を迎える恋と友情、海を舞台にした青春への鎮魂歌であろうか。1967年 フランス=イタリア・カラー 監督 ロベール・アンリコ 出演者 アラン・ドロン リノ・ヴァンチュラ ジョアンナ・シムカス セルジュ・レジアニ ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.29
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梅雨明けと共に熱波が押し寄せてきた。ぶっ倒れそうな毎日だ。”ゾロ”の活躍を見れば少しは暑さしのぎになるかもしれない。アメリカ滅亡をたくらむ謎の秘密結社に敢然と立ち向かうゾロ。愛する家族のために一度は剣を捨てたゾロが、今国家を守るため再び立ち上がる。スティーブン・スピルバーグが放つ超大作アクション・アドベンチャーだ。カリフォルニアがアメリカ合衆国への仲間入りをしようとしていた1850年のことである。民衆の自由獲得を機に引退して家族を愛する男、アレハンドロに戻ろうと決意した正義の男ゾロ(アントニオ・バンデラス)の前に現れたのは、アメリカ滅亡を企む秘密結社であった。そのリーダー、アルマン伯爵(ルーファス・シーウェル)は邸宅に”秘密兵器”を集積して作戦決行の機会を狙っていた。家庭を大事にしないゾロに妻のエレナは愛想をつかし、エレナはアルマンと恋仲になる始末。息子のホアキンは父親がゾロだとは知らずに父を弱虫と軽蔑している有様だ。やがて、アルマンの陰謀に気づいたゾロだったが・・・・。エレナを巡ってゾロはアルマンと決闘する。ポロで勝負するのだが、アルマンの策略に気がついたエレナは馬の鞍をゆるめてゾロを落馬させる。「負けたのだから帰って」「君はアルマンを愛していない。10年一緒に暮らしてきた私にはわかる」と言って、去っていく。太り気味のゾロだが、運動神経は中々のものだ。しかし、さすがのゾロも愛馬の熱演には負けて見える。この愛馬たるや見事な演技を軽々とこなすのだから恐れ入る。長年、映画を見ているが馬が酒を自分で飲むシーンは初めて見た。最後の列車内でのゾロとアルマンの戦いは見ものである。2005年 アメリカ・カラー 監督:マーティン・キャンベル 出演者: アントニオ・バンデラス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ルーファス・シーウェル ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.27
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これは必見のお伽話である。シャルル・ペローの「ロバの皮」を原作に、庶民に身をやつした美しい王女と王子の恋物語を描く。監督は「シェルブールの雨傘」などのフランスのミュージカル映画の巨匠ジャック・ドゥミ。主演はフランスを代表する大女優、カトリーヌ・ドヌーブ。ミシェル・ルグランの音楽も美しい、幻想的な名作ミュージカル・ファンタジーである。豪華なキャストだが中でも、鮮やかなドレスや宝石を身にまとったドヌーヴの、映画史上類を見ない高貴な美しさは必見。はるかむかし、青のお城に王さま(J・ドミー)と美しいお妃さま(C・ドヌーブ)ととても素敵な王女さま(C・ドヌーブ)がいた。ある冬の朝、お妃さまが亡くなられ、死にぎわに、王さまに向かって結婚する場合は自分よりも美しい女性を選んでほしいといいのこした。しかしお妃さまより美しい女性というのはこの世でただひとり王女さまだった。自分の娘に恋い焦れた王さまは、王女さまに結婚をせまった。「お父上と結婚するなんて、そんな不道徳なことは出来ません」不倫の恋に悩んだ王女はリラの妖精にすべてを打ち明けた。リラの妖精の助けを受けて王女は王さまにわざと不可能な条件を要求した。それは、毎朝ワラの上に金や宝石の糞をして王国の財産をつくっている不思議なロバの皮がほしいと言うのだ。ところが王さまはすぐさま大事なロバを殺して、その皮を王女さまのところへ運ばせた。月や太陽のドレスと宝石とリラの妖精からもらった魔法の杖を持ち、ロバの皮を身にまとって正体を隠した王女は、お城から逃げ出して隣の国の田舎で下女として雇われる。王女さまは、いつもロバの皮を身につけているので人々は《ろばの皮》と呼んでいやしめる始末た。ある日誘惑に負けて、こっそり太陽のドレスを着てみた王女を、通りかかった、この国の王子さま(J・ペラン)が見て、たちまち一目惚れ。その日から恋の病いにとりつかれてしまった。侍医たちは、この病いを治すには結婚以外にないとの診断を下す。王子さまはその条件として彼が食べたお菓子の中から見つかった指環がぴったりはまる女性を相手に選びたいと言った。その指環は《ろばの皮》がお菓子をつくった時彼女がわざとその中へ入れておいたものである。あらゆる国の王女や若い貴族の娘、はては召使いに至るまでが、その指環をはめてみようとしたが誰ひとりとしてうまくはめられない。そして、最後に《ろばの皮》の番がやってきた。まるでシンデレラの靴が指輪に変わったようなものだ。そして指環は彼女の指にぴたりとあい、こうして彼女は王子さまとめでたく結ばれた。ご成婚式の当日、王女さまの父君とリラの妖精は何とヘリコプターに乗って空をとんで来た。父君とリラの妖精は結婚していたのだ。こうしてお祝いの宴は三カ月も続いたという。カトリーヌ・ドヌーヴたるや実に美しい。この映画は彼女あってこその作品である。彼女の美しさに酔って欲しい。1970年 フランス・カラー 監督 ジャック・ドゥミー 出演 カトリーヌ・ドヌーヴ ジャック・ペラン ジャン・マレー フェルナン・ルドウ ミシュリーヌ・プレール ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.21
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リストラで居場所のなくなった中年男と、特異な体質を持つ女の愛を描くファンタジー。監督は「カンゾー先生」の今村昌平。辺見庸の原作2篇を基に、冨川元文、天願大介、今村昌平、杉山美枝が共同で脚色。主演は、役所広司と清水美砂。第20回環境映画祭フィクション映画部門賞受賞、第25回日本アカデミー賞優秀主演男優賞(役所広司)受賞、第54回カンヌ国際映画祭正式出品、芸術文化振興基金助成作品である。 失業中の中年男・笹野(役所広司)は、孤独な死を遂げたホームレスのタロウを偲ぶうち、彼が生前「能登半島の日本海に面した赤い橋のたもとの家の壺の中に、宝物を隠した」と言っていたのを想い出し、そこを訪ねてやってくる。果たして、その家には痴呆を患う老婆・ミツと、男性と性的に交わらないと体内に水が溜まり、悪いこと?をしてしまう不思議な体質の和菓子職人・サエコ(清水美砂)が暮らしていた。そんなサエコとひょんなことから関係を持った笹野は、その後、地元の若い漁師・新太郎の世話で漁師として町で暮らしながら、サエコから体に水が溜まったと連絡を受ければ彼女の元へ馳せ参じる日々。サエコに絶頂がくると、猛烈な勢いで潮を噴き上げる。なんともそれは壮観と言うほかない。このシーンはカンヌ映画祭で絶賛を浴びたそうである。サエコの水抜きを付き合いながら、笹野はお宝の金の仏像を探すのだが、それは一体どこに隠しているのだろうか・・・。そして彼は、ミツもまたサエコのような体質であったこと、彼女がタロウの女であったことなどを知る。タロウの言っていたお宝とはミツのことだったのだ。それから暫くして、笹野はサエコが見知らぬ男・泰造と親しげに話すのを目撃する。実は、泰造はサエコの体の秘密を知っており、好き者の客に彼女を引き合わせようとしていたのだ。それを知った笹野は、彼からサエコを奪い返し、「お前が好きだ!」と喚く。「ああもうイヤ、イヤだ、イヤだ、イヤなくらいあなたが好き!水抜きをして!!」とサエコも喚きながら武者ぶりつくのだった。何とも大らかなお話だ。人間というやつは所詮こういうお話が大好きでSEXが好きなものなんだ。イマヘイ流の隠微な話だよという声が聞こえてくるような気がした。画面がやや暗く感じたのは私だけだろうか。2001年 日活配給 監督 今村昌平 出演 役所広司 清水美砂 倍賞美津子 北村和夫 夏八木勲 北村有起哉 ミッキーカーチスブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.18
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「スティング」とは”蜂の一刺し”を意味する言葉だ。禁酒法が明けて間もない1936年のシカゴーー。ギャング同士の抗争が頻発していた暗い時代の出来事である。このマチを仕切るギャングの大ボス、ロネガンに殺された仲間の復讐を果たすため、詐欺師たちが命を賭けて仕掛けた大バクチ劇だ。伝説の詐欺師ゴンドルフ(ポール・ニューマン)とフッカー(ロバート・レッドフォード)たちは、”一流”詐欺師のプライドにかけて、血を流さずにスマートに大ボスから大金を巻き上げようと計画。いかさまポーカーやニセのノミ屋での競馬ギャンブルなど、用意周到な仕掛けで大ボスを引っ掛けていく。そこにゴンドルフをマークするFBIの動きも絡み、ラストでは驚きのどんでん返しが待っている。この映画の見どころは何と言っても脚本と演出の妙である。作品全体が紙芝居風に、「下ごしらえ」「引っ掛け」「シナリオ」「吊り店」「締め出し」「最後にぐっさり」の六つのパートに分けられ、ジャズ・ピアノをバックに軽妙に進展してゆく。いたるところに伏線が張られ、騙し役が騙されていたり、仲間の筈だった人物が敵だったりと騙しのオン・パレードの連続である。詐欺師が繰り出す華麗な技の数々も見逃せない。中でもニューマンのカードさばきたるや見事である。渡り鳥シリーズの小林旭もびっくりの妙技を見せてくれる。「いかさま師が堅気の市民と同じじゃしまらねえ。明日から追われる身だ。荷造りをするさ」大勝負の前夜、ゴンドルフはフッカーにそういうと鞄を出して荷造りをはじめる。この映画はアカデミー賞7部門に輝いた作品だ。監督のジョージ・ロイ・ヒルは1930年代のシカゴを忠実に再現している。建物、衣装、小道具だけでなく、通りを行き交う車も、全て本物のクラシック・カーだ。なかでもロネガンが乗り回している車は、35年型のピアス・アローのセダンという貴重なものだそうだ。知的な作品をお好きな方にはお勧めだ。日本映画の「白昼の死角」を思い出させてくれる。1973年 アメリカ・カラー 監督 ジョージ・ロイ・ヒル 出演者 ポール・ニューマン ロバート・レッドフォード ロバート・ショウ ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.16
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米海軍航空基地のエリート集団「トップガン」に選ばれた訓練生が、友人の死や困難を乗り越えて成長していく姿を描いた作品だ。トム・クルーズが主人公・マーヴェリックの栄光と挫折、そして恋に悩む姿を熱演し、空前の大ヒットとなった。F14トムキャットほか、数々の戦闘機と空中戦を繰り広げる圧巻の映像は必見である。実に見事というほかない。名実共にトム・クルーズをトップに押し上げた作品である。カリフォルニア州ミラマー海軍航空基地。そこはF-14トムキャットを操る世界最高のパイロットたちを養成する訓練学校、通称「トップガン」ある。若きパイロットのマーヴェリックもパートナーのグースとともにこのトップガン入りを果たし、自信と野望が募っていく。日々繰り返される厳しい訓練も、マーヴェリックはグースとの絶妙なコンビネーションで次々と課題をクリアしていく。だが、ライバルのアイスマンは、彼の型破りな操縦を無謀と指摘。しかし、マーヴェリックは規則違反も平気の平左、新任の女性教官チャーリーに心奪われていく。空ではマーヴェリックの天下だ、だが挫折は突然やってきた。機がきりもみ状態に陥り、操縦不能になり、マーヴェリックとグースは海面に落下傘で脱出する。 だが、グースは死亡、マーヴェリックは責任感から卒業間近の訓練を止めようとまで思いつめる。上官はマーヴェリックに忠告する。「君の進路を決めるのは君自身だ。他の誰にも決められない」大空に賭ける青春とでも云おうか、上空から見る地上は美しい。1986年 アメリカ・カラー 監督 トニー・スコット 出演者 トム・クルーズ ヴァル・キルマー アンソニー・エドワーズ マイケル・アイアンサイドブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.15
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開巻早々マリリンとジェーンがステージで歌いかつ踊る、「リトル・ロックから来た娘」がいい。グイッと引き込まれるうまさはハワード・ホークスの手腕か。ローレライ(マリリン・モンロー)とドロシイ(ジェーン・ラッセル)はニューヨークのナイトクラブに出ている仲の良い芸人同士。ローレライはなかなかのチャッカリ娘で、金持ち息子ガス(トミー・ヌーナン)の心をとらえ、パリへ渡って結婚することになったが、出発間際ガスの父が病気でとりやめになる。余った切符でドロシイがローレライと一緒にパリへ。船にはローレライの素行を調べるためガスの父が私立探偵のアーニイを乗り込ませた。ローレライは船客名簿からヘンリイ・スポウォード三世という金持ちらしい名前を選び、会ってみると6歳の少年だ。次いで彼女はダイヤモンド鉱山主フランシス・ビークマン卿(チャールズ・コバーン)を狙う。彼の夫人が持っているダイヤの髪飾りが欲しくなったのだ。その間、アーニイはドロシイに言い寄ってきた。ある日、ビークマン卿とローレライが会っている現場をアーニイがこっそり撮影。それを見つけたドロシイは、ローレライと協力してフィルムを奪い、ビークマン卿の目の前で焼き捨てた。これを喜んだ卿は、ローレライに夫人の髪飾りを秘かに贈った。パリに着いて髪飾りがなくなったことに気づいた卿夫人は、ローレライに嫌疑をかけた。ローレライとドロシイはある料理店に出演したが、そこへ突然、ニューヨークからガスがやって来て、髪飾りの一件でローレライを責めた。ローレライは髪飾りを返そうと思ったが、いつの間にか紛失していた。ドロシイは自ら髪飾り紛失の罪を着て、ローレライになりすまし、法廷に立ち急場を切り抜ける。そのうち、ビークマン卿が髪飾りを取り返していたことが分かり、ドロシイは無事釈放。ドロシイをローレライだと思い込んだガスの父親は結婚はまかりならぬといきり立ったが、本物のローレライを見てたちまち気に入ってしまう。こうしてローレライとガス、ドロシイとアーニイの2組がめでたく結ばれるのであった。 船旅の楽しさ、歌と踊りの楽しさを満喫させてくれる映画だ。ジェーン・ラッセルの踊りも結構いけるもんだと思った。マリリンは言うまでもない。マリリンの歌う「ダイヤは女の最良の友」は最高だ。1953年 アメリカ・カラー 監督 ハワード・ホークス 出演 ジェーン・ラッセル マリリン・モンロー チャールズ・コバーン エリオット・リード トミー・ヌーナン ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.12
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殺伐とした作品が多い中、これは一寸洒落た映画といえよう。広大な葡萄園を舞台に、男女の情熱的な恋を描いたロマンティックなラヴストーリー。「スピード」「JM」でトップスターの座を掴んだキアヌ・リーヴス初の本格的な恋愛映画。42年製作の同名イタリア映画(日本未公開)のリメイク。監督は「赤い薔薇ソースの伝説」で国際的にも高く評価され、本作が初のハリウッド映画となるメキシコ映画界の雄、アルフォンソ・アラウだ。第2次大戦が終り、故郷に帰ってきたアメリカ兵ポール(キアヌ・リーヴス)は、再会した妻ベティの愛が冷えきっているのを知った。出征前の仕事であるチョコレートのセールスに戻るため汽車に乗った彼は、車中でビクトリア(アイタナ・サンチェス・ギヨン)という美女にぶつかりトランクの中身をぶちまけてしまう。彼女は妊娠中で、相手の男に捨てられ心に深い傷を負っていた。彼女の実家はラス・ヌベス(雲)という葡萄園を営む、メキシコの長い伝統と格式に則った上流階級で、厳格な父アルベルト(ジャンカルロ・ジャンニーニ)は娘の不始末を許さないだろうと語る。同情したポールは、彼女の夫を演じることを引き受けた。アルベルトは予想通り烈火のごとく怒るが、母親や祖母、祖父ドン・ペドロ(アンソニー・クイン)らは2人を優しく迎え入れてくれる。翌朝、ペドロから散歩に誘われたポールは、深い朝霧の中を歩くうち、雲の中で散歩するような気持ちになる。彼は、もう一日滞在を延ばした。積んだ葡萄を大きな樽の中で踏み、音楽に合わせて踊る儀式の中、キスを交わすポールとビクトリア。だが、妻のいる彼はビクトリアを傷つけまいとして旅立つ決心をする。その夜、彼はペドロと酒を酌み交わすうち、ペドロに進められて窓辺の彼女に歌で愛を告白するが、返事はなかった。翌日は収穫祭で、ポールの忠告に心が軟化したのか、アルベルトは2人の結婚を許すと言う。だが、ビクトリアはこれ以上家族をだますことに耐えきれず、ついに真相を告白し、アルベルトは衝撃を受けた。ヒッチハイクで乗り込んだ車の運転手がポールに聞く。「こんなところで何をしてたんだ?」「歩いてた」「歩いてた?」「雲の中を」「地上へ戻ったか」故郷に帰ったポールはベティと別れ、ビクトリアに求婚するため葡萄園を訪れた。だが、酩酊するアルベルトと争いになり、ランプの火が燃え移り、葡萄園は瞬く間に全焼する。ポールは土を掘り返してみると、元根は無事だった。それを見たアルベルトは頑迷な心を解き、ついに愛し合う2人を許す。2人は皆に祝福され、本当の夫婦になるのだ。葡萄ふみの儀式、窓辺で歌う愛のセレナーデ、それとアンソニー・クインが何ともいい味を出している。見ていてホッとする映画といえよう。所々でフラッシュのように描かれる戦争の場面は余り意味がない、むしろいらないのではないかという気もする。ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.11
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1965年(昭和40年)は「サウンド・オブ・ミュージック」が配収11億円、「007・サンダーボール作戦」が10億円と大ヒットした。≪マネー・メーキング・スター≫1)ショーン・コネリー(英・米)2)ジョン・ウェイン3)ドリス・デイ4)ジュリー・アンドリュース5)ジャック・レモン≪外国映画・ベスト5≫ キネマ旬報・批評家選出1)81/2(伊)2)明日に生きる(伊)3)野望の系列4)柔らかい肌(仏)5)メリー・ポピンズ≪外国映画・ベスト5≫ 映画の友・ファン選出1)サウンド・オブ・ミュージック2)メリー・ポピンズ3)007/サンダーボール作戦(英=米)4)007/ゴールドフィンガー(英=米)5)太陽がいっぱい(仏・再公開)≪人気スター・ベスト5≫ 男優1)ショーン・コネリー(英・米)2)スティーヴ・マックィーン3)アラン・ドロン4)ディヴィッド・マッカラム5)アンソニー・パーキンス 女優1)ジュリー・アンドリュース2)オードリー・ヘブバーン3)アン・マーグレット4)クラウディア・カルディナーレ(伊・米)5)ナタリー・ウッド≪アカデミー賞≫作品賞 サウンド・オブ・ミュージック(アーガイル・20世紀フォックス)主演男優賞 リー・マーヴィン(キャット・バルー)主演女優賞 ジュリー・クリスティ(ダーリング)助演男優賞 マーティン・バルサム(A Thousand Clowns)助演女優賞 シェリー・ウィンターズ(いつか見た青い空)監督賞 ロバート・ワイズ(サウンド・オブ・ミュージック)作曲賞 ドクトル・ジバゴ(モーリス・ジャール)日本映画界ではヴェネチア映画祭で、三船敏郎が「赤ひげ」で主演男優賞を獲得。カンヌ映画祭で「東京オリンピック」が国際批評家賞を得た。「東京オリンピック」は国内配収が12億円の大ヒット「赤ひげ」「日本列島」「水で書かれた物語」「網走番外地」などが注目を集めた。ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.10
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「ダイ・ハード」シリーズで”死なない男”の異名をとったブルース・ウイリスが内戦化のアフリカに潜入するお話だ。ウォーターズ大尉に与えられた任務、それは、「アメリカ国籍の女医リーナ・ケンドリックスを救出せよ」だった。困難な状況から無事に脱出することが出来るのかーー!米国海軍、国防総省の全面協力により、現役の原子力空母や戦闘機が登場!海軍特殊部隊シールをリアルに描く迫力の映像は見逃せない!!アメリカ海軍特殊部隊シールのA.K.ウォーターズ大尉(ブルース・ウィリス)にとって、人生とは軍隊のことであり、ミッションの遂行こそが、人生のすべてであった。過去の軍人としての輝かしいキャリア。いまや彼は7人の戦術スペシャリストを率い、任務遂行率100パーセントを誇る精鋭部隊の隊長として、司令官の絶対的な信頼を得ていた。ウォーターズに与えられた任務は、「内戦下のナイジェリアから、アメリカ国籍の女医リーナ・ケンドリックを救出せよ」だった。クーデターによって大統領一家を殺した反乱軍は、暴虐の限りを尽くし、生命の危機にさらされた外国人は次々に国外脱出していた。だが、国際的な医療奉仕団のスタッフとして内戦の犠牲者の治療にあたるリーナ(モニカ・ベルッチ)は、いまなお辺境の村の教会にとどまっていた。そこに反乱軍が進軍しているとの情報が入った。ウォーターズと7人の部下は、その教会に到着する。あとは彼女を連れて12キロ先にある軍用ヘリとの合流地点に移動するだけ。だが、思わぬトラブルが発生した。リーナが、患者を置いてひとり逃げることを拒否したのである。難民の救助は内政干渉にあたり、重大な命令違反となる。だが、リーナの燃えるような強い意思を秘めた瞳に、ウォーターズに「NO」と言わせない力があった。70名の患者のうち、歩行可能の者だけを連れて、一行は合流地点に向かって歩き出す。しかし、負傷した者を率いて夜のジャングルを進むのは、想像以上の困難を伴なった。しばらくして、反乱軍の気配を察したウォーターズは、リーナを狙う銃口を発見。兵士が引き金を引く寸前に、ウォーターズのナイフが喉を切り裂く。感謝する彼女に、「重要なのは、任務の遂行だ」と、冷たく答えるのだ。そして、一行はなんとか合流地点にたどり着く。だが、ウォーターズはヘリにリーナだけを力ずくで乗せ、難民を置き去りにして飛び立った。「だましたのね!」激怒するリーナはウォーターズを平手打ちにする。やがてヘリは、患者を残してきた教会の上空にさしかかる。そこには、地獄絵図のような光景が広がっていた。神父もシスターも、そして患者たちも、一人残さず虐殺されていた……。眼前に広がるこの地獄は、自分たちが残してきた難民を待ち受ける運命だ。ウォーターズは、23年間の軍隊生活で、初めて命令違反を犯す一言を発した。「ヘリを戻せ……」と・・・ ヘリに乗れるのは女や子供などごく僅かだ。部隊は残りの避難民やリーナを連れて密林に入っていく。そして・・・感動的なのはラストで涙を流しながら、傷ついたウォーターズに話す黒人の女の言葉だ。「ありがとう、あなたのことは絶対に忘れない・・・」と。2003年 アメリカ・カラー 監督 アントワン・フークア 出演 ブルース・ウィリス モニカ・ベルッチ コール・ハウザー イーモン・ウォーカ ジョニー・メッスナー ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.09
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三船の主演で、裕ちゃん、勝新、錦ちゃん、それにルリちゃんを加えた5大スターの顔合わせで実現した作品だ。個性豊かな5人が織り成すドラマは見るものを惹きつける。物情騒然としてきた天保年間、幕府の陰謀、策略が日夜企てられ、暗躍していた。ここ、人里離れた三州峠に偶然なのか、申し合わせなのか、にわかに人が集まってくる。まず、“からす”と呼ばれる謎の武士に金で買われた鎬刀三郎(三船敏郎)という用心棒風の男。彼はある密命をうけていたが、それが何であるかは全く知らない。三郎は途中、風来の女おくに(浅丘ルリ子)を助け、峠のふもとにある一軒の茶屋に預けた。その茶屋には明るい田舎娘のお雪(北川美佳)、強欲な老主人の徳兵衛、それに玄哲(勝新太郎)と名乗る無気味な医者くずれが同居。そしてそこへ渡世人の弥太郎(石原裕次郎)が足をとめる。さらに血だらけの男が二人、一人は狙った獲物は必ず射止めるという追跡役人の伊吹兵馬(中村錦之助)で、その縄にかけられているのは盗人の辰だった。弥太郎に惚れる茶店の娘お雪が好きだという場面で裕ちゃんは応える。「俺みてえな男にやさしいことを言ってくれるじゃねえか、泣けてくるぜ」これはいつもなら相手役のルリちゃんに言うセリフだ。三郎と弥太郎が成り行きで殴り合いの喧嘩をする。やや太り気味の裕次郎と三船がくんずほぐれつする場面は一寸した見物である。三船が「久しぶりにスカッとしたぜ」とのたまう。二人が茶屋を出たあと、五、六人の凶悪者が押し入り、伊吹らをおそった。茶屋は一瞬にして恐怖と化し、連中は辰から何か伝言を聞き出すと容赦なく斬り捨て、伊吹ら四人を人質にした。この盗賊の首領は何と意外にも同居人の玄哲ではないか。そこへ、三郎が他の凶悪者に捕えられて入ってきた。三郎の持っていた、一通の密書を見た玄哲は三郎が仲間であることを知り、水野越前守の命で、三州峠を通る御用金を掠奪し、松本藩をつぶすためだと話した。ところが、その命を下した“からす”から「玄哲を斬れ」という密書が三郎に届いた。実は御用金などというのは真赤な嘘で、水野の弱みを握る玄哲を抹殺するという“からす”の大芝居だったのだ。“からす”の差し向けた囮の行列が近づいてきた。弥太郎が率いる陣屋の捕手もかけつけた。策略を知った三郎の止めるのをふりきって、玄哲は一目散に砂袋をつんだ行列の中へ斬り込む。だが裏切られ、野望をくだかれた玄哲は追手をのがれ、自ら死を選んだ。もはや、三郎には、一人私腹を肥やす“からす”は許すまじき存在であった。“からす”の一行を待ち伏せた三郎は、その胸元に剣を走らせた。裕ちゃんの剣戟シーンはほとんど見せてくれないのは残念だ。立ち回りをするには体力が落ちていたのかもしれない。勝新の立ち回りでは時々、座頭市まがいの居合いを見せてくれるのが楽しい。 1970年 東宝・カラー 監督 稲垣浩 出演 三船敏郎 石原裕次郎 勝新太郎 中村錦之助 浅丘ルリ子 北川美佳 ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.08
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この映画はつまらないB,C級の西部劇かもしれない。だが、私の脳裏には今でもしっかりとこの題名は刻み込まれていた。中学生で見たのだから、もう50数年前のことだ。お話はいたって単純である。生活の単調さから逃れるため、ニューイングランドの家を飛び出してワイオミングにやって来たモリー・ウッヅ(バーバラ・ブリトン)は、ヴァージニアン(ジョエル・マクリア)と相棒スティーヴ(ソニイ・タフツ)と知り合う。彼女はヴァージニアンに惹かれながらも、女の扱いのうまいスティーヴとつき合うようになったが、スティーヴは町の悪漢トランパス(ブライアン・ドンレヴィ)にひきこまれて、牛泥棒の片棒を担ぐ。トランパスは事ごとにヴァージニアンと対立していたが、それにかかわらぬつもりだったヴァージニアンもスティーヴが盗みを働くに至っては、心ならずも親友を捕えないわけにはゆかなかった。このあたりにはまだ法がなく、牛泥棒は重罪、それも縛り首に決まっていた。ヴァージニアンは心で泣きながら刑の執行を命じた。そしてトランバスを追う。だが待ち受けたトランバスに撃たれる。モリーはトランパスに射たれたヴァージニアンを看護するうち、彼に恋心を抱くが・・・スティーブを縛り首にしたと知って彼に反発する。「ここではそれが法なの、誰かが執行しなければ正義は護れないのよ」テイラー婦人がそういって聞かせるのだ。傷の癒えたヴァージニアンとモリーはトランパスの悪宣伝が渦巻く町へ結婚式に向かう。ついにヴァージニアンはトランパスを討つべき時が来たと、彼を求めて落日の町で烈しい決闘が行われる。勝負は一瞬で決まった。そして・・・どうもこの作品でジョエル・マクリーのファンになったようだ。そういった意味で私にとって忘れがたい作品の一つである。1946年 アメリカ・カラー 監督 スチュアート・ギルモア 出演 ジョエル・マクリー ブライアン・ドンレヴィ ソニー・タフツ バーバラ・ブリトン フェイ・ベインター ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.07
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これは確か高校生の時に見た映画で、リズの美しさに圧倒された記憶がある。リズの花嫁姿は絶品であった。永遠の美女、エリザベス・テーラーの10代とは思えぬ美しさと、オスカー俳優スペンサー・トレイシーの名演が、花嫁と父親の複雑な心境を、絶妙なおもしろさと独特の切なさで見せてくれる。監督は「巴里のアメリカ人」のヴィセント・ミネリ。 娘のケイ(エリザベス・テイラー)を新婚旅行に送り出して、弁護士のスタンリー・バンクス(スペンサー・トレイシー)は披露宴の残骸の中へがっくり身を落としていた。ケイが、バクリー・ダンスタン(ドン・テイラー)という青年と結婚したいと両親を驚かしたのは、何ヵ月前のことだったか。妻(ジョーン・ベネット)は落ち着き払っていたが、スタンリーはダンスタン家が立派な名門であり、バクリーがなかなかしっかりした青年であることを知るまでは、オチオチ眠れもしなかった。晴れて2人の婚約がすむと、スタンリーの頭痛の種は結婚費用。なるべく式も内輪にすませたい彼の意志に反して、妻や娘は一生の願いとして教会で盛大な式を挙げたがった。いっそ、娘が男と駈け落ちしてくれた方が、まだ安くつくではないか。私も一人娘を嫁にやった一人として思うのだが、本当に真剣に駆け落ちを願ったものである。「俺を破産させるつもりか!」とスタンリーは妻に向かって喚く。「あなた、女の子が花嫁衣裳を着て結婚出来るのは一生に一度しかないのよ、一度だけ」と妻はやんわりと諭す。ようやく教会の式も決まり、披露宴招待の人数も折り合って、知人から続々と贈物が届くようになった頃、ケイは突然破談にしてくれと言い出した。新婚旅行の行き先について、バクリーと他愛ない喧嘩を始めたのである。所が親父が仲裁に乗り出す間もなく、若い2人はケロリと仲直りしてスタンリーに背負い投げを食わせる始末。式の予行練習も済み、スタンリーは眠られぬ結婚式前夜を過ごした。晴れの式では、ケイは堂々たる花嫁ぶりで、逆上した親父を圧倒し去った。知人たちがただのシャンパンを飲みに集まる披露宴の混雑で、スタンリーは遂に去り行く娘に言葉をかけてやる暇さえなかった。もの想いに沈むそのスタンリーに、その時電話がかかってきた。駅からケイが父親に送る最後の「おやすみ」だった。スタンリーは、晴れ晴れと妻を抱いて古い恋歌のレコードをかけながら踊り始めた。この最後の踊りが何ともいい。余韻たっぷりでほのぼのとしたものを感じる。 1950年 アメリカ・モノクロ 監督 ビンセント・ミネリ 出演 エリザベス・テーラー、スペンサー・トレイシー、ジョーン・ベネット、ドン・テーラーブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.05
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地球侵略を企む宇宙人と人類の攻防を、圧倒的な迫力で描いたSF作品である。次々に壊滅していく世界の都市。コンピューターだけでなく、精巧な模型や1000人以上のエキストラを使い画面に臨場感を与えている。 7月2日。ホワイトハウスのホイットモア大統領(ビル・プルマン)は、国防総省参謀本部長グレイ将軍(ロバート・ロッジア)らと異常な巨大物体接近の報告を受ける。物体は異星人の宇宙空母であることが判明、数時間後には十数隻の宇宙船が大気圏に突入するのだ。N.Y.では天才的なコンピューター技師のデイヴィッド(ジェフ・ゴールドブラム)が、宇宙船から発信される電波にあるパターンがあり、一種のカウントダウンの役目をしていることに気づく。シルヴァーレイクでは5歳のディランが宇宙船を発見、ダンサーの母ジャスミン(ヴィヴィカ・フォックス)に知らせた。彼女は恋人で休暇中の空軍パイロットのヒラー大尉(ウィル・スミス)と一緒にいたが、彼はエドワード空軍基地に戻る。L.A.郊外では17歳のミゲル(ジェームズ・デュヴァル)が糖尿病の11歳の弟トロイの世話をしていた。14歳の妹アリシア(リサ・ジャクブ)もいたが、父ラッセル(ランディ・クエイド)は妻を亡くしてからアル中になり、宇宙人にさらわれたことがあると言っては、農薬散布の仕事にも熱中せず、ミゲルは父に怒りをぶちまけていた。デイヴィッドは老いた父ジュリアス(ジャド・ハーシュ)を連れ、ホワイトハウスに向かい、元妻の大統領補佐官コンスタンス(マーガレット・コリン)を通じて、大統領にカウントダウンまであと45分しかないことを告げる。だが、時すでに遅く、宇宙船から発射された怪光線によってL.A.やN.Y.は大爆発が起こり、市全体がたちまちのうちに破壊された。7月3日。ジャスミンは息子を連れ、トラックで廃墟の街を逃れてヒラーのいる基地へ向かう。途中、重傷の女性を助けるが、何とそれは大統領夫人マリリン(メアリー・マクドネル)だった。その頃、ヒラーと親友ジミー(ハリー・コニック・ジュニア)は宇宙船攻撃の選抜隊で指揮を取っていた。空中戦でただ一人生き残ったヒラーは、グランド・キャニオンで、異星人パイロットの捕獲に成功。大統領はヒューストン上空の宇宙船への核攻撃を決断するが、攻撃は失敗に終わる。全滅したエドワード空軍基地跡で野営したジャスミンは、ヒラーも死んだものと思い悲しみに暮れるが、そこへ軍用ヘリに乗って現れた彼と感激の再会を果たす。だが、重症の大統領夫人は間もなく亡くなった。7月4日。一時は絶望的になったデイヴィッドだが、父の言葉から異星人撃退のヒントを得る。月の辺りを周回する異星人の母艦にコンピューター・ウイルスを侵入させれば、敵機のシールドが弱まり、彼らの防衛システムを約30秒間停止することができ、そのわずかな時間に攻撃を加えるという。パイロット経験のある大統領やラッセルらも名乗りを挙げ、戦闘機に乗り込む。大統領は兵士たちに向かい語りかける。「今日から7月4日はアメリカ一国だけではなく、人類全体の独立記念日だ。人類が断固たる決意を示した日として記憶されるだろう。我々は戦わずして絶滅はしない、我々は生き残り、存在し続ける。それが今日我々が讃え続ける人類の独立記念日だ!!」と宣言する。ウイルスが放射されて敵機のシールドは消え、同時に地上軍の猛攻が開始された。地球人類の攻撃は果たして成功するのか???人類の未来を考えるために一度は見ておいて戴きたい。 1996年 アメリカ・カラー 監督:ローランド・エメリッヒ 出演 ウィル・スミス ビル・プルマン ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.03
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サンフランシスコの町を舞台に、刑事と囚人という異色コンビが凶悪脱獄囚を追いかけるというポリス・アクション。夏の暑い日、カリフォルニアの草原地帯で囚人たちが鉄道の線路工事をしていた。囚人のひとり、ギャンズ(ジェームズ・レマー)が、こちらに近づくトラックを見つけた。トラックがとまり、背の高いインディアンのビリー・ベア(ソニー・ランダム)がおりてきて、オーバーヒートしたので水をわけてくれと頼む。ギャンズが彼をからかうと怒ったビリー・ベアがとびかかり、2人はとっくみあいの喧嘩を始めた。とめようとした看守のブラディをギャンズが射殺。2人はトラックにとび乗って逃走する。喧嘩は脱走させるための馴れ合いだったのだ。サンフランシスコでは、刑事のジャック・ケイツ(ニック・ノルティ)が恋人のエレイン(アネット・オトゥール)と一緒の朝を迎えた。その頃、ギャンズとビリー・ベアはサンフランシスコに来ていた。公園のベンチには昔の仲間ヘンリー・ウォンが死体となって横たわっていた。ウォンは盗んだクレジット・カードを届けに来て殺されたのだ。2人は昔のギャングの一味ルーサーを脅迫し、例の50万ドルを寄こせと要求。月曜までに必ず手に入れるとルーサーが約束すると、2人は彼の恋人ロザリー(ケリー・シャーマン)を人質として連れ去る。ギャンズの捜査記録から、レジー・ハモンド(エディ・マーフィ)という黒人の仲間がいたことが分る。彼は今、刑務所で服役中だ。ヘイドン署長(フランク・マクレー)に散々どなられたジャックは刑務所に行き、レジーから情報を得ようとする。しかし、レジーもさる者、ここから出してくれという。ジャックは強引なやり方でレジーを48時間だけ仮釈放させることにした。まず、ルーサーのアパートに行き、速繋プレイでルーサー逮捕に成功。つぎに2人は.ビリー・ベアがバーテンをしたことのある卜ーチーという店に行き、ビリー・ベアーがチャイナ・タウンにいることを聞き出した。2人はチャイナ・タウンのビリー・ベアの女友達のアパートに急行。ケイシーというビリー・ベアの友達は、しばらく顔を見ていないという。ジャックはレジーが真相を隠していることに感づき、ニ人はなぐりあう。そののち、ギャンズたちは50万ドルーしかも、それは誰も盗難届けを出そうとしない性質の金だーを狙っていること、その50万ドルは自分のポルシェのトランクに隠してあることを、レジーは打ち明けた。2人がポルシェの置いてある駐車ビルの前で見張っていると、早くも釈放されたルーサーがボルシェに乗って去って行く。2人は尾行した。ルーサーはトランクからアタッシュ・ケースを出すと、地下鉄の駅に人って行く。ギャンズにケースを渡そうとして、ジャックに気づき、たちまち銃撃戦となった。ギャンズ、そしてロザリーを連れたビリー・ベアは電車に乗って逃げ出した。レジーはルーサーを追い、ブロマンズという黒人クラブから彼を見張っていた。レジーの通報でジャックもやって来る。レジーはさっそくキャンディという美人に目をつける。尾行されているとも知らぬルーサーは、バスを盗んで運転してきたギャンズに会いに行き、ケースを渡す。ギャンズはルーサーを射殺。ジャックとレジーがキャデラックで追跡する。だが、またもや逃げられた。バスがチャイナ・タウンで発見された。ジャックとレジーはケイシーのアパートに急ぐ。ビリー・ベアを射ち殺し、逃げ出したギャンズも路地裏で射殺。レジーは刑務所にもどる前にキャンディと楽しみ、半年して出所したらまた来ると約束する。ジャックは「例の50万ドルはお前のものだ。だがまた悪事をはたらいたら、容赦しないぞ」と警告したのだった。エディのデビュー作だが、彼の片鱗は窺える。タフな男のタフなお話と言えようか、銃撃戦のどぎつさはえげつない位だ。1982年 アメリカ・カラー 監督 ウォルター・ヒル 出演 ニック・ノルティ エディ・マーフィ アネット・オトゥール フランク・マクレー ジェームズ・レマー ブログランキング参加中 応援よろしくお願いします ↓人気blogランキングへ
2007.07.02
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