《櫻井ジャーナル》

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄

寄付/カンパのお願い

巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2016.03.04
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 辺野古で新基地を建設しようとする計画にもシリアでの戦闘は影響を及ぼしている可能性がある。守りという視点から見ると、沖縄に基地を集中させることは得策でなく、それでも集中させているのは先制攻撃を想定しているからだろうが、ロシアと中国を先制第一撃で反撃できないほどの打撃を加えることができないことが明確になっている現在、実際に戦争が始まると沖縄を含む日本の基地は使い捨てになってしまう。

 勿論、軍事的な価値が低下しても利権という要素は残る。すでに多額のカネを各方面にばらまいているはずで、新基地の建設を止めるわけにはいかないのだろう。巨大企業が大儲けするチャンスを潰すわけにはいかないはずだ。

 ロッキード社(現在はロッキード・マーチン)でトライデント(潜水艦発射弾道ミサイル)の設計主任をしていたロバート・オルドリッジも言っているように、「軍縮への真の障害は、会社利潤なのだ」(ロバート・C・オルドリッジ著、山下史訳『先制第一撃』TBSブリタニカ、1979年)が、そこに帝国建設や世界支配の野望、あるいはカルト的な妄想が結びついている。

 1991年12月にソ連が消滅すると、アメリカの支配層は冷戦に勝利したと喜び、自分たちが「唯一の超大国」を支配していると考えるようになり、次は世界制覇を実現しようとする。1992年初頭に国防総省でネオコン/シオニストが作成した DPGの草案 は世界制覇計画。その中心にポール・ウォルフォウィッツ国防次官(当時)がいたことから「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」とも呼ばれている。

 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官によると、 ウォルフォウィッツは1991年の段階でイラク、イラン、シリアを5年以内に殲滅すると口にしていた のだが、DPGの草案ではアメリカの潜在的なライバル、つまり旧ソ連圏、西ヨーロッパ、東アジアなどがライバルに成長することを防ぎ、膨大な資源を抱える西南アジアを支配しようと考えていた。

 2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センターとワシントンDCの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃された(9/11)直後には、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の周辺で イラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダン、そしてイランを先制攻撃する計画 ができあがっている。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.03.05 03:58:36


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: