訂正
7月26日に「東京琉球館で8月19日午後6時から「求心力を失ったアメリカ」というテーマで話します。」とお知らせしましたが、「8月19日午後7時から」でした。お詫びして訂正いたします。予約制とのことですので興味のある方は下記まで連絡してください。
東京琉球館
住所:東京都豊島区駒込2-17-8
電話:03-5974-1333
https://dotouch.cocolog-nifty.com/
7月26日の告知後、ナンシー・ペロシ米下院議長が中国政府の警告を無視して8月2日に台湾を訪問、蔡英文総督と会談しました。歴史的に台湾は中国にとって防衛上の重要な場所にあり、そこをアメリカが再び支配することを中国は許さないと警告、この「レッドライン」と表現していました。そのレッドラインをアメリカが踏み越えた以上、中国は報復せざるをえません。
明治以来、南西諸島から台湾にかけては中国を封鎖し、侵略するための拠点であり、朝鮮半島は橋頭堡です。かつては日本が手先として動きましたが、今回はアメリカが前面に出ています。そのアメリカの戦争マシーンに日本は1995年に組み込まれたことは本ブログで繰り返し書いてきました。
ウクライナでは政府軍や親衛隊の兵士が相次いで戦線を離脱、組織的な戦闘ができなくなっているという情報もあります。そうした戦況を変えるため、アメリカやイギリスは高性能兵器HIMARS(高機動ロケット砲システム)やM270 MLRS(M270多連装ロケットシステム)を供給していますが、住民を殺害し、捕虜の口を封じるために使われているだけのようです。戦線を離脱した兵士たちは市民に対する残虐行為を認め、そうした行為は司令部やキエフの政権から命令されていると証言し始めていました。住民の証言と相まってウォロディミル・ゼレンスキー政権のナチス的な体質が明確になっていると言えるでしょう。
ドイツの情報機関BND(連邦情報局)は、ゼレンスキー政権が送り込んだ戦闘部隊は7月で抵抗を終えざるをえず、ロシア軍は8月にドンバス全域を制圧できると分析していましたが、その分析通りになっているようです。
人権擁護団体のアムネスティは8月4日、ウクライナにおける戦闘で市民を危険に晒す戦術をウクライナ軍が採用していると批判する報告を発表しました。 アムネスティでさえ認めざるをえないほど明らかなこと
ジョー・バイデン政権やそのスポンサーは追い詰められているはずですが、撤退は難しいでしょう。西側でも彼らは孤立の度合いを強めていますが、なにしろ彼らは「ルビコン」を渡ってしまったのです。破滅を目の前にした猛獣をどのように制圧するかが問題ですが、日本はその猛獣に付き従っています。
状況の変化を見ながら「求心力を失ったアメリカ」について考えてみたいと思います。
櫻井春彦