ガザでの虐殺を阻止するため、あらゆる手段を講じるように命じる暫定判決をICJ(国際司法裁判所)が出したのは1月26日。その判決から48時間の間にイスラエル軍は市民345人を含む373人のパレスチナ人を殺害した。その4割は子ども、女性を含めると7割に達すると言われている。
これだけの虐殺を実行するためには相当量の武器弾薬が必要だが、イスラエルにそれだけの生産力はなく、外部から運び込まなければならない。イスラエルにはアメリカが武器弾薬を保管していたが、それでは足りないのだ。
イスラエルによる虐殺を支援しているアメリカやイギリスは自分たちの軍事拠点があるキプロスから物資をイスラエルへ運び込んでいると当初、伝えられていた。キプロスにはイギリス空軍のアクロティリ基地があり、イギリス空軍だけでなくアメリカ空軍の偵察航空団も駐留しているのだ。イスラエルの ハーレツ紙によると、10月7日からイスラエルへアメリカ軍の大型輸送機が20機、そしてイスラエルと各国がリースした民間輸送機が約50機、物資を輸送している 。
ここにきて 6機以上のイスラエル軍機がイギリスへ飛来しているとする情報 が伝えられている。10月7日からイギリスのグラスゴー、バーミンガム、サフォークとオックスフォードシャーの空軍基地に来ているという。
イギリスの基地を飛び立ったイスラエルの輸送機はネゲブ砂漠にあるベールシェバに到着している。そこあるネバティム空軍基地は兵站の拠点だ。
12月13日にはイスラエル空軍のボーイング707-300がイギリスのミルデンホール基地からアメリカのデラウェア州にあるドーバー基地へ飛んだ。第436空輸航空団がいるドーバー基地は航空貨物ターミナルで、イスラエル軍機は10月10日にそこを飛び立ったという。また1月23日にはアメリカ空軍のC-17輸送機がイスラエル軍の基地からトルコへ飛行している。
約2000名のアメリカ軍部隊がイスラエル支援の準備をしていると10月に伝えられていたが、すでにイスラエルの核施設を守るために配備されているとも報道されている。