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本日ご紹介するのは「フタオビホソナガクチキ」。その名の通り、2本の橙黄色の帯がある細くて長いクチキムシの一種です。体は光沢のある黒色で、上述したように上翅には橙黄色の横帯が2本あるのが特徴です。「朽木虫」の名の通り、成虫、幼虫とも枯れ木を餌にしています。ほぼ日本全国に分布しており、写真の通り灯火にもよく飛来します。斑紋的には「ヒゲブトナガクチキ」ともよく似ていますが、ヒゲブトの方はその名にたがわず触角が太いのが特徴で、触角に着目すれば本種と間違えずに済みます。ちなみにキノコや朽ち木を餌にする甲虫には、本種に見られるような「黒地に2対の橙黄色~橙赤色の斑紋」を持つものが多数見られます。これは一説には「擬態」とされており、単に暗い場所で見えにくくする「隠蔽擬態」に加え、特にオオキノコムシ類やキノコゴミムシ類のような不快なニオイや防御物質を持っている種が、相互に類似した外観を持つことで外敵から身を守る「ミュラー型擬態」の一群と、害はないのにこれらの有毒種に見た目だけ似せて身を守る「ベイツ型擬態」の一群が入り混じって進化したものと言われています。フタオビホソナガクチキ Dircaea erotyloides 鞘翅目ナガクチキムシ科 2023年8月19日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 31, 2026
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本日ご紹介するのは「セスジナミシャク名義タイプ亜種」。開張20~28㎜で、背中にまっすぐ黄白色の筋が入るのが名前の由来です。加えて前翅の後角付近の明褐色部から稲妻のように走る白線が特徴の、とてもきれいなナミシャクの仲間です。本種の幼虫は、アケビ科のアケビやミツバアケビの葉を餌にしており、平地から低山地にかけて比較的普通に見られます。なお、成虫は年2化で、4~7月と9~10月に出現します。セスジナミシャク名義タイプ亜種 Evecliptopera illitata illitata 鱗翅目シャクガ科 2023年8月19日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 30, 2026
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本日ご紹介するのは「ゴマダラキコケガ」。開張25~35mm程度、全身鮮やかな黄色で、翅に多数の黒点が並んでおり、胸部にも1対の黒点があるのが特徴のコケガの仲間です。日本国内では、北海道、本州、四国、九州、対馬、奄美大島に分布しており、国外では中国大陸の東部に分布しています。平地~山地まで広く生息しており、幼虫は地衣類を餌にしていますが、成虫は口吻が退化しており、何も食べません。斑紋の個体差はほとんどなく、似た種もほとんどいないため、国内で間違えることはまずないと思います。ゴマダラキコケガ Stigmatophora leacrita 鱗翅目トモエガ科 2023年8月19日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 29, 2026
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本日ご紹介するのは「モモイロツマキリコヤガ」。翅に桃色の部分があり、翅の先が切れたように見えるベニコヤガの仲間です。開帳 23~30mm程度とそれほど小さくもなく、独特の斑紋をしているため、他種と間違えることはありませんが、じっくり見ると、いろいろな色や形の斑紋が入り混じって、とても美しい蛾であることがわかります。また、本種の幼虫は、シオデやサルトリイバラの葉を餌にしていますが、幼虫の外観も成虫と違った意味で独特な形態をしており、第1~3節に3対、第8腹節に1本の肉質突起を有するという特徴的な外観に加え、刺激を受けると、この突起部を持ち上げる姿勢をとって威嚇するという、行動的にも独特な動きをします。モモイロツマキリコヤガ Lophoruza pulcherrima 鱗翅目ヤガ科 2023年8月19日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 28, 2026
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本日ご紹介するのは「シロテンキノメイガ」。開帳14㎜と小さいですが、地色がクリーム色で、褐色と黄白色の斑紋があるとてもきれいなノメイガの一種です。分布域は広く、北海道から沖縄、さらには台湾や中国、アジアにかけて広く分布していますが、食草など詳しいことははっきりとわかっていません。シロテンキノメイガ Nacoleia commixta 鱗翅目ツトガ科 2023年8月19日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 27, 2026
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本日ご紹介するのは「ベニヒメシャク日本亜種」。その名の通り、紅色をした小さいシャクガで、開張11~15mm程度です。一見すると、シマメイガの仲間にも見えなくはないのですが、れっきとしたシャクガ科の一員です。成虫の色彩・斑紋は、個体変異が激しいですが、前後翅共に縁毛と中央の橙黄色紋は共通しています。また、後脚の距は雌には1対ありますが、雄は退化しているのも特徴の一つです。なお、翅に紅色が入るヒメシャクの仲間には、本種以外にオビベニヒメシャクやキオビベニヒメシャク、フチベニヒメシャク、マエベニヒメシャク等が挙げられますが、いずれも紅色部が狭く、本種の紅色部分が最も広くなっています。ベニヒメシャク日本亜種 Idaea muricata minor 鱗翅目シャクガ科 2023年8月19日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 26, 2026
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本日ご紹介するのは「オオクワゴモドキ」。開張38~46mmの 野生のカイコの仲間で、北海道から九州まで広く分布しています。同じカイコガ科のカイコガや祖先系のクワコは桑の葉を餌にしていますが、これらと異なり本種の食草はムクロジ科であるカエデ類です。また、色などの外観はクワコに似ていますが、本種の前翅及び後翅の外縁が鋸歯状を呈することで、ここが滑らかなクワコと明確に区別できます。ちなみに、単に「クワゴモドキ」というと、普通はクワゴモドキシャチホコというシャチホコガ科の蛾を指しますが、こちらはクワコやオオクワゴモドキと科も違えば、見た目もそれほど似ている気がしないという赤の他人が、なんか名前だけ間に入ってややこしくしているという何とも言えないもやもや感がぬぐえません。オオクワゴモドキ Oberthueria falcigera 鱗翅目カイコガ科 2023年8月19日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 25, 2026
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本日ご紹介するのは「キクセダカモクメ」。幼虫が、キク科のゴマナやユウガギク、シラヤマギク、ヨナメ等の花を餌にしているセダカモクメの仲間です。この仲間は、業界では属名のCucullia(ククリア)の名で呼ばれることが多く、何気にレアな種や落ち着いた感じの美麗種が含まれているため、カトカラまではいかないものの、それなりにファンが多い蛾だと思います。本種は、灰褐色の地に木目模様が入る細長い蛾ですが,一番の特徴は、フードを付けたよう、あるいは丸め切っていないリーゼントのごとく頭部上部から突出した毛の束ではないかと思います。最近では、外来種であるセイタカアワダチソウでも幼虫が見つかっており、結局食えれば何でもよいというのが大切なのだと実感します。年2化で、5~6月および8~9月に成虫が出現し、 蛹で越冬します。背面やや斜めからキクセダカモクメ名義タイプ亜種 Cucullia kurilullia kurilullia 鱗翅目ヤガ科 2023年8月20日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 24, 2026
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本日ご紹介するのは「ヨモギヒョウタンカスミカメ」。ヒョウタンカスミカメの仲間は、日本国内で10種ほど記録されており、いずれも小型でよく似た外観をしています。本種は、北海道、本州、四国、九州、対馬に分布しており、成虫が4~10月に出現します。体長約5mm、体色は暗褐色で上翅は茶褐色をしています。上翅には白い横線が入りますが、この仲間はだいたいこれが基本形なので、これだけでは決め手になりません。上記に加えて、背面の棘毛の有無や触角第1節は淡褐色、第2節は筒状、第3節の先端半分が暗色をしていること、前腿節が暗褐色または赤褐色を帯びていること等の特徴と合わせながら判断していく形となります。ヨモギヒョウタンカスミカメ Pilophorus okamotoi 半翅目カスミカメムシ科 2023年8月20日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 23, 2026
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本日ご紹介するのは「ヨモギヒョウタンカスミカメ」。ヒョウタンカスミカメの仲間は、日本国内で10種ほど記録されており、いずれも小型でよく似た外観をしています。本種は、北海道、本州、四国、九州、対馬に分布しており、成虫が4~10月に出現します。体長約5mm、体色は暗褐色で上翅は茶褐色をしています。上翅には白い横線が入りますが、この仲間はだいたいこれが基本形なので、これだけでは決め手になりません。上記に加えて、背面の棘毛の有無や触角第1節は淡褐色、第2節は筒状、第3節の先端半分が暗色をしていること、前腿節が暗褐色または赤褐色を帯びていること等の特徴と合わせながら判断していく形となります。ヨモギヒョウタンカスミカメ Pilophorus okamotoi 半翅目カスミカメムシ科 2023年8月20日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 23, 2026
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本日ご紹介するのは「ヨツボシノメイガ」。本種は、開張29~39mmの中型のノメイガの仲間です。前翅は黒地に4対の白い紋があり、これが和名の由来となっています。胴体は酷褐色、後翅は大半が白色で後縁沿いは黒色に縁どられており、さらにその外側に白い毛が生えているという、ツートーンのおしゃれな蛾です。本種の幼虫は、アルカロイド系の毒を持つキョウチクトウ科のイケマやガガイモの葉を餌にしていますが、幼虫や成虫が有毒かどうかはあまり調べられていないようです。ただ、少なくともドクガのような毒の毛は無く、基本的には人畜無害な昆虫です。日本国内では北海道から九州まで広く分布しているほか、国外でもシベリアから朝鮮、中国にかけて広く分布しています。ヨツボシノメイガ Talanga quadrimaculalis 鱗翅目ツトガ科 2023年8月20日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 22, 2026
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本日ご紹介するのは「エルモンドクガ」。白い体と白い翅、そこに名前の由来にもなっている「L字」型の黒い紋が入り、脚も白黒の斑という中々おしゃれなドクガの仲間です。本種の一番の特徴は、「毒蛾」の仲間であるにもかかわらず、卵、幼虫、繭、成虫のすべてのステージにおいて毒針毛を持たないことです。ハムシで言えば「トゲナシトゲトゲ」みたいなものですが、この特徴は、本種の和名には反映されず、外観の特徴が優先されました。開張38~53mmとドクガ科の中ではやや中型で、日本国内では北海道、本州、四国、九州、国外ではシベリア南東部から朝鮮にかけて分布する亜種です。なお、本亜種の幼虫は、ケヤキやハルニレの葉を餌にしています。エルモンドクガ Arctornis l-nigrum ussuricum 鱗翅目ドクガ科 2023年8月20日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 21, 2026
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本日ご紹介するのは「キササゲノメイガ」。その名の通り、幼虫がキササゲやアメリカキササゲの枝内を穿孔するノメイガの一種です。開帳23~26mmそれほどと大きくはないですが、前・後翅とも白地に茶褐色の網目模様が複雑に入るとてもきれいな蛾で、前翅の中央部には茶褐色の太い帯があるのも特徴の一つです。キササゲノメイガ Sinomphisa plagialis 鱗翅目ツトガ科 2023年8月20日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 20, 2026
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本日ご紹介するのは「リンゴコブガ」。本種の特徴として、前翅の基半部には暗褐色の太い帯が目立ち、外横線は黒色で、一部で鋸歯状を成すことや、外横線の外側に3つの黒色斑が連続して並ぶこと等が挙げられます。しかし、個人的には、本種の頭を下の方にして、その模様を見てみると、なんとなく、猫の顔に見えてくるという不思議な現象を、「一推し」にしたいところです。写真の個体は、さらに胸部背面が剥げてしまい、地色の茶色が見えてしまっており、その部分が猫の鼻先の部分にフィットしてしまっており、猫派の自分としては、結構、いい感じに仕上がっていると感じています。ちなみに、その名の通り、幼虫はリンゴの葉を餌にする他、同じくバラ科のサクラ類や、ブナ科のコナラやクヌギも餌にしています。開張17~24mm程度しかない小さな蛾ですが、見つけた際は、ぜひ一度、頭を下に向けた姿を想像してみていただけたらと思います。リンゴコブガ Evonima mandschuriana 鱗翅目コブガ科 2023年8月20日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 19, 2026
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本日ご紹介するのは「オオシラホシアツバ」。前翅にあるL字形の白紋が本種一番の特徴です。開帳32~50㎜mmの中型の蛾で、北海道から九州、対馬、種子島と日本全国広く分布しているほか、海外では朝鮮半島、中国、ロシア南東部に分布しています。また、幼虫はクヌギの葉を食べることが知られています。ちなみに同属のマルシラホシアツバ(Edessena gentiusalis)にも似ていますが、こちらは白い紋が本種よりも大きく、丸みを帯びておりV字にならないことから同定は比較的簡単です。オオシラホシアツバ Edessena hamada 鱗翅目トモエガ科 2015年7月11日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 18, 2026
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本日ご紹介するのは「エゾスズメ名義タイプ亜種」。開張82mmに達する大型のスズメガの仲間です。漢字では「蝦夷雀」と書き、北海道で最初に見つかったことに由来しています。ただし、日本で最初に見つかったのが北海道というだけで、実際は北海道から九州、対馬、国外ではシベリア南東部、朝鮮と広範囲に分布しており、微妙に誤解を与えかねない詐欺っぽい和名となってしまっています。ちなみに本種は、静止した際に、後翅の一部が前翅よりも頭部側に飛び出すという大きくかつ独特の特徴があり、そのせいか、止まった感じがロボットっぽくて少しかっこよく感じます。ちなみに幼鳥はオニグルミの葉を餌にすることが知られており、生育環境も自然とオニグルミが生育しているところ周辺になります。エゾスズメ名義タイプ亜種 Phyllosphingia dissimilis dissimilis 鱗翅目スズメガ科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 17, 2026
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本日ご紹介するのは「ツマジロカラスヨトウ」。その名の通り、上翅の翅頂が白いカラスヨトウの仲間です。開張50~56mmの中型の蛾で、地色は紫を帯びた灰褐色で、上述したように翅頂が白色でよく目立ち、内・外横線は黒色で屈曲し、環状紋は白色で極めて小さいのが特徴です。日本国内では北海道から九州にかけて広く分布しているほか、国外でも朝鮮半島から中国、ロシア南東部にかけて広く分布しています。また、本種の幼虫は、ブナやコナラ、ヤエガワカンバなどの葉を餌にしており、比較的山地性が強い種類です。ツマジロカラスヨトウ Amphipyra schrenckii 鱗翅目ヤガ科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 16, 2026
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本日ご紹介するのは「オスグロトモエ」。漢字では「雄黒巴」と書きますが、夏型の雄が、全体、濃い黒褐色であることに由来しています。開張57~72mmのやや大きめの蛾で。前翅に巴型の大きな紋があるのが特徴です。年2化で、夏型の雄は濃褐色、雌は淡褐色で黒褐色の縞模様がありますが、春型は雌雄とも赤茶色で前翅の巴型紋は不明瞭で、一見すると同じ種とは思えないくらい差があります。山地や平地の雑木林に生息し、成虫はクヌギ等の樹液を吸いに来ますが、幼虫はネムノキやアカシアといったマメ科樹木の葉を餌にしています。オスグロトモエ Spirama retorta 鱗翅目トモエガ科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 15, 2026
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本日ご紹介するのは「フクラスズメ」。日本全国に分布し、海外ではインド、東南アジア、台湾、中国、朝鮮半島、沿海地方まで広く分布する中型のヤガの仲間です。漢字では「脹雀」と書きますが、スズメが羽毛を逆立てて冬の寒さに耐える様を「ふくらすずめ」と呼び、本種の丸っこくて胴が太く、全身に短い毛が密生する様子をこの「ふくらすずめ」に見立てて名付けられました。ちなみに本種は、地味な成虫よりも派手な幼虫の方が目について、よく知られている気がします。幼虫はイラクサ科のイラクサやカラムシなどを食草としており、英語でも「Ramie caterpillar」と呼ばれています。頭と腹脚が橙色か黒色、体側に黒と白の線、背中に白黒の細かい横しま模様がある特徴的な毛虫で、危険を感じると頭部を反らせ、緑色の液体を吐き出しながら頭部を激しく横に振る特異な行動を起こしますが、特に毒を持っているわけでもなく、単に驚かせるというだけで、ある意味実害は殆どありません。ただ、この驚かせるという行為が、極めて効果的に機能しているのが、自然の素晴らしいところだと思います。フクラスズメ Arcte coerula 鱗翅目ヤガ科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 14, 2026
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本日ご紹介するのは「オオミズアオ名義タイプ亜種」。大型のヤママユガの仲間で、翅は全体的に淡い青色で眼状紋があり、前縁が赤褐色をしています。幼虫の食樹はアベマキやアラカシ、サクラ、ハンノキ、ミズキなど様々な広葉樹で、比較的どこにでもある木が多いため、こんなきれいな蛾であるにもかかわらず、渋谷のど真ん中のような市街地でも見ることができます。ちなみに、よく似たオナガミズアオとは、触角の色や前翅の縁の波打ち具合や色、翅の斑紋の大きさなどで区別することができます。また、本種の成虫は口器が退化し、餌をとることができないため、羽化してからたった1週間ほどで寿命が尽きてしまうため、成虫を見かけてもそっとしておいてあげてください。オオミズアオ名義タイプ亜種 Actias aliena aliena 鱗翅目ヤママユガ科 2015年7月11日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 13, 2026
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本日ご紹介するのは「アミメリンガ」。なかなかにサイケデリックな網目模様が特徴のリンガの仲間です。前翅の地色は白色で黄色の網目状の斑紋がありますが、この斑紋には個体差があり、稀に無紋型も出現したりします。また、翅頂付近と外縁に黒い斑紋があるのも特徴です。本種の幼虫は、クルミを食草にしており、オニグルミやサワグルミが生育しているところで多く見られます。北海道から九州にかけて広く分布し、成虫は5~9月に出現します。アミメリンガ Sinna extrema 鱗翅目コブガ科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 12, 2026
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本日ご紹介するのは「ヒョウモンエダシャク名義タイプ亜種」。その名の通り、翅に黒点をちりばめた豹紋模様が特徴のエダシャクで、特に後翅の黄色い部分はいかにも豹っぽい感じです。本種の幼虫の食草は、主にアセビやレンゲツツジ等の毒草であり、アセビを食べて毒素(アセボトキシン)をためこむことが知られています。北海道から九州にかけて分布し、成虫は6~9月に出現します。ヒョウモンエダシャク名義タイプ亜種 Arichanna gaschkevitchii gaschkevitchii 鱗翅目シャクガ科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 11, 2026
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本日ご紹介するのは「コロギス」。漢字では「蟋蟋螽」と書きますが、その名の通りやや角張った太い体躯はコオロギを彷彿とさせます。前・中脚脛節には棘が並んでおり、この棘は主に肉食性である本種が捕食行動の際用いられる他、昼間に隠れる場所を作るために葉を綴る際に、抱え込むようにして滑り止めの役目を果たしています。また、本種の特徴として、翅に発音器がない代わりに脚で物を叩くようにして発音するいわゆる「タッピング」といわれる独特な発音を行います。雌は、写真のように立派な産卵管を持ちますが、これをブナ科の朽ちた材に挿し込んで、産卵します。コロギス Prosopogryllacris japonica 直翅目コロギス科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 10, 2026
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本日ご紹介するのは「コフキコガネ」。漢字で書くと「粉吹黄金」で、本種の背面は黄灰色の短剛毛で覆われており、これが粉を吹いているように見えることに由来しています。体長25~31mmのやや大きめのコガネムシで、夜間、灯火によく飛来するため、夏季におけるライトトラップの常連さんでもあります。平地から山地まで見られ、幼虫は木や草の根、成虫はクヌギ等の広葉樹の葉を餌にしています。コフキコガネ Melolontha japonica 鞘翅目コガネムシ科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 9, 2026
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本日ごご紹介するのは「リンゴカレハ日本亜種」。その名の通り、幼虫の食草がリンゴである他、同じバラ科のナシやブナ科のクヌギ等の葉を餌にしています。本亜種は、北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島に分布し、成虫は6~10月に出現します。体色は橙黄色で、前翅には内・外横線と小白紋があり、国内にはあまり見た目が似た種類がいないため、比較的わかりやすい種だと思います。リンゴカレハ日本亜種 Odonestis pruni japonensis 鱗翅目カレハガ科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 8, 2026
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本日ご紹介するのは「シロスジカミキリ」。日本のカミキリムシの中では、ゴマダラカミキリやキボシカミキリに並ぶ有名どころのカミキリの一種です。和名は「白筋天牛」で、翅には白い筋が入っていることに由来します。写真の個体ではその筋が黄色味を帯びたクリーム色となっており「白筋」と違うんかい!!とおしかりを受けそうですが、幕に止まって翅を広げてこれから飛び立とうとしているのでわかるように、この個体は生きています。実は、「シロスジ」の名前は、死んだ後の標本によって名づけられたものとされており、生時の色は写真のように黄色くなるのが本来の姿です。生き物の世界には、死んだ後の姿をもとに分類されたり命名されたりする種も多く含まれており、改めて生体が確認されたとき、大きくかけ離れた姿に驚きを隠せないものも数多くあります。よく知られている例では、魚類のデメニギスの眼は実は裸で飛び出ていたわけではなく、ドーム状の覆いで保護されていたとか、軟体動物のタマノミドリガイが貝殻だけで記載されたとき、二枚貝として記載されたのが、生体が見つかったら二枚貝のような殻を背負ったウミウシに近い巻貝の仲間だったとか、いろいろ挙げられます。これらに比べれば、筋の色が少し異なるくらいかわいいものと言えなくもないのですが、子供たちにも人気のメジャーなカミキリムシであるがゆえに、色々と残念なところも否めません。シロスジカミキリ Batocera lineolata 鞘翅目カミキリムシ科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 7, 2026
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本日ご紹介するのは「ベニスズメ極東亜種」。ピンク色をしたとてもきれいなスズメガの仲間です。とても美しい蛾で、なんとなくレアな感じもしますが、実は幼虫の食草がアカバナ科のマツヨイグサ類やツキミソウ、ヤナギラン、ホウセンカ科のホウセンカやツリフネソウ類、アカネ科のカワラマツバ等、割とどこにでもある種類を含んでおり、また、分布域も北海道、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、千島列島と広く、普通に見られる種の一つといっていいかと思います。なお、成虫は、年2化で、4月下旬~5月下旬と7月~9月に出現し、夜間、各種の花や樹液を訪れて、飛びながら口吻を伸ばして吸汁することが知られており、灯火にもよく飛来します。ベニスズメ極東亜種 Deilephila elpenor lewisii 鱗翅目スズメガ科 2015年7月12日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 6, 2026
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本日ご紹介するのは「シロテンシャチホコ」。一見、地味な外観を持つ種が多いシャチホコガの中において、「緑色」といういい素材を使っている蛾です。本種は、日本全国に分布しています。幼虫の食樹としてシナノキ科のシナノキやボダイジュなどが知られており、割と食にこだわっています。それにしても、苔の生えた樹皮に止まっていると、完全にカモフラージュとなりそうな模様で、自分としても好きなシャチホコガ上位にランク付けしてしまいます。シロテンシャチホコ Ellida viridimixta 鱗翅目シャチホコガ科 2023年8月20日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Aug 5, 2026
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本日ご紹介するのは「ヒメシロモンドクガ」。ドクガの仲間の成虫には、雌雄二形(性的二形)が顕著なものが見られ、雄と雌で体色や形態が大きく異なるものもよくいます。本種もそのうちの一つで、そもそも、雌自体が季節によって「長翅型」と「短翅型」に分かれ、さらに雄と体色が違うという、知らないと同じ種とは思えないのが特徴です。雄は今回の写真のように全体的に褐色ですが、雌は白っぽく、特に秋に出てくる短翅型はフユシャクの雌のように翅が退化していてもはや飛ぶことすらできないという形態となっています。ちなみに幼虫は.体は地色が黒か灰色で、オレンジ色の模様があり、頭の両側と尾端背面に黒い毛束があります。さらに成長すると、背中の中央あたりに白い歯ブラシ状の毛束が生じ、毒こそないものの幼虫に触ると皮膚に毛が刺さることがあって炎症を起こすことがあるため、注意が必要です。また、幼虫は、バラ科をはじめ多くの樹木や草本の葉を食べ、リンゴなどの害虫とされているほか、庭木などでも時々発生するため、刺されないように気を付けてください。ヒメシロモンドクガ Orgyia thyellina 鱗翅目ドクガ科 2007年9月8日 山口県下関市豊田町大字一ノ俣 一の俣温泉 第22回六虫会
Aug 4, 2026
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本日ご紹介するのは「クロシデムシ」。その名の通り、黒いシデムシです。何気に黒いシデムシは結構いますが、本種はそれらの中でも日本産では体長33mmと最も大きい種類です。全身黒くて、翅に筋などもなく、地味にかっこいい虫ですが、よく見ると触角の球桿3節と前脚付節に生える毛のみ橙黄色を帯びており、さらにワンポイント魅力アップといった感じです。なお、かっこよくてもシデムシは基本的に「死出虫」であり、本種も死体食性で、小動物の死体をわざわざ土の中に埋めて、これに産卵するという生態を持っており、分解者として重要な役割を果たしています。クロシデムシ Nicrophorus concolor 鞘翅目ハネカクシ科 2007年9月8日 山口県下関市豊田町大字一ノ俣 一の俣温泉 第22回六虫会
Aug 3, 2026
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本日ご紹介するのは「ホシウスバカゲロウ」。翅に黒い斑紋があるため「ホシ」と名付けられ、このホシウスバカゲロウ属は、以前は日本産2種、世界でも6種が知られているだけでした。しかし、2021年6月に出た論文で、成虫、幼虫の形態とDNAバーコーディングからホシウスバカゲロウという種とされていたものから新たに5種が新種として記載され、それが全て日本産という中々の快挙となりました。特に、本種の外見的な特徴としては、前翅後縁の先端付近の黒い部分の外側に帯状に白く抜ける模様が付くことが示されており、縁まで黒い他種と区別することができます。ちなみに、ウスバカゲロウの仲間は、幼虫が「アリジゴク」と知られており、普通にすり鉢状の穴を思い浮かべますが、ホシウスバカゲロウの幼虫は巣穴を造らないため、幼虫を見ることはとても難しくなっています。ホシウスバカゲロウ Paraglenurus japonicus 脈翅目ウスバカゲロウ科 2007年9月8日 山口県下関市豊田町大字一ノ俣 一の俣温泉 第22回六虫会
Aug 2, 2026
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本日ご紹介するのは「キスジツマキリヨトウ」。本種は、茶褐色の地に、2本の湾曲した淡い紅紫色に縁取られた細い白帯が入ったちょっと複雑な模様をした翅を持つきれいな蛾です。前翅の中央部に小さな白点があるのが特徴で、この白点が無い近縁のムラサキツマキリヨトウと区別できます。平地から山地にかけて広く生息していますが、個体数自体はあまり多くありません。また、本種の幼虫はいわゆる「羊歯喰い」で、フモトシダやイワヒメワラビ、イシカグマ等のコバノイシカグマ科、イノデやリョウメンシダ等のオシダ科、タチシノブやイノモトソウといったイノモトソウ科等、様々なシダを餌にしています。ちなみに本種の幼虫は、緑色の地に黒色横帯が入るイモムシですが、シダの葉の上に静止していると、この黒帯がいい感じのカモフラージュになって、意外に見つけにくかったりします。キスジツマキリヨトウ Callopistria japonibia 鱗翅目ヤガ科 2007年9月8日 山口県下関市豊田町大字一ノ俣 一の俣温泉 第22回六虫会
Aug 1, 2026
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