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本日ご紹介するのは「アミガサウリクラゲ」。クラゲと呼ばれる生き物は、それなりの数がいますが、基本的には大きく分けると「刺胞動物門」「有櫛動物門」「軟体動物門」の各動物門に分けられます。普通に見られるミズクラゲやカツオノエボシ等のいわゆるクラゲが「刺胞動物門」、ゾウクラゲの仲間が「軟体動物門」に区分されます。そして今回紹介するウリクラゲ等が含まれるのが「有櫛動物門」となります。「有櫛」の通り、ここに含まれるクラゲ類は一般的に英名の「comb jelly」を訳して「クシクラゲ」の名前で呼ばれています。では、ここで言う櫛とは何かというと、写真では虹色に輝いている部分を指します。クシクラゲの仲間は、基本的にこの光り輝く「櫛板列」が8列あるのが特徴で、この微細な繊毛が融合してできた「櫛の歯」に相当する櫛板を動かすことで、移動しています。ちなみに櫛板の虹色の輝きは、自らの発光ではなく、外部の光が屈折・反射することによって生じる構造色であり、光を当てないと全く見えなくなります。さて、本日ご紹介したアミガサウリクラゲについては、体長15cmで、一見するとただのウリクラゲとよく似ていますが、体は扁平で反口端は尖った円錐形に近く、水管は網目状になることから区別でき、名前の由来にもなっています。本種は、日本沿岸の浅海域で見られますが、分布深度は広く深海にも生息しています。さらに本種は生物発光することが知られており、刺激を与えると体全体が青白く光ります。また、このようにゼラチン質で弱々しく見えますが、こう見えて遊泳力が強く肉食性で、他のクシクラゲ類を襲って餌にしています。アミガサウリクラゲ Beroe forskalii ウリクラゲ目ウリクラゲ科 2024年12月14日 神奈川県藤沢市片瀬海岸2丁目 新江ノ島水族館 飼育個体
Jun 6, 2026
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本日ご紹介するのは「Lotus maculatus」。英名の「parrot's beak」から俗称オウムノクチバシとも呼ばれるミヤコグサの仲間です。カナリア諸島原産のマメ科植物で、高さ15~20cmになる常緑の多年草です。茎はよく枝分かれして、60~90cmまでのび、全体に銀色の細かい毛が密にはえ、青緑色を帯びて見えます。花は黄色の蝶形花で、枝先や葉腋に単生または散形花序に2~5個つきます。「parrot's beak」の名の通り嘴状にカーブし、旗弁は反り返って、花弁の先が鮮やかな赤~オレンジ色となりしてもきれいです。日本国内でも、観賞用の園芸植物として流通していますが、日当たりと水はけ、風通しのよい場所を好み、高温多湿を嫌うため、栽培するときは、そのあたりに気を付けるとよいと思います。花は嘴状にカーブし、旗弁が反り返る。Lotus maculatus マメ目マメ科 2007年4月15日 山梨県北杜市明野町浅尾 ハイジの村(山梨県立フラワーセンター)栽培個体
Jun 5, 2026
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本日ご紹介するのは「ヘリチャハゴロモ」。その名の通り、前翅の縁が茶色く縁どられた緑色のハゴロモの仲間です。体長7mm程度、翅端まで入れても1cm程度と小さな虫ですが、拡大して見ると、単なる緑色ではなく、白みがかった白点が点在するかなり派手目な外観をしていますが、実は、本種は日本の在来種ではなく、中国、台湾~東南アジアにかけて分布する外来種です。言われてみると、いかにも南方系といった感じの虫で、東海から関東にかけてを中心に10年ほど前から記録はありましたが、調布市内では特に2025年あたりから急に見かけることが多くなってきました。ここ数年、同じハゴロモの仲間であるチュウゴクアミガサハゴロモが猛威を振るい、在来のアミガサハゴロモがあまり見られなくなっていますが、本種もこのまま増え続けると、同科のアオバハゴロモが追いやられてしまうのではないかと心配してしまいます。ヘリチャハゴロモ Salurnis marginella 半翅目アオバハゴロモ科 2025年10月28日 東京都調布市調布ケ丘3丁目
Jun 4, 2026
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本日ご紹介するのは「カワラハンミョウ名義タイプ亜種」。漢字では「河原斑猫」と書きます。その名の通り、大きな河川の河原や海岸の砂丘に生息するハンミョウの一種です。石川県以西の日本海側に分布する名義タイプ亜種は白色紋がよく発達する個体が多く、写真を撮影した鳥取砂丘の個体も、全体的に白い印象を受けました。近頃は、砂地の河原や砂浜自体が全国的に少なくなっており、それに伴い本種も減少しているのが実情です。なお、本種の体色については、京都大学による研究によって、生息している場所の砂色に合わせて変化し、そのことが実際に天敵から襲われにくくなることや、さらに遺伝子解析によって砂色に似た体色が場所ごとに進化したことが明らかになりました。保護色とはよく言ったもので、太陽が照り付ける鳥取砂丘の白い砂時の上では、黒い影だけが目立ち、本体は殆ど見えなくなってしまいます。体長14~17mmで、近づくと低い位置のわりに、結構長い距離を飛んで逃げるため、炎天下では写真一つ撮るのも一苦労です。カワラハンミョウ名義タイプ亜種 Chaetodera laetescripta laetescripta 鞘翅目ハンミョウ科 2025年9月15日 鳥取県鳥取市福部町湯山 鳥取砂丘
Jun 3, 2026
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本日ご紹介するのは、「ムツトゲイセキグモ」。漢字では「六棘井関蜘蛛」と書きます。胸胸部に6本の棘があり、本種の仲間であるマメイタイセキグモの発見者である井関尊二氏にちなんで名づけられた「イセキグモ」と意味で名付けられました。個人的には、なにやらごつごつとして要塞っぽくてかっこいいクモだと思っています。実は、日本には、七大珍種蜘蛛と呼ばれるクモたちが存在しています。1.サカグチトリノフンダマシ、2.ツシマトリノフンダマシ、3.キジロオヒキグモ、4.カトウツケオグモ、5.ワクドツキジグモ、6.ムツトゲイセキグモ、7.マメイタイセキグモの7種が該当しますが、本種はこの中に含まれているなかなかのレアものといえる種です。また、このイセキグモ属(Genus Ordgarius)のクモは日本国内に本種を含めた2種が記録されていますが、両種とも、糸の先に粘液をつけた状態のものを器用に振り回しながら餌を捕まえる「投げ縄蜘蛛」と呼ばれる生態を持っています。珍種とはなっていますが、意外と生息環境は幅広く、果樹園や里山に多く見られるほか、広葉樹林やその林縁部,都市部の公園、河畔林などでもみられます。昼間は広葉樹の葉裏に静止し、湿度の高い夜に投げ縄を作成して餌をとりますが、いかんせん、体長が雌 7.5~10.5mm、雄だと2mm前後と小さく、ほとんど人の目に触れないことも、レア度を高めているのではないかと思っています。実際、他のクモと比較しても記録が少ないことは事実であり、様々な自治体でレッドリスト入りしているのも事実であるため、現状として希少な種であることは間違いないでしょう。蛇足ですが、個人的には、すでに見ることができたキジロオヒキグモを除く残り5種についても、いつの日か野生の個体を見てみたいと思っており、フィールドに通う日々はまだまだ終わりそうにありません。ムツトゲイセキグモ Ordgarius sexspinosus クモ目コガネグモ科 2023年10月28日 東京都文京区白山3丁目 東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)
Jun 2, 2026
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さて、5月も終わり、令和8年も前半後一月を残すのみとなりました。というわけで6月については、またノージャンルで生き物紹介をしていきたいと思います。本日ご紹介するのは「オオタチカラクサ」。漢字では「大立唐草」と書きますが、大きなタチカラクサという意味です。別名コダチムラサキツユクサとも言いますが、いずれも草丈が大きくなることに由来しています。また、英語ではBlue gingerやBrazilian gingerと呼ばれており、ショウガに似た葉っぱが由来になっています。本種は、ブラジル原産の常緑の多年草で、青い花が美しく、園芸用として各地で栽培されています。ツユクサの仲間ですが、高さ1~2mになるため、その大きさが際立ちます。頂生する密錐円錐花序をつけますが、一度に咲く花の個数は概ね2個程度と少なく、すべての花が咲き終えるまでに時間がかかるため、結構長期間花を楽しむことができます。ちなみに日本国内などでは観賞用として流通していますが、原産地のブラジルでは薬用としても利用されており、全草を利尿、軟化剤とし、水腫病、粘膜炎症、リューマチに煎剤または浴剤として用いられているようです。植物体全体、葉は長さ15~30㎝×幅5~13㎝花弁は青く黄色い葯とのコントラストが絶妙オオタチカラクサ Dichorisandra thyrsiflora ツユクサ目ツユクサ科 2006年11月5日 富山県富山市婦中町上轡田 富山県中央植物園 栽培個体
Jun 1, 2026
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