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インテリという言葉がある。インテリゲンチャという言葉の略で、知識階級とか知識人と訳すのが普通だろうか。日本語的にはあまり良い意味で使われることはなく、皮肉や嫌味の意味で使うことが多いような気がする。高学歴で知ったかぶりをする人というような負のイメージで使うことがお父さんは多い。
今日書こうと思う内容は、完全にお父さんの主観であり世の中一般のイメージとは異なるかもしれない。しかしながら最近よく感じることなので、ちょっと書いてみようと思う。
インテリは左翼思想に染まりやすいというのがお父さんの印象である。自分が認めた価値を最上のものとし、大衆が好むものを上から目線で馬鹿にする人の特徴だと思う。本来左翼とかリベラルというのは、労働者階級というか低所得者の権利を守るというような意味合いが強かったと思う。
実際にお父さんが子供のころ、もっと言うと生まれる前は、労働争議というものが頻繁に行われ、給与改定時期になると春闘という言葉で労働組合と会社経営陣の交渉があり、決裂すると労働組合はストライキを実施していた。
そのためこの時期はバスや電車がストライキで動かないとか本数が減るとか当たり前にあり、一般人が苦労したものである。それがいつの間にかなくなってしまった理由は、搾取される労働者階級というものがなくなってしまったからだと思う。
バブル景気ぐらいから、労働者も十分な恩恵を受けるようになっていたようだし、それなりに生活が安定したことで、組合に煽られても乗せられることがなくなってしまったのだと思う。
結婚して家族を養い、家を建てて持ち家に住んでいながら「我々労働者階級を搾取する経営を許すな」とか言われてもピンと来なくなっているのではないだろうか。そこで左翼というかリベラルな人がとった次の戦略が外国人労働者や LGBT などごく少数のマイノリティと呼ばれる人たちを救おうという主張だ。もちろん労働者という母数に比べて外国人労働者などのマイノリティというのは圧倒的に数が少ない。そこでインテリ層に「かわいそうな人たちを助けよう」という呼びかけがはじまったのだとお父さんは思っている。
団塊の世代のインテリ層は、体制(国や企業などの組織)と戦うという形で学生運動や安保闘争に興じていたが、今のインテリ層は自分が上から施しをするようなイメージでリベラル思想に興じていると思っている。
また先進的な思想を支持することで自分が時代の先駆者という気分になるのではないだろうかと感じる。
LGBT とか夫婦別姓問題など、日本人の99%にとって他人事である。どうでもいいというのがほとんどの人の感想ではないだろうか。夫婦別姓が法律で認められたとして、いったい日本人の何%が別姓を選択するのだろうかと思う。100年先はわからないが、現状ではほとんど夫婦別姓を選択する人はいないであろう。だから選挙でそんなことを公約で叫んでも一般の人の心には響かない。
今回の衆議院選挙で自民党は大敗をしたが、それは野党が支持を得たためではない。自民党に投票したくない人が多くいたというだけである。それも政治力とも国民生活ともほとんど無関係な裏金問題を声高に叫んだマスコミに乗せられた人たちである。
インテリの話からずれてしまったが、お父さんの周りにいるインテリは新聞を読んだりニュースを聞いては世の中を批判している。「自民党はダメだ」とか「経済対策が生ぬるい」とか「ろくな政治家がいない」とか、あなたが言わなくてもマスコミが言っているよというような内容ばかりだ。
自民党にお灸をすえるなどと言っているより、野党に国民が支持できるまともな政策を立案実行できる集団になれというのが本来インテリの果たす役割ではないだろうか。
お父さんにとってインテリと言われる人たちは底が浅いし、自分で考え行動するのではなく、自分が高いところから見下ろして、旧時代的な価値観で偉そうに批評をしてるようにしか見えない。そんなことをして何が楽しいのか理解できないが、おそらく自尊心を満足させることができるというだけなのではないだろうか。
既存のマスコミを信奉し、インターネットを馬鹿にして「ネトウヨ」などという言葉を作り出していた人たちは、そのインターネットの力でどんどん窮地に追い込まれているように見える。インテリとはお父さんにとって、自分は進歩的な考えの人間だと言いながら、実に旧時代的て保守的なイメージの強い人たちである。