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書籍の感想です。今回は「闇と光の双翼 フェンネル大陸 偽王伝」です。【中古】 闇と光の双翼 フェンネル大陸 偽王伝 講談社ノベルス/高里椎奈(著者)パラクレスでの面倒な役割を何とか終えたフェンたち。結果は思わしくなく、ソルドにどう説明しようかと思っていたら、何とシスタスが攻め込んできて、王都オゼイユが陥落したというのです。フェンはソルドの民ではありません。なので、この事態を避け、別の国に避難する事もできます。しかし、王都から逃げ延びた人の中に親友ロカがいないことに気付きます。ロカを助けるためにフェンはソルドと行動をともにすることにしたのです。ソルドは外交で近隣国と仲良くすることで国体を保ってきました。なので軍隊は小さくとてもシスタスに対抗できません。そこで150年不敗というリーク国に助力を求めることにしたのです。リークの力を借り、国境を破ることで、兵站を阻害し、そこから王都に攻め上がる作戦です。何とかシスタスを追い払い、ロカを助けることができたわけですが、この戦いで仲間(?)になったゴルディ・ゴードンは意外と良いキャラですね。この後も出てくるのかな。ちなみに、ゴルディ・ゴードンはゴードンのなかのゴードンという意味らしいです(笑)男の中の男、みたいな感じですかね。さて、シスタスは撤退したものの、完全に諦めたわけではないようで、次巻以降、また攻めてきそうで怖いですね。フェンはいつまでソルドに尽くすつもりなのかな。
2024.08.30
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書籍の感想です。今回は「虚空の王者 フェンネル大陸 偽王伝」です。【中古】 虚空の王者 フェンネル大陸 偽王伝 講談社ノベルス/高里椎奈(著者)前巻で図らずもソルド王国の秘密に関わってしまったフェン。その関係で300年鎖国している謎の国、パラクレスに潜入することになりました。そこでフェンはとにかく終わらせたい人々と出会います。終わらせたいものは様々ですが、命で贖うことで終わらせようとする姿勢にフェンは納得いきません。しかしソルド王国からの依頼で来たわけですから、全く何もしないというわけにもいかず、悩んだ末にフェンが選んだ道は・・・フェンの話だけは聞いてもらえたので、少なくとも想いは伝える事ができました。しかし、それを聞いても、自分の鎖を断ち切ることができず、自由になれない彼をフェンは止めることができませんでした。フェンは大丈夫かな。
2024.08.24
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書籍の感想です。今回は「幽霊たちの不在証明」です。幽霊たちの不在証明 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 朝永 理人 ]高校の文化祭のお化け屋敷の出し物をやっているクラスで、首つり幽霊役の女子生徒が本当に殺されるという事件が起きます。彼女に想いを寄せていた閑寺はクラスメイトの甲森と犯人探しを始めるのでした、というお話。今まで話したこともない甲森と謎解きを始めるというのは若干唐突な感じはあります。解決編で徐々に犯行時間が狭められていく様はなかなか面白いです。ただ、トリックの一端がこれかあと思う部分もありました。彼女が死んじゃうから無理がある気がしちゃうのかなあ。首絞められて殺されるとなれば抵抗も相当激しいだろうし、そんなに事が上手く行くとは思えないです。ポカリと殴られて気を失うくらいなら、一瞬だからあり得るかなとは思うんですけどねー文章は読みやすいし、とても良いんですけどね。
2024.08.22
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書籍の感想です。今回は「天国からの宅配便」です。天国からの宅配便 [ 柊サナカ ]タイトルから不思議系のお話かと思ってました。天国から、亡くなった方が荷物を送ってくる、みたいな話を想像していたのですが、ちょっと違いました。天国宅配便の七星は天使でもないし、亡くなってもいない普通の人間です。勤める天国宅配便も普通の会社です。天国宅配便は亡くなった方が生前に依頼していた遺品を亡くなった後に送り届けるという仕事を請け負っています。相手は親友だったり、家族だったり、最愛の人だったりいろいろですが、生前すれ違ってしまってうまく想いを伝えられないこともあろうかと思います。そんな時に気持ちと共に荷物を届けるこの宅配便はとても素敵だなあと思いました。一話は一緒に暮らしていた親友二人に先立たれ、生きる気力を失っていたおばあさんへの届け物。もちろん親友二人からの届け物です。二話は昔ながらのしきたりを重んじるおばあさんと東京の大学へ行きたいという孫との話。三話は幼馴染で好き同士だったはずの二人。ある日突然彼女から「結婚した」と言われて、告白もできずに終わった恋。40代になった彼の元に、突然彼女から、天国宅配便が届きます。まだ40代という早すぎる死を信じられない彼ですが、彼女の死、そしてなぜ彼女が若い時に嘘をついたのか理解した時、彼も自分に嘘をつくのをやめて、新たな道を歩むことを決意するのでした。四話は高校のサイエンス部の顧問だった先生からの手紙がお届け物です。サイエンス部は居場所がなかったり、他所で問題を起こした生徒が集められた場所でした。なので、長部は部長でしたが、他の部員と話したことはほとんどなかったのに、長部に 他の4人に手紙を渡すよう依頼されていました。手紙には3/20に各自それぞれ物を準備して、集まろうと書かれていた。それはなんの脈絡もなく書かれているわけではなく、夏に近所の子どもたちを遊ばせていた彼には子ども用プール、出先が器用な彼女には緻密な凧、元写真部の彼女にはカメラと三脚と部員たちの向き不向きをきちんと理解した上で書かれた依頼物でした。長部の頑張りもあって、3/20に再開した5人。そして顧問の意図を知ったのでした。どのお話も、「知ることは大事。先入観は危険。」と言う事を教えてくれる良いお話でした。知ろうと一歩踏み出す勇気を天国宅配便が役立つのはとても素敵ですねー2巻、3巻とあるらしいので、続きぜひ読んでみようと思います。
2024.08.20
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第五部 女神の化身5」です。本好きの下剋上第五部「女神の化身5」(5-5) [ 香月美夜 ]マインちゃんシリーズです。登場人物が多くなり、最近は読むのがきつかったのですが、今回は比較的分かりやすくて良かったです。話もググッと進んだ感じですね。マインちゃんは本人が望んでいないのに、平民→青色神官→上級貴族→領主の娘→次期領主の婚約者と順調に(?)ステップアップしてきましたが、ついに王族になるかならないかというところまで来ちゃいました。政変によって多くの貴族の命が失われたわけですが、それによって魔力量が不足しているという表面的な問題だと思われていました。しかし過去の資料を丹念にあたれば正式な王、これは形式的な意味ではなく、すべての力を発揮できる王という意味ですが、になる手段も残されていました。しかし、人も魔力も足りないため、図書館の管理は後回しにされ、古文書の知識も失われてしまったのです。結果的に誰よりもきちんとお祈りをし、本を読みまくって、祭事に詳しいマインちゃんは王に最も相応しいとみなされる位置にいたのです。しかし、能力は十分でも王族ではないマインちゃんは最後の扉を開けることができず、王の証であるグルトリスハイトを手にする事ができません。マインちゃんは王になりたいわけではないのですが、最愛(?)の方を守るため、動き出します。王族は命令すれば簡単に養子にできると思っていたと思いますが、フェルディナンド様も引き抜かれてしまった今、マインちゃんをホイホイと差し出すことはできません。ベンノさんに仕込まれた商人テクニックで王子を追い詰め、多くの条件を飲ませることに成功したのです。しかし、しかし、条件の中でこれだけは絶対に譲れないと思っていた図書館建設はあっさりと却下されてしまいます。マインちゃんには最優先事項だけど、他の人には国家を転覆させかねないほどの金がかかる割に意味のないことに思えちゃうから、仕方ないですね。空の図書室だけ用意してもらって自分で本は揃えていくしかないですねーちなみにこれも伏線になっていて、マインちゃんが好きなヒルデブランド王子はマインちゃんのこの要望を「兄王子が嫌いで嫁ぎたくないから無茶な要求を出してきた」と勘違いしちゃいます。そして「自分が王になってマインちゃんを救わなければ・・・」と思い詰めているのが心配です。マインちゃんの思いとは関係ないところで政変の種が生まれそうです。さて、いろいろありましたが、何とか1年の猶予を得たエーレンフェストですが、マインちゃん頼みだったところを脱却できるのですかね。次巻も楽しみです!
2024.08.18
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書籍の感想です。今回は「六の宮の姫君」です。六の宮の姫君 (創元推理文庫) [ 北村薫 ]何に興味を持ったのか忘れてしまいましたが、この本を手に取りました。あらすじの探偵、という言葉に興味を持ったのかな。なんでこんな事を書いたかと言うと、あまり私が読まないようなジャンルの本だったからです。卒論のテーマが芥川龍之介である「私」はバイト先で芥川が発した言葉を知る機会に恵まれます。その方によると、六の宮の姫君について、「あれは玉突きだね。いや、というよりはキャッチボールだ」とのこと。何が玉突きで、何がキャッチボールなのか。「私」の調査が始まります。芥川龍之介の小説を読み、随筆、手紙の類いまで読めるものは図書館巡りをしながら、芥川の内面を理解しようと頑張ります。しかし、キャッチボールと言うからには相手がいるはずです。玉突きだとしても、AからB、そしてBからCとなるはずで、芥川一人では完結しない。そこでさらに手を広げ、芥川の交友関係から容疑者(?)を予想して、彼らの書物を読み進めていくのです。そして「私」が導き出した推理とは・・・明治、大正、昭和の文学についてまるで知らない私には少々内容が難しかったです。芥川龍之介も羅生門と藪の中しか読んだことないし。菊池寛って日本史の歴史の知識としては知ってたけど直木賞や芥川賞を創設した人だと知らなかったくらい何も知らなかったです。登場人物たちが生き生きと描かれていて読みやすかったです。
2024.08.16
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書籍の感想です。今回は「梟の好敵手」です。梟の好敵手 (集英社文庫(日本) 梟の一族) [ 福田 和代 ]眠らない梟の一族のシリーズの3巻です。前巻で望まないながらもハイパーウラマに参戦することになった梟の面々。顔が知られている諒一、容子は良いとして一般人である史奈は顔にペイントを施し、ニックネームで出場です。あくまでも梟を潰そうと目論む運営側は当日にルールを変更したり、下半身であればボールを持っている人以外のプレイヤーでも攻撃して良い、など強引で適当なやり口です。元々はドーピングありの極限のゲームの開催と発展を狙っていたはずなのに、その辺はどうでも良いかのように執拗に梟を狙ってきます。出水という男が敵だったわけですが、その上がいるようです。出水はとにかく梟を凹ましてやろうと躍起でしたが、上の奴らに良いように利用されてしまったようです。ハイパーウラマはスポーツとしての魅力もあるのにこんな戦いに巻き込まれて残念ですね。「梟」と「狗」が準決勝で対戦したのですが、プレイヤー、観客とちらもゲームとして楽しんでいる様子が感じられます。
2024.08.11
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書籍の感想です。今回は「バレットコード:ファイアウォール」です。バレットコード:ファイアウォール(1) (電撃文庫) [ 斉藤 すず ]最初の印象はソードアートオンライン的な、クラインの壺的なお話。ソードアートオンラインはログインしたら、自発的なログアウトはできず、ゲーム内で死ぬと本当に死んでしまうというデスゲームのお話。クラインの壺はかなり昔の作品ですが、フルダイブVRによって何が現実で何が仮想か分からなくなってくる話。戦争を実体験することで、戦争の愚かさを学ぶという名目で、VR空間の戦場に駆り出された若者たちはどうやら何か手違いが起きていることに気付く。死んだら現実世界に転送されるはずなのに転送されないのです。さらに敵は第二次世界大戦時のドイツ軍のはずなのに、得体の知れない生物が敵なのです。もしかしたら、ここは現実なのかも知れない、そうでなくても、死んだ時にきちんとログアウトできない状態なのかも知れない。そんな混沌とした世界に送り込まれてしまった優馬は世界有数のプレイヤー、千歳率いるチームに救われる。仮想空間の可能性は高いものの、死んだ時にどうなるのかが、はっきりしないため、彼女、彼らはゲームのクリアに向かって行動を開始するのです。うーん、まあまあ面白いのですが、描写がグロい。文章だけなので、何とか読み進めることはできますが、良くわからん敵が人を食べるっていう設定とか要らないと思うんですよねぇ。優馬の両親のことや優馬のトラウマになっている過去の事故のことをきちんと書いてくれているとこは好印象です。千歳が最初から優馬推しなところは書かれていない深い理由があるのかな?続編あるらしいですが、もう良いかな・・・
2024.08.09
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書籍の感想です。今回は「騎士の系譜 フェンネル大陸 偽王伝」です。【中古】 騎士の系譜 フェンネル大陸 偽王伝 講談社ノベルス/高里椎奈(著者)王がいない無秩序と言っても良い国を体験したフェン。今度は比較的馴染みのある王国です。ソルド王国でフェンは王に絶対的忠誠を誓う騎士に出会う。そして騎士見習いのロカにも出会う。ロカと仲良くなったフェンは探検しているうちに偶然、謀反計画を聞いてしまうのです。逃げる二人は半ば伝説と化した一族の村へ迷い込んでしまいます。伝説の一族は本筋にはあまり絡んできません。反乱の平定には一役買いますが、重要なのはそこではありません。フェンは王と騎士と民の関係を改めて感じ入ります。王は民を守り、民は王を支える。そして騎士は王を護る。しかし騎士が護るのは王という1個人だけではありません。王という仕組みであり、国そのものであり、ひいては民なのです。フェンは王女だったころの自分を思い起こしていたのかな。
2024.08.05
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書籍の感想です。今回は「ポピュラス 続 闇との戦い」です。アフィはないみたいですね。古い本だから、仕方ないですね。前作「ポピュラス 闇との戦い」の半年後を描いた作品です。今回は闇の勢力の本拠地とでも言うべき、島が浮き上がってきて、決戦になります。13年に一度、やってくるそうです。ゲームでいうと、アルマゲドンモードということなのかな?ゲームだと、アルマゲドンモードになると全勢力でお互いの戦士、兵士が戦い、全滅するまで続きます。ちょっと違うかもしれませんが、最終決戦という意味では似てるかも。ディエンたちが警備している街に島が浮上してくることになり、ディエン、ライヒ、モンテ、アンジェ、シュマロが活躍することとなります。未だ若輩ではあるのですが、それぞれ落ち着きが出てきて、その成長も面白いですね。大人しかったモンテが大胆に、反対にわがままだったアンジェが思慮深くなり、それぞれが頼れる戦士となったのでした。聖なる武器が出てきたり、闇の勢力の根源が何かなどもうポピュラスでも何でもないという話になっていきますが、話としてはまあまあ面白かったです。
2024.08.02
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