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書籍の感想です。今回は「転移先は薬師が少ない世界でした1」です。転移先は薬師が少ない世界でした(1) (レジーナ文庫) [ 饕餮 ]タイトル通りですねー神様の手違いで転移させられた鈴原優衣は神様の薦めで薬師になることにする。圧倒的な魔力量から質の高いポーションをバンバン作れてしまう。貴族の戦士に気に入られ、ついに自分のお店を手に入れました。次巻からはお店経営の話なのかな。それにしても異世界転生系はだいたい食べ物の話になるよね。まあ、美味しくものは等しく最強ですからね。
2024.05.29
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書籍の感想です。今回は「魔術はささやく」です。【中古】 魔術はささやく 新潮文庫/宮部みゆき【著】子供の頃に観たテレビドラマのオープニングで記憶に残っているものがあります。それは一人暮らしの部屋で男が眠らされいるうちにガス栓が外され、部屋はガスが充満した状態になります。目を覚ました男は何かに導かれるようにタバコを手にします。そしてライターに火を点けて・・・というシーンです。その後はまったく覚えていないのですが、今回、この小説を読んで、もしかしたらこの小説のドラマだったのかなー、なんて納得してます。ドラマ化されてはいるのですが、この小説で同じようにガス爆発で亡くなった記者がいた、というだけなので、真相は藪の中ですが。さて、小説では3名の女性が次々と亡くなります。最初は飛び降り自殺。次は電車への飛び込み。そして3人目は道路に無謀と思えるように飛び込んで来て、車にはねられ、亡くなります。いずれも事件性はないように思われますが、何か裏がありそう。しかも日下守の養父がその女性をはねてしまったタクシーのドライバーだったのです。養父は信号は青で歩行者が無理やり飛び出してきたと主張しますが、証拠がないため、状況は極めて不利です。そのせいで守は学校で嫌がらせを受けます。またか・・・守は同じことの繰り返しにうんざりします。というのも、守の父親は市役所の公金を横領して女に貢いだ上に行方知れずになっていたからです。小学生、中学校と無視されたり、中傷されたりと大変な時期を過ごした守でしたが、母親の死を期に伯母である東京の家に引っ越したのです。ですが、他人の過去を暴いて言いふらして喜ぶ輩というのはどこにでもいます。そんな奴らにとって守は格好のネタであり、今回の事件も真相がどこかではなく、とにかく責めることができれば良かったのでしょう。守は養父を助けたい一心で亡くなった女性のことを調べ始めます。そして3人にある共通の過去があることを知ります。その過去を知る記者と守は会うのですが、その後記者はガス爆発で亡くなります。いよいよ、何かあると確信した守。そしてついに魔術師が姿を現します。明かされる真実。そしてそれは父親の失踪にも関わりがあることが分かり、守はある選択を強いられるのでした。面白かったです。いろいろな要素がいろいろ絡んできます。アルバイト先でもある事件が起きるのですが、これはこれで大事件なのですが、小説の中ではこういうことも起こり得るという傍証に過ぎなかったりして、贅沢な話ですねー
2024.05.27
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書籍の感想です。今回は「三河雑兵心得6 鉄砲大将仁義」です。三河雑兵心得(6) 鉄砲大将仁義 (双葉文庫) [ 井原忠政 ]ついに鉄砲大将ですよ。茂兵衛、凄い昇進です。戦国時代において鉄砲はかなり貴重でした。遠距離から攻撃できる能力は相当なものです。弓も思った以上に強いのですが、欠点は熟練するにはかなりの日数が必要です。そのため、弓を揃えても、射手が揃えられないのです。鉄砲は数さえ揃えられれば、育成は弓ほど時間はかかりません。ただし鉄砲そのものが貴重な上、乱戦に弱い。兵士が生き残っても、鉄砲が汚損すれはそれだけでかなりの損害です。そんな貴重な鉄砲を50丁も預けられたのが茂兵衛です。運用には細心の注意が必要ですが、信頼関係ができていて、確かな成果を上げていきます。長年の宿敵、武田家を滅亡させますが、この頃から親方である家康が嫌なヤツになってきているのを感じます。昔は田舎侍だったのに、信長の側で揉まれている内に畑を焼いたり、兵糧攻めの上、降伏を許さず、攻め滅ぼすなど、非道とも思える作戦を取るようになりました。家康と直接話す機会も増えてしまい、茂兵衛の苦悩は増えていきます。茂兵衛は義のためには死ねないし、部下を死なす命令も出せない。しかし、友のため、家族のためであれば、命を預けて戦うことができます。この辺は生粋の武士でないからかもしれませんが、むしろそのことで部下からの信頼は厚いわけで難しいところです。さて、ラスト、本能寺の変、発生です。何とか平八郎と合流できた茂兵衛。果たした家康を三河まで連れ帰ることができるのでしょうか。次巻が気になります〜
2024.05.24
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書籍の感想です。今回は「クロワッサン学習塾」です。クロワッサン学習塾 (文春文庫) [ 伽古屋 圭市 ]教員を辞めて、父親の経営するパン屋で働くことになった三吾のお話です。教員は辞めさせられたとかではなく、画一的な指導にやり甲斐を感じなくなったというのが、大きそうです。少なくとも表面上はそう読めます。ただ、教員をやっていた時にはいた奥様がパン屋に戻ってきた際にはいないのは何か理由があるんですかね。地元に戻ると言った事で愛想をつかされたのか、逆に奥様と何かあって、そのショックもあり、教員を辞め地元に戻ることにしたのか。その辺は語られていません。お話はパン屋として頑張る三吾とお店に来る子どもたちがメインになります。子どもたちは母親が忙しすぎて構ってもらえず、万引き騒動を起こしてしまった子や冒険をしたくて山に行き、怪我をしてしまったり、識字障害の疑いのある子だったりと様々。三吾はもう教師ではないですが、教師でないからこそ一人ひとりに向き合って、丁寧に相手することを選びます。それは自分の息子に対してもです。とても優しいお話です。でも夢だけ見ているだけじゃないので、とても考えさせられます。なぜ勉強するのか、学校の勉強は何の役に立つのか。上辺だけの綺麗事は言えますが、三吾は真摯に答えているところが好感が持てます。
2024.05.22
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書籍の感想です。今回は「メイデーア転生物語 5 扉の向こうの魔法使い 下」です。メイデーア転生物語 5 扉の向こうの魔法使い(下) (富士見L文庫) [ 友麻碧 ]うーむ、これはあと1巻でどうやって終わるのかな。10人の大魔導師の謎、マキアが紅の魔女の生まれ変わりである意味、そして、カノンがマキアを前世で殺した理由などが次々と明らかになります。そして、ネロの正体も、レピスの正体も。ガーネット9班の全員が重要人物というおまけ付き。ネロとフレイの今後とかも気になりますね。だいぶ明らかになったのですが、分からないこともまた多くて、とても1巻じゃ無理だよねーカノンを呪縛から解き放つ事が目的だとすると世界を滅亡でもさせるのかしら??
2024.05.20
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書籍の感想です。今回は「偽書信長伝 秋葉原の野望 巻の下」です。【中古】 偽書信長伝 秋葉原の野望 下 / 榊 涼介, 盛本 康成 / KADOKAWA [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】下巻です。まったく正史とは関係ない方向に話は進んでいきます。信長は天下統一一歩手前までも行かないし、京を目指さないから、本能寺の変も起きません。前巻で小田原城を手に入れた秋葉原信長は関東統一に意欲を示します(もう全然違う)武田四谷は2度の敗戦を糧に政治的、戦力的勝利を目指すいっぱしの指導者になっていきます。南姫謙信は女性であることがついに秋葉原にバレ、その上で協力関係を結ぶことを誓う。戦場では信長、謙信連合が押していても、兵站を押さえられたりして、撤退する羽目になったりとこの辺はなかなか面白いですね。でも、でも、秋葉原のとんでもない個人技の武力がすべてを吹き飛ばしちゃいます(笑)四谷からしたら、こんだけ万全にお膳立てしたのに、と納得いかないところかと思いますけどねー茶水は基本的にモブなわけで、勘助や太田康らに比べれば活躍の場は少ないのですが、小市民なりに頑張りました。でも、天下統一は無理ね。まあまあ面白かったです。歴史IF小説ではなく、歴史SLG小説という定義はなかなかに良かったです。
2024.05.19
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書籍の感想です。今回は「偽書信長伝 秋葉原の野望 巻の上」です。【中古】 偽書信長伝 秋葉原の野望 巻の上 / 榊 涼介, 盛本 康成 / KADOKAWA [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】ははは。ずっと昔、コンプティークというゲーム雑誌がありました。当時は雑誌が売れていた時代で、ログイン、ベーマガ、コンプティークなどの雑誌があったのですが、コンプティークは一番はっちゃけてる印象の雑誌で、ゲームのリプレイとかもオモシロオカシク書かれていました。その雰囲気そのままな感じで書かれた作品のようですね。秋葉原さん、四谷さん、茶水さんが信長の野望でそれぞれ、信長、信玄、家康を担当してゲームしている感じです。ゲームだし、タイトルも「偽書」とある通り、史実のことなどお構いなし。信長はガンガン関東に攻め入ります(笑)戦国時代の暴風雨となった秋葉原信長の運命は?下巻も楽しみです。
2024.05.16
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書籍の感想です。今回は「深夜0時の司書見習い」です。深夜0時の司書見習い(1) (メディアワークス文庫) [ 近江 泉美 ]私の好きが詰まっているあらすじです。本、図書館、迷宮。良いですねぇ(笑)高校生の美原アンはお父さんのテキトーなアイデアで北海道の私設図書館を営む家でホームステイをすることになります。その図書館は図書屋敷と呼ばれていますが、深夜になると、図書迷宮が姿を見せます。図書屋敷と図書迷宮は表裏一体。一方が寂れるともう一方も寂れてきます。図書迷宮の廃れ振りを見たアンは図書屋敷の利用者を増やして、復興を手伝うことになります。図書迷宮は想像力が力の源です。読者が読んで想像したシーンが具現化され、反対に誰にも読まれないと透けていき、やがて本自体が化石になっていきます。司書(と司書見習い)は逆に自身の想像したものを具現化できます。なので、想像力豊かな司書は何でもできるわけで無敵な存在と言えます。しかし、想像することは良いことだけではありません。「どうせ失敗する」とか「自分にはできない」とか思うことってありますよね?そんな心の奥底の願望(?)も図書迷宮は叶えちゃいます。アンは小学生時代の先生とのやり取り。中学校時代のイジメられていた友だちに関するやり取りで、「やらかした」という思いが強い子です。自己肯定感が低く、無意識に常に「また人と違うことをして笑われたらどうしよう」「いや、きっと失敗するに決まってる」と思ってしまっています。そんなこんなで失敗続きのアンですが、迷宮でもみじという少年に出会い、少しずつ自己肯定感を育みながら、迷宮の危機に立ち向かっていくのでした。まあまあ面白かったです。少し好転してもすぐに良くないこと、悲しいことが起きたりしてなかなかスカッとしないので、少し読みにくいところもありますが、自己肯定感、インターネットという善意と悪意の集合体の話などとても面白かったです。あと、荘子の解説もとても良かったです。分かりやすく書かれており、荘子、一度読んでみたいと思いました。
2024.05.14
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書籍の感想です。今回は「最果ての泥徒」です。最果ての泥徒 [ 高丘 哲次 ]泥徒はゴーレムと読みます。ゴーレムを制作している一族の話です。想像以上にファンタジーで私は好きです。ゴーレムはコアをもとに生成するわけですが、そこにセフィロトツリーが関わってきます。セフィロトツリーは生命の樹とも言われて、魔法の根幹をなす世界のすべてを表すとも言われている絵です。この本では人間が人間たりうる要素がセフィロトでその10個あるセフィラのうちのいくつかを組み込んだものがゴーレムということです。10個のうち解明できているのは6つで残りの4つは使い途すらわからず、コアに秘文を刻むですがどんな秘文を刻めば良いか分からないのです。舞台は第一次世界大戦前あたりでIFと現実が混ざりながら話は進んでいきます。主人公のマヤは父親を殺され、さらに奥義とも言える秘文を盗まれ、そこから逃げた3人の弟子たちを探し求めるのでした。弟子の一人が持ち出した知識により日本軍にゴーレム兵器が配備され、その結果203高地の攻略に成功し、日露戦争に勝つ要因になったという非常に現実と虚構のバランスが良く、楽しめました。ゴーレムはどんどん悪い方に使われていきます。それは弟子の一人が誘導していることもあるのですが、ロシア革命にも悪用され、世界が悪い方に向かって行ってしまうのです。弟子の一人が考えた「ゴーレムがセフィラをすべて備えていない存在と言うなら、人間が持つセフィラを何個か破壊してしまえば、何でも言うことを聞くゴーレム人間を生み出せる」という理論は怖いですねー結局マヤは最後までゴーレムを戦争の道具に使うことはなく、自ら銃を持つこともありませんでした。マヤは幸せだったのかな。ただひとりのゴーレム、スタルィがいたことで彼女は十分幸せだったのかもしれませんが。
2024.05.11
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第五部 女神の化身4」です。本好きの下剋上第五部「女神の化身4」(5-4) [ 香月美夜 ]いろいろありましたが、ブリュンヒルデがカッケーですね。マインちゃんの側近として、側仕えとして非常に有能であることは分かっていましたが、アウブの第二夫人となることを独断で提案する行動力が凄い。カコイイです。マインちゃんの側近が減ってしまうというマイナスはあるものの、ライゼガングの手綱を握り、大人しくさせるためには最善と言える選択でした。独断でアウブに提案したのも、もしアウブが拒否したい場合は年若い娘の戯言として片付けられるようにという配慮です。ほんと視野が広くて有能です。反対にやばいのはヴィルフリートね。側近の甘言に振り回されてしまっている印象です。本質的にはヴィルフリートはヴェローニカの孫なわけで、ヴェローニカの仕打ちを考えればライゼガングが簡単に許すはずもないのですが、ライゼガングの貴族からの支持を得られなくて落ち込み、さらにその失敗をマインちゃんの根回し不足などという始末。おべんちゃら側近がヴィルフリートを甘やかすからヴィルフリートはますます悪い方向に進んでいる気がします。一度こうなっちゃうとマインちゃんもアウブも信用できなくなっちゃいそうで、戻せないのではと不安になります。マインちゃんがアウブになるしかないのかなあ。でも、マインちゃんは本を読むために仕方なく仕事をしているだけだから、激務なアウブなんてやりたくないでしょうけどねーヴィルフリートの側近を整理して、目を覚まさせることはできるのでしょうか?
2024.05.05
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書籍の感想です。今回は「古着屋・黒猫亭のつれづれ着物事件帖」です。【中古】古着屋・黒猫亭のつれづれ着物事件帖 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)事件帖、とあるので、店主が謎解きが得意でガンガン事件を解決していくみたいな話かと思って読み始めたのですが、ちょっとした事件(騒動?)か起こるくらいで謎解き要素は弱いです。その分、着物愛に溢れた内容になっていて、着物良いかも、と思えるくらいの良い内容です。主人公の波子は家と仕事を一度に失ったナシナシアラサーで、自分に自信なんてまったくなかったのですが、たまたま入った古着屋で、普段着の着物と出会い、その魅力にハマっていきます。オフィシャルな場であればしきたりに沿った着こなしを重視するところですが、普段着なので、バランスさえ取れていればオッケーと古着屋の店主マリィに言われ、どんどん挑戦していく様が楽しいです。謎は些細なものなのですが、ラスト1ページで明かされた真実には「なるほど!」とびっくりです。いやー、なるほどという感じでした。面白かったです。
2024.05.02
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