全12件 (12件中 1-12件目)
1
![]()
ばななさんが育った下町が舞台。サイキックの意味が分からなかったので調べたら、見えないものが見える霊感のようなもので、主人公のキヨカの特殊な能力らしい。死んだ人が見えたり、自分の未来が見えたりしたら、怖くて生きていけないような気がする。未来がはっきり分からないから、今日を生きていけるんだと思う。霊感はともかく、ばななさんを育んでくれた、下町ならではのルールみたいなものを書いておきたいと思ったのかな。下町サイキック [ 吉本 ばなな ]
2025.01.29
コメント(0)
![]()
前作「あくてえ」が良かったせいか、今回はあまりハマらなかった。「掌中」と表題作の2編。「掌中」は引きこもりの息子を持つ主婦が万引きを繰り返してしまう話。お金には困っていない。万引きは心の病なんだと思った。表題作は結婚後、義実家の二世代住宅に住んでいた女性が息苦しくて離婚し、子供を連れて実家へ戻る話。しかも、親友が元夫と付き合い始める。義実家という表現に違和感がある。私は40年以上も夫の家に住んでいる。同居が嫌だったら夫を連れて別居すればいいのに。離婚に至る詳細が分からず、消化不良。可及的に、すみやかに (単行本) [ 山下紘加 ]
2025.01.26
コメント(0)
![]()
図書館のリサイクルで頂いた本。写真家で海洋ジャーナリストの水口博也さんの自伝的な内容。子供の頃に海に興味を持って、大学へ進み、海に潜って研究を続け、くじらといっしょに泳ぐようになった。人間の知的好奇心とくじらの知能の高さが垣間見られた。クジラと海とぼく [ 水口博也 ]
2025.01.22
コメント(0)
![]()
係長に昇進したばかりの会社員ボディビルダー男性が主人公。身長や肌の色と違って体重は自分で管理できるのに、なぜ自分に周りには肥満体の人ばかりいるのか。太っている人は自己管理ができないから仕事もできない、という信念のもと、自身の減量期間と並行してチームのメンバーの削減に挑む。他人を見ると即「体脂肪〇%」と推測するところは笑ってしまった。大会へ向けて順調に減量していたが・・・オチが素晴らしい。きっと良い上司になるでしょう。ミスター・チームリーダー [ 石田 夏穂 ]
2025.01.22
コメント(0)
![]()
なぜユダヤ人は祖国を失ったのか?という疑問があったので、図書館で見つけて読んでみた。現在のイスラエル、レバノン、ヨルダンがある地域がレヴァントと呼ばれていた時代、北にイスラエル国、南にユダ国が紀元前10世紀頃にあって、紀元前6世紀にバビロニア国に捕囚された。その数十年後に戻されたが子供、孫世代になっていたためレヴァント地域には住まずヨーロッパ全土に広がって定住した。その後、2千年もユダヤ人のアイデンティティを失わなかったのは、捕囚されている間に文字による「ヘブライ語聖書」が書かれたから。世界中どこにいても、その書物の内容にしたがって生きることができたから。そして、ヨーロッパでは大多数のキリスト教徒にとってそれは異端に見えて、迫害の対象になった。少し分かったかも。世界史のリテラシー ユダヤ人は、いつユダヤ人になったのか バビロニア捕囚 (教養・文化シリーズ) [ 長谷川 修一 ]
2025.01.16
コメント(0)
![]()
この作品は芥川賞受賞前の作品。『コンビニ人間』とは全然違う作風なのでビックリ。少子化が進み、人工授精が当たり前になった世界。妊娠、出産をコントロールできるようになった人間の傲慢さを感じさせずにさらりと書かれているが、人間だって動物だ。結婚は家族を作る制度でしかなく、夫婦間での性交渉はない。「楽園」と呼ばれる実験都市には結婚制度はなく、大人はみんな「子供ちゃん」の「おかあさん」になる。今の日本、コスバの悪い子育てなんかしないで一人で暮らした方が楽だし、困るのは国家だけ。消滅世界 [ 村田 沙耶香 ]
2025.01.16
コメント(0)
![]()
以前からタイトルが気になっていた作品。「サンショウウオの四十九日」を先に読んで衝撃を受けたが、これも凄かった。主人公はハンガリーの病院に勤務し、誤診により左手を切断され、数年後に他人の左手を移植した日本人で妻はウクライナ人。切断後の幻肢痛、移植後のリハビリや違和感が詳細に描かれていて苦しかった。マイダン革命、ロシアによるクリミア併合、その後も続くウクライナへの圧力。地続きの国境を持つ大陸に住む人たちの恐怖感は、島国の日本人には理解できない。「世界の国が全部島国だったらいいのに」妻の言葉が耳に残る。あなたの燃える左手で [ 朝比奈 秋 ]
2025.01.11
コメント(0)
![]()
番外地と言えば「網走番外地」若い人には分からないかも。イメージは住宅街から離れた刑務所などがある最果ての地。それが都心にもあるらしい。四部屋しかないアパートに住む人のそれぞれの物語。話の中に番外地の話題が出てくるが、それが核心ではない。小野寺さんらしい優しいお話。ところで、201号室の女性、マッチングアプリと出会い系サイトはどう違うの101号室の男性、成り行きで会社を辞めて職安へも行かずバイトもしないで数ヶ月。これからどうするの町なか番外地 (一般書 459) [ 小野寺 史宜 ]
2025.01.11
コメント(0)
![]()
主人公が45歳の2025年から始まり、5年づつ遡って、15歳の中学生時代になる。4人の同級生の出来事が、5年ごとに過去に戻ることによって、関係性が明らかになっていく。面白い構成だった。中学の美術の先生がずっと関わっていて、いい味を出していた。「今日が雨でよかった」雫/寺地はるな【1000円以上送料無料】雫【電子書籍】[ 寺地はるな ]
2025.01.08
コメント(0)
![]()
DNAと遺伝についてわかりやすく解説した絵本。両親からもらった「設計書」は受精卵の段階から決まっている。同じ両親から産まれた兄弟でも「設計書」は似ているけど、同じではない。生き物は偶然この地球に生まれてきた。生命の神秘だな。うまれて そだつ わたしたちの DNAと いでん [ ニコラ・デイビス ]
2025.01.08
コメント(0)
![]()
地球温暖化の原因である二酸化炭素を減らすためにはどうしたらよいか。子供向けの絵本。化石燃料を使わないようにする、コンブを育てて二酸化炭素を吸収してもらう、緑を増やす、など。その中で、畑を耕さないで作物を作る、というのがよく分からない。地中の炭素を掘り起こすからいけないらしい。畑を耕さないで作物を作ることはできないと思う。空気を変える 地球で生きつづけるために、今わたしたちができること [ デビー・リヴィ ]
2025.01.08
コメント(0)
![]()
初めての作家さん。みごとにみじん切りにされました。私は野球が好きではないので、ルールもよく分からないから、ファーストミットも知らなかった。キャッチャーミット以外はみんな同じだと思っていた。子供の名付けの妄想は落語みたいで面白かった。まず良識をみじん切りにします [ 浅倉秋成 ]
2025.01.08
コメント(0)
全12件 (12件中 1-12件目)
1
![]()

