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今でこそこの薬に関する知識も豊富にあるが、当時はそんな薬のことは全く知らなかったし、病気になったら薬を飲むのは当然だと思っていて、風邪のように、病気が治ったら薬も飲まなくてよくなるんだろう、と思っていた。だから、飲み始めてしばらくして、先生に「この薬は一生飲み続けるんだよ」と聞いたときはものすごいショックだった。うちのおばあさんは高血圧の薬を毎日飲んでいたが、毎日薬を飲むなんて年寄りくらいだと思っていたからだ。まるで、自分が年寄りにでもなった気分だった。そして、「一生薬を飲む=治らない病気」というイメージもあり、自分が病気だ、ということを目の前につきつけられたようだった。私はより多くの方々に臓器移植のことを知ってもらいたくてランキングに参加しています。ランキングが上がると多くの人の目に触れます。多くの人の目に触れると臓器移植に対する関心が高まります。臓器移植はみなさんの善意があってこそ成り立つ医療です。今すぐにでも移植しないと助からない命があります。クリックは一人につき一日一回有効だそうです。どうかよろしくお願いします! ↓ ↓
2006年11月30日
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移植してから飲む薬の中でも最も大事なのは「免疫抑制剤」という薬で、移植を受けた人なら、肝臓だろうが腎臓だろうが心臓だろうがこれを飲まなければならない。これはその言葉通り、免疫を抑制する薬で、自分の体が後から入ってきた臓器を異物とみなして攻撃するという、人間が本来持っている拒絶反応を起こさせないように、わざと免疫を弱く保ち、新しい臓器がダメになるのを防ぐ薬である。(前述参考→「生野菜がダメなワケ」)だからこれを飲んでいる人たちは一般の健康な人に比べて、風邪をひきやすかったり、感染症にかかりやすかったり、食べ物にもあたりやすかったりする(気をつけていればほぼ問題ないが)。また、強い薬なので、副作用も色々あって、糖尿病になりやすかったり、人によっては(肝臓や腎臓が悪いにもかかわらず)肝機能・腎機能障害がでたり、免疫を常に弱く保っているためガンにもなりやすかったりする。これは12時間おきに1日2回服用するのが普通で、移植患者はほぼみんな一生飲み続けなければならない。※例外として、まだ小さいうちに移植すると、まだ体が未熟なため移植された臓器を自分のものとみなしてしまい、免疫寛容といって免疫抑制剤を飲まなくてもよくなることがある。また、一卵性双生児間の移植は全く同じ臓器とみなされて拒絶が起こらないらしい。私はより多くの方々に臓器移植のことを知ってもらいたくてランキングに参加しています。ランキングが上がると多くの人の目に触れます。多くの人の目に触れると臓器移植に対する関心が高まります。臓器移植はみなさんの善意があってこそ成り立つ医療です。今すぐにでも移植しないと助からない命があります。クリックは一人につき一日一回有効だそうです。どうかよろしくお願いします! ↓ ↓
2006年11月29日
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上半身を起こせるようになると、ベッドについている、病院によくありがちな、移動式のテーブルみたいなものを配膳台として食事を取れるのだが、そうなるまでがまた大変だった。いや、むしろ私は、寝たまま食事をしていた期間が長すぎてそっちに慣れてしまい、座って食事をすることの方が苦痛になってしまっていたのだが…。9月いっぱいのほぼ一ヶ月は寝たきり(座ることすらない、本当の寝たきり)だったので、座れるようになるまでの、その間の話を先にした方がいいかもしれない。 * * *食べ物が口から摂れるようになると、それまで点滴で入れていた薬の経口摂取が始まった。寝たきりなので、もちろん薬も寝たまま飲む。いつも食事時になるとお茶が一緒に出てくるので、お母さんがそれを小さなポットに入れていつでも飲めるようにしており、コップに冷ましておいたものをストローで飲ましてくれるのだ。薬もそのお茶でストローを使って飲んでいた。私はより多くの方々に臓器移植のことを知ってもらいたくてランキングに参加しています。ランキングが上がると多くの人の目に触れます。多くの人の目に触れると臓器移植に対する関心が高まります。臓器移植はみなさんの善意があってこそ成り立つ医療です。今すぐにでも移植しないと助からない命があります。クリックは一人につき一日一回有効だそうです。どうかよろしくお願いします! ↓ ↓
2006年11月28日
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ゆっくりゆっくりベッドを起こしてもらい、きちんと起き上がるのに30分はかかっただろうか。ベッドの背もたれの角度を90度近くにして座ってみたが、頭がぼわ~んとして仕方なかった。久しぶりに起き上がったことで体中の血が一気に駆け巡っているようなかんじで全身がバクバクしている。疲れる。。。座ることってこんなに疲れたっけ!?ただ座っているだけなのに、体がだるくて、早く横になりたくてしょうがなかった。「…疲れた。寝る」蚊の泣くような声でそう言うのが精一杯で、すぐにベッドを平らに戻してもらうと、私はそのままへばってしまった。悲しくなってきた。私はより多くの方々に臓器移植のことを知ってもらいたくてランキングに参加しています。ランキングが上がると多くの人の目に触れます。多くの人の目に触れると臓器移植に対する関心が高まります。臓器移植はみなさんの善意があってこそ成り立つ医療です。今すぐにでも移植しないと助からない命があります。クリックは一人につき一日一回有効だそうです。どうかよろしくお願いします! ↓ ↓
2006年11月24日
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右向きになることが許可されると、その後しばらくして体を起こすことも許可された。病院の私が寝ていたベッドは、上半身だけ起こしたり、足を少し上げたり膝の部分だけ山型に曲げたりできるようになっていた。しかし、電動式ではなく手動式だった。意識を失ってから数週間寝たきりだったので、最初に上半身を起こす作業は、そろりそろりと行われた。そのベッドは、足側の柵の方にハンドルがついていて、ベッドを起こしたりする時には、それをぐるぐると回さなければならなかった。これでは、患者さん一人のときはどうするのだろう?と思いつつ、私の場合はつきっきりだったお母さんがハンドルを回す役目だった。ぐるぐると回すと、上半身が少しずつ上がってきた。ゆっくり、ゆっくり…。ほんの少し上げたところで、なんだか頭がぼわ~んとしてきた。「ちょっと待って、ちょっと待って!」私はお母さんのハンドルを回す手を止めさせた。「なんか頭がヘン。ちょっと休憩」「うんうん、ゆっくりでいいよ」私はより多くの方々に臓器移植のことを知ってもらいたくてランキングに参加しています。ランキングが上がると多くの人の目に触れます。多くの人の目に触れると臓器移植に対する関心が高まります。臓器移植はみなさんの善意があってこそ成り立つ医療です。今すぐにでも移植しないと助からない命があります。クリックは一人につき一日一回有効だそうです。どうかよろしくお願いします! ↓ ↓
2006年11月21日
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そういえば、私が個室に移ってきた頃、9月の初め頃だったのだが、「もうちょっと早ければ窓から花火が見えたのに」なんてことを栗野さんは言っていたっけ。「早ければ」といったって、こっちもそう計画的に病気になれるもんではない。花火は好きだが、「もう少し早ければ…」と悔やむべきなのか、それとも、「花火に合わせて入院できるか!」と怒るべきなのか、「う~ん」と微妙な気分になったものだった。ほかにも、病院の前に建設中の高層マンションを指差して、「これがなかった時は東京タワーも見えたんだよ」と周辺案内ではないけれど、病気とは直接関係のない、色々な豆知識を教えてくれたりした。ヘルパーさんは、先生や看護師さんとは違って、病気の話はしないあたりが、ちょっと違った別の空気を院内に運んできてくれているように感じた。それは私にとっても、お母さんやおばあさんにとっても新鮮だったに違いない。私はより多くの方々に臓器移植のことを知ってもらいたくてランキングに参加しています。ランキングが上がると多くの人の目に触れます。多くの人の目に触れると臓器移植に対する関心が高まります。臓器移植はみなさんの善意があってこそ成り立つ医療です。今すぐにでも移植しないと助からない命があります。クリックは一人につき一日一回有効だそうです。どうかよろしくお願いします! ↓ ↓
2006年11月20日
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今日は、私と同じく肝移植をした友人の結婚式でした彼女は私よりもずっと前に、オーストラリアで肝移植を受けていて、いわば私の先輩のようなものです。私も彼女の姿を見て励まされることが多々ありました。昔から何度も入退院を繰り返し、大きくなってからも病気を理由にバイトを断られたり、お父さんが亡くなったりと大変な苦労をしてきました。それでも彼女はいつも元気で明るく前向きでしたそんな彼女を近くで見守ってくれていたのが今日、旦那様になった彼。ほんわか優しい感じでとってもお似合いの2人です「生きていればこんないい日も来るんだなぁ」私がそう思ったように、彼女や彼女のお母様も同じような気持ちになったことでしょう。今までのことを思うと、ドレス姿を見ただけで胸がじ~んとしてしまいました人一倍苦労した分、彼女には人一倍幸せになってほしいです本当におめでとうお幸せにね私はより多くの方々に臓器移植のことを知ってもらいたくてランキングに参加しています。ランキングが上がると多くの人の目に触れます。多くの人の目に触れると臓器移植に対する関心が高まります。臓器移植はみなさんの善意があってこそ成り立つ医療です。今すぐにでも移植しないと助からない命があります。クリックは一人につき一日一回有効だそうです。どうかよろしくお願いします! ↓ ↓
2006年11月18日
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本日からまた通常のブログに戻りますm(_ _)m*********************************************このテレビを直してくれたヘルパーさんは栗野さんという。栗野さんは、30代後半の、決して若くは見えないのだか、だからといっておじさんくさくもない、なんだか年齢不詳な感じの人だった。栗野さんは、中身はちょっと古風な感じで、いつも扇子をもっていて、落語のお茶を飲むマネや蕎麦をすするマネがとっても上手で、時代劇に出てくるような町のあんちゃん、水戸黄門でいうならば、うっかり八兵衛みたいな感じだった。また、声がよく通るいい声だったので、落語調で「蕎麦がうまいねぇ」なんていう声もそれらしく聞こえた。勤務中でも扇子を持って、人の部屋に入ってきては落語のマネをしたりしていくので、初めは「何なんだ、この人は?」とびっくりしてちょっとついていけなかったが、お母さんやおばあさんにはウケがよく、「栗野さんはおもしろいねぇ」とすっかりお気に入りの様子だった。私はより多くの方々に臓器移植のことを知ってもらいたくてランキングに参加しています。ランキングが上がると多くの人の目に触れます。多くの人の目に触れると臓器移植に対する関心が高まります。臓器移植はみなさんの善意があってこそ成り立つ医療です。今すぐにでも移植しないと助からない命があります。クリックは一人につき一日一回有効だそうです。どうかよろしくお願いします! ↓ ↓
2006年11月17日
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前回の続きです。。。何日も一緒にいると、やはりケンカをすることもありました。元々性格の合わない母娘なので、実家に帰っても3日が限度の2人です。無理もありません。自由の女神とか自分の興味のあるところはさっさと歩いて「ふうこ!遅いよ!何やってんの!!」と写真を撮っている私に怒鳴り、ショッピングセンターで私が探し物をしていると「もぅ~、私は足が痛いのにさっさとどっか行って~!!」とキレる始末。(私はあんたが欲しいと言ってた品物を探してたんだよっ)そんなわがまま母に何度かキレそうになりながらも、なんとか旅を終えたのでした・・・。最初はビジネスクラスじゃないと行きたくないと駄々をこねていたお母さんも、結局エコノミーで行ったのですが、着いた次の日、だるくて起き上がれずにアメリカの義姉のうちで1日中寝っぱなしだった私より元気なくらいでした「冥土の土産に…」と言っていたわりには自分でも結構大丈夫だったと思ったらしく、「次はフランスあたり行っちゃったりしてね~」なんて言ってました。普段は、「私はもうだめだわ~」なんてまだ50代のくせにふにゃふにゃ言ってた母ですが、アメリカ旅行が刺激になって、英語にも興味を持ったようだし、「次は○○に…」なんて発言も出るようになって、今後の目標ができたみたいでよかったですいくら普段ケンカばかりしてても、やっぱりお母さんにはいつまでも元気でいてほしいですもんね!そして私は、しばらく放っておいた旦那も構ってあげなきゃ、ということで旦那の招待された結婚式について懐かしの鹿児島へ…。 ここは「霧島ホテル」というとこ。とっても広いお風呂が特徴です。この広い浴場だけは混浴になっていましたが(他にもたくさんのお風呂があった)、私もどうしても入ってみたかったので、遠くのおっさんを気にしつつもこそっと入ってきました。数年鹿児島に住んでいた私ですが、ここは行きたいな、と思っていて結局行けずじまいだったのでよかったです。やっぱり日本の温泉はいいなぁ~なんて思いながらのんびりしてきました。それから1週間、通院のため名古屋の実家に帰ったり、週末は移植関係のイベントがあったりと、バタバタしており、やっとゆっくりできる…と思っていたらなんだか無気力になってしばらくぼけ~っとしてしまい、更新が遅れたこと、お詫び申し上げますm(_ _)m人よりのんびりなので普段モードに戻るのに時間がかかると思いますが、どうぞこれからもよろしくお付き合いくださいませ私はより多くの方々に臓器移植のことを知ってもらいたくてランキングに参加しています。ランキングが上がると多くの人の目に触れます。多くの人の目に触れると臓器移植に対する関心が高まります。臓器移植はみなさんの善意があってこそ成り立つ医療です。今すぐにでも移植しないと助からない命があります。クリックは一人につき一日一回有効だそうです。どうかよろしくお願いします! ↓ ↓
2006年11月14日
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長らくご無沙汰してしまってごめんなさい!!無事に戻って参りましたアメリカからは3日に戻ってきたのですが、その後友人の結婚式で鹿児島に行くという旦那様について鹿児島の温泉で骨休め(?)をしておりました。そしてその後すぐに通院で実家の方に戻っており…。いやいや、何が疲れたか、って、病院の待ち時間が一番疲れましたね通院の結果は特に旅の影響も出ておらず、現状維持、ってかんじでした。「もし悪くなってたら…」という不安もゼロではなかったのでそれはちょっと安心しましたじゃーん!!いわずとしれた「自由の女神」です。お母さんはこれを見たいがためにNYへ行きたいと言い、念願の自由の女神を見れて大満足のようでしたすみません・・・中途半端ですが明日に続きますm(_ _)mまずは帰国のご報告まで私はより多くの方々に臓器移植のことを知ってもらいたくてランキングに参加しています。ランキングが上がると多くの人の目に触れます。多くの人の目に触れると臓器移植に対する関心が高まります。臓器移植はみなさんの善意があってこそ成り立つ医療です。今すぐにでも移植しないと助からない命があります。クリックは一人につき一日一回有効だそうです。どうかよろしくお願いします! ↓ ↓
2006年11月10日
コメント(12)
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