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三岐鉄道では、セメント貨物列車のほかに、フライアッシュおよび炭酸カルシウムを輸送する貨物列車があります。
火力発電所で石炭などを燃やすと二酸化硫黄(亜硫酸ガス)が発生し、大気汚染や酸性雨など、環境破壊の原因になります。そこで、亜硫酸ガスを除去するのですが、その除去に効果的なのが、石灰石を粉砕して出来た炭酸カルシウムです。
一方、フライアッシュは、火力発電所で石炭を燃焼した際に発生する灰で、かつては産業廃棄物として扱われていましたが、 1970 年代からセメント原料である粘土の代替として利用されるようになりました。セメントとの相性も良く、セメントに混入すると、ゆっくりと強度が増進し、水密性・耐久性が向上します。
この電力会社とセメント会社との相関関係から生まれたのが往復輸送です。
その輸送は、愛知県碧南市にある石炭火力発電所から排出されるフライアッシュ(石炭灰)を衣浦臨海鉄道・ JR 貨物・三岐鉄道の三社経由で太平洋セメント藤原工場まで運び、そこでフライアッシュを取下ろしたのち、同貨車に炭酸カルシウムを積込み、逆経路で火力発電所へ運びます。往復輸送という高効率を達成し、現在では三岐鉄道貨物輸送量の 25 %を占めているそうです。
フライアッシュおよび炭酸カルシウムの専用貨車は白い色のホキで、これをほかの貨物同様、 ED45 が重連で牽引していきます。
桜並木を望遠レンズで圧縮するお約束のアングルはすでに単位修得しましたので、フライアッシュ貨物はワイドレンズを使い、桜の枝を広く取り入れたアングルにしてみました。
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