全2件 (2件中 1-2件目)
1

ss一覧 短編01 短編02 短編03――――― 10月20日。午後3時30分――。 ついさっきまで凪であった瑞穂区には、今、南からの木枯らしが吹いていた。 安藤浩司は《ユウリクリニック》の玄関の前のベンチに座り込み――まるで座禅を組む僧侶のように――神経を集中させて駐車場を眺めていた。 安藤浩司は下僕であった。永里家に仕える下僕――。ただ、一般的な下僕と違うところがあるとすれば……その報酬は莫大なものだということだった。 そう。陸上自衛隊を除隊したあと、彼は永里家にスカウトされて警備部門の要職に就いた。文句や意見は何ひとつなかった。 永里家の警備部長――報酬は規格外だった。月給で数百万、年で億のカネを受け取った。それには満足している。だが……しかし……。 誰もいない駐車場を眺めて、安藤浩司は考える。これから、私は、また永里のための汚れ仕事をこなさなくてはならないのか……。 永里家の警備部長として彼は20年以上、永里家の闇の部分を仕切ってきた。裏金のマネーロンダリングや納税の操作、関連企業との癒着や国税局への根回し、敵性組織や暴力団への示威行為。破壊、暴力、数々の違法行為への加担。 そして――……《花火師》と呼ばれる名古屋の武器商人との取引にて制作した爆弾の手配をし――……《ゲンタツ》と呼ばれる名古屋の地下ブローカーと協力しての違法薬物・催眠療法を多用して特定の人物の思考を洗脳し――……自衛隊のコネを使い用意した特注のドローン――……遠隔操作で爆弾を起動させ、証拠の隠滅の実行……。 そんな彼に自分の時間はまったくなかったし、有り余るカネを使う暇もなかった。今の彼に必要なカネは、離婚した妻への慰謝料と年老いた両親への仕送りだけだった。 そして現在の任務は――自衛隊に所属していたころの彼は、この国を守るという使命感に燃えていた。……そうだ。天皇陛下と我が国に命を捧げる――自己犠牲の精神、誇り高い仕事とやりがい……。だが、今――彼は自分の仕事に誇りを持てないでいた。それは社会に対して、背信する行為であることが間違いなかったからだ。たとえどんなに卑しく、苦しく、ひもじい仕事に就いている者でも、自分よりは正義であるハズだ。安藤浩司は思った。 現在の主人である永里ユウリという女は異常だった。何もかもが異質で、危険な思想の持ち主だった。他の永里家の者とも違う、ヒトならざる者にさえ思えた。今まではカネのため、仕事だと思って我慢を続けた。けれど、最近の永里ユウリの異常さは常軌を逸していた。特に、伏見宮の皇女殿下が《D》の話をされてからの永里は、安藤の理解を遥かに超えて異常だった。 ……なぜ、ここまでする必要がある? ……恨み? いいや……違う……。これは……まるで――……挑戦? わからない……。 永里ユウリは何も教えてはくれなかった。 トラックの排気音が轟く……。「……来たか」 安藤は静かに呟き、顔を上げた――。 ……もう、嫌だ。もう、うんざりだ。 ……できることなら、足を洗い、田舎で静かに暮らしたい……。 それがいつになるのかは、安藤浩司自身にもわからなかった。――――― 永里ユウリに私室の隣にある院長室で待機するよう言われ、岩渕はこれから起こるであろう惨劇に思いを巡らせながら、駐車場を望める巨大な窓のブラインドを上げた。 ……これでいい。……これで、いいんだ。《D》の連中を返り討ちにするため、ユウリは警備の担当者を30人以上招集したと言っていた。玄関の自動ドアの陰に、それらしき男たちが待機していたのは知っている。タダの警備員でないことは一目瞭然なのだが――今の岩渕には関係がなかった。……関係がないと思い込もうとした。岩渕がユウリに命令されたことはひとつだけ――……。 『……――京子様と院長室に籠って、外の様子を一緒に見続けること。これが達成されたなら、例のモノをプレゼントします……』 岩渕はぐるりと周囲を見まわした。来客用のソファの上に、起動済みのノートパソコンが見えた。そして、液晶には監視カメラの中継らしき映像が流れ続けていた。 岩渕はパソコンのマウスを操作して、音量を上げ――楽しそうに身をよじる若い女と、怒りに身を震わせる愛しき女の姿を見て、聞いた……ただ見て、聞き続けた。『言いなさい……こんなことをした理由を言いなさい』『理由ですかぁ? ……理由は、《佐々木亮介クンのため》ですよ』『佐々木亮介……あの者の……ため?』『彼は元々、私の担当する精神疾患の患者です。彼ねぇ、面白いことを言ったんですよぉ』『……?』『自分が不幸なのは奪われたから。他人が幸福なのは奪ったから。世界の《幸福》は石油のように絶対量が存在し、人々は限りある《幸福》を奪い合うために生きている……みたいな理論です』『……』『……実験、してみたくなっちゃったんですよぉ。……神武天皇、神道における初代の天皇。つまりは神々を先祖とするあなたの幸福を奪ってしまえば――ついでにぃ、幸福を謳歌する名古屋の富裕層たちの命を奪えば、いったい、どこで、何人もの人々が幸福を取り戻せるのか? ……私は、ただ、実験してみたかっただけなんですよぉ』『……どうかしている……あなたは……狂っている……』『いやあ、でもねぇ、いろいろと想定外のコトや、計算外? 稚拙で粗末な実験しかできなかったワケでして……特にアレ、丸山佳奈さんのアレ? ……彼女がいなければ、本当は熱田神宮の宝物殿――《神器、草薙の剣》を爆破する予定だったのに……残念ですぅ』『あなたにそんな権利がっ……罪のない人々を殺す権利がっ……我が国の宝を汚す権利がっ、あなたにあるとでも?』『……あはっ、殺したのは私じゃあないですよ。私はただ、準備をしただけです。私は、亮介クンの願望を叶えてあげただけ……。彼の破壊衝動の手伝いをしてあげただけ。後、彼の自殺願望の手伝いをしてあげただけ。……見ます? 彼の自殺願望を記録した音声や動画や実際の自殺未遂のキズ痕……証拠なら腐るほどありますから……』『……私から……何を奪うつもりですか?』『そうですねえ……やっぱり、岩渕さんと《D》、ですよねぇ』『岩渕……さん……』『はい。あなたは自身の身分を鑑みず、どこの馬の骨ともわからない男を愛した。しかも、それだけでなく、反社会的かつ中途半端な中小企業まで愛してしまった。ですから、その愛も情もすべて捨てていただけませんか……?』『……卑怯者め………彼らのことを何も知らないクセに……佳奈さんは……丸山佳奈さんは、命を賭けて《D》を守ろうとしていたのに……』『まあまあまあ……説教が始まりそうなので止めておきますが――少なくとも、これから京子様には最高のショーをお目にかけたいと思います』『……ショー?』『はい。それが終われば、京子様は岩渕さんと幸せに暮らせるハッピーエンドが待ってますから……あと、ほんの少しの辛抱です。それで、私の実験も、何もかもが終わります……』――――― ――それは、ほぼ同時であった。 岩渕は待機を指示された院長室の窓の前に立ち、駐車場の奥の出入口とクリニックの自動ドアから集まるふたつの人々の群れを見下ろしていた。隠れているつもりはないのだが、岩渕の視線に気がつく者は皆無であった。《D》陣営は社長のアトラスを中心に50名ほどが車外に躍り出て、同じくアトラスから降りる社長を中心に扇型に社員たちを配置した。《ユウリクリニック》側から駐車場に並ぶ人数は男ばかりが30数名ほど。全員が同じ特殊部隊風の紺色のジャケット・カーゴパンツ・野球の捕手のような防護装備を着込み、手にはジェラルミン製と思われる巨大な盾、頭部にはバイザー付きのヘルメットを着用していた。 ……胸クソが悪い。 気分は相変わらず乱れていた。しかし岩渕は自分の中に、その乱れとは関係のない感情が紛れていることに気づいていた。いや……関係ない。関係ない。関係ないのだ……。岩渕は思ったが、関係なくは――決してなかった。 ユウリからの報酬を受け取り、京子を連れて名古屋を離れたいという願望と……同時に、《D》のあの輪に戻りたい、という矛盾した願望――それらが複雑に交錯していた……。クソ……クソ……畜生が……。「……岩渕さんっ!」 入室した京子が叫びながら岩渕の腕にすがりつくが、岩渕は何も喋らなかった。窓の前で微動だにせず立ち尽くして、京子の腕を強く掴む。岩渕はただ、心の中で「畜生、畜生」と繰り返し呟いた……。「ねえっ! 何か言ってっ! 何か喋ってっ! ……岩渕、さん……どう、したの?」 京子が呻き、泣きそうな顔を見せると、ユウリは満足げに頷いた。「――さて、ここで京子様にクイズです」 ユウリは……本当に嬉しそうだった。「京子様……どうして岩渕さんがこういう態度で、あなたの腕を強く掴んでいるのか、わかりますぅ?」 ――――― 扇形に《D》の社員たちが整列し終えたのを目視すると、澤は眼前の、ほんの数メートル先に姿を現した異様な集団を凝視した。……専属の警備部隊、ていうところか。 部隊の中心には、ヘルメットをしていない、白髪の小柄な中年男が仁王立ちしていた。中年男は無表情で無言のまま、おそらくは同世代であろう澤の目を見つめ続けていた。 30数名ほどの部隊は中年男を中心に《ユウリクリニック》の出入口を守るかのように配置され、それぞれが無言のまま盾を手に構えていた。「……イカれ女の奴隷か? お前らに少しでも人間の心が残っているのなら……去ね……」 中年男を睨みつけて澤は言った。瞬間、相対する男が微かに身を震わせ、舌を打った。周りにいる隊員たちは相変わらず無表情のままだった。けれど――澤は男の瞳の中にある、悔しさと悲しさと嫌悪を見逃しはしなかった。……知ってやがるのか。何もかも……知っていて、知っておきながら、従う。……従うしか道がない、か。……同情するぜ。「……アンタ、名前は?」 一歩踏み込んで澤が短く聞いた。ほぼ同時に、男の両脇にいた男たちが盾を低く構えて片脚を伸ばした。けれど白髪の男は相変わらず無表情で落ち着き払い、低く言う。「……安藤だ。コイツらの中で、私だけが発言を許可されている……」安藤が続けて言った。「暴力はやめて欲しい。話し合いで解決したい。アンタらが暴力を使えば、私たちも同じ方法を使わざるを得なくなりますから……」 安藤と名乗る男は無表情で、その声には抑揚がなかった。けれど、澤を見つめる彼の目には……深い哀れみ、同情、戦いたくないという優しさがあった。 そう。澤の敵はあくまでも永里ユウリであり、《D》の目的はクリニック3階の院長室、そのハズであった。そのハズであるのが至極当然だ。 けれど、今の澤の敵は――今の、《D》の目的は――…… 至極当然……当たり前のこととして――……結論する。 そう。 答えは既に決まっているのだ。「邪魔するのか? なら……お前ら全員っ! 皆殺しだっ!」 澤が怒鳴り、《D》の社員たちが戦いの咆哮を上げる。 安藤は一瞬間だけ表情を歪ませたものの、次の瞬間にはもう、澤と同じように――鋭く残酷な光を目に宿らせた。「……まるで野良犬ですね。こちらの譲歩案を簡単に捨てる知性の低さ……残念です」「――俺たちが野良犬ならっ、てめえらはカネに飼われた家畜だろうがっ!」 怒りを滲ませる安藤の顔を睨みつけて、澤は叫んだ。「行くぞっ! ブッ潰してやるっ!」 ――その時、どこかで若い女の悲鳴がした。 けれど、女の悲鳴は人々の怒号や絶叫、モノやヒトやコンクリートがぶつかり合う衝撃音にかき消され、駐車場の虚空に消え、誰かの耳に届くことは決してなかった……。 悲鳴は続いている……。―――――「ふぅー……」《D》と《ユウリクリニック》の警備隊が激突した瞬間――川澄奈央人は現場の近くのビルの屋上で双眼鏡をのぞき込みながら、深く息を吐いた――。「事後承諾でもイイのなら、別に助けてあげてもイイんだけれども――……どうする? どうしますか……岩渕さん? あんまり僕を失望させないでくださいね……」 永里ユウリも安藤浩司も、その存在を知らぬ若い男は――小さく、薄く、微笑んだ……。――――― 『激昂するD!』 jに続きます。 本日のオススメ!!! aiko----ッ! めっちゃ好っきゃねん……。 ↑aiko……ごめんな。新曲の宣伝遅れて……ワシ、仕事やらブログとかゲームとか忙しくてさ……とりあえずGoogleでダウンードだけはしたからさ……。またアルバム出たら絶対買うからね……許して……。seesはあなたを永遠に応援します。 正直、紅白のトリがaikoなら、絶対に見るのだが……。まぁいい。 ……そうだっ! aikoのためのショートショートを作ろうっ! ……しかしseesも得意テーマは恐怖と悪……(自慢じゃないが、それ系の話ならくさるほど湧く。ただ起こすのがめんどくさいからメモるだけ)。どうすればいい……? いったい、ワシは、どうやって彼女に愛のショートを捧げればイイのだぁーーーっ!? ↑新曲『予告』――カワイイ。 ↑『彼の落書き』――ああ、カワイイ。 ↑『恋のスーパーボール』――カワイ過ぎる。 aiko氏のオススメアルバムっす! お疲れサマです。seesです。 もしかしたら今年最後の更新かも……一応は大晦日に個人的なコメントだけは出しておきたいけれど……まぁ、よくある「来年も~」みたいな定型文くらいはあげておきたい。 仕事は晦日まで、大晦日は家でゆっくりする予定。カニと酒買ってDVD観る予定ってだけ。忘年会は来週――疲れそう💦《激昂D》の完結は1月に持ち越しスね……すいやせん。ここまで中途半端に長くなるとは想定外でして……。まぁ、閲覧数ゴミのseesが何をしようと関係ないかも('◇')ゞ さて――今話は……ぐだってますね……。相変わらずの飲酒しながら制作……脳が酔った勢いで作った駄文。校正する時間も取れねえし……ううう😢ちなみに《花火師》と《ゲンタツ》は名古屋の都市伝説です……もしかしたら……実在するかもしないかも💦字数の関係で会話メイン回になっちゃった(#^^#)テヘヘ 背景の表現や描写は、正直今回手を抜きました……。 次回は最終回前の決着と……それなりに落ち着く内容を考えております。なるたけ納得していただけるよう熟慮いたします……。でわでわ、ご意見ご感想、コメント、待ってま~す。ブログでのコメントは必ず返信いたし ます。何かご質問があれば、ぜひぜひ。ご拝読、ありがとうございました。 seesより、愛を込めて🎵 好評?のオマケショート 『……激安と激闘っ!(≧∇≦) seesのツッコミ祭り』 同僚 「seesきゅ~ん(甘)」 sees 「……何やの、気持ち悪い」 同僚 「……キャバクラ行こっ(^_-)-☆」 sees 「はあっ? ヤだよっ! ワシ忙しいんやッ! 無理無理無理――」 同僚 「90分5000円のポッキリコース、行こうよお。(# ゚Д゚)グイグイ」 sees 「無理無理無理ぃぃぃ~……ラメぇぇぇ~~……」 …… …… …… ??? 「こんにちは~~エリカで~すぅ💓」 錦の某キャバクラ、フリー入店、テーブルチャージ無料(タイムサービス)、 安酒のみ飲み放題……こんな激安キャバクラの、最初のフリー嬢は……何と――。 まさかの――……名古屋巻ドリル嬢ぅぅぅっ! sees 「――ドリルじゃねえかっ! ゲッター2かよっ! 神隼人かっ! ヤル気かっ!」 ??? 「こんにちは~~レイで~す💓」 フリー2人目の嬢は『レイ』と名乗ったが、それも納得である。なぜなら……。 sees 「……綾波じゃなくて、林原じゃねえかよっ! 誰が中の人呼べっつったよ! 学生時代、ずっとアンタのラジオ聞いてたよっ! スレイヤーズ毎週見てたよっ! ファンだよっ! だからなぁ、めぐみさん……アンタの顔だけは見たくなかった んだよっ!」 ??? 「こんにちは~~チアキで~す💓(よこざわけい子さん風)」 フリー3人目の嬢は……何と、あの、国民的キャラの妹だった……。 sees 「誰がドラミちゃんと酒飲みたいと思うンだよおおっ! ワシはなぁ、のび太や ないねんぞっ!」 ハァハァハァ……ツッコミが追いつかねえ……何だ、この店は……。 そして――とどめの4人目の嬢は……何と、あの、美少女キャラのパチ物――。 ??? 「こんにちは~~リョウコで~~す💓」 sees 「――ふざけんなっ! てめーどこのYAWARAちゃんだよっ! 絶対元参議院 議員だろーがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」 ハァハァハァ……ツッコミが、ツッコミが……ツッコミどころが多すぎる。 た、たしゅけて……誰か(´;ω;`)ウゥゥ……ハイボールしか飲んでねえヨ……。 😢了😿こちらは今話がオモロければ…ぽちっと、気軽に、頼みますっ!!……できれば感想も……。人気ブログランキング
2017.12.23
コメント(5)

ss一覧 短編01 短編02 短編03――――― 10月20日。午前0時――。 愛知県警に匿名の人物から電話と、名古屋市と思われる縮小地図がコピーされたFAXが届いた。『――本日20日の午後5時にセッティングした爆弾を、 ――FAXに記されている複数か所にしかけました』 電話をかけて来た人物の声は機械を通されており、男か女か判別できぬよう変換されていた。応対した警察官にその者は、爆弾の種類と解除方法、爆発の威力と規模について告げ、当日は警察組織全体で対処するように警告した。 電話の声の主は抑揚のない口調で淡々と喋り続けた……。「……地図に載っているのは……50か所? 相当数ありますね? この場所すべてに爆弾を? ……あなた、いったい、誰なんです?」『先ほど述べた爆弾の情報は未だ世間に公開されてませんよね? この電話はキチンと録音されてますか? 信じようと信じまいと勝手ですが、佐々木亮介に爆弾をプレゼントしたのは私です。ちなみに、マスコミにも似たような爆破予告文、爆弾の模型を送りました』 絶句する警察官が唾を飲み込むのと同時に、電話が切れた。 警察官はその者の言葉を信じていなかった。同じような電話やFAXやメールやSNSはこれまでにも無数に入っていた。それらはほとんどがイタズラだった。そうでないものも大抵がカン違いや妄想の類だった。警察官の脇では今も電話が鳴り続けていたし、受話器の隣のFAXからは匿名の人物からの怪しげな地図が流され続けていた。当然、今回もただのイタズラである可能性が高かった。 しかし、若い警察官は不思議な直感に動かされ、目の前のパソコンでメールフォームを開き、たった今話したばかりの通話内容の概要を上司に送った。 ただちに警察組織とマスコミに連絡が取られた。マスコミには爆弾の模型が送りつけられ、爆破の予告らしき文書が発見された。FAXの地図のコピーは愛知県に所属するすべての警察官に配られた。当惑する現場の警察官たちを尻目に、県警上層部は爆弾の捜索・解体・回収、周辺住民の避難誘導を決定した。犯人と警察しか知らぬ情報を、電話の相手が話していたことが決め手であった。 ――リミットは20日の午後5時。 ✖印で地図に指定された場所は50ヵ所。それも相当な被害が予想される学校・役場・動物園・水族館・映画館・モール街・商業施設・ホテル・駅・地下街・高速道路・病院・体育館・高層ビル・港・セントレア……多岐にわたった。 だが、地図に指定された場所のひとつ目、ふたつ目、みっつ目のどこを探しても爆弾は見つからなかった。電話の相手の正体もわからなかった。だが、警察上層部は捜索の縮小を決断できなかった。これ以上の爆発は何としても防ぐ必要があったのだ。たとえ、警察の機能をマヒさせてでも……。 残り47か所――全警察官動員による大規模避難誘導、爆弾の捜索は続いている……。 FAXから流れる地図を最初に見た若い警察官は思った。 ……瑞穂区には、何も書かれてないんだな。 けれど、若い警察官はその事実を上司に相談したり、報告したりすることはしなかった。 ――それが犯人のほぼ唯一のイージーミスであることも……事件が完全に解決できる最後のチャンスであったことも……若い警察官は気づかなかった。 彼はただ、そんな程度のことは誰でも気がつくだろうと思い込んだだけだった。――――― 10月20日。午後2時――。 瑞穂区の《ユウリクリニック》には今日も清潔な空気が満ちていた。 手持ちの鞄を片手に提げて、岩渕は診察室のメディカルスツールの前に立っている。伏見宮京子という女の顔と体と言葉のことを考える。 ……今、選択肢は目の前にあり、俺はそれを拒むこともできる。《D》を捨て、今の《自分》を捨てることができる。そうすれば、アイツと――京子と結婚できる可能性が生まれる……ずっと、ずっと一緒にいられることができるのかもしれない。そう思う。「どうします?」 女がきく。急かしているつもりはないのだろう。ただ、楽しんでいるだけなのだ。 そう。俺は今、この女に、答えを求められているのだ。自分の運命と、《D》の運命と、京子の運命を左右する選択肢を求められているのだ。まるで神のように、彼らの行く末を決定できるのだ。 自らの人生を考える……考え続ける。たくさんの人々と知り合い、学び合い、すれ違う。だが、俺がこれから下す決断は、それらをすべて捨てること。すべてを捨ててでも……何もかも捨ててでも、それ以上の価値を持つ女を手に入れること……。 やはり……失うわけにはいかない。伏見宮京子を手に入れるためならば、澤社長率いる《D》も、過去も、未来も、何もかもいらない――……。「……何をすれば、『それ』をくれる?」 女の目を見つめながら岩渕がきく。口がカラカラに乾き、脚が震えている。瞬間、京子に抱いていた欲望と愛情がドロドロに溶け、ドス黒い闇となって岩渕の背に覆い被さった。「……簡単なお仕事ですよ」 女が満面の笑みを浮かべ、まるで子供のような口調で岩渕に言う。もちろん、この女がまともでないことはわかった。 更にはまともでない選択肢を提案され、決断を求められ、 そして――…… ――……岩渕は、「……わかった」と静かに首を縦に振った。ギリリと奥歯を鳴らす。 屈辱的ではあったが、しかたなかった。 震える指と手で、京子を誘うためのメールを打つ。『今日は《ユウリクリニック》で診察のために名古屋に戻ってきている。会いたい』 ひどい罪悪感が込み上げるが、しかたなかった。 ……しかたがないのだ。……しかたが、ないのだ……。 心の中で思う。 手に入れるのだ。アイツを手に入れるためならば、俺は――…… ――……敵になる。……そうだっ!《D》の敵になるのだっ!「隣の部屋に移動しましょうか? そこで、姫様と見ているだけでいいんですよ。《D》の連中が血まみれになって倒れる姿を……ねえ?」 女は本当に嬉しそうに笑った。その無邪気な笑顔は岩渕がよく知っている、永里ユウリのものだった。――――― 午後3時――。 高いフェンスに囲まれた広い駐車場の隅に岩渕のフィアットが停めてあるのが見え、京子は同伴していた宮内庁の警護官に話しかけた。「岩渕さんも来ているようですし、ここからはひとりで大丈夫です」 再び歩きはじめた京子を呼び止めて女性警護官が言った。「……わかりました。しかし、時間は6時までにしてください。私どもは名駅周辺で待機しておりますので、何かあれば連絡を早急にお願いします」「……頼まれていた消防局の公務も終えたし、この後の予定も特に聞いてはいませんが……ダメですか?」「嘘はやめてください。『名古屋市消防庁の特別表彰式』なんて田舎行事の挨拶……結局は、あなたが名古屋で遊ぶための方便なのでしょう?」「……いいえ。お仕事です」「あまりに過ぎたワガママはやめてください。宮内庁は国民の税金で動いているのですよ?」「……はい」「6時に迎えに来ます。食事以外の外出は控えてください。それと――消防局長にも電話連絡を。内容は……ご理解いただけてますね? ……失礼します」 京子は警護官と別れて《ユウリクリニック》の玄関に辿り着くと、自動ドアのガラスを見つめ、セミロングの髪を手早く整えた。それから消防局長の携帯に電話を入れ、今後――しばらくはイベントに参加できず申し訳ない、と伝えた。 局長は悲しげに承諾すると、今にも泣きそうな声で、「……残念です。あんな事件が多発しても……それでもこの街に足を運んでくれたことは……感謝いたします」「……そんな……私は、ただ……」「いえいえ……地元企業の自粛が広がり、名古屋の経済が苦しい状況だからこそ、殿下の行動は……その……ご立派だと思います」 電話を切り、自動ドアを抜けて受付の女性に挨拶をする。 それまで平静であった心臓が微かに痛んだ。―――――『来ましたっ! ヤツからですっ!』 問い合わせ担当の女性社員から連絡が入る。同時に、《D》全社員が立ち上がり、名駅前支店のビルが揺れた。「……繋げろ」 電話を耳に押しつけて澤はきく。「おい、アンタは誰だ? どこにいる?」 相手からの返事はなかった。 ……ガセか? それともイタズラ? 澤が唇を噛んだ瞬間、電話から女の声が聞こえた。それは……若い女の声だった。『社長? ……澤社長、ですね?』 電話から聞こえたのは本当に若い……若くキレイな女の声だった。「おいっ! お前はどこにいるっ!」 澤は叫んだ。そばにいた宮間有希が眉間にシワを寄せて澤を見る。『応えろっ! お前はどこにいやがるンだっ!』『澤社長……よく聞いてください。いいですか?』 女の声は冷静で、デキの悪い生徒を諭すかのような口調だった。『丸山佳奈さんの件は偶然です。彼女は偶然事件に巻き込まれただけですから。私はただ、それを撮影しただけなんです……いいですか? それだけはわかってください……私は、彼女に対して、何の恨みも憎しみもありません……お願いしますよ』「ふざけンなっ! アイツを助けようと思えばできたハズだっ! てめえは、それを楽しむためだけに見殺した……それだけだろうがっ!」 狂ったように澤は叫んだ。『……彼女は立派です。彼女のせいで私の計画は大きな変更を余儀なくされました。それと――《D》の宮間とかいう女。そいつが名駅前支店に隠した盗聴器を外してしまったから、私もこんな手間のかかる、カネと時間をムダに使うハメになったんです。本来、あなた方は何の関係もないハズだったのに……巻き込んでしまって、本当にすみませんでした……』「関係ないっ? 関係ないだとっ?」 声が猛烈に震える。手が震え、電話を耳に押し当てていることができない。『そうです。関係ないのに、佳奈さんは死にました。……ん? 少し違いますね。少々、死ぬのが早まった……予定が狂って早死にした。勢いあまってバラバラになって、本当に死んで欲しかったあなたの代わりに死んだ――……みたいなことです』「てめえ、何が目的で……」 さらに言おうとした澤の声を女がさえぎった。『黙って聞いてください……実は今から《D》の皆さんと、あるゲームを楽しもうと思ってるんです……いいですか? これからわたしは澤社長に、私の居場所をお教えします』「……居場所、だと?」『そうです。《D》の誰かが、私のいる場所まで無事に辿り着けたなら……とある場所に仕掛けた最後の爆弾のありかを公開します』 電話の女は楽しそうだった。『……リミットは今日の午後5時。数分前に発見できれば、少なくとも人命くらいは助かるかも、ですよ?』「……ナメるなよ。爆弾なンて関係ねえ……てめえは絶対に殺す」『いい答えです』 女は本当に楽しそうだった。『一応、忠告しておきますが、途中で《D》関係者以外の人物の介入は許可しません。直接・間接を問わず――武器、武器と思われる道具の使用も許可しません。車両・重機による破壊行為、放火も許可しません。そのほかにも何か不審な行動を取るようなら、その時点でゲームは終わりです。爆弾は爆発し、佳奈さんのようにバラバラになる人々が増え、私は消えます』「……上等だよ、アバズレ。貴様をバラバラにしてやる……」 澤は辺りを見まわした。社長室の中では、外では、廊下では、《D》の社員たちによる巨大な黒い人だかりができていた。男も女も年齢も関係ない、皆――覚悟は決めていた。『それでは、ゲームの開始です。……今――私のいる場所は、あなた方の目的地は、瑞穂区の《ユウリクリニック》3階の院長室です。お待ちしておりますね……』 電話が切れた。「クソがっ!」 ……川澄の野郎の言う通り、ヤツは自分から《D》に接触してきやがった。ナメやがって……ナメやがって……畜生が……殺す……殺してやるぞっ! 心と体で叫びながら、澤は両手の拳を握り締めた。血液が一瞬で沸騰し、全身を激しい怒りが包み込む。……許す気などこれっぽっちも湧きはしなかった。「社長っ! 行きましょうっ!」興奮する澤に向けて若い女性社員が叫ぶかのように言い、それにつられるかのように他の社員たちも口々に、「丸山さんのカタキを討ちましょうっ!」と叫び、「コイツを殴り殺して……終わらせる、全部っ!」と叫び、「罠だろうと関係ねえ、必ず殺すんだっ!」と叫び、「……許せない、絶対に許すものかっ!」と叫んだ。止まることなくずっと、ずっと叫び続けている……。 澤は渾身の力を込めて、拳をテーブルの上に叩き落とし――「行くぞっ! 瑞穂区の《ユウリクリニック》だっ! 急げっ!」と怒鳴った。 澤の声が静まった瞬間、社員たちの凄まじい怒号と絶叫が響き渡る。そして――それに応えるかのように澤は――何度も、何度も、拳をテーブルに叩き落とした……。 そう。 澤は……社員たちを止めることもせず、抑えることもせず……凄まじい激昂に心を犯されながら、同じように犯される社員たちを見つめていた……。「――俺のアトラスを持って来いっ! 邪魔するヤツは、皆殺しだっ!」 ああ……止められるワケがない。抑えられるワケがない。 澤と社員たちに残酷な笑みが浮かぶ。それはかつて、佐々木亮介という男が浮かべていた笑顔に、本当にそっくりだった……。―――――「ゴメンね。散らかってて……」 永里ユウリが扉を開いた。瞬間、京子の下半身がすくんだ。 そこは畳に換算すれば20畳はあろうかというほどの洋室だった。その広い部屋の壁を埋め尽くすかのように、大小さまざまな京子の写真が貼られていた。部屋の隅には巨大な液晶テレビが3台並び、ひとつが幼い頃に両親と遊ぶ京子、ひとつは成人式のイベントで挨拶をする振り袖姿の京子、ひとつは過去に取材を受けた『皇室アルバム』の映像が流れていた。「どう? 驚いた?」 耳元でユウリの嬉しそうな声がした。「さぁ、入って入って」 女の手が肩に触れ、全身が恐怖と嫌悪に震えた――その瞬間、まるで槍や剣が腹や胸を切り裂いて内臓をえぐるように――《死》を連想させるほどの、冷たい、圧倒的な戦慄が、京子の体を貫いた。「どうかした?」 体が先に理解した。数秒後、ようやく頭が理解した。何の確証も証拠もない、それでも確信した。……なぜ、この人が? ……どうして? いったい、どうして? そうだ。間違いない。名古屋市で多発した爆弾事件の真相――佐々木亮介という人物に爆弾を渡し――グローバルゲートで丸山佳奈さんを見殺しにし――彼女の最後を、命を、尊厳を冒とくしたのは、彼女だったのだ。この明るくて優しくて頭の良い、昔から伏見宮家と仲の良い大富豪のご令嬢……私の友達で……私が憧れる……年上のお姉さんで……。「……本当、大丈夫?」「いいえ……何でもない……」 京子はユウリの目を見つめ、反射的に微笑んだ。声帯が悲鳴を上げ、両脚が走り、手と指が今すぐにでも警察に電話をかけようとしているのがわかった。 だが、京子はそうしなかった。 この女は自分を欲している。自分が犠牲にならなければ、また新たな犠牲が生まれてしまう。ほんの数秒のあいだに、京子はそれを悟った。「今日はね、岩渕さんと一緒に見てもらいたいものがあるの。いいかな?」 ユウリがいつもの子供っぽい口調で言い、京子は無言で頷いた。涙は出なかった。泣いている暇などないことぐらい、今の京子にだってわかっていた。 けれど――『岩渕さん……助けて……』 という、心の声を聞いた気がした……。――――― 『激昂するD!』 iに続きます。 本日のオススメ!!! BAND-MAID様っ!!! とにかく……。 BAND-MAID様……。その魅力はまぁ、イロイロあるんスけど、sees的に最も惹かれたのは――やはり……衣装と演奏ですかね(笑) 正直、お化粧濃すぎるのではないか? といらぬ心配までしてしまうほど濃厚なビジュアル……。そしてメイドさん風の衣装……う~ん、嫌いじゃないス😊 スタイルは典型的なハード・ロック。演奏はギターを軸に歌詞とメロディを乗っける王道パターン。歌詞は普通、むしろありきたり。ただ……ツイン・ボーカルのインパクトが強く、柔剛使い分ける器用な一面もあり。いやはや、プライドだけのクソバンドとは違って、本当――エンターテイナーな方々ですわw メンバーはミク(Gt/Vo)彩姫《さいき》(Vo)Kanami 遠乃(Gt)Akane廣瀬(Dr)MISA(Ba) ――の5名。seesはミクさん(真ん中のツインテ嬢)推しすね(*ノωノ)デヘヘ ↓エンドレスで何曲もずっと聞き続けましたが……この曲が1番かな……。 ↓演奏うまいな……。歌詞はホント普通やけど……。 ↓MVもうちっと何とかなったんじゃ……ワシが監督したかったな……。 BAND-MAID様のオススメ楽曲……結局、ポチ買いしてまったseesです……💦 お疲れ様です。seesです。 毎度のことながら、更新遅くてすいません。(。-人-。) ゴメンナサイ…。 のんびりしてたら年末近くて焦る~……。seesの会社は晦日まで仕事だし、それまでに忘年会やら飲み会もあり、少々忙しい💦💦 自然と――休日は寝て過ごすだけ、みたいな感じになっちゃうし……うむむ――やはり生活態度の改善が必要だと感じるこの頃です~……。 あと、『スター・ウォーズ』観に行きたいし(笑) 次回はクライマックスですかね……その後は最終回っ! 最終回は長めに作ろうか、検討中。まあまあまあ……今話は長めだけれども、つまんない作りかも、ですからね~最後くらいはキチンと熟考して作りましょうかねwwちなみにまた訂正と修正多そうw誤字脱字だけは直したいので、またチョコチョコ編集しまっす。失礼しました……。 でわでわ、ご意見ご感想、コメント、待ってま~す。ブログでのコメントは必ず返信いたし ます。何かご質問があれば、ぜひぜひ。ご拝読、ありがとうございました。 seesより、愛を込めて🎵 好評?のオマケショート 『……理解し難い者(たまには愚痴っぽい感じw)』 sees 「……毎日お疲れ様っスね~」 某配送A 「いや~seesさんこそ、毎日お疲れサマっすっ!!」 sees 「……休み取れてます? 顔が疲れてますよ?」 某配送A 「えっ! そんなことないっスよっ~!! エへへへ( ・´ー・`)」 ……seesの働く会社はグレー企業だが、残業代と休日出勤手当はある。 ちなみに残業代は時給1000-税。休日出勤は一日14000-税。まあ良い方 なのかもしれない……。月給は固定+能力+管理+モロモロ-税で――まぁ 普通。休日は……まぁ、最繁期でも6~7日もらっている。しかし……この、 仲良しの配送業者A氏は……。 sees 「……休みとか、取れてます? 手当とか……」 某配送A 「いやいやいやいや~…月1、とかならwwww カネは……いらないっスよ~ (`・∀・´)エッヘン!!」 sees 「…………ッ」 某配送A 「……まぁ、休みなんていらないっスよボク。倒れるまで働けって言われて るんでっ!! 大丈夫っすよ~っ!!」 ――A氏はそう言って爽やかに笑い、笑み、去って行った。 ――それが、A氏を見た最後であった……。 先日、A氏と同じ配送業者のB氏に話を聞くと……。 某配送B 「A? ……ああ、あいつ、入院してすぐに辞めたっスよ」 sees 「に、入院? ……会社辞めちゃったの?」 某配送B 「ええ。腰と内臓ヤられたみたいで――退院して、家族と一緒に地元帰るって」 sees 「……そうですか。……ところでBさんは、体調、大丈夫っスか? 休みとか?」 某配送B 「……まぁ、休みなんていらないっスよボク。倒れるまで働けって言われて るんでっ!! 大丈夫っすよ~っ!!」 ――B氏はそう言って爽やかに笑い、笑み、去って行った。 ……たまにいるのだ。こういう、無知か純粋か、ゆえに――厳しい環境に疑い を持たず、ただ従順に順応してしまうヤツが。……どこかの企業を名指しして 『ブラック』とは言わないが――『ブラック適応済人間』が、いるのだ。 『黒く染まったまま、自らが黒いと認識できず、ただ放置してしまう者』が。 ……中には、 『死ぬまで働くことが私のプライド』、 『仕事大好きなんで、全然大丈夫』 ……みたいな考えのヤツもいる。…説明が非常に難しいテーマ。もっと簡単に 言うと、 『適当な給与体系のクセに、ドヤ顔する、エリートブラック企業社員』かな? ……個人の生き方に口を挟む気は毛頭ないが……少し、少しだけ、思う。 sees 「……ドMか? 人格破綻者か? 洗脳か? 才能か? ……理解できねえし……したくもねえ……本当――不愉快だわ、コイツら……」 💢了💢こちらは今話がオモロければ…ぽちっと、気軽に、頼みますっ!!……できれば感想も……。人気ブログランキング
2017.12.14
コメント(6)
全2件 (2件中 1-2件目)
1