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農産物の安全確保の決め手は「検査数を増やす」こと。再すみ農産物の放射性物質汚染は、見た目ではわからないという おはなしのつづきとなります。大波地区で最初にコメから放射性物質がされた直後のブログですが、検出数が増えたということで、ご参考までに、よろしかったら。 ↓福島市大波地区(旧小国村)のコメから国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、政府は17日、原子力災害対策特別措置法に基づき同地区で今年収穫したコメの出荷停止を県に指示した。というニュースのなかで、厚労省監視安全課のコメントとして「予備検査と本検査で何カ所も調べ、すべて 規制値以下だったのに、なぜ今ごろ規制値を超えるコメが出るのか」というものがあります。ニュースは、 こちら 。・・・気持ちはわかりますが、このコメントはいただけない。〔いただけない〕理由は、この福島市大波地区のコメの場合、一連の検査は、いわゆるサンプル検査で、この地域のコメも 「検体は42ヘクタールの水田から2つ」というサンプル数が少ない状態の検査であったということからです。この程度の検体での検査だったというわけですから『検体が少なかったために汚染がわからなかっただけだ』・・・といわれても、これはしようがないと思います。 ニュースは こちら 。 一般の方は、おそらく“ヘクタール”という面積の単位や、“単位あたりのコメの収穫量”がおわかりにならないと思いますので、その点をわかりやすく整理してみましょう。たとえば 重量からみた確率 などは、いかがでしょう。10アールあたりの平均収量を、だいたい500キログラムとした場合に、この大波地区の収量を ざっと計算すれば 42ヘクタールの収量は およそ 210000キログラム となります。そこで 検体の量です。大目に見積もってわかり易く検体の量を1キログラム・2検体とした場合に、重量からみる検体の数字による確率は 1 / 105000の確率となります。つまり10万5千個の検体のうちのひとつを調べたということになります。そして、検体の量が 1キログラム以下の、たとえば 100グラム程度であった場合は・・・ 1 / 1050000と、105万個の検体のうちのひとつを調べただけになることも考えられるわけです。この確率がどれくらいの数字であれば安全なものだと考えてよいのかは、実際には 要する人手や検査機械の種類や検査機械の数、かかる経費の多少にもよるのであろうは思いますが、原理原則として 検査の数が多いほど、現実の汚染状況をより正確に把握できる・・・というのがまちがいのない現実ということになります。そういった意味あいから「全戸調査を実施してほしい」という大波地区の要望は、じつにまっとうなものだといえると思えるんですよね。安全の割合を高めるためには。 ニュースは こちら。 「見た目で判断できず、検査するしかない」という事態は なんとも 歯がゆすぎますね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.29

作物の放射性物質汚染は見た目の判断ができない。再すみ 作物の体内養分の 多い・少ない は、これまでの経験から、外見からも判断できていたのですが・・・放射性物質に関してはそれができないというおはなしです。 福島市大波地区のコメから、国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された ニュース 関連ということで、ご参考までによろしかったら。 ↓作物の吸収する要素の欠乏や過剰にはつぎのような症状が現われます。 ● 食物の先端部の葉に出やすいのは カルシウムやホウ素の欠乏 ● 植物の根際に近い下葉は、マグネシウムの欠乏 ● 古い葉にでやすい要素欠乏も、マグネシウムの欠乏 であることがほとんどです。そして上記のような微量要素の欠乏症状が発生する場合には、カリの過剰やチッソの過剰が原因のひとつであること が、容易に予想できる。このように、いままで栽培してきた経験則から、植物体内の養分の多い・少ないが容易に推測できるわけです。また、そのような障害の現れる場合のみに詳しい成分検査をすることだけでも、充分に事態を収拾することが可能なわけです。 キュウリでもトマトでも、ピーマンでも、そしてキャベツでも、そう。 植物には、要素欠乏についてこのような共通の法則性があります。 ・・・しかしです。放射性物質では、こういった判断が出来ない。たとえ放射性物質を吸収している植物体であったとしても 正常な生育をしている個体と、見た目がいっしょというところが、問題となるわけです。その事実が、まさに検査が大事となる理由となります。 写真は廃棄される「あんぽ柿」 。 成分検査とあわせて、見た目の判断や聞き込みでプロファイリング しながら、作物の生育診断をする身としては・・・しょうじきいって くやしいですね、判断できないということは。。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.29

次の一手〔たんに農業問題と思わせたい方々の〕すみ『そんな時代の中にあって、いまだに「TPP交渉は農業問題にす ぎない」と国民に思い込ませているのに成功していると信じ込ん でいるらしい政府内の民主党のお歴々の、ここにいったての時代 錯誤的な発言の数々には驚きを禁じえません』・・・という回を書いてからしばらくたちました。 こちら 。そして11月も終わりに近づいた今、『TPP交渉は農業問題にすぎないと思わせたい』派は、新たな議論を展開する段階に入ったようですね。いわく・・ 現状では放っておいても日本の農業には未来がないといった論旨です。 こんな農業に誰がしたみたいな言い方もあるみたいで/笑。そのうえで、 農林水産業をどう建て直し、競争力を高めていくかという問題提起を行い、解決策として ■ 規模の拡大をはかる ■ そのための農業の法人化をすすめることを、早急におこなうことを主張していくようですね。「農業の救済策となるような対策をおこなっていくためにも、だからこそ農業問題にすぎないTPP交渉はすすめていくべきなのだよ」みたいなそんなご主張なのでしょう。 大規模化した農業に、企業的なセンスと資金とを持ち込むといった話になるのだろうと思います。しかしですね、いち農業関係者としては、たとえば こんな話しを思い浮かべずにきはおられないんです。農業に関心のある、いゃ関関心がなくとも、広告活動を一度でも 見た方が多いはずの、この農業関係の会社 も ■ 大規模経営によるスケールメリット ■ 生産物を最終段階まで育て上げることもできる経営を売り物にしていたのですよね。 こちら です。 面積がいらない農業もあるんですよ。こちらです。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.29

2月のものでも通用する冬物衣装みたいな話し。すみ 11月となり季節が巡った現在でも通用しそうな状況のままであるといってもよいというのは・・・問題ありですよ〔衣替えで引っ張り出した寒い時期の服装じゃないんですから/笑〕。そういったわけで2月04日のブログ再録ですが、よろしかったらご参考に。 ↓ 『労働や医療・保険や通信の情報は?TPP交渉について 』「TPP交渉では24の作業部会がある」と、いうことでした。 しかし2月3日時点では、農業の、しかもコメなどの話しばかりの情報しか流されていない気がするのですが〔意識的?〕、ほかの23の分野の情報はいったいどうなっているのでしょうか??? そう考える方は民主党にもおられるみたいで〔ある意味ほっとしました〕、 「参加すれば全てがうまくいくような万能の神器ではない」「国の形が変わる問題であり、民主党内や国民的な議論を尽くすべき」 これは民主党・WTO等検討WT座長の小平忠正さんのおはなし。 「政府・与党で議論をし尽くす前に方向性がきまってくのは恐ろしい」 これは民主党・中野渡詔子さんのおはなし。 たしかにそうだと思います。なんといってもTPP交渉では24の作業部会があるといわれているからです。ちなみに参加を目指す国家がまとまり交渉の作業部会を設けている主な議題は 工業製品、農産物、繊維・衣料品の関税撤廃 金融、電子取引、電気通信などのサービス 公共事業や物品などの政府調達方法 技術の特許、商標などの知的財産権 投資のルール 衛生・検疫 労働規制や環境規制の調和 貿易の技術的障害の解決 貿易紛争の解決 といった、ほんとうに国の形がかわってしまいそうなものになるといわれているからです。マニフェストには存在していなかったにもかかわらず、議論を尽くす前から「経済を開くことは、世界と繁栄を共有する最良の手段だ」と主張し、行動されている菅首相の言動には、しょうじきいって『?』『!』としか表しようがない気がします。。 農業に携わるものとして、そう思うのには理由があります。 TPP交渉も、『きめちゃったから、あとはよろしく』式の、諫早湾問題のように扱われるのではとおもっちやうんですね、これが。 お話は こちら 。 K団連会長のほうが、首相よりも上役 だったり? 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.28

経営スタイルを無視した農業論には問題大あり。。すみ TPP交渉に参加した場合の日本農業のあり方として、「規模を拡大して大型農業機械を使用する農業や、農業の法人化」が、取り沙汰されています。しかしそれだけが農業の進化形ではない。日本の集落には、昔からいろいろな形態の農家と農業が存在するんですよというお話です。・・・むしろこれからは、量よりも質、そのためには 自分にあった営農のかたちや、自分にあった経営規模をみきわめることのほうが大切になると考えています。 そんな話しですが、よろしかったら、ご参考に。。 ↓『日本の集落にはいろいろな農家と農業がある。』野菜や果樹などを栽培する労働集約型の農家は、土地をあまり必要としません。むしろ労働力の限界を感じつつも、無理を押してイネを作付けしなければならないときすらあります〔作付けしないで田を荒らすとまわりの農業者からのクレームが来る場合の対策として〕。このように、もっている土地が余ってしまう場面もあるわけです。ですから、このあまっている水稲を作付けする水田について、土地利用型農業を目指す農業者に貸し出したり作業委託を頼む場面があります。 反対にイネやムギ、大豆を栽培する土地利用型単独農家では大規模な土地が必要になります。。たとえばイネの場合でいえば、1haほどの農地では農業所得は生じず、5ha以上でなんとか経営的にとんとん、10ha以上の農地を確保して初めて農業所得が500万円程度になるともいわれています。。 そこで労働集約型の農家が、土地利用型単独農家に土地を貸す場面がでてくるわけです。これでどちらとも経営がうまくまわる。 いっぽう、労働集約型の農家というほどでもなく、土地利用型単独農家でもない、中間型というべき農家もいます。たとえば水稲の時期にはイネを作り、水稲が終わるとキャベツや野菜などの葉物野菜や小面積のハウス栽培で野菜をつくったりする農家です。もちろんこれでも経営がなりたちます。 また、1haほどの土地を持ち、〔自分のウチが食べる分+α程度の〕野菜や米の作付けだけをする程度の兼業農家もいます。また年金収入が主たる収入源で、あまった農産物をすこしだけ販売する農家もいます。これらもまた経営がまわっている農家であるわけです。そうそう、ほかにもありました。たとえば 畜産だけをおこなう農家もありまし、なかには不動産屋さんのような農家、まるで企業家のような農家もいます/笑。と、このように、ひとつの集落には、いろいろな 農家と農業があるわけです。そして・・・ここがポイントなのですが、くくりでいえば、 全部が『農家』ですし、おこなってるのは『農業』なのです。いじょう、日本の集落には、昔からいろいろな形態の農家と農業が存在する〔だからこそ集落が機能している〕というお話でした。 労働集約型の農業と土地利用型の農業の区別もせずに展開される 農業論には、問題が大ありだとおもうんです。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.28

いまだに『TPP交渉は農業問題』だとするセンスって、いったい。すみここのところでもっともアクセスいただいた回ということで、11月09日の再掲載です。前回と併せて よろしかったら。 ↓TPP交渉の参考となりうる韓米FTAについて、先日の選挙で選出されたばかりの新ソウル市長が反対する意見書を提出されたのだそうですね。 まさに旬な話題。わたくし、日本国民のひとりとして、じつに興味深く読ませていただきました。ニュースは こちら 。ことほどさように、現代においては、情報が、素早すぎるほど素早く伝わる時代です。そんな時代の中にあって、いまだに 『TPP交渉は農業問題にすぎない』と国民に思い込ませているのに成功していると信じ込んでいるらしい政府内の民主党のお歴々の、ここにいったての時代錯誤的な発言の数々には驚きを禁じえません。ましてですよ。ここ数日からは、TPP交渉に賛成の立場をとっていた大新聞紙でさえ、〔TPP交渉は農業問題だけを扱ったものではなく〕医療や保険の分野にも影響が及ぶ懸念もあるという記事を掲載し始めたところですから、なおさらそう思えるんですよね。 こちら そして こちら 。 いまおもうのは・・・いまからでも政府は、農業以外の分野での情報をできうるかぎり公開してもらいたいなということです。そして、その公開された情報をもとに、〔参加する・しないの判断ではなく〕TPP交渉の中身についての、賛成派と反対派との、正々堂々とした議論をしてほしいということです。この要求に答えることが、〔選挙時にはマニフェストにはなかった〕TPP交渉の問題に対する、民主党の、国民に対する最低限の義務だとおもうんですよね。 賛成派は、、ニュージーランドのケルシー教授の説や、米国内のTPP 交渉反対派などにも、堂々と理性をもって反論されるべきかと。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.22

苦言を呈する人が、苦言を呈せられた話し。み言われた側は、あまりいい気はしないだろうと思われるような内容のアドバイスや注意などを行うこと。それを苦言を呈する、といいます。さて、そこでです。いまの日本で、この苦言を呈する回数の最も多い著名人といえば、まちがいなく経団連会長の米倉弘昌さんではないかと思うのです。ザ・ムーンドックス〔ファンなんですよね/笑〕ばりな風貌で、あたりかまわず苦言を呈するさまはマッドドックにも似て。率直にズバズバとものをいわれる様は、ある意味爽快でもありますよね。さて、今回は、そんな米倉会長が〔逆に〕苦言を呈されたはなしです。それは 2011年11月11日、衆議院予算委員会でのできごと。「経団連会長の米倉弘昌氏が会長を務める住友化学がモンサント社と長期協力計画を結んだ上で、TPPを推進している事実がある」と、田中康夫議員が苦言を呈したのです。・・・・古来より、「犬が人を噛んでもニュースにはならないが、人が犬をかんだらニュースになる」といいます。そういった意味でも、これはやはり、ビックニュースだとおもうんですよね。その 稀有なできごとの、ユーチューブの映像は こちら 。ハワイに出発前の、野田総理の味わい深い答弁でもありますし、あらためてみるにはとてもおもしろい映像ですよ。ということで、よろしかったら。 苦言を呈する家元ということで・・・“米倉苦言亭弘昌”と、わたくしは、 勝手におよびいたしております。 つぎはどんな相手に、どんな苦言が?と、 わくわく 。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.22

興味深かった野口悠紀雄さんのTPP論。すみレノボCEOの楊元慶さん ののののの が、表紙の AERA 11月21日号 。この号の 60ページに、野口悠紀雄さんのTPP論が載っていました。見開きの2ページ分というスペースに、完結にまとめられていた内容は、 TPPは貿易自由化ではなく不自由化なんですという論調ではじまる、とてもわかりやすいものでした。とくに賛成派と反対派の、ときに感情的になる議論にあきれた方、そして野田総理の真摯なのでしょうけれど 意味がわからない答弁に疲れた方には、お薦めです。ぜひ、ご一読を。。 ◎ クールな質問ぶりが光った 佐藤ゆかりさんの国会質問は、こちら 。 「オバマさんの選挙がすむまでTPP問題を放置するのは無理?」と、思ってしまうのは、わたくしだけなのでしょうかね。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.18

作物の放射性物質汚染は見た目での判断ができない。すみ 作物の体内養分の 多い・少ない は、これまでの経験から、外見からも判断できていたのですが・・・放射性物質に関してはそれができないというおはなしです。よろしかったら。 ↓作物の吸収する要素の欠乏や過剰にはつぎのような症状が現われます。 ● 食物の先端部の葉に出やすいのは カルシウムやホウ素の欠乏 ● 植物の根際に近い下葉は、マグネシウムの欠乏 ● 古い葉にでやすい要素欠乏も、マグネシウムの欠乏 であることがほとんどです。そして上記のような微量要素の欠乏症状が発生する場合には、カリの過剰やチッソの過剰が原因のひとつであること が、容易に予想できる。このように、いままで栽培してきた経験則から、植物体内の養分の多い・少ないが容易に推測できるわけです。また、そのような障害の現れる場合のみに詳しい成分検査をすることだけでも、充分に事態を収拾することが可能なわけです。 キュウリでもトマトでも、ピーマンでも、そしてキャベツでも、そう。 植物には、要素欠乏についてこのような共通の法則性があります〔先祖は一緒だったからなのでしょうねぇ〕。 ・・・しかしです。放射性物質では、こういった判断が出来ない。たとえ放射性物質を吸収している植物体であったとしても 正常な生育をしている個体と、見た目がいっしょというところが、問題となるわけです。その事実が、まさに検査が大事となる理由となります。 写真は廃棄される「あんぽ柿」 。 成分検査とあわせて、見た目の判断や聞き込みでプロファイリング しながら、作物の生育診断をする身としては・・・しょうじきいって くやしいですね、判断できないということは。。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.18

農産物の安全確保の決め手は「検査数を増やす」こと。再み福島市大波地区(旧小国村)のコメから国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、政府は17日、原子力災害対策特別措置法に基づき同地区で今年収穫したコメの出荷停止を県に指示した。というニュースのなかで、厚労省監視安全課のコメントとして「予備検査と本検査で何カ所も調べ、すべて 規制値以下だったのに、なぜ今ごろ規制値を超えるコメが出るのか」というものがあります。ニュースは、 こちら 。・・・気持ちはわかりますが、このコメントはいただけない。〔いただけない〕理由は、この福島市大波地区のコメの場合、一連の検査は、いわゆるサンプル検査で、この地域のコメも 「検体は42ヘクタールの水田から2つ」というサンプル数が少ない状態の検査であったということからです。この程度の検体での検査だったというわけですから『検体が少なかったために汚染がわからなかっただけだ』・・・といわれても、これはしようがないと思います。 ニュースは こちら 。 一般の方は、おそらく“ヘクタール”という面積の単位や、“単位あたりのコメの収穫量”がおわかりにならないと思いますので、その点をわかりやすく整理してみましょう。たとえば 重量からみた確率 などは、いかがでしょう。10アールあたりの平均収量を、だいたい500キログラムとした場合に、この大波地区の収量を ざっと計算すれば 42ヘクタールの収量は およそ 210000キログラム となります。そこで 検体の量です。大目に見積もってわかり易く検体の量を1キログラム・2検体とした場合に、重量からみる検体の数字による確率は 1 / 105000の確率となります。つまり10万5千個の検体のうちのひとつを調べたということになります。そして、検体の量が 1キログラム以下の、たとえば 100グラム程度であった場合は・・・ 1 / 1050000と、105万個の検体のうちのひとつを調べただけになることも考えられるわけです。この確率がどれくらいの数字であれば安全なものだと考えてよいのかは、実際には 要する人手や検査機械の種類や検査機械の数、かかる経費の多少にもよるのであろうは思いますが、原理原則として 検査の数が多いほど、現実の汚染状況をより正確に把握できる・・・というのがまちがいのない現実ということになります。そういった意味あいから「全戸調査を実施してほしい」という大波地区の要望は、じつにまっとうなものだといえると思えるんですよね。安全の割合を高めるためには。 ニュースは こちら。 「見た目で判断できず、検査するしかない」という事態は なんとも 歯がゆすぎますね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.18

さっそくに 「自動車市場の規制の問題」。〔reprise〕すみ「米国がTPP交渉の事前協議の議題として日本の自動車市場開放を挙げたことが日本側に衝撃を与えている」という内容の11月14日産経新聞の記事があります。『TPP交渉で日米自動車摩擦再燃懸念も』と題したニュースは こちら 。ということで、「自動車市場の規制の問題」に関する当ブログの記事を再掲載してみました。農業団体や医師会についで自動車業界もTPP交渉に反対する日がくることを期待しつつ・・よろしかったら ご参考に。 ↓さっそくに 「自動車市場の規制の問題」でしたか。当ブログでも何度もとりあげてきたTPP交渉は単なる農業問題ではないという話し〔 こちらも 〕が、現実となったかんじですね。 TPP交渉に参加する意向の日本と米国との事前協議です。11日(日本時間12日)の記者会見で、米通商代表部(USTR)のカーク代表は、日本と米国との事前協議のテーマとして ● 米国産牛肉の輸入規制撤廃 ● 自動車市場の規制の改善 ● 簡易保険や貯金などの日本郵政の優遇措置見直しの3分野を重点として話し合う意向を示したというではありませんか。 こちら 。 さらに、この3点以外にも米通商代表部(USTR)側では、TPP交渉に含まれる他分野〔え~と、21分野でしたよね、枝野さん?〕での 幅広いテーマ協議の考えが付け加えられたと聞き及んでおります。 こちら 。・・・いいですね、話がわかりやすくて。これまでのTPP交渉以前の通商交渉では、常に農業問題が隠れ蓑とされてきた観ありありでしたから〔たとえば、米国産牛肉の輸入規制撤廃が大きく取り上げられて、自動車市場の規制の改善などは米側からはあまり触れられないといったふうでした〕。まあ、それだけ米国も、オバマさんにも、余裕がなくなっているということなのでしょう。さあ、米国は、つぎはどの分野のテーマを事前協議に持ち出すのか・・・・輸入牛肉問題を予想していた〕農業関係者としては、興味津々です。 まさに満面の笑み・・・映像のカーク代表のお顔の話しです。 まあでも、それが国際会議。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.15

TPPの内容に説明不足を感じている諸兄に。すみ〔reprise〕TPP=環太平洋経済協定について、各種世論調査では「交渉の参加方針を表明した野田総理大臣の判断については支持する」という意見が多かったようですね。しかし、です。そういった世論があるいっぽうで、その意見をはるかに上回る8割ちかくの国民が、「TPPそのものについての説明不足を感じていること」も、同時に報告〔本日、14日のニュースは こちら 〕されています。当ブログでもそんなTPPについて、「農業問題だけではないこと」や「諸外国でもTPPの内容が問題とされていること」についてお伝えしてきましたが・・・・ここにきて なによりわかりやすいユーチューブ映像が 公開されています。こちら です。11月11日の参院予算委員会「TPP集中審議」における佐藤ゆかり議員の質疑応答ですが、ご参考までによろしかったら〔16分前後が カモ、 いやキモ です〕。ハワイでの野田総理や枝野さんの活躍ぶりが推し測られる内容ですね。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.14

まずは海外で発表し“後は流れでお願いします”?すみほとんどの野党や、連立を組む国民新党の反対、さらには自らの所属する民主党の“慎重対応”するようにとの提言をよそに 〔 こちら 〕、一部報道にみられるように、それでも 野田総理が、自らの政治判断で、消費勢上げに続いて、TPPへの参加に対する表明を国際舞台でおこなったというのであれば、 野田総理の政治手法は、『独断・横暴と厳しく批判された菅直人前首相』以上に 独断・横暴 なものだといえますね。 低姿勢で、議論と対話を重視するといいながらだけに、よけいにワンマンぶりが際立ちます。 こういうやり方には、やっぱり のださんのださん 〔野田さんの打算〕っていいたいです。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.14

さっそくに 「自動車市場の規制の問題」でしたか。すみ当ブログでも何度もとりあげてきたTPP交渉は単なる農業問題ではないという話し〔 こちらも 〕が、現実となったかんじですね。 TPP交渉に参加する意向の日本と米国との事前協議です。11日(日本時間12日)の記者会見で、米通商代表部(USTR)のカーク代表は、日本と米国との事前協議のテーマとして ● 米国産牛肉の輸入規制撤廃 ● 自動車市場の規制の改善 ● 簡易保険や貯金などの日本郵政の優遇措置見直しの3分野を重点として話し合う意向を示したというではありませんか。 こちら 。 さらに、この3点以外にも米通商代表部(USTR)側では、TPP交渉に含まれる他分野〔え~と、24分野でしたよね、枝野さん?〕での 幅広いテーマ協議の考えが付け加えられたと聞き及んでおります。 こちら 。・・・いいですね、話がわかりやすくて。これまでのTPP交渉以前の通商交渉では、常に農業問題が隠れ蓑とされてきた観ありありでしたから〔たとえば、米国産牛肉の輸入規制撤廃が大きく取り上げられて、自動車市場の規制の改善などは米側からはあまり触れられないといったふうでした〕。まあ、それだけ米国も、オバマさんにも、余裕がなくなっているということなのでしょう。さあ、米国は、つぎはどの分野のテーマを事前協議に持ち出すのか・・・・輸入牛肉問題を予想していた〕農業関係者としては、興味津々です。 まさに満面の笑み・・・映像のカーク代表のお顔の話しです。 まあでも、それが国際会議。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.13

いろいろな経営スタイルがある日本農業。すみ TPP交渉に参加した場合の日本農業のあり方として、「規模を拡大して大型農業機械を使用する農業や、農業の法人化」が、取り沙汰されています。しかしそれだけが農業の進化形ではない。日本の集落には、昔からいろいろな形態の農家と農業が存在するんですよというお話です。・・・むしろこれからは、量よりも質、そのためには 自分にあった営農のかたちや、自分にあった経営規模をみきわめることのほうが大切になると考えています。 そんな話しですが、よろしかったら、ご参考に。。 ↓『日本の集落にはいろいろな農家と農業がある。』野菜や果樹などを栽培する労働集約型の農家は、土地をあまり必要としません。むしろ労働力の限界を感じつつも、無理を押してイネを作付けしなければならないときすらあります〔作付けしないで田を荒らすとまわりの農業者からのクレームが来る場合の対策として〕。このように、もっている土地が余ってしまう場面もあるわけです。ですから、このあまっている水稲を作付けする水田について、土地利用型農業を目指す農業者に貸し出したり作業委託を頼む場面があります。 反対にイネやムギ、大豆を栽培する土地利用型単独農家では大規模な土地が必要になります。。たとえばイネの場合でいえば、1haほどの農地では農業所得は生じず、5ha以上でなんとか経営的にとんとん、10ha以上の農地を確保して初めて農業所得が500万円程度になるともいわれています。。 そこで労働集約型の農家が、土地利用型単独農家に土地を貸す場面がでてくるわけです。これでどちらとも経営がうまくまわる。 いっぽう、労働集約型の農家というほどでもなく、土地利用型単独農家でもない、中間型というべき農家もいます。たとえば水稲の時期にはイネを作り、水稲が終わるとキャベツや野菜などの葉物野菜や小面積のハウス栽培で野菜をつくったりする農家です。もちろんこれでも経営がなりたちます。 また、1haほどの土地を持ち、〔自分のウチが食べる分+α程度の〕野菜や米の作付けだけをする程度の兼業農家もいます。また年金収入が主たる収入源で、あまった農産物をすこしだけ販売する農家もいます。これらもまた経営がまわっている農家であるわけです。そうそう、ほかにもありました。たとえば 畜産だけをおこなう農家もありまし、なかには不動産屋さんのような農家、まるで企業家のような農家もいます/笑。と、このように、ひとつの集落には、いろいろな 農家と農業があるわけです。そして・・・ここがポイントなのですが、くくりでいえば、 全部が『農家』ですし、おこなってるのは『農業』なのです。いじょう、日本の集落には、昔からいろいろな形態の農家と農業が存在するというお話でした。 労働集約型の農業と土地利用型の農業の区別もせずに展開される 農業論には、問題が大ありだとおもうんです。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.12

まさに驚異の、野田〔総理〕マジック!すみ11日夜、首相官邸で記者会見し、「交渉に参加する」というストレートな表現を使わずに、「私はあすから参加するAPEC首脳会合で、TPPの交渉参加に向 けて、関係国との協議に入ることにした」と発表した 野田総理。そのために、会見内容の受け取り方も、人それぞれ。交渉に参加すると取った方あり、まだ参加ではないと取った方ありという、じつに不思議な状態であるようです。 ニュース は こちら 。かくいう わたくしが感じた、この会見のイメージは これ。大津絵の のらりくらりの のだそうり ということで、『ひょうたんなまず』です。「ぬらぬらしてなかなか捕まえることが出来ない」ということや、転じて「とらえどころのないヒト」を指す言葉となります。・・・ご本人は、至って真剣に対応されているのですけれど、使われるお言葉の意味あいや表現が、 じつに広すぎて&深すぎて いわゆる『玉虫色』だ と感じたからです。どじょう、もとい いじょう、野田総理の会見時のコメントに、〔ご本人も守りたいとおっしゃった〕日本の伝統文化をみたというおはなしでした。 日本の伝統文化が、オバマさんにも 通じてほしい と願います。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.12

低姿勢で、議論と対話を重視するのが、野田総理?すみほとんどの野党や、連立を組む国民新党の反対、さらには自らの所属する民主党の“慎重対応”するようにとの提言をよそに、それでも 野田総理が、自らの政治判断でTPPへの参加に対する表明を国際舞台でおこなうというのであれば、 野田総理の政治手法は、『独断・横暴と厳しく批判された菅直人前首相』以上に 独断・横暴 なものだといえますね。 低姿勢で、議論と対話を重視するといいながらであっただけに、ワンマンぶりが際立ちます。 むしろ〔独断・横暴ぶりを隠さなかった〕菅さんのほうが、逆に爽やかにも思えたりもして。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.11

開国させられた日本国救った、ある多重債務者のはなし。すみ『職場では着古しのフロックコートで、昼食はお茶のみ。家財を競売にかけ てもせまりくる債権者の群れ。妻は経済的破綻から精神の安定をきたし、 子供は栄養失調に。子供たちにとって厄介な存在になっていく母、 家庭 は暗い空気に沈んだ。』この人物の30代時ぶんの、家庭内の描写です。官吏の道を志し、美しい妻と聡明な二男一女に恵まれた比較的順調な20代 終了時と同時に訪れたこの事態は、祖父の残した莫大な負債によってもたらされました。・・・このままの状態が続けば、そのまま人生が終わっちゃう方がほとんどですよね現代なら。まずまちがいなく家庭崩壊から一家離散か。しかし、この人物は仕事は、まっとうしちゃう。この人物のこの時代の社会的な仕事面での人物評はつぎのよう。「実に勉強家で責任感がつよい」「1日の欠勤もなく部下の誰よりも早く出勤・誰よりも遅く退社」「部下思いで、彼の部は慈悲深く統率されていた」・・・どうにも、逆境にある自分を忘れるがために、仕事の鬼になったかのような。いやいや ひょっとすると、たずねくる債権者を避けるがために仕事をしているような仕事ぶりです。こういった困窮した生活状況貧乏に同情する人にたいする本人の答えも、すごいんですよ。いわく・・・「つらいのを通り越して平気です」「なあに貧乏とけんかして負けなければ良い」というものです。この多重債務者でもあった政治家の名前は、小村寿太郎。幕末に開国した日本が結んだ不平等条約による関税自主権を回復させたことで、「誠をもって国家に身を捧げる」 と評された明治を代表する外交官です。 ◎ 実務家しての小村/藩閥政治の中での異例の抜擢 現在の東大へ英語組に入学後、かれの学業成績は群をぬいていて、 明治八年、第一回文部省留学生として渡米、ハーバード大学で法 律を修め、卒業後、ニューヨークにおもむき、前司法長官で弁護 士として著名なピールポンドの事務所に勤務して法律の実際を学 び、明治十三年、二十六歳で帰国した。 ポーツマス条約に際しては、フランス語も習得。ロシア側のフラ ンス語会話をそ知らぬ顔で理解していたエピソードも有名。 ◎1901年のポーツマス条約締結後、その後の小村寿太郎 1908年、成立の第2次桂太郎内閣の外務大臣に再任。幕末以来の不平 等条約を解消するための条約改正の交渉を行う。 1911年に日米通商航海条約を調印し関税自主権の回復を果たした。幾多の先人の努力で回復した関税自主権。独立国としての最低条件だと 思うんですよ。おりしも今年は、外交官・小村寿太郎侯の没後100年に あたります。 こちら 、 そして こちら 。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.11

手負いのオバマさんは、怖い。すみ11/2発売の 2011年11月 9日号のニューズウィークで6章にわたって『オバマってダメな大統領?』という特集が組まれた オバマさん。 TPP参加問題に揺れる日本国民のひとりとして わたくしは、その章のひとつである 「転機・オバマ変身の裏にあるもの」をとくに 興味深く拝見いたしました。大統領選まであと1年という大切な時期にあたって、〔諸要因で〕支持率が低迷する事態にあるオバマさん。今後は、支持率の獲得のために、なりふりかまわぬ動きにでる・・・しかない。正直怖いと思いましたよ。おりしも、側近たちにないがしろにされていたというオバマ大統領の内情をつづった本も、米国で出版されたようですし。 本の詳細は こちら 。 再選を期してチェンジした米国大統領には注意が必要ですね。そして昨年上梓されたオバマさんの絵本「君のことを歌う」は、やはり過去の自分に決別しなければという思いで書かれたということなのでしょう。それでなかったら、昨年にはださなかったはずです〔引退後でもいいんですし〕。そう思えました。 こちら 。 たとえばNZの学者は、TPPをどうみているのか。は、 こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.10

迷ったときに聞きたい歌〔for mr.Prime Minister〕。すみ 会見を延期されたという、 野田首相に聞いていただきたい一曲 ・・・ドノバン・フランケンレイターの ♪ move by yourselfです。♪ 覚えてるよ あの頃 成功なんか出来っこないって散々みんなに言われた 僕は言ったんだ 自分を偽って彼らの言う通りになんか出来ないって 彼らは言った それならどこか別の行き場があるんだろうなって もし出て行くなら独りぼっちになるんだぞって そしたら一人の友達がいったんだ 自分の信じる道を進むことをやめないで どこかに押し込められることに甘んじないで 自分で行動を起こさなきゃダメだぞ 自分でうごかなきゃ 自分で行動を起こさなきゃダメだぞ 自分でうごかなきゃ ♪ というような歌なんですよ。 クリップは、こちら 。 そして ここからは補足ですが・・・じつは この歌を連想した場面があります。それは以前、衆院本会議で行われた菅内閣不信任決議案の採決において、本会議場での、当時の、渡部恒三元衆院副議長や原口一博前総務相らが投票直前まで説得を試みたにもかかわらず、 自分の意志による票を投じた松木けんこう衆院議員 の 姿です。のちに 政党政治がわかっていないなどという意見もでたようですが、自分としては、あの場面には ぐっときましたね。テレビの画面では、どんな会話がかわされていたのか、知るよしもありませんでしたが、〔横粂さんもいましたが、話の都合で〕、自分の信じる道を貫く姿 って、いい。 こんな政治家 も おられましたね。。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.10

見習うべきは、「大規模化」よりも「適地適作」。すみ その土地の自然的・社会的条件に最も適した農作物を栽培することを「適地適作」といいます。その適地適作の面から、日本農業の目指すべき農業のかたちを考察してみました。よろしかったら、ご参考に。 前回は こちら 。 ↓世界一の農業国でもある米国の農業があります。前述の適地適作という見方から、〔日本農業にとっての理想の農業の形として語られることの多い〕米国の各地で営まれている営農の概略を説明すれば ● 米国東北地方 酪農、ブロイラー、果実・野菜 ● 五大湖地方 主要酪農地帯 ● アパラチア地方 たばこ、落花生、肉牛生産、酪農 ● 南東地方 牛肉、ブロイラー、落花生、野菜、果実 ● デルタ地方 ブロイラー、大豆、綿花、米、さとうきび ● 山岳地帯 牛及び羊の酪農、小麦、干草、てんさい、 ジャガイモ、野菜、果実 という具合になります。 このように米国の農業においては、それぞれの地方では、土地それぞれの風土に合った作物が植えられたり、家畜が飼われたりしている。いわゆる適地適作の農業が展開されているわけですね。つまり大面積を大型機械でおこなう農業は中西部の平坦地の農業なのであり、 全部で大面積の大型農業機械型農業がおこなわれているわけではないというのが、米国農業の現実なのです。 そこで、わが日本です。土地も狭く、傾斜もきつく、そもそも気候の面で、麦や大豆栽培に適しているとは思えない日本で、「大面積での大型農業機械を使った農業」を目指すのは、いかにも非効率ではないでしょうか。極論すれば 適地適作を無視した営農は、衰退して当然 だとさえ、思えるのです。したがって、です。これからも米国農業を見習っていかなければならないのだとすれば、見習うべきは「大規模化」よりも「適地適作」でしょう。具体的にいえば〔米国の平原地帯で行われている農業ではなく〕米国の山岳地帯や西海岸付近の都市近郊農業をお手本にすべきですよ〔経営面積も中西部よりぐっとスケールダウンしますし〕。 緯度や地形、そして気候にあった「適地適作」という農業の大原則の視点でさぐれば、そうなります。 ◎ 日本人に馴染みの深い西海岸の農業でつくられている農作物 北のワシントン州・オレゴン州では、小麦、果実、じゃがいも 南のカリフォルニア州では、酪農、野菜、果実、綿花といった 具合になります。 いろいろな米国農業もみたいんですよね、NHKさん、そのあたり よろしく願いいたします。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.10

山国の日本では、大型機械を使った農業は効率的でない。すみTPP関連で展開されることの多い農業論についての、現場からの農業の現状報告といった意味合いですが・・・よろしかったら。 ↓ずらっと並んだ大型コンバインが見渡す限りの黄金色に染まった小麦、あるいは見渡す限りの熟れた大豆を収穫する風景を、テレビなどでご覧になったことはありませんか。農業問題を取り扱った番組で流されることの多いお馴染みの光景ともいえます。 この映像イメージは、主として米国の平原地帯での農業の姿です。いわゆる大平原での、大型機械を使った単一作物を栽培する農業における収穫風景ですね。そしてこの画面で想像されるこういった農業のイメージが、いまや多くの日本人の頭の中で想像される理想の農業にあたるのではないでしょうか〔これは、米国の平原地帯の農業しか流さないNHKさんによるある意味マインドコントロールだと思いますよ。平原地帯以外のほかの米国の農業地帯も流さなくっちゃ〕。 しかし実際のところは、こういった農業を、そのまま日本にあてはめるわけにはまいりません。なんといっても地形の問題があるからです。 日本は、その国土に占める平野の面積といえばわずかに約25%、残りの70%近くが山間部という地形です。そう、日本は島国であると同時に、なんといっても山国であるために農地面積が少ないとい特徴があるのです。ただでさえ少ない平野では、人口増加や都市化にともなう開発が行われ、結果として、日本の国土のうちの農地面積は国土面積38万平方キロメートルのうちのわずか13・5%にしかなりません。米国の39・4%やオーストラリアの59・3%とは、比べるべくもなさそうです。 では広大すぎる米国やオーストラリアではなく、山国であるスイスや、スイスほどではないにしても山がありそうなドイツやフランスを含むEUと比較ではどうでしょう。 EU全体の農地面積の割合は、日本と同じく30%程度ではないかと思ってしまいそうになりますが、じつはEU全体の国土面積に占める耕地の割合は65・5%もあります。では同じ島国である英国はどうでしょう。しかしです。英国にいたっては、国土面積に占める耕地の割合は69・6%もある。こちらも日本よりもはるかに広いのです。具体的に耕地面積を比較してみると、ドイツは日本の3・6倍の1701万ヘクタール、フランスは6・3倍の2943万ヘクタール、前述の島国にであるはずのイギリスでは、3・6倍の1696万へクタールにもなります。 ・・・・。 ここまで各国と比較して日本の農業のおかれている地形の特殊事情をご説明しました。そのうえで思うのですが・・・このような地形の日本では、大型機械農業を柱とした〔一般的に強い農業だと考えられている〕農業政策を主流として推し進めるのは現実的に無理がある・・・と、そう思われてならないのです。 明治期のお雇い外国人技術者の多くが日本の河川を見て、『これは滝だっ』 といった話は、有名ですよね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.10

いまだに『TPP交渉は農業問題』だとするセンスって、いったい。すみTPP交渉の参考となりうる韓米FTAについて、先日の選挙で選出されたばかりの新ソウル市長が反対する意見書を提出されたのだそうですね。 まさに旬な話題。わたくし、日本国民のひとりとして、じつに興味深く読ませていただきました。ニュースは こちら 。ことほどさように、現代においては、情報が、素早すぎるほど素早く伝わる時代です。そんな時代の中にあって、いまだに 『TPP交渉は農業問題にすぎない』と国民に思い込ませているのに成功していると信じ込んでいるらしい政府内の民主党のお歴々の、ここにいったての時代錯誤的な発言の数々には驚きを禁じえません。ましてですよ。ここ数日からは、TPP交渉に賛成の立場をとっていた大新聞紙でさえ、〔TPP交渉は農業問題だけを扱ったものではなく〕医療や保険の分野にも影響が及ぶ懸念もあるという記事を掲載し始めたところですから、なおさらそう思えるんですよね。 こちら そして こちら 。 いまおもうのは・・・いまからでも政府は、農業以外の分野での情報をできうるかぎり公開してもらいたいなということです。そして、その公開された情報をもとに、〔参加する・しないの判断ではなく〕TPP交渉の中身についての、賛成派と反対派との、正々堂々とした議論をしてほしいということです。この要求に答えることが、〔選挙時にはマニフェストにはなかった〕TPP交渉の問題に対する、民主党の、国民に対する最低限の義務だとおもうんですよね。 賛成派は、、ニュージーランドのケルシー教授の説や、米国内のTPP 交渉反対派などにも、堂々と理性をもって反論されるべきかと。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.09

年末にはチキン製品や回転寿司の一部のネタが品薄に?すみ『年末には、焼き鳥や回転寿司の一部のネタが品薄になるかもしれない』という、ニュースはご存知ですか。その原因は・・・そう、7月からはじまったタイの洪水の影響です。日本の食料基地のひとつといってもよいタイ。チキンの加工品や、とくにエビ加工品の5割超、加工前のエビでは約15%がタイ産となっているからです〔2010年のタイからの輸入農林水産物の総額は4583億円〕。 感染症発生のない現時点での、ニュースは こちら 。流通業界の話しでは、いまのところ「おせち材料やクリスマス用のローストチキンなどへの影響はなんとか避けられる」とされていますが、さらに洪水が長引き、そして懸念されている感染症が発生したとすれば「日本の食にいろいろな影響が出る」ことは避けられないでしょう。気になるのは、そのタイの現地での感染症の発生の確率ですが・・・昨日お伝えした排泄物投棄の話に加え、1日当りのゴミ発生量が約九千トンあるといわれるバンコクのゴミの収集作業が滞っているという話や、さらにはその水に浮いたゴミ自体が〔排水溝に詰って〕新たな増水を生んでいるという状況から見て、いつ発生してもおかしくないというほどの状況であるようですよ。 こちら 。・・・日本の場合でさえ、「異臭のために外には洗濯物さえ干せなくなる」というのが、大水害後の実態です。運よく感染症が発生しなかった場合でも、〔日本より気温が高いタイですから〕日本で考えられている以上に、洪水が引いた後の衛生管理に時間が必要となるのではないでしょうか。いや、むしろです。いち消費者の立場としてよくよく考えれば、時間がかかったとしても、被害にあった工場施設にはしっかりとした衛生管理を望みたいですよ。なにせ 口にするもの のはなし なんですから。 そして、こんな加工施設が日本にあったらなぁ・・・と、ついついおも っちゃうんですよね、農業関係者としては。 こちら 。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2011.11.08

タイの洪水で、今後 気になること。すみ首都バンコック東部を南北に走るサムワー運河の上流部の集落を飲み込んでいる洪水の水は、大量のゴミを浮かべ刺激臭をはなっているとの報告があります。水が汚れた原因のひとつは・・・そう、排泄物 です。「トイレは水に浸かっていて使えない。みんな仕方なく汚物を濁水のなかに廃棄している」・・・というのが、現在のタイの〔とくに工業団地や首都中心部を水の害から少しでも守るために犠牲となった感の強い〕水害被害地区の実情のようですから。したがって、今後最も気にしなければならないものは、感染症です。これからも、トイレが使えず・飲料水の確保もままならないという状態が続くようであれば・・・たとえば代表的な感染症であるコレラの発生などは時間の問題ではないでしょうか。 参考資料は こちら 。そしていったん発生したとすれば、今回の大規模な水害被害の実情であることから、大々的な発生となるのはまちがいないこととみたほうがよいでしょうね。もちろん感染が終息するには時間もかかることでしょう。ちなみに、昨年の11月のタイのコレラ発生に関するニュースは、つぎのとうり。『感染症事務所がタイ全64県の感染症流行調査を行ったところ、コ レラの感染者が本年度1月1日から10月末まで、43県で182 7人に達する事が明らかにされた。この数字は、人口10万人に対 して2.9パーセントと、昨年の感染者数が95人だったのに比し て約20倍の増加となっている。・・・中略・・ 感染症事務総長は、タイ全土を襲った洪水被害後には、流れ出した 汚水による感染拡大が懸念されるので、国民は正しい感染予防を実 践されたいとも述べた。』いじょう、タイの洪水で、今後 気にしなければならないのは感染症だというおはなしでした。清潔な水って、つくづくありがたいものだなぁと、おもわずにはおられませんね。 『気をつけろ、ワニより怖い、水汚染。』・・標語つくってみました。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2011.11.07

水害のあとでは・・・清潔な水が必要になる。すみ 家財道具や日用品も丸ごと被害に遭う床上浸水被害にあった場合、もっとも気をつけねばならないことは感染症という二次被害発生を防ぐことです。河川の氾濫による濁流は「簡易浄化槽・下水・家畜やペットのふん尿・生ゴミなどの感染症をひきおこす汚染物を含む水」だとかんがえねばなりません。 早急にかんがえねばならない対策はふたつ。 まずは 家屋や家屋周辺の消毒。もうひとつはつぎにあげるように、万全の体勢で消毒作業に臨むことです〔怪我をしないために〕。 一連の作業の流れはつぎのようになります。 長袖・長ズボン・マスク・ゴム手袋を着用 ↓ 家財道具を運び出した後、泥を洗い流すか、ぞうきんなどで水ぶき ↓ 床下・屋内外の壁・床を消毒液に浸した布などでよくふく または 消毒液を噴霧器でぬれる程度に散布し、屋内の風通しをよくする ↓ 家財道具もおなじように処置 ↓ 屋内の乾燥を確認した後、家財道具を運びいれる と、これで一連の作業は終了です。 消毒薬としてもっとも効果があるのが、塩化ベンザルコニウム・オスバン液。逆性せっけん とよばれています。床下・屋内外の壁・床・家財道具など多目的に使え、人体に対する刺激がすくないのが特長です。 ・・と、まあ、書くだけならほんとうに簡単です/笑。しかし現実はなかなか。笑うしかないほどの困難を伴う大変なものになることもあるのです。 まずは、「長袖・長ズボン・マスク・ゴム手袋を着用」からして、大変。暑さきびしい台風シーズンに浸水被害にあったとしたら、もうそれだけで暑さに参ってしまいますし、なにせ電気はおろか、清潔な水が入手できない場合も往々にしてあるのですから〔現場の悪臭も夏場はとてもすさまじいものですし〕。 たとえば浄水場のポンプが、台風の浸水被害で故障し、被災後1週間を過ぎた時点で、約2000世帯で断水した・・・なんて実例もあるんですよ。 ゲリラ豪雨や湿舌、さらには台風が大型化し、日本各地での河川の氾濫が日常化している昨今。あなたのお住まいの地域でも、 もしも を、考えておかねばならない時代が到来しているのかもかもしれません。 清潔な真水って、貴重ですよね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.07

手負いのオバマさんは、怖い。すみ11/2発売の 2011年11月 9日号のニューズウィークで6章にわたって『オバマってダメな大統領?』という特集が組まれた オバマさん。 TPP参加問題に揺れる日本国民のひとりとして わたくしは、その章のひとつである 「転機・オバマ変身の裏にあるもの」をとくに 興味深く拝見いたしました。大統領選まであと1年という大切な時期にあたって、〔諸要因で〕支持率が低迷する事態にあるオバマさん。今後は、支持率の獲得のために、なりふりかまわぬ動きにでる・・・しかない。正直怖いと思いましたよ。おりしも、側近たちにないがしろにされていたというオバマ大統領の内情をつづった本も、米国で出版されたようですし。 本の詳細は こちら 。 再選を期してチェンジした米国大統領には注意が必要ですね。そして昨年上梓されたオバマさんの絵本「君のことを歌う」は、やはり過去の自分に決別しなければという思いで書かれたということなのでしょう。それでなかったら、昨年にはださなかったはずです〔引退後でもいいんですし〕。そう思えました。 こちら 。 たとえばNZの学者は、TPPをどうみているのか。は、 こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.07

オバマ大統領が執筆した絵本が出版されて1年たちましたね。すみ昨年、2010年の12月はじめの当ブログです。参考資料として、再掲載です。 ↓オバマ大統領が執筆した絵本「君のことを歌う」をみて。『オバマ大統領が執筆した絵本が全米で発売された。現職の米国大統領が 絵本を出版するのは極めて異例。』 とのニュースが伝えられたのは11月中旬のことでした。 『タイトルは「君のことを歌う-娘たちへの手紙-」。表紙にはオバマ大 統領の2人の娘が愛犬のボーと散歩する様子が描かれている。 本の中では、オバマ大統領が尊敬するリンカーン元大統領や公民権運動 の指導者・キング牧師ら13人の偉人を取り上げ、「夢を追い、自ら道 を切り開く大切さ」を伝える内容となっている。』 といった説明が付けられておりました。 そう・・・たしかにこの本は 異例 であると、わたくし思います。そう思った理由は、こういったことからです。 ○ 反戦運動に熱心なマドンナの本を手がけた画家の絵を採用 ○ 人種問題に関係した事柄に関係した人を、取り上げている ○ 本の収益が戦闘地で死傷した米兵の子供の奨学金に当てられる そのためか、この本には『絵本は、オバマ大統領が就任前に執筆したもので』と、いった類のニュースや解説が付けられているようです。 そして・・・わたくしには 俺らはよう、「アンクル・トム」なんかじゃねえんだぜ、 そこんとこわかってくんなきゃ ブラザー 〔私見のきわみですみません〕みたいな、そんなオバマ兄いのつぶやきが本のなかから聴こえた気がして、大きな好感を持ってしまいました。ただそれが、これからもこういくんだという決意の表れなのか、それともある種の決別なのかは、知るよしもありませんが。 ◎ちなみに本に紹介されている13人のアメリカ人はつぎのとうり。 Georgia O'keeffe Albert Einstein Jackie Robinson Sitting Bull Billie Holiday Helen Keller Maya Lin Jane Addams Dr. Martin Luher King Jr. Neil Armstrong Cesar Chavez Abraham Lincoln George Wasington Cesar Chavez / セザール・チャベスさんは、メキシコ出身の農業労働者からアメリカの農民活動家になった方で、1960年代から1970年代にカリフォルニア州の季節農園労働者の組合結成の激しい運動を繰り広げました。 この方の活動を発端として、メキシコからの流入低賃金労働者の悲惨な生活条件が大幅に改善されることになりました。 Sitting Bull / シッティング・ブルは・・・リトルビッグホーンの戦いにおいてカスター将軍がひきいる騎兵隊部隊を全滅させた〔といわれている〕、最も偉大なアメリカン・ネイティブの族長のひとり。 オバマ本に とりあげられたメンバーの人選には、びっくりです。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.06

農産物輸入で地方経済が衰退する理由。。すみ『日本の景気がよくならないのは、〔政府が容認し〕企業が労働者=消費者で あることを忘れて正規社員を減らし賃金カットをしていった結果ではないのか』という説があるのをご存知の方も多いと思います。以下は、外国、とくに中国からの農産物加工品が目についた2008年前後の農家と地方経済についての話しとなります。上記の説と同じように、政府や企業が農家=消費者であることを忘れいるのではないかという私論ですが、よろしかったらご参考に。 ↓『農産物輸入で地方経済が衰退する理由』農産物輸入のうち、とくに冷凍野菜が日本経済に与える影響について、典型的なサトイモ栽培を例にとってお話したいと思います。元来サトイモは、収穫・選別・出荷に手のかかる作物です。日本での栽培においても、収穫は機械だとしても、選別・出荷についてはほとんど手作業となる野菜です。特に親イモから子イモや孫イモをはずすことに、労力が掛かります。栽培農家では、通常は選別・出荷までこなしますが、労働力に都合がつかない場合は、イモをはずさないまま販売したり、収穫・選別・出荷のすべてを野菜の集荷業者に委託したりもします。したがってサトイモの農家の手取り価格は、 農家自ら収穫・選別・出荷した > 収穫のみした > 作業全部を委託したといった順番となります。この場合、労働力が最もかかるサトイモを「収穫・選別・出荷した」が、手取りは一番高くなります。作業全部を委託すると、労働力はかかりませんが、手取りは当然少なくなります。このようにサトイモ農家は、そのときどきの労働力や市場価格を読みながら、いろいろな出荷の形態でサトイモを出荷していました。しかしここで、登場するのが、中国もの輸入冷凍サトイモです。サトイモという作物が安いばかりではないのです。さらに「皮を剥き、下茹で」という加工した状態であるにもかかわらず、価格が安いのです。中国産の「加工してある上に調理済みの料理となったサトイモ」のほうが、日本の農家の最も安い販売形態である「作業全部を集荷業者に委託」したサトイモよりも安い。これでは日本の国産サトイモ栽培に勝ち目はありません。消費者は、家計にやさしいうえに、加工までされた中国もの輸入冷凍サトイモに飛びついていきました。このような状態が続くことで、日本の農家のサトイモ栽培は壊滅的な影響を受け次第に減少してったのです。消費者は利益を得ました。しかしです・・・地域経済でみるとどうでしょう。このような農業における経済的な落ち込みが、サトイモ産地をかかえる地方全体に与える影響は、まったくないものなのでしょうか。いえ、影響はあります。例えば「皮を剥き下茹でされた冷凍サトイモ」ですが、日本の加工業界で行われるはずであった「皮を剥くこと」や「下茹でされること」という労力が、当然不用になっています。それだけではありません。商品を作るために使用されるはずの包装などの材料代、長い目でみれば加工場の機械などもいずれは消えてしまうのです。また、農家がサトイモの生産を中止することにより、サトイモ栽培にかかる資材も購入しなくなります。種子代・肥料代・農薬代・ビニールなどの資材代、それらにかかる輸送代も発生しません。サトイモの製品にかんする輸送代や人件費も消えます。長い目でみれば、掘り取り機械やトラクター・トラックなどの自動車や農業機械にも影響が及びます。これらの機械を製作している産業界、販売している流通業界、さらにの購入資金を貸したはずの金融機関にも影響が出てくるのです〔トラクター1台で数百万の世界ですからね、農家って。小さい農家でも総計1000万ちかくの機械があるのはふつうの世界なんです〕。このように輸入される農産物(冷凍加工食品も含めて)が日本経済に与える影響とは、実は農業分野には留まらない大きなものとなるのです。この話はサトイモだけに限った話・・・この傾向はサトイモ以外の野菜でも同様です。たとえば塩茹でにされて、温めるだけで食べることができるエダマメやホウレンソウがあります。サラダに使えるやブロッコリーやコーンがあります。これらの輸入冷凍野菜の全部の輸入量が日本の経済に与える影響は、サトイモという一作物の比ではありません。農産物輸入は、まずは地方経済を、さらに時を経ることによって日本全体の経済を収縮させていくのです。そして2008年秋、各地で日本最大の農作物であるコメの価格が暴落しています・・・。 たとえば 葉もの野菜や根菜類に使う機械類は、まったくの別物。 作物を変えるたびに、ン百万・ン千万の機械代がいるのが農業なんですよね。 その農家の機械需要が無くなったとしたら、それだけでも地方経済はたい へんです。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.05

たとえばNZの学者は、TPPをどうみているのか。すみニュージーランド・オークランド大学教授が中心となって、それに加えて各国の識者ら19人が 金融・食品・安全・民族などの分野でのTPPについての、それぞれの考えを執筆した本があります。時節がら、手にはいりにくくなってはいるのですが、まあ本の宣伝と書評だけでも、ご覧になるというのはいかがでしょう。こちら です。なんといっても、そこは日本人。他国からの評価には 興味ありあり/笑・・・なんですもの。。 このブログにおける、最も新しいTPP関連記事は こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.04

『食』に関する野坂昭如さんの杞憂。すみいまや世界的には、『火垂るの墓』の作者といったほうがいいかもしれない野坂昭如さん。その野坂昭如さんが、連載しておられるのが、毎日新聞の「七転び八起き」です。 その「七転び八起き」の連載96回目、2011年の1月分となるのがこの写真の回、作物と技術に関連した「開国より食の見直しを」でした。 記事にいう・・・ 自分の国の食べものは自分達で守る。自分達で賄えてこそ独立国。 ヤレ、農業改革、貿易の自由化、開国だと賑々しく〔にぎにぎしく〕 口にする前に、この基本的な取り決めを守るのがお上の務め。ということでした。なし崩し的に、そして自発的に、米国産牛肉の 現行「20ケ月以下」を「30ケ月以下」にまで範囲を広げることを、自ら言及するという検討を始めているとされる野田政権のいまを予測したかのような野坂さん。そして連載96回目の「七転び八起き」。わたくしは、この記事を読み返しながら、〔今回の牛肉輸入緩和の予定から〕はじまっていきそうな、これからの限度のなさそうな「対米譲歩」をおもんばからずにはいられないのでした。 自給はともかく 貿易の自由化は、「防疫が自由化」されること には まちがいなくつながることでしょう。こちら。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2011.11.02

「食料を自給できない国なんて想像できない」すみ1年半ばかり前の回の再掲載ですが、よろしかったら。 ↓1968年から1972年にかけて、家畜や鶏から熱帯植物を扱っていたヒューストンの農業会社に勤務し、米国各地や中米諸国に出かけて、買収対象となる苗木畑を探す仕事を経験していた米国大統領経験者がいます。米国内の輸出型の大型企業農業に肩入れし、日本に米国産牛肉の再輸出を迫った前米国大統領・・・ジョージ・ブッシュ氏です。 離任間際では、評判が良いとは言えない大統領でしたが、彼の農業に関する演説のなかで、実にみごとなものがあります。曰く、「食料を自給できない国を想像できるか。そうなった国は、国際的な圧力と危険にさらされている国だ。食料自給は国家安全保障の問題である。アメリカ国民の健康を守るために輸入食品に頼らなくて良いのは、何とありがたいことか」というものです。 この演説は、これから日本国民が考えねばならないであろう大切なことを訴えています。その背景には、2008年の穀物暴騰時に、世界の農産物輸出国で『農産物の輸出規制や禁輸といった措置がとられた』という大きな事実があります。 主な農産物の輸出規制例は次のとおりです。 ウクライナ 国内供給確保のため小麦、コーン、大麦、ライ麦に輸出枠設定 セルビア 国際価格高騰に伴う過剰輸出回避のため小麦、大豆等の輸出規制 カザフスタン 輸出業者に小麦輸出量の20%の国内販売義務付け発表 インド インフレ抑制でコメ、小麦、乳製品の輸出禁止 ベトナム 台風による不作で国内コメ価格高騰、コメの新規輸出等禁止 アルゼンチン 過剰輸出回避のためトウモロコシや小麦の輸出規制 06年より牛肉の輸出枠設定 ロシア 国内の穀物需給緩和で小麦、大麦の輸出税導入 中国 小麦、トウモロコシ、コメ、大豆とその加工品に輸出関税の導入 穀物等の輸出促進のための輸出還付金の廃止 お金があっても、穀物が買えなくなる事態が、このとき現実に起こっていたのです。次の穀物の高騰が起きたときに、農産物輸出国が輸出規制や禁輸をしないという保証はありません。 ジョージ・ブッシュ前大統領の演説にあるように、日本国民が国際的な圧力と危険と食の安全の不安にさらされているのは間違いの無いことであるようです。 余談ですが、米国国民の農業への関心は、日本国民よりも確実に高いと思われます。たとえば米国のドラマで、「ザ・ホワイトハウス」という作品があります。米国大統領とそのスタッフ達が国内外の現実に起こり得る様々な問題に対処していくという内容でした。「政治ドラマは視聴率をとれない」という米国内の常識を覆し、米国のエミー賞を4年連続作品賞受賞した人気番組であったようです。以前NHKの衛星放送でも放映されていましたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 その「ザ・ホワイトハウス」のなかでは、農業問題もしばしば取り上げられおり、農業関係者として非常にうらやましく思ったものです。例えば次のようなセリフを使った場面が繰り広げられるのです。 大統領夫人:「農業問題はあなたの専門外でしょう。そんなに気にすること はないわ」大統領:「いや、世界中の大豆の50パーセントの大豆、牛肉の25パーセ ント、木綿の15パーセントの農産物をこの国で生産している。 国民の多くが農業とその関係している産業に従事している以上、 勉強しないわけにはいかない」 と、いうような場面です。 妻である大統領夫人に話しかけた後、農業資料を真剣に読む大統領とそれを見つめる妻・・・実に印象深いドラマでした。米国という国が、いかに農業と農業問題を重要視しているのかがよくわかる話ではありませんか。 このようなドラマを製作した米国のテレビ業界、そしてこのドラマを評価する米国国民には、いち農業関係者として、ある種尊敬の念を抱かずにはおられません。 そんななかで、こんな日本の民放ドラマ『CHANGE』も。。 SMAPの木村拓也さんが首相を演じたドラマです。第5話「総理休日の大事件」での一シーン、米国農産物の輸入量を20%増やせと、言ってきたアメリカ通商代表に、はっきりと拒否の態度を示した朝倉啓太内閣総理大臣役は好評を博しました。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.11.02
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