科学はイタズラだっちゃ! 受験も科学!      科学実験教室&家庭教師  宮城県大崎市

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2008.05.24
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先生の実力を量るのに、

保護者との関わり合いを、「心から」喜ぶかどうか
があると思います。

本当に力のある先生なら、
常に、子どもの後ろの保護者をイメージして
授業しているはずです。


ですから、来ていただくのは、
目的が、ストレートに達成されて、


こういう素晴らしい先生も、いっぱいいらっしゃいます。


しかし!
そうでない先生もいらっしゃるので、あえて言います。


先生に、わかってもらいたいのは、子どもだけじゃありません。


先生に対し、不満や怒りをもってらっしゃる保護者は多いです。
それらには、隠れた次のメッセージが潜んでいると、
私は見ています。

「先生は、私の願いに耳を傾けてくれない」
「先生は、私をわかろうとしてくれていない」
「先生は私の味方になってくれない」

これは、子どもの願いではありませんよ。



つまり、お母さん、お父さんの心情に寄り添って欲しいのです。
保護者という名前で呼ばれると、みんな同じになってしまいます。


しかし、社会では、それぞれ、
いろんな肩書きをもつ、すばらしい立場の人なのです。
(何も、差別しようと言うのではありません。


そして、ひとり一人が抱えている人生が違います。
悩み、苦しみ、もがいて、
それでも、がんばって子育てをしている
そんな苦労や、努力を理解して欲しいと思うのは、当然です。


「人間としての保護者」理解なくしては、
教育指導がうまくいくはすがありません。



ところが、先生という立場は、
保護者に心情的に寄り添うことを難しくしています。

どうしてでしょう?

それは、先生は、普段、子どもといっぱい接しているからです。
そのため、子どもの味方には簡単になります。
(当然です!!)
(でも、子どもの味方にならない先生もいるから、問題なんですが)


ところが、それが、保護者と距離を置く原因になるのです。
え?っと思うでしょう。


たとえば、私はA君の味方になります。
味方なればなるほど、お母さんを非難してしまうことがあります。


でも、お母さんには、お母さんの抱えている事情があり、
彼女自身の育ってきた過去の問題があります。
それを考慮しないで、非難を続けたら、
もう、とんでもないことになっていまいます。


「保護者」ではなく、
「人間」としての理解がないまま、
子どもに及ぼす影響のみを注目しますと、
保護者の真の姿を見失わせます。

 先生にとって、ほとんどの親は、
改善すべき、問題をかかえた「担当者」としか、映らないのです。
「お母さんがもう少し、努力してくれればいいのに」


 問題を指摘しないまでも、「アドバイス」をしたくなります。
お母さんの事情や、心情に寄り添う前に、言っちゃうんです。
「アドバイス」を。
ですから、当然、そんな「アドバイス」通りに保護者は動きません。


「アドバイスしたのに、保護者は動かなかった」
「何という保護者だ!」

 となって、泥沼に入っていくのです。


 そもそも、先生は教えるのが職業です。
ですから、いわば、「教え魔」なのです。
保護者にも教えたくなります。一種の職業病です。
(私もそうですね。現にこうして)
反対に、保護者から教えてもらおうという意識は薄くなります。


 もちろん、先生の中にも、すばらしい「できた」方もいます。
カウンセリング・マインドをもって保護者にも当たってくれます。


 しかし、まだまだ、多くの先生の意識の中には、
「私の仕事は、生徒まで」と
保護者を包み込むことは仕事として捉えられていません。


 実際、もし本当にそうするためには、
学校全体のバックアップ体制も必要でしょう。


 とにかく、先生への淡い期待は、持たない方がいいと思います。
だったら、どうするか?!!


∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
      結局、自分でPRをするしかないのです。
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 結局、お母さんご自身が、自分でPRをするしかないのです。
そして、一個の人間として、意識してもらい、
子どもと同様に、お母さんの味方になってもらうのです。


 PRと言うと、日本では、でしゃばりに見られますが、
これは、結局、「子どものため」なのです。
決して利己的なことではありません。


 先生と保護者がうまくつきあえないと、一番被害を受けるのは
子どもたちなのですから。


 引っ込み思案なお母さんも、愛する子どものために、
ここは一発役者になりましょう。


 そして、先生も本当は、それで助かるのです。
本心では、お母さんとの人間対人間のおつきあいを望んでいるのです。


 実際は、全然難しいことはありません。
ほんのちょっとした技術の積み重ねです。


∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
      学校の先生、保護者を尊敬してますか?
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 学校の先生が読んでいらっしゃいましたら、
ぜひ考えていただきたいことがあります。

 上記の裏返しです。
保護者を一個の人間として、深く理解するように努めてください。
子どもにどう影響を与えているかという役割論、
いわゆる「担当者」として見るのではなくて、
まず、その人そのものを理解するようにしてください。


 「教える」んじゃなく、いっぱい「教えてもらう」のです。
先生は、教えてもらうのがヘタな人が多いです。
子どもからも教えてもらっていますか?


 そのためには、言葉の言い回しより、大事なことがあります。
「あの先生には、なぜか教えたくなるんだよね」
という雰囲気をもたなくてはいけません。


 まず、先生が偉大な「空っぽ」になるのです。
子どもたちに好かれている先生なら、できるはずです。


 耳を傾けていれば、必ず、わき上がる感情があります。
それは保護者を尊敬する気持ちです。
たとえ、教育上、問題だらけの親でも
必ず、先生の及びもよらない、「すごさ」が隠れています。


 逆から言えば、保護者を尊敬できていない時は、
まだ、その保護者を理解していないのです。


 保護者を「尊敬」して、はじめて、共通の目標が生まれます。
敵対関係が、同盟軍に変わるのです。
厳しい言葉ですが、これが、社会常識なんですよ。


 それでこそ、先生の幅がどんどん広がって
地域の人々から、尊敬され親しまれる「先生」になるのです。


お客を尊敬できないサービス業は、失敗するのです。

これが、一般社会の常識なのです。
新入社員のイロハなのです。


これまでの先生は、お客や雇い主は、教委だったかもしれません。

しかし、これからの先生が生き残るためには、

「私の雇い主および、お客は」

「お父さん・お母さんなんだ!」

ということを、至極当然の、1+1=2と同様になるまで
頭と体に染みこまさせなければいけませんよ。


たとえ、今の社会情勢がどうであれ、
歴史の流れは止められません。
これができない先生は、結局、地獄の苦しみを味わいますよ。


既に十分ご存じのこと、差し出がましいこと、すみません。





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Last updated  2008.05.24 14:29:34
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日立風流物@ Re:数学と感情(05/20) 美しさだけではだめだぞ。広がりがないと…
科学寅 @ Re[1]:軽く考えよう。(02/14) 伊藤走さん コメントありがとうございます…
伊藤走@ Re:軽く考えよう。(02/14) 相澤さんいつもお世話になっております。…
ゆうSAIEN @ 英語が嫌いになるパターン(01/26) こんにちは(*^_^*) でもね、もしこれで、…
すがきょん@ Re[2]:人工知能に奪われない職業(10/11) >科学寅さん ありがとうございます。近い…
科学寅 @ Re[1]:人工知能に奪われない職業(10/11) すがきょんさん コメントありがとうござい…
すがきょん@ Re:人工知能に奪われない職業(10/11) 先日、先生の科学実験に小学校の親子行事…
科学寅 @ Re[1]:ダイエットの秘訣(09/29) ありがとうございます。 そうですねえ。 …

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