明日、古川第三小学校の5年生に
総合学習の一貫で、
私の目指していることと、
今の職業をするに至った経緯のお話を
科学実験を交えてすることになっています。
今、中心メッセージの原稿を書いています。どうなりますことやら。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
君たちは、すでに完全だ!
君たちは、不完全な、未完成な人間ではない。と言ったら、驚くだろうか?
君たちは、愚かだから、バカだから、
このままでは、大変なことになるから、勉強していると思いこまされてきただろうけど、
実は、それは、大きな間違いだと私は言いたいのです。
逆に、子どもの君たちが、大人と同じようだったら、
かえって、不自然であり、不完全であり、間違いなのです。思う存分、11才の子どもでありなさい。
11才は、11才として生きる時、完全なのです。
たしかに、大人より知識は少ないけれど、今を生きるための知恵は、完璧にもっています。
道を迷ったら、人の意見は、参考にするだけにして、自分の心の声を大事にしましょう。
下記のアンジェラ・アキの手紙の歌詞のように。
「今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は 誰の言葉を信じ歩けばいいの?」
「今 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は自分の声を信じ歩けばいいの」
「自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる」
なのです!
自分の声を聞くと、間違うのが心配だって?
実は、「間違えるから楽しい」 のです。
君たちが、勉強が楽しくないのは、正しいことだけを追い求めるからです。
間違うことを恐れるからなのです。
間違えることを楽しみましょう。
自分のアタマを働かせるからこそ、間違えるのです。
自分のノーミソを使わずに、人の頭で考えていたら、
そりゃ、間違わないかもしれません。
でも、それでは、自分のノーミソは、どんどん、
仙台味噌になってしまうのです。
ロボットは間違えませんよね。
もし、間違えたら、自分で自分をほめてやりましょう。
僕は、僕のノーミソを使ったんだよ、って。
自分の心の声を聞いたんだよって。
わかるってどういうこと?
実は、人の話に従って、正解しても、
本当には「わかった」ことにはなりません。
本当に「わかる」のは、自分のアタマで考えて、試してみて、
それも、何度も、「あーでもない、こーでもない」と試してみて、はじめてわかるのです。
だから、教えられて、簡単に納得しちゃいけません。
一度は、自分の心の声に聞いて、
自分で実験や確かめをしてみましょう。
これが、学問なのです。
これが、科学なのです。
そして、これが、未来を切り開く力なのです。
テストの点数ではありません。
大人に怒られたら
このように自分の心の声に聞くと、
もしかすると大人に、
「イタズラするな!」とか
「言うことを聞け!」とか、
「生意気だ」と
叱られるかもしれません。
悲しいけれど、残念だけれど、
理解の無い大人がいることも現実です。
また、理解してやりたいんだけれど、
日本の社会が、いろんなルールで、がんじがらめになっているので
注意せざるを得ないのも事実です。
こういう壁にぶつかったとき、どうしたらいいでしょう?
その時にも、頼りになるのは、やっぱり、自分の心の声です。
あくまで、自分の思いを貫き通すのも、いいでしょう。
逆に、ここは、言うことを聞いて、「お利口さん」になっておこう、
というのも、良いことです。
とりあえず、やり過ごしておいて、陰で、実験するのです。
でも、「おとなしい良い子」になっていなければならない時が多いでしょう。
そういう時でも、「本当は、疑問なんだよなあ」って気持ちだけは
心の片隅に残しておきましょう。
いつか、いつか、その残り火が、大きく燃え上がり、
すばらしい発見の喜びを与えてくれるでしょう。
「マジメに」自分の心の声に聞くと、
一見、イタズラをしているように、外からは見えるものです。
そうなんです。
マジメに生きるとは、イタズラをして生きることに近いと思います。
ワクワク・ドキドキするイタズラは、時間を忘れます。
成功しても、失敗しても、楽しいものです。
これが、本当の学問の面白さです。
「勉強」(勉めて強いられる)ではありません。
勉強は、これをやらないと、イヤなことがあると脅されてやるから辛いのです。
勉強は、うまくやると、人に褒められると思ってやるから、
そして、自分に有利なことがあると思ってやるから、
人間を小さくするのです。
本当は、偉大な自分を、みすぼらしい惨めなものにしています。
「勉強」に慣れっこになると、
自分の心の声を聞く力を無くしてしまいます。
本当の自分の声が、何が何だかわからなくなります。
そうすると、本当の学問ができなくなります。
また、本当の人生を歩めなくなります。人生のホントの楽しさを失ってしまうのです。
人生の困難を乗り越える力を失ってしまいます。
私の実験教室では、どんな時でも、強制や押しつけを
極力なくしています。
そうすると、みんな勝手なことをして、そっぽを向いちゃうでしょうか?
いえいえ、子どもたちの目は輝いています。
それは、大人から指示されてのことでしょうか?
違いますね。
誰から指示されたものでないから、楽しいのです。
自由だから、ワクワクなのです。
本当の学問をしましょう!
学問や科学は、人の作ったゲームで遊ぶより、楽しいのです。
難しい問題に挑戦しましょう。
かんたんな程度の低い問題しかしないから、
やる気が起きず、落ちこぼれるのです。
大人もビックリ、の問題に挑戦しましょう。
たとえ、今、わからなくたって、いいのです。理解できないからこそ、ノーミソが猛烈に働くのです。
わからないことは、全然恥ずかしいことではありません。
実は、うんと基礎的なことは、先生たちも知らないのです。
大人がみんな答えを知っていると思うのは、幻想です。お父さん・お母さん・そして先生までが、「わからない」ことがいっぱいなのです。
大切なことほど、わからないのです。
いいですか、本当に力のある大人は、
「私には、わからないことがいっぱいある」と言います。
私は何でもわかる、って威張ってる人は、何もわからないバカです。
ノーベル賞を取った科学者は、
人類の知識は、まだ、この宇宙の秘密の扉をちょっと開けただけに過ぎない
と言っています。
現代の最先端科学でも、わからないことだらけなのです。
本当の基礎の基礎さえ、わかっていないことに、どんどん気づきだしています。
わからない、ということを、わかりだしているだけです。
人が疑問に思わないことに、疑問をもつヒネクレ者バンザイです。
ヒネクレ者がいたから、人類は進歩してきたのです。
友だちのヒネクレ質問や、的外れの答えを「面白がって」聞きましょう。
きっと思わぬ発見をしますよ。
学問をするには、変わった意見を言う友だちは、お宝です。
アホなことも言い合える、楽しい友だちを大切にしましょう。
変わった意見を褒め合いましょう。
そもそも、人間は興味(好奇心)がなければ認識できないのです。
人間は、目で見ても見ていないことがほとんどです。
好奇心が無ければ、見れども見えずの状態なのです。
関心の無いものは、ノーミソにひっかからないのです。
学力とは、いかに多くの好奇心=「謎」をもつか、です。
わからないことバンザイです。
簡単に楽して分かろうとする勉強は、
君たちのノーミソを殺し、
自分の心の声が聞こえなくなり
結局、学力を殺します。
実は、実は、本当のことを言うと、...
教科書を読んで、「わかっちゃう」人の方がおかしいのです。
教科書の記述も、実は論理の穴がいっぱいなのです。
教科書を読んで、簡単に納得しない子は、
とっても素晴らしい能力をもっているのです。
みんながわかっても、ボクだけは、
「どうも、わからない」という君こそ、
日本の社会の壁に新しい穴を開けてくれる
「日本の希望の星」なのです。
私は、そういう君を全力で応援したいと思って
この仕事をしています。
とってもヒネクレているでしょう?
楽しさの伝染病 2009.08.06
自分を好きになる難しさ 2009.07.21 コメント(4)
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