JINさんの陽蜂農遠日記

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2025.09.24
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カテゴリ: 海外旅行
 Westminster Abbeyの堂内に入る
案内図

①The north transept       北翼廊(聖堂の横断部、北側の翼)
②The choir           聖歌隊席(クワイア)/聖歌隊席部分 
③The sanctuary        内陣(祭壇周辺の聖域)
④The Chapel of St. Edward     聖エドワード礼拝堂
⑤The Lady Chapel                  聖母マリア礼拝堂(通称:レディ・チャペル)
⑥The south transept               南翼廊(聖堂の横断部、南側の翼)
⑦The main nave                     中央身廊(大身廊)

⑨The Chapter House              参事会室(チャプター・ハウス)
⑩The Pyx Chamber                ピクス室(Pyx=聖体容器を保管する部屋)

Westminster Abbey, London

入口直後の北の翼廊にあったのが、ウィリアム・マーレイ
(初代マンスフィールド伯, William Murray, 1705–1793)
の記念碑。
1.中央上段
・マンスフィールド伯爵本人が裁判官のローブとカツラを身にまとい、裁きの座に座る姿で
 表現されています。
・威厳ある椅子は円形で、ギリシア風の幾何学文様が施されています。
2.両脇の寓意像
・左:Justice(正義) — 右手を掲げ、断固とした態度を示す女性像。
・右:Wisdom(知恵) — 頭に兜をかぶり、大きな書物を手にする女性像
   (アテナ/ミネルヴァ的姿)。
3.基壇部
・マンスフィールド家の紋章(盾と星、王冠)と、ファスケス(権威の象徴)などが飾られて
   います。
4.背景アーチ下の三像(後方の人物群)
・立像①:裁き(Justiceの補助的表現)
・立像②:知恵(Wisdom / Eloquence)
 ・演説や弁論を思わせるポーズ。
 ・マンスフィールド伯の弁論能力・雄弁を象徴。
・立像③:力または秩序(Fortitude / Authority)
 ・堅固な姿勢で佇む。
 ・秩序の維持と法の強さを象徴。

William “1st Earl of Mansfield” Murray (1705-1793) - Find a Grave Memorial

「"Here Murray long enough his country's pride is now no more than Tully or than Hyde".
Foretold by Ar. Pope and fulfilled in the year 1793 when William Earl of Mansfield died
full of years and of honours: of honours he declined many: those which he accepted
were the following: he was appointed Solicitor General 1742, Attorney General 1754,
Lord Chief Justice and Baron Mansfield 1756, Earl of Mansfield 1776. From the love
which he bore to the place of his early education, he desired to be buried in this
cathedral (privately) and would have forbidden that instance of human vanity,
the erecting a monument to his memory, but a sum which with the interest has amounted

Lyon's Inn, which at least well meant mark of esteem he had no previous knowledge or
suspicion of and had no power to prevent being executed. He was the fourth son of David,
fifth Viscount Stormont, and married the Lady Elizabeth Finch, daughter to Daniel, Earl of Nottingham by whom he had no issue. Born at Scone 2nd March 1704. Died at Kenwood
20th March 1793.」 

【ここに眠るのは、長らく祖国の誇りであったマーレイ。
今や彼もまた、トゥリー(キケロ)やハイドと同じく過去の偉人にすぎない。
詩人ポープによって予言され、1793年に成就した。
この年、ウィリアム・マンスフィールド伯は、数多の栄誉と長寿の末に没した。
彼は多くの栄誉を辞退したが、受けたものは以下の通りである。
法務次官(Solicitor General, 1742年)
法務長官(Attorney General, 1754年)
王国高等法院長官・マンスフィールド男爵(Lord Chief Justice & Baron Mansfield, 1756年)
マンスフィールド伯爵(Earl of Mansfield, 1776年)
彼は若き日に学んだこの大聖堂への愛情から、
人知れずここに埋葬されることを望み、
虚栄の証としての記念碑の建立を固く禁じたであろう。
しかし、彼の遺志により少なくとも2,500ポンドが遺され、
利子を含めて3,500ポンドに達し、
これによってこの記念碑はリヨンズ・インのジェームズ・ベイリー氏によって建立された。
彼は敬意と尊崇の念からこれを遂行したのであり、
遺贈の存在を事前に知っていたわけでも、拒む権限があったわけでもなかった。
彼は第5代ストーモント子爵デイヴィッドの四男として生まれ、
ノッティンガム伯ダニエルの娘エリザベス・フィンチ夫人と結婚したが、
子はなかった。
1704年3月2日、スコーンに生まれ、


大きい記念碑の画像を読み込み中…

裏側に廻って。
「沈思の若者像(Melancholy / Meditation)」が半ば隠れる形で配置されていた。
大きな円筒形の台座に ラテン語「UNI ÆQUUS VIRTUTI」 と。
UNI ÆQUUS VIRTUTI
・「ただ一人、徳(美徳)に比肩する者」
・直訳すると「徳にのみ比するに値する唯一の人」
・意味合いとしては「その人物(マンスフィールド伯)の価値は、美徳に等しいただ一つの存在」
 という称賛の表現」 であると。



ウェストミンスター寺院の
法曹関係者のコーナー(Lawyers' Corner / North Transept の一角) 」 を。
・正面奥に見えるのは 北翼廊(North Transept)の突き当たり
・写真右手に並んでいるのは法曹関係者(判事・法学者)や政治家の記念碑群。
 胸像や立像が壁に沿って配置されていた。
・その中に ウィリアム・マーレイ(初代マンスフィールド伯, 1705–1793) の大きな記念碑も
 含まれていた。



北翼廊(North Transept)の北端正面(北壁)上部のステンドグラス。



ズームして。



さらに近づいて見上げて。



北翼廊突き当たり(北壁)のバラ窓(Rose Window) を正面から。



バラ窓(Rose Window)の特徴
・位置: ウェストミンスター寺院北翼廊の最上部中央。
・様式: 放射状に広がるゴシック様式の tracery(石枠)で、中心から花弁状に彩色ガラスが展開。
・中心部: 中央円盤に キリスト(栄光のキリスト/Christ in Majesty) が座している姿。
・周囲: 放射状のパネルには、旧約・新約の人物や天使、聖人、王冠を戴く象徴的存在が
    配置されている。
・色彩: 赤・青・金を基調とし、花のような繰り返しパターンで「天上の調和」を表現。
北翼廊のバラ窓の直径は、おおよそ10メートル と。



中心をズームして。

Westminster Abbey Rose Window Gouache painting: Shelley Ashkowski |  Artfinder

先程見た外からの写真を再び。

File:North transept window of Westminster Abbey 2006-05-08.jpg - Wikimedia  Commons

バラ窓の下層 に展開する 上下2段構成 の一群のステンドグラス。
縦長の尖頭アーチ窓が連続して並び、その中に 聖人や預言者の人物像 が一人ずつ描かれていた。



上段(Clerestory)6人
左から右へ:
1.聖人像(緑の外套) – 預言者、もしくは旧約の人物か。緑は「希望・再生」の象徴。
2.聖人像(青い衣) – 使徒(ヨハネ?)の可能性。青は「信仰・霊性」を象徴。
3.聖人像(茶色系の衣) – 預言者または使徒。茶は「謙遜・労働」を意味。
4.聖人像(赤の外套) – 殉教者を示す場合が多い(例:聖ペテロ、聖パウロ)。
5.聖人像(白衣+赤外套) – 教会博士か、殉教した司教系聖人。白衣は「純潔」、
                                       赤は「血の殉教」。
6.聖人像(青衣+巻物?)– 預言者か使徒で、「巻物=神の言葉を伝える」役割を示す。
下段(Triforium 上部窓)6人
左から右へ:
・聖人像(茶色系の衣) – 預言者系(例:アモス、ハバクク)。質素な衣装は「旧約の預言者」を
             想起させる。
・聖人像(赤マント+白衣) – 殉教者使徒か、教父(例:聖アンブロシウス)。赤は殉教、白は
                                          清浄を表す。
・聖人像(青衣、巻物を持つ) – 典型的に旧約預言者(イザヤ、エレミヤ)。巻物=予言の象徴。
・聖人像(緑衣+主教冠=司教像) – 確実に「司教聖人」。西方教会博士(例:聖グレゴリウス、
                                                   聖アウグスティヌス)の可能性。
・聖人像(青衣+書物を持つ) – 書物=福音書記者の象徴。おそらく
                                            「福音記者(エヴァンジェリスト)」の一人。
・聖人像(赤外套+冠?)– 詳細未確認、王的な聖人(例:聖エドワード懺悔王)の
                                                可能性もあり。



北翼廊(North Transept)東側壁にあった記念碑群。
正面中央:J ames Stanhope, 1st Earl Stanhope(第1代スタンホープ伯ジェームズ・
     スタンホープ, 1673–1721)記念像。
     軍服風の姿で立ち、足元に戦争を象徴する具象彫刻が見られます。
右奥(大きな台座に劇的な群像): General Sir James Outram(ジェームズ・アウートラム卿,
                1803–1863)記念碑。
                  インドでの功績を記念するモニュメントで、英雄的な姿が
                                               高台に立ち、下部には兵士や象徴的人物が表現されています。
北翼廊は「ステーツマン(政治家の角)」とも呼ばれ、チャタム伯やパーマストン子爵、
スタンホープ伯ら多くの政治家・軍人記念碑が集中していた。



海軍軍人たちを讃える記念碑。
碑文に刻まれているのは次の3名の海軍士官:
・Captain William Bayne(ウィリアム・ベイン艦長, 1730–1782)
・Captain William Blair(ウィリアム・ブレア艦長, 1741–1782)
・Captain Lord Robert Manners(ロバート・マナーズ卿艦長, 1758–1782)
いずれもアメリカ独立戦争期(特に西インド諸島での戦闘)で戦死した若きイギリス海軍の
英雄たち。
彫刻の構成
上部中央: 勝利の女神ニケ(Victory)像。ラッパを持ち(吹き)ながら戦勝を告げる姿。
左側: 女性像(おそらくブリタニア Britanniaを象徴)、盾と槍を持つ。
中央: 円形のメダリオン(肖像)に戦死した艦長たちの顔が彫り込まれている。
下部: 海の神(ネプチューン/トリトン的存在)が横たわり、海戦を象徴する。
右手奥には別の擬人像が配置され、全体として「海軍の栄誉・犠牲・勝利」を表現。



北翼廊(North Transept)西寄り壁面、有名な「Statesmen’s Corner(政治家・軍人の墓所)」
の一角にあった像。

主な特徴と人物
1.中央奥の大きな黒い墓碑とバロック風の建築的モニュメント
・これは Sir Francis Vere(フランシス・ヴェア卿, 1560–1609) の墓所。
・オランダ独立戦争に従軍したイングランド軍人で、スペインとの戦いで名を馳せました。
・棺の上には「甲冑姿で眠るヴェア卿」が彫られ、その周囲を戦士像や寓意像が囲んでいます。
2.その手前に並ぶ3体の立像
・これらは 17〜18世紀の著名人物(多くは聖職者や政治家) の記念像です。
・左から順に
   ・18世紀の神学者/司教像 が並ぶ。
 ・中央と右の像も聖職者で、手に聖書や巻物を持つ姿が多い。
 ・写真だけでは個々の名を断定しづらいですが、位置的に John Conduitt(アイザック・
  ニュートンの義理の息子)、William Wilberforce(奴隷貿易廃止の活動家) などが
  北翼廊の近隣に並んでいた。



General James Wolfe。ジェームズ・ウルフ将軍(ケベックの戦いで戦死) の墓碑。



南翼廊のPoets’ Corner 入口付近の並びに隣接して配置されていた一枚。
現代英国の芸術家が制作した抽象ステンドグラス。
マルク・シャガール(Marc Chagall)風のモダンな作風で知られるが、 第二次世界大戦後に
破損した窓を置き換えるために設置されたもの と。
ウェストミンスター寺院では、戦後に失われたゴシック期の窓の一部を「伝統的再現」ではなく
「現代アート作品」で補っている。そのため、この窓も「平和」「再生」「自然の命の流れ」を
テーマにした抽象的作品になっている と。



もうひとつは 縦長二連窓のステンドガラス。
・細かいパネル分割に多人数の場面(人物・紋章・聖書場面)を描く。
・赤・青・茶の強い彩色、モザイク的に人物が重なっていた。
・下部には白地に黒文字で説明文(寄進銘)が入っていた。



ここは ウェストミンスター寺院・南回廊(South Transept)の一角、
いわゆる Poets’ Corner(詩人のコーナー)近辺で上記のステンドガラスの下部。
・手前は現在の「 受付・インフォメーションカウンター 」として使われている場所
・後方の壁面に並ぶ胸像や碑文は、詩人や文人の記念碑(17〜19世紀のものが多い)
・左上の抽象的ステンドグラスは 20世紀以降に設置された現代作品
・右上の細密ステンドグラス(二連窓)は 19世紀ヴィクトリア朝の新制作窓



南翼廊の Poets’ Corner を。
・手前に黄色い受付カウンター(前の写真と同じ)
・左右の壁面にぎっしりと文学者や詩人の胸像・記念碑
・奥の壁全体を占める巨大な記念碑群(多層アーチ型ニッチの中に多数の立像)
・天井はゴシック様式の高いリブ・ヴォールト、細長い窓から光が入っている
奥に見える大記念碑
・奥に大きく写っているのは 、ウィリアム・マーレイ(初代マンスフィールド伯,
William Murray, 1705–1793) の記念碑。



大きな記念碑は ウィリアム・マーレイ(初代マンスフィールド伯, William Murray, 1705–1793)
の記念碑。
この記念碑の奥に配置されているアーチ下の3体の像は、寓意像(Allegorical figures)で、
マンスフィールド伯爵の生涯・功績を象徴しています:
上段のアーチ下の3体の寓意像
・中央:
Prudence(思慮深さ/慎重さ)
 ・長衣をまとった立像。慎重さ・遠見の徳を象徴。
・左:
Diligence(勤勉)または Labour(労働)
 ・半裸で横たわる男性像。肉体労働や努力を象徴。
・右:
Fortitude(不屈/忍耐)
・肉体をひねる姿の男性像。逆境に耐える力を表現。


南翼廊・Poets’ Corner の一角にある記念碑のひとつ。。
ジョン・ドライデン(John Dryden, 1631–1700) の記念碑。
・イギリスの詩人・劇作家・批評家で、王政復古期を代表する文学者。
・1700年に埋葬され、1720年にこの豪華なモニュメントが建立。
・金色の装飾と横たわる黒い石像が特徴。



ウェストミンスター寺院の 側廊(サイドアイル)南廊 を撮影。
・ゴシック様式の尖頭アーチが連続する天井(リブ・ヴォールト) を見上げる構図。
・左右に連なる円柱列は 身廊(ネイヴ)または翼廊の側廊部分 に典型的な意匠。
・奥に見える光はステンドグラス窓いやピンボケ。



Westminster Abbey の Poets’ Corner(南翼廊の南壁)にある記念碑群
左: Matthew Prior(詩人)の記念碑
中央: Nicholas Rowe(劇作家・詩人)の記念碑
右: Congreve あるいは同時代詩人の碑の一部



これも「詩人の隅(Poets’ Corner)」にあった
ジョセフ・アディソン(Joseph Addison, 1672–1719) の記念碑。
・中央に横たわる姿の大理石像:左手に本を持ち、落ち着いたポーズをとる人物がアディソン。
・周囲に2体の寓意像(左:瞑想する女性像、右:静かに佇む女性像)、さらに上部に
   小さな天使像。
・左側に円形レリーフの肖像と「MICHAEL WILLIAM BALFE(1808–1870)」と刻まれた
 作曲家の別碑が付随して設置されているのもPoets’ Corner特有の配置。



フランシス・アトバリー主教(Francis Atterbury, 1663–1732) の記念碑
・中央:横たわる姿の大理石像(枕に寄りかかる姿の司教像、足元に天使像)。
・上部:黒大理石の背景に金色装飾付きのカーテン風デザイン。
・下部:2体の幼児(プットー)が膝まずいて支える構図。
・両側:右に書物を手にした人物像、左に思索する姿勢の人物像(寓意像)。



ジェームズ・プレスコット・ジュール (James Prescott Joule, 1818–1889) の記念碑
1. 左下の銘板
・Joseph Dalton Hooker (1817–1911) のレリーフ肖像
 → 植物学者、ダーウィンの友人でもあり、キュー植物園の発展に貢献した人物。
2. 中央の白い銘板
・James Prescott Joule (1818–1889) の記念碑銘
 ・「ニュートン、ハーシェル、ダーウィンの列に並ぶ人物として」称えられている
 ・エネルギー保存の法則、熱の機械的当量を確立した物理学者
 ・「ジュール (J)」の単位名で有名
3. 壁面上部の円形レリーフ(5点)
左から順に:
・黒のレリーフ:別の科学者(暗いため識別困難、ニュートンかハーシェルの可能性あり)
・白のレリーフ:アイザック・ニュートン (Isaac Newton)
・白のレリーフ:ウィリアム・ハーシェル (William Herschel)
・白のレリーフ:チャールズ・ダーウィン (Charles Darwin)
・黒のレリーフ:別の科学者?



ウェストミンスター寺院 (Westminster Abbey) 内部、北翼廊(North Transept)
1.高いゴシック天井のリブ・ヴォールト
・細い柱が天井に伸び、リブ・ヴォールト(交差リブ穹窿)が明確に見えています。
・ウェストミンスター寺院特有の縦に強調されたゴシック様式。
2.右壁に沿った記念碑群
・白い大理石の壁に、人物の胸像や碑文が並んでいます。
・これは「科学者・政治家・文化人の記念碑」が並ぶ一角。
3.奥に見えるステンドグラス
・廊下の先端に明るく見えるステンドグラス。


ステンドグラスをズームして。
・中央に 赤と青の衣をまとった立像が描かれています。
・頭部は光輪に縁取られた人物で、聖人またはキリスト像と考えられます。
・手に持つものははっきり見えませんが、巻物か本のように見えるため「聖職者」や
 「預言者」か。
・具体的な人物名は??



二連のランセット窓 には、 聖人像 が描かれていた。
左側の窓(赤衣の人物の下)
 ・IN MEMORY OF BARON STRATHCONA AND MOUNT ROYAL
  B. 1820
  ドナルド・アレグザンダー・スミス(Donald Alexander Smith, 1st Baron Strathcona
  and Mount Royal, 1820–1914) を記念した献辞
右側の窓(青衣・冠の人物の下)
 ・A GREAT CANADIAN IMPERIALIST AND PHILANTHROPIST
  D. 1914
  「偉大なカナダの帝国主義者であり慈善家」=同じく ストラスコナ卿を指しています。
  没年「1914」は彼の死去の年と一致。
二連のステンドグラスは 人物(聖書の預言者と王)そのものの顕彰 ではなく、
「ストラスコナ卿(Donald Alexander Smith, 1820–1914)」を記念する献窓。



これもウェストミンスター寺院の 北翼廊(North Transept)の 記念ステンドグラス
(二連ランセット窓)。

左:旧約のダビデ王(King David)
・王冠をかぶり、甲冑のような服装。
・右手に剣を持ち、左手に盾。
・「戦う王」の姿。
右:ソロモン王(King Solomon)
・青い衣、王冠をかぶり、笏を持つ。
・王権的象徴が強い。


これも 北翼廊(North Transept)にある壁面墓碑(モニュメント) の一つ。
・中央像
 ・若い女性像が胸に手を当て、片膝を立てるような姿勢。
 ・周囲には天使(プットー)が取り囲んでいる。
・左右の小像
 ・左下の天使は板(本や碑板)を持ち、頬杖をつく。
 ・右下の天使は巻物のような物を持っている。
・下部中央の盾形紋章
 ・赤・金・黒の彩色が見える。これは被葬者の家紋。



北翼廊(North Transept) にある壮大な記念碑群の一部
上部中央の大記念碑
エドワード・ヴァーノン提督 (Admiral Edward Vernon, 1684–1757) の記念碑
・2体の女性像が巻物を掲げ、その上に円形の肖像レリーフ。
・白大理石製、バロック風。
下部中央の楕円形の銘板
・紋章の上に配置された楕円形の碑文。
・これは サー・チャールズ・ノールズ (Sir Charles Knowles, 1704–1777) の記念碑。
 ヴァーノン提督と同時代の海軍軍人。



ヴァーノン提督記念碑(Admiral Edward Vernon, 1684–1757) の上部にある
二連ランセット窓
・左窓の人物
 ・青い衣をまとい、王冠を戴いている。
 ・左手に巻物のような物を持つ。
 ・預言者的な性格を帯びた王、賢王ソロモンか?
右窓の人物
 ・赤い衣をまとい、王冠を戴く。
 ・右手に杖(笏)を持つ。
 ・王としての権威を強調 、ダビデ王か?



北翼廊(North Transept)の大窓(北窓/North Window) 。
・窓はアーチ型の大規模なステンドグラスで、複数段に人物像が並んでいた。
・上段・中段には 旧約聖書の預言者・王・使徒 と思われる人物群。
・下段には 紋章・王冠・盾 が描かれ、イギリス王室や貴族の寄進を示す。
・様式的に、これは 1722年にサー・ジェームズ・ソーンヒル (Sir James Thornhill) が
 デザインし、18世紀以降修復が繰り返された「北ローズ窓とその下の長窓群」の一部。



上段3人・族長(中央アーチ最上部)
左:ABRAHAM(アブラハム)
中央:ISAAC(イサク)
右:JACOB(ヤコブ)

中段7人・大預言者・王
左から右へ:
1.Moses(モーセ)
2.David(ダビデ)
3.Isaiah(イザヤ)
4.Jeremiah(エレミヤ)
5.Ezekiel(エゼキエル)
6.Daniel(ダニエル)
7.Solomon(ソロモン


北大窓(Great North Window) の下半分。
下段(7人:十二小預言者の一部)​
8.Hosea(ホセア)
9.Joel(ヨエル)
10.Amos(アモス)
11.Obadiah(オバデヤ)
12.Jonah(ヨナ)
13.Micah(ミカ)
14.Nahum(ナホム)

下段:紋章(Heraldic Panels)
最下段の小窓群には、当時の王家・寄進者・国家を象徴する 紋章 が並びます。
左から順に:
1.王冠とイギリス王室の紋章(赤い盾)ー王室の象徴
2.チューダー王朝のバッジ(バラ・王冠)
3.イングランドの獅子(ライオン)ーイングランド王権の象徴
4.大英帝国を象徴する大紋章(Royal Arms・ロイヤル・アームズ)ー王国統合の象徴
5.白馬の姿、ケント州(Kent, England)の紋章
6.都市や諸侯の紋章ー複合的デザイン。寄進者の家紋を含む
7.寄進者の家紋・盾形紋章



北翼廊 (North Transept) にあるウィリアム・ピット(小ピット, William Pitt the Younger,
1759–1806)首相の記念碑。
・中央に立つのは「ピットを象徴する像」で、右手を上げ演説するような姿。
・左右には寓意像(アレゴリー像)が配置されています。
 ・左の人物:半裸の男性、頭を支え、抑圧・困難からの解放を示す。
 ・右の人物:女性像、感謝や支援を象徴。
・上部壁面にはラテン語の銘文帯が走っており、ピットの政治的功績を讃えています。
歴史的背景
・ウィリアム・ピット(小ピット)は18世紀末~19世紀初頭のイギリス首相。
・最年少(24歳)で首相に就任し、ナポレオン戦争期のイギリスを指導。
・財政改革、海軍強化、フランス革命に対抗する外交で知られる。
・ウェストミンスター寺院には、父(大ピット、チャタム伯ウィリアム・ピット)の記念碑も
 南翼廊にあり、親子で顕彰されている。

「THIS MONUMENT
IS ERECTED BY PARLIAMENT,
TO WILLIAM PITT,
SON OF WILLIAM, EARL OF CHATHAM,
IN TESTIMONY OF GRATITUDE
FOR THE EMINENT PUBLIC SERVICES,
AND OF REGRET FOR THE IRREPARABLE LOSS」 

【この記念碑は議会によって建立された。
チャタム伯ウィリアムの子、ウィリアム・ピットに。
彼の卓越した公共への奉仕に対する感謝の証として、
そして、その取り返しのつかぬ喪失を惜しんで。】

File:Pitt monument, Westminster Abbey.jpg

身廊(Nave)から内陣(Choir / Quire)方向を 見る。



1.高いゴシック天井(リブ・ヴォールト)
・縦に強調された列柱と交差リブ天井が印象的で、13世紀以降の英国ゴシック様式をよく
   表しています。
2.中央奥に見える金色の装飾スクリーン
・これは クワイヤ・スクリーン(Choir Screen / Rood Screen) と呼ばれる仕切りで、
身廊(Nave)と聖職者の礼拝区画(Choir) を分けています。
・ゴシック様式に金色装飾が施されており、その両脇にはモニュメントが配置されています。
3.さらに奥に見える高い窓
・これは 東端(High Altar / 内陣祭壇) の背後にある大窓(イーストウィンドウ)で、
 祭壇正面を照らしています。



近づいて。




クワイ。ヤ・スクリーン(Choir Screen / Rood Screen)
 をズームして。
1. 中央部(アーチの上の三角形部分)
・ゴシック様式の尖塔型装飾(トレーサリー模様と緑・赤・金色の彩色)。
・中央には円形のバラ窓風装飾。
・これは「祭壇側」と「身廊側」を分ける象徴的な装飾部分。
2. 左右の大アーチ(中に彫像モニュメント)
・左側(写真左)
 ・大きな地球儀を支える人物像が特徴。
 ・これは天文学・地理学を象徴する寓意像を含むモニュメント。
・右側(写真右)
 ・鎧姿の人物と座る女性像。
 ・勇気や徳を寓意化した像。
 ・どちらも実際には著名人記念碑の一部(詩人・科学者などのメモリアル)。

What to See in Westminster Abbey: London's Gothic Masterpiece - Through  Eternity Tours

アイザック・ニュートン卿(Sir Isaac Newton, 1642–1727)の記念碑・墓。
上部
・黄金の地球儀の上に横たわる女性像は「天文学」を象徴。
・地球儀には黄道帯の星座や大航海時代の地図が描かれている。
・これはニュートンの「万有引力」や「天体運動の法則」を象徴。
中央
・ニュートン本人を表す像が、落ち着いた姿勢で左手を頬にあて、右手を書物に置いている。
・周囲の小さな天使(プットー)は、天球儀や本を持ち、学問の象徴を示している。
下部レリーフ
・子供たち(プットー)が様々な科学実験をしている様子が刻まれています。
 (例えば、分度器・天体儀・天文学的観測器具などを扱っている)
英訳
Here lies
Isaac Newton, Knight,
who, with almost divine intellect,
set forth the motions and shapes of the planets,
the paths of comets, and the tides of the ocean,
shedding the light of mathematics upon them.
He explained the rays of light and the origin of colors,
which no one before had even guessed.
Diligent, faithful, almost divine interpreter
of Nature, of Antiquity, and of the Holy Scripture,
he asserted the majesty of Almighty God philosophically
and expressed the simplicity of the Gospel with humility.
Mortals rejoice that there has existed
such and so great an ornament of the human race.
Born 25 December 1642,
Died 20 March 1726/7.」 

ここに眠る
アイザック・ニュートン卿
ほとんど神に近い精神の力をもって、
惑星の運行とその形状、
彗星の軌道、海の潮汐を解き明かし、
数学の光をもってそれらに照らした。
また、光線とそこから生じる色彩を説明し、
これを先に推測した者は誰一人いなかった。
彼は、自然・古代・聖書の勤勉で忠実、
そしてほとんど神のごとき解釈者であり、
全能なる神の威光を哲学的に示し、
福音の単純さを謙虚に表現した。
人類は歓喜す、
このように偉大な栄光が
人類に存在したことを。
1642年12月25日生
1726年3月20日没(グレゴリオ暦では1727年)】



移動して。

サプライヤーによってアップロードされた、ロンドンのロンドン:ウェストミンスター寺院 入場券の画像#4

天文学者アイザック・ニュートン卿(Sir Isaac Newton) 」の墓の近くにあった窓。
この窓は 「ニュートン記念窓(The Newton Memorial Window)」 と呼ばれ、1972年に
ステンドグラス作家 Hugh Easton によって設計された。
・深い青色を基調とした抽象的デザイン:従来の聖書物語や聖人像の図像ではなく、
 惑星・星座・天体をイメージしたようなモチーフ。
・丸型のメダリオン枠内に球体(地球・月・惑星)が描かれていた。
・いくつかの枠には ラテン語や英語の銘文 (科学者名や研究成果を示すもの)が刻まれている。
ニュートンの科学的業績(重力理論や光学、数学など)を称えるデザイン。
ガラスに描かれているのは惑星軌道・光の分散・プリズム効果を抽象的に表したモチーフ。
科学者たち(ニュートン、ダーウィン、ケルヴィン卿など)の名も記されていた。



右側にあったのが
ジョゼフ・アディソン伯爵(Earl of Mansfield, William Murray, 1705–1793)
記念碑・墓。

・被葬者:
 William Murray, 1st Earl of Mansfield(1705–1793)
 イギリスの著名な裁判官。
 ロンドン大火後の保険裁判や、奴隷制関連の「サマセット事件(1772)」で
 「奴隷はイングランドの土 に足を踏み入れた時から自由である」と事実上の判決を下した
 ことで知られている と。
記念碑の造形:
 ・中央の人物像:マンスフィールド伯本人。ローブをまとい、落ち着いた姿勢で座っていた。
 ・周囲の寓意像(アレゴリー):
  ・右側に立つ女性像は「正義(Justice)」を象徴。剣と天秤を持つことが多い。
  ・左側には「勇気(Fortitude)」または「叡智(Wisdom)」を象徴する女性像が寄り添う。
  ・下部には正義を求める人々(しばしば奴隷を象徴する像)が配置され、伯の人権的な判決を
   象徴する。
 ・上部の横たわる像は「沈思する哲学」または「真理の探求」を示していると解釈される と。



ニュートンの墓のすぐ近くの床にあったのが、 スティーブン・ホーキング博士の墓
ホーキング博士は理論物理学・宇宙論の分野でブラックホール研究を革新し、「車椅子の天才」
として世界的に親しまれた。
その墓碑は「科学と人類の知の探求の象徴」として、ニュートンやダーウィンと並び、未来世代に
語り継がれる場所となっているのだ。
碑文:「 Here lies what was mortal of Stephen Hawking
ここに、スティーブン・ホーキングの肉体が眠る 】と刻まれていた。
数式: 中央にはホーキングが導き出した「 ブラックホールの温度 」を示す公式が刻まれていた。  
T=hc³/8πGMk
T:ブラックホールの“温度”(ハッキング温度)
h:量子の定数
c:光の速さ
G:万有引力定数
M:ブラックホールの質量
​k:ボルツマン定数​
この式は、スティーブン・ホーキングが提唱したホーキング放射における黒体(ブラックホール)
の温度を求めるためのものです。この式は黒体の質量Mに反比例するため、質量が小さいほど
温度が高くなると。
すなわち、ブラックホールが「完全に暗黒」ではなく、量子効果によって放射(ホーキング放射)
を行い、最終的に蒸発して消える可能性を示したもの と。
しかしながらも、全く理解できていないまま書いています!!
デザイン: 背景には宇宙を象徴する同心円状の模様が描かれ、無限の広がりと彼の理論の
     宇宙的意義を象徴しているのだ と。



2018年3月に76歳で死去した「車いすの天才宇宙物理学者」スティーブン・ホーキング博士の
追悼式が6月15日、ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われた。博士の遺灰は、
同寺院に眠るアイザック・ニュートンやチャールズ・ダーウィンら高名な科学者の墓のそばに
埋葬された と。写真はネットから。



こちらは
チャーチル卿は「バトル・オブ・ブリテン」で英国を勝利に導いた指導者であり、この石は
「英国の存続を守った戦い」と「チャーチルのリーダーシップ」を共に記念する象徴。
なお、チャーチル本人の埋葬地はウェストミンスター寺院ではなく、オックスフォードシャーの
ブレナム宮殿近くのブレイデン教会墓地にあります。
この石は「記念碑」として寺院に置かれています。
「REMEMBER
WINSTON CHURCHILL
IN ACCORDANCE WITH THE WISHES OF
THE QUEEN AND PARLIAMENT
THE DEAN & CHAPTER PLACED THIS STONE
ON THE TWENTY-FIFTH ANNIVERSARY OF
THE BATTLE OF BRITAIN
15 SEPTEMBER 1965」 
【第二次世界大戦時の英国首相、ウィンストン・チャーチル(1874–1965)を記念するもの。
エリザベス女王と議会の意向に従い設置されたことを示す。
ウェストミンスター寺院の「院長と参事会」によって設置
「バトル・オブ・ブリテン(1940年)」の25周年記念にあたる1965年9月15日に設置。】

ウェストミンスター寺院 - ナムウィキ

再びステンドグラスを追う。
1.左の縦窓(赤衣の人物)
・王冠を戴いたように見える人物。
・衣は赤+白、足元に王権を象徴する「球体(オーブ)」らしきものが確認できる。
・おそらく 聖王・王権に関わる人物(聖エドワード懺悔王や、旧約の王) を表現している。
2. 右の縦窓(青衣の人物)
・青いローブを着て、右手に長い杖(牧杖に近い形?)を持つ人物。
・頭には冠ではなく花冠または聖人の光輪の表現。
・書物を持っているようにも見えるので、預言者・使徒・学者聖人 を象徴する人物 と。



1. 左の縦窓
・王冠を戴いた人物(白+青+赤の衣)。
・右手に「笏(王笏・Sceptre)」、左手に「オーブ(宝珠)」を持つ姿。
・これは典型的に「キリスト教国王の権威」を表す図像で、聖エドワード懺悔王(Edward the
   Confessor) を描いている可能性が非常に高いです。
  ・ウェストミンスター寺院はエドワード懺悔王が建立したため、彼の像はしばしば
   ステンドグラスに登場します。
2. 右の縦窓
・青衣の人物、頭に冠を戴いている。
・右手に杖、左手に書物を持っているように見える。
・聖母マリア、または別の聖王/聖女(例えば聖マーガレットや聖ヘレナ)の可能性が
   ありますが、衣の色と書物を持つ姿からは「知恵・教えの象徴となる女性聖人」が
   考えられます。



人物をズームして。



1.左の人物(青衣の王冠人物)
・青いローブ+金色の王冠を身につけています。
・手には「宝珠(オーブ)」を持ち、王権の象徴を示しています。
・足元の銘文には「IN MEMORY OF QUEEN…」と読める部分があり、これは「ある女王を
 記念して奉献された窓」であることを示します。
 → 人物は 聖王(Edward the Confessor か、あるいは象徴的な王像) の可能性が高い。
2.右の人物(赤衣の司教)
・赤と白の礼服、司教冠(ミトラ)をかぶっています。
・右手に「牧杖(クロージャー)」を持ち、明確に司教(Bishop)を示す姿。
・足元の銘文には「LUCIVS FIRST CHRISTIAN KING」 のような文字列が読み取れます。
 → これは伝説上の ルキウス王(King Lucius) を指す可能性が極めて高いです。
 ・ルキウス王は2世紀ごろ、ブリテンで最初にキリスト教を受け入れた王とされる伝説的人物。



人物をズームして。




                                  ・・・​ もどる ​・・・


                 ・・・​ つづく ​・・・



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Last updated  2025.09.24 14:58:17
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