今が生死

今が生死

2022.04.19
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カテゴリ: テレビ番組
庭のイベリス

日曜日に「鎌倉殿の13人」を観た。頼朝が梶原景時に命じて上総介広常(かずさのすけひろつね)を謀殺した場面である。
上総介と言えば頼朝にとって大恩の人であり鎌倉殿を支える大黒柱の人である。上総介は頼朝の父義朝の御家人だったが1159年の平治の乱で義朝が平氏に敗れた後平氏に従っていたが頼朝が石橋山の戦いに敗れて没落の危機にありながら安房で再挙した時2万の兵を率いて参戦してくれたおかげで頼朝は鎌倉殿の地位を得られたのである。今度謀叛人の棟梁として上総介を暗殺したが、謀叛人どころか命を救ってくれた人である。木曽義仲を討つという頼朝に対し同じ源氏同士で殺し合いをするのに反対の御家人はそれまでにも頼朝に不満を持っていたので団結して頼朝を失脚させようとした。その時北条義時等の計らいで上総介に反乱軍の党首になってもらうことになった。そして圧倒的な勢力になった反乱軍が頼朝の御所を攻めようとしたとき総大将の上総介の一声で頼朝の首は助かったのである。
頼朝にとってはお世話になった人ではあるが御家人としての勢力が群を抜いて大きいこと、頼朝は朝廷と連携して平家打倒を目指していたが上総介は朝廷はどうでもよく、頼朝を棟梁に東国の独立を考えており、意見の違いはあったが頼朝を支える気持ちには変わりなく、最後の段階で頼朝の命を救ってくれた大恩人には変わりないのである。
今回の謀叛騒動の責任をとってもらう形で上総介を謀殺したのである。大軍をもつ上総介に力ではかなわないので1人で御所に来させてそこで殺してしまったのである。今まで何度も助けてもらい常日頃も一緒に酒を飲んだりして付き合っていた上総介を殺してしまう頼朝の残忍性、冷血性が恐ろしくなってしまいその夜は眠れなかった。鎌倉時代は自分が殺さなければいつか自分が殺されるという時代だったのかもしれないが、恩義ある部下を謀殺する頼朝の冷血さには戦慄した。





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Last updated  2022.04.20 20:12:02
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Re:最も支えてくれた部下を充分な詮索もしないで殺す頼朝に慄然(04/19)  
かんぼう さん
庭のイベリス

今まで何度も助けてもらい常日頃も一緒に酒を飲んだりして付き合っていた上総介を殺してしまう頼朝の残忍性、冷血性が恐ろしくなってしまいその夜は眠れなかった。鎌倉時代当時は自分が殺さなければいつか自分が殺されるという時代だったので已むおえなかったのかもしれないが、恩義ある部下を充分詮索もしないで殺してしまう頼朝の冷血さには心が暗くなってしまった。
◎真っ白いイベリスが庭に満開で心が和みますね。奥さんも楽しいひと時をコーヒーで物ながら花見でしょうね。
歴史を見ると天皇家、貴族、武家の内部の権力争いは骨肉で生生しいですね。親子、兄弟。親族の殺し合いの上に権力がある。頼朝も最後は落馬したとありますがそうでなく内部の犯行で抹殺されていった。権力が骨肉の醜い争いの連続ですね。 (2022.04.19 18:43:22)

権力争いで殺生が繰り返されていた鎌倉時代に名僧が多数出現  
楽天星no1  さん
かんぼうさんへ

[頼朝も最後は落馬したとありますがそうでなく内部の犯行で抹殺されていった。権力のために

頼朝に恨みを持つ者は多かったので落馬を仕掛けた犯人がいたかもしれませんね。あるいは実際は暗殺されたのに落馬という事故で死んだように歴史が捏造されたのかもしれませんね。鎌倉時代ならありうることですね。
その鎌倉時代に日蓮を始め多くの名僧が出現したのは何らかの因果関係があるのでしょうかね。 (2022.04.19 22:24:03)

Re:権力争いで殺生が繰り返されていた鎌倉時代に名僧が多数出現(04/19)  
かんぼう さん
楽天星no1さんへ

鎌倉時代ならありうることですね。
その鎌倉時代に日蓮を始め多くの名僧が出現したのは何らかの因果関係があるのでしょうかね。
●頼朝はこれから弟の義経も殺していきます。足利尊氏も兄弟を皆殺していきます。豊臣秀吉も兄弟を殺していきます。
鎌倉時代だけでなく何時も権力争いは最後は骨肉の難い争いで修羅界の血なまぐさい争いです。
今の令和時代もどの組織でも同じように修羅界の血生臭い醜い争いで煮えたぎっています。
頼朝と同じ生きざまが権力闘争の姿ですから別に驚く事もないですよ。
(2022.04.20 11:09:03)

権力争いは最後は骨肉の争い  
楽天星no1  さん
かんぼうさんへ

「権力争いは最後は骨肉の争い」

骨肉の争いとは親子、兄弟など血縁のもの同士の争いですが広義には友人や師弟関係まで含めて極めて親しい者同士で権力を争うという事ですね。
今回の頼朝と上総介広常の関係も主従であり親友だったけれど最高権力を握るためにはどちらかを亡き者にしなければと思ったのでしょうね。
ロシアのプーチン大統領は腹心の部下に囲まれ絶対的権力を維持してきましたが、ここにきて自分の野望達成の邪魔になる者はどんなに大きな功績がある者でも粛正するみたいですね。頼朝と同じですね。 (2022.04.20 20:41:23)

Re:最も支えてくれた部下を謀殺した頼朝に慄然(04/19)  
moto,jc  さん
こんばんは
今でも政治家は似たようなところがありますね 自分を守るためにちょっとしたことでも更迭するようです (2022.04.21 14:06:10)

Re:最も支えてくれた部下を謀殺した頼朝に慄然(04/19)  
よく見られてますね。今度の大河は、話が暗く盛り上がりに今一です。脚本家の三谷幸喜さんの創作部分も半分は有りと思いますが、どこまでが史実かとか、つい考えてしまします。一年間の長期に耐えられるかな?
 誰もが知る事実は、頼朝の義経追討物語です。義経の鞍馬山は、何度も行ってますし、五条の大橋での、弁慶との出会いなど。そんなことを知る中での、大河、義経が登場してます。三谷さんの義経像というか、解釈に興味ありです。結構今までとは違った、ひょうきんな軽い義経像のようです。 (2022.04.21 14:11:43)

権力者とは恐ろしき人  
楽天星no1  さん
moto,jcさんへ

今のロシア大統領プーチン氏、中国共産党総書記習近平氏、北朝鮮の総書記金正恩氏などは絶対的な権力を握っており、部下などの更迭や粛正は日常的に行われているみたいですね。自分の権力を守るためには対立派などを抹殺することも行われているみたいですね。昔も今も権力者は恐ろしい存在なのでしょうね。 (2022.04.21 21:42:08)

源義経について  
楽天星NO1 さん
ケイサン9574さんへ

京都に住いの方は義経については詳しいでしょうね。

平家との数々の戦いで常に大武勲をあげ源氏が平家を滅ぼした大功労者は義経なのに最後は頼朝によって成敗されてしまったことで庶民から同情され人気絶大で頼朝よりはるかに好かれていた人物でしただが「鎌倉殿の13人」ではかなり悪者に描かれていますね。
旗揚げした頼朝に加勢するために弁慶らと共に鎌倉を目指していた時が義経の最初の登場場面で猟師が撃ち落した獲物を自分のものにしてしまいしかもだまし討ちでその猟師を撃ち殺しまう義経はなんと悪い人物なのかと思いました。
私は義経のフアンでしたのでそんなに悪い人物だったのかとがっかりしました。その後もかなり悪い人物に描かれており、美化されていた義経像が剝がされている感じがします。判官びいきで今まで義経は理想に近い愛すべき人物と思われていました実像は「鎌倉殿の13人」に描かれている人物に近かったのかもしれませんね。 (2022.04.21 23:05:21)

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