今が生死

今が生死

2024.11.09
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テーマ: 在宅介護(1612)
カテゴリ: 健康



昨日87歳のパーキンソン病の男性患者さん宅に訪問リハビリに行ってきた。理学療法士は毎週リハビリ施療に通っているが医師は3か月に一回リハビリ施療が効果をあげているか確認するために訪問することになっている。今回で3回目の訪問だが相変わらず寝たきりで、予定されていた白内障の手術も全身状態不良で中止になり、眼もほとんど見えないみたいで、いよいよ人生の終焉を迎える頃なのかなと思ったが、話を聞いてみたら食事をする部屋やトイレに奥さんが連れて行き介助しながら食事を食べさせたりトイレをさせたりしているとのことで、できるだけ今までの生活スタイルに沿うようにしているとのことだった。
車椅子でなく今度は歩行車でトイレに行けるようにしたいとも言っていた。プロの理学療法士も手を取ったり両肩で各腕を支えて歩行訓練を行おうとしているが中々困難で歩行器歩行は難しい現状だが、土日手伝ってくれる息子さんやヘルパーさんの力を借りて不可能と思えることも出来るようにしてしまう奥さんなのでやってみて下さいとケアマネさんが激励していた。目がほとんど見えなくて耳も殆ど聞こえない中で何とか意味を汲みとって意志の疎通を図り、患者さんが満足するように介護している奥さんの行動をプロのセラピストも賞賛しており、「奥さんから自分の方が教えてもらうことが多い」と言っていた。
近く一泊旅行で富士山が見える河口湖に行ってくるとのことで眼も見えない患者さんにどうして富士を見せてやるのかなと思ったがご夫婦のコミュニケーションの中で決まったことだと思う。私が最も感心したのはケアマネさんが教えてくれたことだが、数日前に、寝ダコの重症化したものである褥瘡が出来ていたのを奥さんと息子さんでマッサージしたり塗り薬を変えたりして治してしまったとのことである。ケアマネさんによると、今までにも何度も褥瘡が出来たがその都度奥さんと息子さんが協力して治してきたとのことである。褥瘡は一度出来ると治すのは困難で、私達も大変苦労している病気だが、出来る度に治しているとはすごいことで、その方法を教えてもらいたいと思った。パーキンソン病で85歳以上に生存するのは稀で、肉体的にも精神的にも困窮の極致にあると思われる患者さんと精神的交流を保って、QOLが向上するように日々努力しながら、一方では自分の仕事である琴の師匠として、琴教室も別の部屋で続けているというのだから凄い人だなと思った。






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Last updated  2024.11.09 18:34:10
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こんばんは!(^_-)-☆  
 へぇ~? それは凄い! 凄いなぁ~! (^_-)-☆
87歳のパーキンソン病の男性患者さんの奥さんってお幾つなのかな?
80は回っておられるのかな?
 息子さんやヘルパーさんの力を借りて居られるとはいえご主人のお世話も色々と
されながら琴の師匠として、琴教室も続けて居られるなんてホンと凄い! 凄いよ!
お庭にはアメジストセージが咲いているのですね。 いいなぁ~! 私は撮っていたけど
とうとう載せずじまい・・・他にも沢山撮っているので載せる準備も出来なかった! ( 一一) (2024.11.10 22:58:01)

Re:ご主人の褥瘡を何時も自分達で治している奥さん(11/09)  
かんぼう さん
アメジストセージ(サルビア レウカンサ)

昨日87歳のパーキンソン病の男性患者さん宅に訪問リハビリに行ってきた
◎サルスベリの花は鮮やかに咲いていますね。此方でも咲いています。
高齢者の健康管理は大変ですね。其の人の生への姿勢が出ますね。 (2024.11.11 11:01:02)

奥さんの年齢は聞きませんでした  
楽天星no1  さん
だいちゃん0204さんへ

奥さんの年齢は私も気になったので聞こうと思いましたが、なんとなく気後れして聞きませんでした。恐らく80歳前後だと思います。
老々介護が問題になっており、その解決のために施設の充実が図られてきましたが、在宅介護を選択する人もおり、その場合は経済的理由が一番多いと思いますが、中にはこのケースのように嫌々でなく自分で何とか世話をしたいと思ってしている人もいるようです。あるケースでは80歳過ぎのご主人が80歳の認知症で何も分からず体も動かない奥さんを自分で看るといって自宅に退院させました。私は施設を勧めましたが入院前もヘルパーさんに来てもらったり、毎日デーサービスで迎えにきてくれたりするので何とかやってこれたので今度もそれでやってみますとのことでした。老々介護になる場合は基本的には施設が第一選択だと思います。でもどうしても自分で看たい場合は、ヘルパーやケアマネなどの社会資源を有効に使えば不可能ではない場合もあります。
褥瘡については素人がそんなに簡単に治せるものではないので、3か月後の次回訪問時にはその痕跡を良く見せてもらい、どの程度の褥瘡だったかの診察も含め、治療法を良く学んで来ようと思います。 (2024.11.11 11:06:58)

温泉旅行よかったですね  
楽天星no1  さん
かんぼうさんへ

温泉は本当に体に良いと思います。そして心もリラックスしてくれて心にも良いと思います。山梨にも結構温泉場が沢山あり先日は下部温泉にいってみたいねなどと話に出ましたがそのうちに消えてしまいました。かんぼうさんは即断即決で素晴らしいと思います。かんぼうさんの記事を見て再度下部温泉行ってみたくなりました。刺激を与えてくれてありがとうございました。
名前は似ていますが今我が家で咲いているのはサルビアです。サルスベリは我が家でも毎年鮮やかな花を咲かせてくれていたのにその枝切りを私がしていたので私が大変だろうと妻が植木屋さんが来た時に頼んで切ってしまいました。懐かしく寂しく勿体ないといつも思います。彼女は結構無慈悲なところがあります。
高齢者の健康管理、最後はどなたかに面倒見てもらうことになりますが、その時になってからだと既に自分の意思は伝えられなくなっていることが多いので前もって施設とか自宅とか言っておく必要があると思い、我が家ではお互い施設に入れて頂こうと話し合っています。 (2024.11.11 11:28:36)

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