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2013.02.08
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テーマ: ニュース(96636)
カテゴリ: 戦争と平和
国際法上不法占拠だが、4島返還は困難…橋下氏
日本維新の会の橋下共同代表は7日、北方領土問題に関して、「軍事力を背景にしないで、交渉で解決しようと思えば100%自らの主張を通すことはできない」と述べ、4島すべての返還を実現するのは困難との考えを示した。

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見出しの前半の事実認識は誤りであり、後半の事実認識は正しい、と私は思います。旧ソ連が太平洋戦争末期、日ソ不可侵条約を破棄して日本に攻め込み、北方領土を占領したこと自体は不当な行為でしたが、その後のロシア(旧ソ連)の実効支配は、不法占拠ではないのです。
これについては以前に何度か記事を書いていますが、サンフランシスコ平和条約において日本は千島列島を放棄しています。Wikipediaによると



のです。
つまり、日本政府として、一度は「国後・択捉は(放棄した)千島列島に含まれる」と明言したのです。ところが、その後1956年になって、日本政府は前言を翻して「国後・択捉は千島列島ではない」と言い出しているのです。しかし、地理的な常識からいって、国後・択捉の2島が千島列島の一部であることは明白です。

さらに、1956年の日ソ共同宣言は
日本国及びソヴィエト社会主義共和国連邦は、両国間に正常な外交関係が回復された後、平和条約の締結に関する交渉を継続することに同意する。ソヴィエト社会主義共和国連邦は、日本国の要望にこたえかつ日本国の利益を考慮して、歯舞群島及び色丹島を日本国に引き渡すことに同意する。ただし、これらの諸島は、日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との間の平和条約が締結された後に現実に引き渡されるものとする。
とうたっています。

歯舞・色丹の2島についてはともかく、国後・択捉については引き渡す取り決めはありません。そのような内容の共同宣言を取り交わしている以上は、国後・択捉の実効支配に関しては、日本は追認したとみなすしかないのです。

そして、現実の問題として、ロシアが国後・択捉を日本に返還する可能性はまったくありません。「4島返還」で硬直している限り、北方領土が帰ってくることは、未来永劫ない。これが現実です。この点に関しての橋下の事実認識は、おそらく正しい。もっとも、「軍事力を背景にしないで、交渉で解決しようと思えば100%自らの主張を通すことはできない」と述べたそうですが、軍事力を背景に交渉すれば、要求が通るという事実認識も、正しくはありませんが。






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最終更新日  2013.02.08 23:56:31
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