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2013.02.18
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カテゴリ: 災害
小惑星2012DA14が、16日未明、静止衛星軌道の内側にまで接近する(が、地球に衝突する危険はない)ことは、以前から報じられておりましたが、その直前のタイミングで、予告なしに、別の隕石がロシアに落下。死者は出なかったものの、かなり大きな被害が出ています。

2012DA14の大きさは、直径45m、質量が約13万トンと推定されています。一方、その16時間前にロシアに落下した隕石は、直径が約15m、重さは当初十数トンと報じられましたが、、やがて7000トン、最終的には1万トンと推計されています。2012DA14は、今から丁度1年前に発見され、軌道が測定されて、地球接近が早くから予測されてきたのに対して、その10分の1の重さ(直径は3分の1)の隕石は、落ちてくるときまで誰にもその存在を察知されていませんでした。高度20000メートルくらいで爆発し(爆発は何回かに分かれていたようですが)そのエネルギーは500キロトンという強力なもので、衝撃波によって多くの家屋の窓ガラスが割れたと報じられています。幸運にも死者は出ていませんが、負傷者は1000人以上に達しているとか。
それにしても、よく分からないのは、4年前の2008年10月7日ナミビアに落下した2008TC3は、直径2~5メートル重さ8トンという、今回の隕石よりずっと小さなサイズにもかかわらず落下の20時間ほど前に発見されたにもかかわらず、今回の隕石は何で事前に発見されなかったのか、という点です。落下時が昼だったから、という報道がされていますが、5~6時間前までに発見されていれば、その時点では日が出ていなかったはずです。

いずれにしても、けが人は多かったとはいえ、死者が出なかったのは幸いでした。ただし、実は観測史上、隕石の落下によって人的な被害(けが人だけとは言え)が出たのは初めての出来事のようです。ロシアと言えば1908年のツングースカの大爆発(隕石ではなく彗星の落下らしいが)と1947年のシホテアリニ隕石落下が有名です。いずれの例も、広大なロシアの無人地帯に落ちたため、人的被害は皆無でした。もっとも、Wikipediaによると、ツングースカの爆発では1000km先の窓ガラスも割れたというから、死者はなくてもけが人はいた可能性がありますが。

地球は、濃密な大気と巨大な弾丸よけ(月)が存在するおかげで、地表まで到達する隕石はあまり多くありません。しかしそれでも、ナミビアに落ちた程度の隕石(8トン)は、ほぼ毎年何個か落下しているようです。ほとんどは海上や人口希薄な地域に落下するし、地上に達する前に爆発して四散してしまうので、人への被害はこれまで報告されていませんが。
今回の隕石クラスの大きさは、それほど頻繁ではありませんが、やはり観測史上に前例がないわけではないようです。空中で爆発せず、地上まで隕石が到達した場合は、人口密集地だと巨大な被害が懸念されます。

思うのですが、世界各国の軍隊が、「仮想敵」のミサイル攻撃を警戒する、その労力の何割かを隕石の観測に振り向ければ、落下しそうな隕石を事前に発見する警戒システムくらい作れそうな気がします。予算的にはともかく、技術水準的には不可能とは思えません。
何しろ、戦争は人間が起こすものであって、人間の努力次第では起こさないことが可能ですが、隕石の落下(そのほかの自然災害も同様ですが)は、人間の意志で発生を食い止めることは不可能ですから。





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最終更新日  2013.02.19 00:14:26
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