inti-solのブログ

inti-solのブログ

2015.01.29
XML
テーマ: ニュース(95873)
スカイマーク:破綻 民亊再生申請、支援協議不調
経営不振が続く国内航空3位のスカイマークは28日、自力での再建を断念し、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理された。負債総額は710億8800万円だが、欧州航空機大手エアバスとの違約金交渉次第で増える可能性がある。西久保慎一社長は退任し、後任に有森正和取締役が就いた。国内27路線の運航は継続する。
国内航空会社の破綻は、2010年1月に会社更生法の適用を申請した日本航空以来。スカイマークはLCCとの競争などで搭乗率が低迷した上、円安で燃料費が膨らみ、収益が悪化した。さらに、エアバスから超大型機A380の発注見送りを巡り、多額の違約金を求められたことを受け、14年9月中間決算で57億円の最終(当期)損失を計上していた。

---

A380発注キャンセル騒動と同様に、「まさか」というよりは「やっぱり」というのが正直な感想です。そして、破綻に至った要因は様々あるにしても、A380キャンセル騒動が、かなり大きな要因を占めていることは明らかです。私は、いち飛行機ファンとしては日本にA380を導入する航空会社があることをうれしく思ったけど、あの規模の新興航空会社がA380という巨人機を6機も購入って、大丈夫なの?思っていました。別に私だけが思ったことではないはずで、誰だってそう思ったはずです。もちろん、社内にだって、身の丈にあっていないのでは、と考えた従業員、役員がいなかったはずがない。でも、ワンマン社長が鶴の一声で決めたA380導入に、「無理でしょう」とストップをかけられる人はいなかった、ということなのでしょう。
元々、西久保社長は経営不振でいつ倒産してもおかしくなかったスカイマークの経営を引き受けて、一度は立て直した実績があります。だから、経営手腕はある人だったのでしょう。その時は、おそらくこんなイケイケドンドンで無謀な大型機購入に走るようなやり方ではなかったはずです。そんなことをやっていたら、スカイマークはとっくに倒産していたでしょうから。ところが、経営立て直しに成功した途端に、それを過信したのかどうかは分かりませんが、無謀な方向に走り始めた。
報じられているところによると、スカイマークは、元々エアバスとは別の機種の購入交渉をする予定だったのに、社長がエアバス社に出向いて直接交渉した際、A380を勧められたら、その気になってしまって、導入を決めてしまったとのことです。慎重な経営判断の末の決定ではなかった。
元々、購入予定だった機種は、おそらくA330じゃないかと思うのですが、それも導入を見送ったわけではなく、結局A330もA380も導入を進めています。スカイマークは、西久保社長が就任した当時はB767という中型機を保有していましたが、それを手放して小型のB737に一本化することで経営を立て直したのに、ちょっと経営が上向きになったからと、中型機のみならず超大型機まで導入は、経営規模から見ても無謀過ぎたのでしょう。
しかし、威勢の良い積極拡大論に対して、慎重な意見はかき消されるだけだったのでしょう。その、イケイケドンドンの末に待っていたのが経営破綻です。

個人でも組織でも国家でも、右肩上がりのときは多少の無理も効くし、積極論がうまくいくときもあるでしょう。しかし、それも限界はある。それに、永遠に成長し続けられる人も組織も国家も、存在するはずがないのです。限界が見えている時ほど、慎重であらねばならないのに、そういう時ほど人は冒険したがるのでしょう。
問題なのは、そういう時にストップをかけられる人がいるか、ということです。威勢が良くて勇ましい積極論に、慎重な意見が吹き飛ばされる、というのは、必ずしもスカイマークだけの話でもないでしょう。

橋下市長、都構想で職員に「できないと言うな」
橋下徹・大阪市長は大阪都構想の準備作業に関し、市役所で記者団に「個々の職員が『(目標までに)できない』などとメディアに向けて個人の感想を言うことは許されない」と述べ、職員に対して発言を控えるよう「情報統制」する考えを示した。
都構想は、5月17日に大阪市民による住民投票で成否が決まる見通し。橋下市長は市内部から構想に否定的な意見が出され、住民投票に影響することに神経をとがらせている。
市は今後、組織再編を想定した準備を始めるが、橋下市長は「市役所を一から作り直すのだから、無理な理由はいくらでも挙げられる。責任も権限もない職員が、あれやこれやと発言するのは組織としてあり得ない」と述べ、今後は自身が説明するとした。橋下市長は20日の幹部会議でも「職員は『できるように努力します』以上の発言はしないように」と求めたという。

---



ソフト工藤監督3禁 ガム×ツバ×弱音×
ソフトバンク工藤公康監督が3つの禁止事項を掲げた。「試合中のガム」「ツバ吐き」「言葉の禁止」で、23日に行われた監督・コーチ会議で全スタッフに通達。これから選手に徹底していく方針だ。
~「言葉の禁止」では、3つのNGワードを設定した。「できません」「分かりません」「しようがない」の禁止だ。工藤監督は現役時代から向上心を大切にしてきた。その気持ちを阻害する言葉は不要。自分自身をより高めていく姿勢を選手に期待している。

---

これも同様の匂いを感じます。現役時代の工藤投手は割と好きだったんですけどねえ・・・・・・。もちろん、いくらなんでも「中二日で先発完投を一年通せ」みたいなことは言わないだろうと思いますけどね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015.01.29 23:14:11
コメント(6) | コメントを書く
[経済問題・貧困問題] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: