inti-solのブログ

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2015.03.24
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カテゴリ: 政治
防衛省、沖縄県へ対抗措置…農相に申立書提出

23日に県が沖縄防衛局に提出した指示文書の執行停止を求めるとともに、指示が法的に適切かどうかの判断を仰ぎ、適切でなければ無効にしてもらうための措置。
岩礁破砕許可は、水産資源保護法に基づく沖縄県漁業調整規則により、知事が許可を出している。本来、国がすべきものを県に執行させている法定受託事務で、国は適切な処理を確保する必要があり、所管の農相が知事の許可や取り消しに是正を指示する権限がある。
翁長知事は23日、1週間以内に作業を停止しなければ、許可を取り消す考えを表明しており、政府は、移設計画への影響を避けるため、早期の対応策が必要と判断した。

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少し前に、普天間基地の辺野古移転反対派の中には、翁長知事が就任して以来、辺野古への基地建設を阻止するための取り組みが生ぬるいのではないか、という不満があったようです。知事選に当選して以来、阻止のための具体的な取り組みがに動いているように見えない一方、安倍政権との意思疎通にばかり心を砕いているように見えたからでしょう。
もともと自民党出身の政治家でもあるし、ひょっとして妥協してグズグズになって元鞘に、なんて懸念を抱く向きもあったかもしれません。
実際のところ、翁長知事の本心は本人にしか分かりませんけど、就任直後に何度も東京に来て、安倍政権中枢との面会しようとした、ということは、少なくともいきなり手切れで全面対決ではなく、ともかく話し合って接点を見出そうというシグナルを発していたことは確かです。

ところが、翁長知事の度重なる面会要請を、安倍政権はまったく無視し続けました。翁長知事が話し合おうというシグナルを発していたとすれば、安倍政権は話し合いの余地なんかない、お前は敵だ、全面対決あるのみ、というシグナルを発したわけです。仮に翁長知事に妥協の腹積もりがあったとしても安倍政権の側がそれを拒絶したわけです。
かつての自民党なら、多分そういう対応は取らなかったでしょう。会って懐柔して切り崩すことを試みたはずです。それが、自民党という政党の奥深さであり、老獪さであったわけです。もっとも、それが金権政治、腐敗政治を招いたという側面もあるでしょうが。

知事選で大差で勝利したばかりの翁長知事に対してそういう態度を取るということは、安倍政権は沖縄県の選挙民全体に対して敵認定した、ということです。こうなってしまったら、翁長知事としても、全面対決以外の選択肢はもうないでしょう。最初から屈服するくらいなら、そもそも自民党を割って出て知事選に出た意味がないですから。
今回の岩礁破砕許可の取り消しの話に関しては、どう進展するのかは分かりません。しかし、この先、辺野古基地の建設には、まだまだ県の許認可権にかかわるところがたくさんあるはずです。それらに関して、県が許可を出さなければ、工事は止まる。そうなれば、辺野古基地建設は不可能、あるいはきわめて困難になります。もちろん、私は辺野古への基地建設には反対ですから、そうなったら万々歳ですけど。

それに対して安倍はどういう態度を取るんでしょうね。まさか工事強行でしょうか。あの安倍ならやりかねないという気がしないでもありませんが、そこまで沖縄の民意を踏みにじる挙に出たら、その先には沖縄対日本政府の対立は、のっぴきならない段階に突入しそうです。





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最終更新日  2015.03.25 00:15:22
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