inti-solのブログ

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2016.01.02
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カテゴリ: 政治
トランプ氏当選なら「恥ずかしい」5割も


トランプ氏は、イスラム教徒の米国入国を一時禁止すべきだと提案するなど過激な発言や下品な言葉を繰り返している。21日には、民主党最有力候補のヒラリー・クリントン前国務長官が、2008年大統領選の予備選で敗れたことを性的な言葉を使ってこきおろし、19日のテレビ討論会でトイレ休憩から戻るのが遅れたことも「どこに行ったかは知っている。気持ち悪いし、口にしたくない」などと批判した。

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日本も今年は参院選があります。それによって、場合によっては自公政権が2/3の議席を占めて憲法改正の発議を行う可能性もある、という重大な局面です。そして、海の向こうの米国でも、今年は大統領選があります。こちらもまた、日本にとっては大きな影響があります。
目下のところ、台風の目になっているのはドナルド・トランプです。人となりの面でも、政治家の資質・能力という面でも、疑問符がたくさん付き、政治家としては致命的な暴言、舌禍を積み重ねています。要するに米国のネトウヨということです。さすがに、これらの発言に対しては、共和党の保守派(たとえばブッシュ前大統領)すらも口を極めて避難をしています。ところが、それにもかかわらずトランプは共和党の予備選では首位を独走中というのです。
(舌禍癖、政界の中で人望がまったくない、にもかかわらずネトウヨ世論の人気が高いという点からは、日本で言えば石原慎太郎に似ているようにも思えます。)

もちろん、共和党の予備選挙で勝ったからといって本番の大統領選で勝てるとは限りません。共和党の党員という限られた集団の政治的志向と米国の全有権者の政治的志向は同じではないからです。近年、宗教保守が共和党の予備選に大きな影響力を持っているため、右寄りじゃないと共和党の予備選には勝てない、けれど右寄り過ぎると本選では勝てない、というジレンマがあるようです。
引用記事にあるように、共和党支持層の中ではトランプが勢力を伸ばしていても、米国の有権者全体としては、トランプが大統領になることを恥ずかしいと考える人が5割もして、誇らしいと考える人の2倍以上にもなります。
その限りにおいては、仮にトランプが共和党の予備選に勝って大統領候補になったとしても、本選で勝てる可能性はなさそうに思えます。ただし、絶対大丈夫かというと、そう断言もできないでしょう。「恥ずかしい」と考える5割が一致団結して対立候補に票を投じるなら、もちろんトランプ当選の目は絶対ないのですが、棄権する人が大量に出たら、その限りではありません。

私は、米国の有権者ではないので、誰を支持するとかしないとかは言っても意味がありませんが、もし米国の有権者だったとしたら、社会主義者だというバーニー・サンダースを応援したいところです。ただ、トランプ対サンダースでサンダースに勝ち目があるのか、というところは考えてしまうでしょうね。負ける=トランプ当選ということになるので。
一方の共和党陣営の中でも、トランプは非常に扱いに困った存在であるようです。前述のとおり、政界では共和党陣営でもトランプを支持する人はほとんどいない。トランプ政権が上手くいくはずがなく、彼の失政がそのまま共和党の評価の低下につながることを恐れているのでしょう。かといって、トランプを予備選から追放すると、無所属で出馬を強行しそうなので、そうなれば共和党支持層が分裂し本選の敗北が確実になります。






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最終更新日  2016.01.02 22:51:13
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