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僕は近藤ユミコとの約束より、30分早く、彼女のバイト先、ファミリーレストランJに到着した。「お客様は何名様ですか?」僕は、案内係の女性の名札を見た、どうやら、彼女では無い様だ。 そう、僕には、彼女が発見出来るが、そう、僕から声を掛ける約束になっていたからだ。 当然、一人で来た僕は、一人掛けのカウンターのせきに案内された! 僕の目は何故か、虫眼鏡ですべての光を一点に集められた様に、彼女に吸い寄せられた。「嘘だろう!」まさか!彼女がそうなのか?気づかれ無い様、視線を外した!「ご注文は、お決まりですか?」 あの、電話の声だ。「あのー、コーヒーを一つ!」彼女の名札を確認した。「ご注文は、以上でよろしいでしょうか?」間違えない!「あ、はい!」彼女は、笑顔で、他のテーブルに移って行った!!ネームプレートには、確かに、彼女の名前が書いてあった。そして、暫くすると、彼女はコーヒーを僕のテーブルまで、運んで来た。「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」そして、僕は彼女の笑顔を見たとたんに、彼女の瞳に吸い込まれれた。黒目と白目の輪郭がはっきりとした、瞳で黒目の中に確かに僕がいた。ほんの、1秒ー3秒ぐらいの出来事なのだろうが、時間が止まった。そして、ユミコは僕に告げた。「あなたが梅本さんですね!」僕はその場で金縛りにあった「はい。。。」「もう少しで仕事終りますから、待っていてくださいね。」「わかりました。」彼女は次のテーブルへと、行ってしまった。本当に不思議だった!アルバイトは何人もいるし、今日は日曜日で、お客さんもいっぱいだと云うのに、彼女を見つけ出すのに、まるで昔からの知り合いみたいに、簡単に見つけ出す事ができたし、彼女は何故僕の事をわかったんだろう?ましてや、今日の待ち合わせは、このお店の、駐車場だったのだから、名札もついていない、僕が違う、お客だったら、どうするのだろう?奇跡は起きた。「私、わかりました!だから、迷う事なく、あなたに声を かけました。」後から、彼女からは、こんな答えが帰って きた。僕らが、恋に落ちるのに何の矛盾もなかった。 つづく。
2004.05.31
プルルルルー、プルルルルー、何回か呼び出し音が鳴る度僕はドキドキしながら、「本当に掛かるのかなー?いたずらじゃないのかな?とおもいながら、もし、10回呼び出しても、出なかったら電話を切ろう。」受話器の横には、店を出て、酔っ払った英樹が、順一!!罰ゲームなんだからなー!!出たら、「僕と、お付き合いしませんかぁ?って言えよー」と、隣りで一人はしゃいでいた。呼び出し音が8回鳴らされたところで、電話の主は出た!「もしもし、近藤さんのお宅ですか?」電話の番号の主は、若い女性の声だった。「はい、そうですが?」僕は唾を飲んだ!「夜分にすいません!ユミコさんはいらっしゃいますか?」取立てのバイトが功をなした。スムーズに言葉は僕の口から出て来た。「あのー、僕梅本といいますけど、駅前のお店の掲示板、 見て電話したんですけど?」「はー、あの掲示板?ああ、駅前のカフェの?」「そうなんです!友達と賭けをしていて、あなたの書いた、 メッセージが本当かどうか確かめたくて、いたずらじゃ ないんです。本当に!」少し、間が空いた。そして、ユミコはこう答えた。「あれは、この間女友達と、いっしょに行った時に書いた 物なんですよ半身半疑で!そうなんですかぁー! 電話が掛かって来たのは、あなたで二人目なんですよ!」そうか!残念、でも、逢ってみたいなぁー!順一はそう思った。「大変、失礼かもしれないのですが、僕彼女いないのですが 僕と一度逢っていただけないでしょうか?二番目に電話 掛けて、来てなんなんですが!」とっさに僕は、こう話した。英樹との賭けの域を超えていたまるで、言葉が僕の頭に降りてきて、口からスラスラと、言葉が紡ぎだされるのだった。「いいですよ!私もお逢いしてみたいです。順一さんて、 正直な方なんですね!」僕は少しホッとした。「私、国道沿いのファミレスJでバイトしているので、 夕方の4時でバイト終わるので、私のバイト先で待ち合わせしませんか?」「わかりました。明日、楽しみにお伺い致します。」電話を切った後、10円玉が三枚公衆電話から落ちてきた。隣りで一部始終を聞いていた、英樹が不満そうに、僕につぶやいた。「何だぁー!!俺がジャンケン負ければ良かったなー!! でも、順一、悪いけど、どうせ、男に縁の無い不細工な 女だぜぇー!!きっと!あんまり、期待するなよな! 俺達には、薔薇色の大学生活が待っているんだから!」そう言うと、英樹は帰っていった。僕は我に帰った。ユミコの声は、僕に新しい出会いを予感させた。初めて聞いた声だったが、とても心地良かったし、予感めいたものがあった。昔、記憶のずーと向こうで聞いた事のある懐かしい声だった。 つづく。
2004.05.30
僕等が今日を生きているのは、何か理由があって、生かされているのだと思う。人生80年だとしたら、今どの辺を、歩いているのだろう。10代20代の頃30歳より先の自分が何をして生きているのだろう?何て僕は想像できなかった。もし、生きていたら、おまけの様な人生なんだと。明日の事は解からないし、たぶん生きているだろう。と云う事。長いか短いか?なんて、あまり問題じゃないと思う。少なくとも、人は皆誰も、一日一日、死へ向かって歩いているのだから。恋愛の価値は過ごした時間の長さと、思い出は比例しない。どんなに、長くいっしょに居ようと、一週間しか居られないとしても、人生の感情を支配してしまう事がある。そんな物語が順一にもあった。一遍の小説が、一曲の音楽が君の人生を変えてしまうかもしれない。そんな、物語を今夜僕は書きたいと思った。暦は春だった。風はまだ冷たく桜の蕾は膨らんでいたが、まだ、花は咲いていなかった。「順一!俺とお前で、合格祝いをやらないか?」英樹は世田谷の大学、そして僕は英樹のアドバイスで、滑り止めの、茨城の大学に通う事に決めたのだった。「そうだなー、お互い精神的にがんばったものなー。」精神的にも、僕は受かった大学には、感謝した。思う様には、第一志望の大学には行けなかったが、僕には、もう一年この生活を送るだけの精神力は残っていなかった。この一年、ムラカミの事から始まって、心身供にメチャクチャだった。思い通りに行かない事ばかりに、もがき続けていた。かなり、金銭的にも厳しかった事は事実だった。「俺達の大学受験にカンパーイ!!」駅前に洒落た、バーで俺達二人は、ささやかなお祝いをした。「順一ー。俺は遊ぶぞぉー!」英樹は大声で叫んだ!「俺も、この四年で、音楽活動がんばるよ!」英樹に宣言をした。「所で、順一この店の入り口にあった掲示板見た?」英樹はちょっと酔っ払った目で僕に合図を送った。「ああ!あの、彼氏募集のメッセージ?」「そうそう、」英樹はビールを飲み干した。「彼氏募集中!! 優しくて、頼りがいがある人! 連絡待ってます。 03-××××-△△△△ 」と、書いてあった。英樹は酔った勢いで。「順一、賭けをしないか?」英樹はいたずらっ子の様な目で笑った。「どうせ、こんな電話番号デタラメに決まってるさ! もしくは、かなり不細工な女だぜ!!」英樹は勝手に話を続けた。「じゃんけんで、負けた方が電話しようぜ!」「最初はグー、ジャンケン ポン!!」順一は負けた。「順一、電話番号、そこの紙ナプキンに書けよ!!」英樹は調子に乗っていた。英樹は志望大学!!僕は滑り止めの三流大学、そんな構図が英樹を調子に乗らせた。絶好調の英樹はこう付け加えた。「どうせ、嘘の電話番号か、世間知らずのブズだぜきっと」こんな、馬鹿げた賭けが、彼女との始まりだった。 つづく。
2004.05.29
今までの小説を書く事は、すべて、これから書こうと思う恋愛があったから、骨組みを作り、肉をつけて、一つの作品を書こうと思った。つまり、この恋愛を語る為には、幾つかの川の流れの如く支流が本流と変わり、そして海へと流れ出す様に、やっと、本流に辿り着くのである。ある友人が僕に言った。「終った恋は相手の良い所だけが、思い出として残るから、鮮やかさだけが、思い出になるよね。」僕は友達に言った。「美しい思い出だけだから、別れたのかもね?そういう恋もあるよね」恋愛は時に、傷つき自分自身の自信やプライドまで、ズタズタにし、根こそぎ無力化にされる事があります。でも、朝の無い日が続かないのといっしょで、冬の後には、春がくるし、苦しみの後には、喜びがやって来ると信じたいと僕は思う。 この前、久しぶりひ後輩から、メールが来ました。「ウメさん、桜茶の話は本当なの?私聞いた事無い?」僕は後輩に言いました!「そうだね!小説だからね!。」輝いた恋、切ない恋!今書かないでどうする?これから、恋愛しようと思う人に、傷ついたすべての人に、何か感じて貰えれば幸いです。今日も、遊びに来てくれてありがとう。 作者より。
2004.05.28
始めまして!当ホームページへようこそ!ありがたい事に、最近初めて、訪問していただく方が増えたので、ぜひ、一人でも多くの方に、常連になっていただきために、今日は、小説日記は、お休みです!いつも訪問していただく常連の方はご存じの通り、80年代を過ごしてきた、主人公順一の成長を通して、純愛や、男と女の違い、学生編、ビジネスマン編と多彩に飛んでいます!小説を書くにあたって、最近は、順一の成長が前後しています。なるべく今書きたい事を、書く事にしたのでこうなりました!左端に、今まで書いてきた、作品を並べましたので、ぜひ、時間があるときに読んでみて下さい!きっとあなたが抱えている悩みと同じだと、共感できる作品があるはずです!その時あなたはその悩みの解決の糸口をすでに、掴んでいるハズです!それが、遊びに来て頂いたあなたへのウメからのプレゼントです! 最近、生意気にも、あ、この人よく読んでないしウメの意図わかってないなぁ?と云うコメントが多いのが、悲しいです! 意志のキャッチボールが出来ないのは淋しく思うと同時に、あー、この人、まともな恋愛してないなぁー。などと、感じる今日この頃です!もっともっと、感じて欲しいです。目に見える事だけを信じるのだけでなく、目に見えない物を、感じて取れる感性を養って欲しいと思います!ご意見、ご感想、お待ち申し上げます。
2004.05.27
時は過ぎ僕は研修センターの窓から、外を見た。高速道路沿いの土手には、桜の花が満開だった。 時代は昭和から、平成と呼ばれ、世の中はいざなり景気だと、就職先も売り手市場で何処の会社も、青田刈りと称して、早くから、会社説明を行なっていた。順一の第一志望は、大手商社のミツワだった。この会社は、輸入商品を幾つも持っていた!宝石やら船やら、石油やら、はたまた、輸入車から、テディーベアーまで、 当時貿易不均衡でアメリカが日本に抗議してきた。一ドルが360円の時代が終わり、六本木では、連日連夜がお祭りの様だった。順一は、そんな就職戦線を勝ち抜き、紅丸商事に就職が決まった!学生時代のバンド仲間は「順一の奴、結局サラリーマンかよ!上手いこと、仕事に有り付いたよな!夢は何処に消えたのかね?」順一は思った「負け犬の遠吠えかい!夢と心中決める程、こっちとて、人間出来てねぇや!」「お金は必要さ!。」順一は遠い昔の苦い思い出を思い出していた。もしも、僕に安定した暮らしがあれば、もっとうまくやれたのに! 順一は幾つかの淡い昔の恋を思い出していた。誰が何と言おうと、僕は平凡な暮らしが欲しかっただけ。父や母の様に争う事なく、みんなが幸せで、平和な暮らし。欲は無く、ただ、貧乏でもなく、それなりに平凡という日々に憧れていた。順一は思った。これですべてがうまく行けるさ!夢と引き換えに、23歳の企みだった! つづく。
2004.05.26
順一は、とにかく嫌になっていた。その日暮らしで、のんべんだらりんと暮らして行くのが、嫌だった。浪人なんて、学生でも無く、社会人でもなく、このまま成人式を迎えるのも、嫌だったし、フリーターなんて、名乗れるほど、気楽な世の中でも無かった。高校時代の担任に、「順一じゃ、浪人は無理だ!」と言われた事も今にして思えば、神様のいたずらで試されているとしか、思えなかった!金も無ければ、将来の夢も遥か遠く、ましてや、愛する人を守る事など、今の順一には想像が付かなかった。最近じゃ、原宿のクロコダイルにライブを観に行き、バンドの仲間と、裏路地のペニレインで、飲んで、電車が無くなると、向かいの店で、タイトルの知らないフランス映画を時間潰しで観て、ビリヤードをして過ごすと云う日課だった。こんな、毎日だから、結局、大学受験も、一次試験は、受かるものの、二次試験で、落ちてしまった。「英樹!やっぱり、ダメだったよ!」ショックで、英樹に 相談した。「取り合えず、お前、本意じゃないかもしれないけれど、 三流大学でも、受けろよ!4年間の中で答え出せばいいじ ゃん!!」英樹の勧めもあり、片田舎の大学を受けた。肩書きが無いと云うのは辛いことで、何か事件を起こしても無職!と云う怪しい表記で、人権が否定されるだけなら、取り合えず、大学生になるか!来年も、浪人で、成人式を迎えられるだけの根性も、金も、実力も希望も、順一には残っていなかった。ジンセイ、オモイドオリニイカナイコトバカリ?金持ちのボンボンが羨ましかった!スポーツカーに、デザイナーズブランドのジャケットに、かわいい、彼女!!順一には、あるのは、ギターと情熱だけ!!順一は、新宿のスタジオで吠えた!!「もっと銭が欲しい!!いかした車が欲しい!でっかい家が欲しい!、いかした女が欲しい!!」何もかも、欲しくて欲しくて、思い通りにならなくて、日払¥6000-の引越しのバイトは辛かった。朝早く、ドラム缶に蒔きをくめた焚き火で暖を取り、トラックに乗り込み知らない街へ行く仕事だった。金に余裕がある時は、パチンコで、朝早くから、パチンコ屋で並ぶと、パチプロの常連さんと情報交換!なにせ、生活かかっていたから、負けられなかった。パチンコ屋に雷が落ちても、辞める訳にはいかなかった。お陰でなんとか、しのいでいた。どん底だった!!もし、人生やり直すとしたら、10代に戻りたいですか?答えはノーだと思う!!あれほど、惨めな10代から、早く大人に成りたいと、順一は、願うのだった!! つづく。
2004.05.25
僕は、バイクを手にいれた。親戚の兄貴が今は使っていない、20年前の400CCのバイクを貰った。今は、動かないが、一つづつ、部品をオーバーホールして、大学受験が終わったら、順一とこのバイクで旅に出ようと、思うんだ。僕は多くは、望まない!慎ましく、それなりの人生を、送ろうと思う 順一は、ある意味羨ましく思う。いつでも、情熱的だし何より予想不可能な事が多い。 この間、順一とビリヤードに行った!俺は順一に言った。 「5番ボールを引き玉でコーナーに沈めこの位置で9番ボールを沈める!」順一は「英樹!俺は頭悪いから、計算出来ないけど、派手なジャンプボールで一撃でケリつけるから。」 そう、順一の恐い所は、カンで勝負する所。友達だけど、俺はこいつのこんな、性格が、俺の生き方を否定されている様で許せない。人生は感情に流されちゃ終わり。多くを望まず、おとなしく、常識的に?慎ましく、生きて行く、計算通りの人生こそ、大事なのだから。 だから、いいかげんな、順一みたいな、夢見がちな人生は、許せない! 平穏無事に過ごせればいいのだから。 〈終〉
2004.05.24
マモルは、気がつけば、四十歳を過ぎていた。自慢は、毎晩鍛えている、腹筋と若さ!マモルの仕事はマダムを相手に、宝石を全国のデパートの外商に売らせる事だった!!旅から旅への毎日だったが、こんなタフな生活でも、いいことはある。「チーフ今夜いっしょにお食事いかがですか?」売り上げナンバーワンの売り子の恵子の誘いだった!彼女の機嫌を損ねるわけには、行かない!彼女のムスク系香りは、俺をその気にさせた。「OK!僕の泊まってるウエスティンに、ご機嫌なイタメシ屋で、席をリザーブしておくよ!!」東京からの、妻からの電話の子供たちの話も早々に切り上げ、恵子と80年代物の冷えたシャブリを開ける!!ギャルソン達は次から次へと、料理を運んで来る。「チーフここのペンネ最高ですね!」恵子はキャンドルの向こうで僕に話しかける。「君はよく働いてくれるから、助かるよ。今日も京都の マダムに、5000万の売り上げ、上げてくれて今月も、 お陰で本社に顔がたつよ!本当にありがとう!」「いいえ、チーフが優しいから、ですよ!!」「当たり前さ!!僕は君だけに優しい!!わかる?」「今日は君だけの物さ!!リクエストに答えるよ」彼女は、僕のホテルの部屋に傾れ込み、一晩よろしく、朝を迎えた!!シゴト、シゴト!男は仕事!マダムに夢を売るのが私の仕事!!粋も甘いも、乗り越えて来た、四十歳!!善いも悪いも、関係無いね!!ハッピー、ヒッピーよろしく、さすらいの風が吹く!汚れたお顔でコンニチワー!!今の暮らしには、満足しています。臨機応変、ポリシーなんて糞食らえ!!人生なんて、汚れて行く事さ!!会社も家庭もうまくやっている!戦う男のミッドナイトブルース!毎日が戦いだから!綺麗ごとじゃ、うまく回せない。 終わり。
2004.05.23
あれから、順一は、抜け殻の様な毎日だった。生きているのか?死んでいるもか?呼吸しているのか?起きているのか?寝ているのか?わからなかった。それでも、走り続けなければ。何の為に、誰の為に、と魂は泣いていた。怒りと、寂しさと、やるせなさと、一日中色々な感情が、波の様に押し寄せては、潮の様に引いていき、それでも、立ち止まる事は出来なかった。昼は予備校に行き、夕方から、バイトに行き、僕は督促の電話をしていた。「お父さんはいないよ!」幼い女の子は僕に告げた。「お母さんに代わってくれるかな?」僕は女の子にそう告げると、彼女は泣きだした。「お母さんは死んじゃったから、家にはお金がありません。」僕は、彼女の父親に伝言を残してくれる様に告げ、電話を切った。俺何やっているんだろう!!ムラカミの顔が頭に浮かんだ。家族に罪は無い。自分の最愛の人も同じ思いをしているのかと思うと、やっていられなくなった。大学へ行こう!もっともっと、やらなきゃいけない事があるその後、順一は、取立てのバイトを辞めた。バイト先の上司は、このまま、社員で使ってやるよ!と、ありがたい事に、気に入られていたが、本業に力を入れる事にした。順一の人生において、ムラカミは忘れられない人になった。「ムラカミ、約束は守るよ!だって、僕は僕を見失う為に 生きてきたんじゃ無い!。」大学受験まで、約半年だった。僕はムラカミとの約束を守るために、死ぬ気で勉強した。「いつか、必ず君を迎えにいくんだ!!」そんな、思い通りにならない世間に、順一は戦いを挑むのだった。 つづく!
2004.05.22
今日は、帰りが遅くなりそうなので、初めて携帯メールから、書きます。 今日は、出先から、日記を見ていたら、「私は大人の恋は出来ないなぁ…」なんて、書き込みをいくつか、いただきました 。そうか、なるほどと納得しました。僕は何か、決め付けているのかなぁ?(*_*)なんて、考えたりでも、どうなんだろう?世の中の恋人達は? きっと、こんな質問に近いのかも? 「あなたは、人を好きになるほうが好きですか?それとも、相手があなたの事を好きだと云う方が好きですか?」つまり、究極の愛の形ちは、好きが、永遠で愛しているに移行する事だと僕は思うのですが、皆さんは、いかがですか? つまり、僕が大人の恋愛をお薦めするのは、自分が好きだから、と云う形から、どう相手が自分の事を愛してくれているだろう?と云う双方向の愛を育てたらどうなんだろう?と思います(;^_^A。この世がお互いの世界だけで、満足するだけじゃ、1+1=2+αならいいけど、マイナスだったら僕は嫌だなぁ!あくまで、僕の考えなので、怒らないで下さいね!ご意見お待ちしています。(お手柔らかに!)〈終〉
2004.05.21
僕は何故、小説を書こうと思ったのだろう?ここ二日の小説は、書いている自分でさえ、切なくなってしまう。書き続ける時はまるで、時間を忘れた様にキーボードを叩く終ってから、読み返すと、切なくて胸がいっぱいになる。男はやっぱり、仕事が出来て、愛する人を幸せに出来なければ失格なんだろうなぁー!!女の人は、気の強い人が好きかなー!!思い通りにならないタイプで、こっそり泣いちゃうみたいなそれでいて、私が守ってあげるなんて、母性本能の強い人がいいなぁー!!お互い束縛しない方がいいですねー、お互いの女友達、男友達が、実はお互いの知り合いだった!みたいな、お子様な恋愛はきっと出来ないでしょう!話は脱線してしまいましたが、僕が書き続ける事は挑戦ですね!どこまで、リアルに書き続けるか?明日は半分仕事です!最近は心より、皆さんが遊びに来てくれる事が、僕の励みです。本当に心から、感謝しています!又、明日!!
2004.05.20
楽しい時は、止まってくれない!時間よとまれ!と心から僕はそう思ったし、ディズニーランドのパレードが終ってからも、ムラカミと離れたくなかった。僕らは何枚も写真を撮った。今でも、この頃の写真を見ると、彼女は嬉しそうに微笑んでいた。僕は車のエンジンをかけると、ゆっくりとため息をついて、カーステレオのボリュウムをゆっくりと上げた。曲は佐野元春の「情けない週末」だった。‘他人同士じゃないぜ!君と初めて出会った夜、 囁く言葉に体震えたんだ。そう、車の屋根を叩く雨の音に僕らは口づけをかわした。ムラカミは沈黙を破った。「順一、今日はありがとう!」彼女は目を伏せるとこう続けた。「看護婦になる為に、家を出たのは、父に心配をかけずに自分の力で学校を出たかったの!だから、病院で学費を負担してもらっているので、昼間は学校で夕方から、病院で働いているの!」「ルームメートは三人で一つの部屋を使っているのね! お給料は3万円自由は無いけど仕方無いね!食事は 病院で出るから、まあ、何とかやっていける。」僕は痩せたムラカミの横顔をまともに見る事が出来なかった「ムラカミ、いっしょに暮らそうか?俺バイトしてるから、何とかなるよ!住み込みじゃなく、昼間学校に通えばいいじゃない?」ムラカミの目には、涙があふれていた。「ありがとう!順一は早く大学生になってね!順一は順一の夢を実現させてね。」声にならない声で彼女は話を続けた。「今日で本当のサヨナラだと思う!もう、逢う事も無いと思う。順一、今日はありがとう!」そう言うと、彼女は僕の首に手を回すと、涙でぬれた頬のまま、僕の唇に軽くキスをすると、彼女は素早く車のドアを開け車を降り、寮に帰って行った。バックミラーで彼女の姿を僕は追ったがムラカミは振り返る事無く、寮に戻って行った。何日か経ってから、僕は呉服屋の彼女の実家に電話を掛けたが、現在使われていませんのメッセージが何度電話しても、流れるだけだった。そして、暫くすると、ムラカミと仲の良かった、昌江から、電話があった。「順一?大変!!ムラカミって今何しているか知ってる?」僕は突然の昌江からの電話にとまどった。「ムラカミの実家、夜逃げしたらしいよ!!」僕は一瞬彼女との会話を思い出した。「順一!!お金には、勝てないよ!院長は、私たちみたいな人間雇うと、国から、補助金出るらしいよ!スケベな院長で愛人の看護婦はいつもひいきされている。だからって、仕方ないのよ!」僕は院長の家を思い出していた。大きな門の家に真っ白な大きなメルセデスベンツ!!それに引き換え僕は浪人の貧乏フリーター。何が、いっしょに暮らそうなんだか!平凡な幸せなんか無力だ!!好きな人一人守る事も出来ない金じゃないのさ、幸せは!!そんなの、負け犬の戯言さ!!糞っ、このまま終れるか!!月は夜空にポッカリ浮かんでた!!僕は悔しくて、悔しくて、声を出して泣いた。平凡なんて、糞食らえ!!こんな悲しい思いはたくさんだった。ヨノナカ、ウマクヤルニハ、オカネハヒツヨウダ!
2004.05.19

今日はいっしょに暮らしている僕の彼女を公開します。力いれて、小説書いたので、メンテナンスのため、日記が一日ズレました。なので、皆さんに、毎日、献身的な、僕のかわいい、彼女を紹介しておきます。よろしく! 彼女はいつも、僕の枕元で寝ています。美人でしょう?おばさんだけど、優しい奴です。今日も、人の枕で先に寝ています。それでは、又明日。
2004.05.18
約束の日は朝から雨が降っていた。僕はこの日のために、父の愛車サニーを綺麗に磨いて置いたのだが、生憎の雨だった。車には、サザンの最新アルバムジャパネスクのテープを積み込み千葉の浦安にある、ムラカミの住み込みの寮に急いだ。少し、早く着いた僕は、ムラカミの寮の少し先に車を停めた住み込みの寮は24時間指定の緊急病院と同じ敷地の中にありその隣はそうやら、病院と同じ表札のかかった家で、大きな真っ白なメルセデスが駐車場に二台停まっていた。院長の家らしい。そうこう思いを巡らせていると、車の助手席の窓を、「コンコン!」と叩く音がした。ムラカミだった。僕は素早く車のドアを開けると、彼女は素早く車に乗り込んだ。「順一、久しぶり、元気だった?」相変わらずの彼女の笑顔がそこにあった。僕はゆっくりと車を走らせた。ハンドルを握り、横目で彼女の方を見ながら、「ムラカミ、元気だった?相変わらず元気そうだね!少し逢わないうちに、綺麗になったんじゃない?そういえば痩せた?」久しぶりに逢う彼女は、少しやつれ、疲れた様子に順一は見えたのだった。「そうそう、看護婦の仕事は大変でしょう?」ムラカミは少し下を向きながら、「たいした事無いよ!」「昔から、人を助ける仕事したかったから、この仕事選んだんよ!ほら、うち、24時間の緊急病院だから、夜とか、忙しいと叩き起こされるんよ。それが、辛いかな?」そんな話をしながら、車はディズニーランドに到着するのだった。テレビのニュースでは、連日おお賑わいのディズニーランドはこの日に限って、ガラガラだった。順一はムラカミに言った。「お嬢様、今日はあなたの為に貸切に致しました!」おどける僕にムラカミは「遊園地に来るのは。ホント久しぶり、順一達と、後楽園に行ったきりだよ、きっと!」と嬉しそうに微笑んだ。僕らは、いつもなら、2時間待ちのアトラクションを、次から次へと楽しんだ。スペースマウンテンから始まり、カリブの海賊、そしてお化け屋敷へと、僕らはアトラクションの中で口づけをかわしたディズニーランドのアスファルトを細く細かい雨は降り続けていたが、僕ら二人を邪魔するものは、もう何も無かった。この広い世界の中で僕らは無敵だった。本当は初めからこうなるのが自然なはずなのに、ずいぶんと遠回りしてきた様な気がする。僕とムラカミの四年ぶりの再会だった。 つづく。
2004.05.17
時間が経っていても、雑踏で、振り返ってしまう!彼女の声が聞こえた気がして。彼女の影を探す。そこに、だれもいないのに。遠い記憶の中に、思い出と供に電話の向こうのムラカミの声に、甘い気持ちも供に呼び起こされた。「順一、久しぶり!!元気でやっている?」僕はムラカミに、僕の気持ちを悟られ無い様に、「ああ、何とか!」と無愛想に答えた。ムラカミは、関を切ったように、転校してからの事。彼氏が居ない事。サッカーの最後の大会の事、卒業式に、僕には逢えなかったが、ミワ達に逢った事など、矢継ぎ早に話した。「順一は、今、浪人しているんだって?」ムラカミは嬉しそうに、電話の向こうで聞いてきた。「そうだよ!予備校と、バイトと、家のローテーションさ!」ムラカミは、そうなんだ!!と言うと、「ねえ、ギターはどうなの?巧くなったの?」僕は心の中でつぶやいた。ムラカミ、君がすべての始まりだったんだ!!変わらないものを求めて!!ギターも音楽も、そして将来の夢も、大学も!!そう、君がすべての始まりさ!「ねえ、順一近いうちに再開しない?」ムラカミの電話向こうで、弾んだ声がした。「僕も久しぶりに逢いたいよ。じゃあ、家の車で君を迎えに行くよ!」「えー、順一、車もっているの?」僕の家の車は、日産サニーで、父の目を盗んで、合鍵を作っていたのだ!ラジオしか付いていなかったので、僕は安いバイト料で買ったカセットデッキを付けた。「じゃあ、最近出来た、ディズニーランドへ行こうか?」僕はムラカミをディズニーランドへ誘った。「いいよ!じゃあ、来週の火曜日に私の寮に迎えに来てね」ムラカミは住み込みで、看護婦を目指していたのだ!「うん、わかった。それじゃ、迎えに行くね!」電話を切った!!今頃、電話なんてどうしたんだろう?彼氏でも欲しくなったのかな?ムラカミはそんなに、単純な奴でも無いし?取り合えず、あいつは綺麗になったのだろうか?逢ったら、話す事たくさんあるなぁー。ミワの事や、貴子の事や、ムラカミに対する思い!君が僕のすべての始まりだから!! つづく。
2004.05.16
今日は、僕はこの話題がココ何日か気になっている。色々な感じ方があるのでしょうが、僕なりに感じた事を、書こうと思います。この、ニュースを見ていてまず感じた事は、「ああ、皇太子も大変だなー。」大切な人を守る為に、これだけの立場の人が自分の奥さんの為に世間に発言すると言う事は覚悟が必要だし、間違えましたなんて、撤回も出来ないし、ものすごい覚悟なんだなー!って感じました。男には、こうゆう立場に立たされると云うのは、皇族でも、一般人でも同じなんだなーと思いました。ましては、子供の頃から、世間に対しても教育されて来た皇太子が、沈黙を破り、おかしいと思う事にたいして、真っ向から戦う姿勢と云うのは、潔いと、男の僕から見ても思うのである。皇太子は雅子様にプロポーズの言葉で「全力であなたをお守り致します。」と言っていたが、いざ、そんな側面に立たされるとは、本当に大変だと思う。きっと、普通の夫婦で言う、別居状態なのだろう。離婚していても、おかしくないんだろうなと、思う。日本の皇族では、それもままならないのだから、大変だ。結婚したら、幸せになれるなんて、大間違いでしょう!あくまで、通過点だろうし、お互いに築き上げて行く物なんだろうね幸せは!!「一人は寂しすぎる」「二人だと尚寂しくなる。」だから、男も女も一人でも生きていけるぐらい同士じゃないと、幸せにはなれない様な気がします!!男は、守る 戦う 愛するが出来ないと、一人前じゃ無いでしょう。きっと、皇太子様も色々と世間からも、批判されるのでしょうが?僕は久しぶりに、皇太子様の発言に、まだまだ日本も捨てた物じゃないな!と感動しました。どうか、家族を守る為にがんばってください。と応援したいと思います。今日は最近のニュースについての感想でした。
2004.05.15
順一の携帯電話の番号は変わらない。いや、いつでもどこでも、昔の友達や恋人から忘れた頃にかかって来てもいい様に、もう、10年以上同じにしてある。あれは、大学受験に失敗した18の今頃の季節だった。僕は、少しでも、見入りのいいバイトをアルバイトニュースで探し、時給が良かったので取り合えず面接に出掛けた。 「家の仕事は、時給いいでしょう?」面接官はそう言うと 「何の仕事かわかる?」そのフロアには、沢山の電話に向かって話をする人の机が100個位並んでいた。「君にお願いしたいのは、ローンの延滞の督促をして欲しいんだ。」「簡単だろう?」面接に来ていた人は100人位いたが、最後に残ったのは僕を含め5人だった。面接官のそこの課長はそう云うと、ニヤっと銀色のメガネの奥が光った様に見えた。次の日から、僕は大学生のアルバイトと社員に混じって、電話を始めた。ここの部署の名前は債権管理課だった。「○○ファイナンスですけれども、」すぐに電話をガチャンと切られたり、居留守をつかわれたり、返済の約束を取り付けるのは、苦難の連続だった!!「○○様のお宅ですよねー!!」と子供の声で、「お父さん、死んじゃった。お母さんはいないからわからない、おじさん、誰?家にはお金無いよ。」とか、電話の向こうでケンカしている者など、どうやら、社員もストレスで辞める人も多く、その代りでアルバイトを雇った様だった。予備校が終ると順一は急いでマックで腹ごしらえをすると、バイト先に急いだ。そんな、毎日を過ごす順一の携帯に、深夜電話が鳴った。「もしもし、順一?だーれだ?」僕が携帯を持っているのはそんなに、誰も知らないはずなのだが!!「もしかして?ムラカミ?」僕は声にならない声で答えた。「順一のお母さんにこの番号聞いちゃった!!。」それは、まさしくムラカミの声だった。 つづく。
2004.05.14
大分、小説は構成が見えてきましたが、かなりパワーを消耗するので、もう少し充電と云う事で今日はウメのパワーを少し皆さんに、お分け致します。今日は僕はこう思いますと云う精神論です。学校を出て就職して間もないころ、僕は物を販売する仕事をする事になりました。右も左もわからない僕は、上司と先輩の鞄を持たされ、いつになったら、仕事を教えて貰えるのかと、期待していたのですが、まったく教えてもらえませんでした。「あのー、いつになったら、仕事の仕方教えていただけるのでしょうか?」「お前馬鹿だねー!!仕事は見て盗むものなんだぁ!!」「?」付き人みたいでした!!ついでに、僕はかなり冷めた新人でした。「僕には、僕のやり方がある!!」みたいな、生意気な奴ですね!プライドだけはすごく高かったと思います。そして、仕事をしながら覚えた事は、たまたま、仕事柄、お客様と云うのが、所謂、成功者と云われる人が多かった事もあり、仕事をしているうちに、ある共通点が多かったのも事実です。お金持ちは、好奇心が旺盛である!僕がウィンドウショッピングが好きなのも、この辺にあります。ファッションから、道楽まで、はたまた詳しい!!ある時、上司のお客様で、某個人名のドラッグストアーの社長さんが、僕に言うのです。「ウメちゃん、いい事教えてあげるよ!!」「はい、」「ウメちゃんは、結構貯金してる?」「ええ、一応」「辞めた方がいいよ!!いっくら、一生懸命貯金しても、何億も貯金出来ないよ!!」「まあ、そうですが?」「あぶく銭は使いなさい。お金は逃げて行くよ!」「はぁー?」「ウメちゃん、良く覚えておきなさい。お金は、賑やかな所が好きです。」その後、上司が帰って来て、それ以上のお話は聞けませんでしたが、こういう事らしいです。お金持ちと言うのは、お金が黙っていても近寄って来るもので、入ったら、入っただけ、使わないと、金が寄って来ない金は天下の回り物で、この回転が止まらないのが金持ちなんです。あなたは、お金持ちを良くない人で、金の亡者なんて思っていませんか?貧乏でも、清く正しく、平凡が、幸せなんだ!なんて、思っていませんか?僕は平凡こそが、もっとも実は手に入れにくい究極の姿だと思います。何の努力もしないで、平凡を語る人は詐欺師みたいな物ですお金持ちは確かにすごい努力をしている事は事実です。僕は小学校の道徳の時間と云うのが、今考えると変だなーと思います!!今は人一倍好奇心と夢を持ち、実現出来るパワーを持っていないと、弱者にさえ、優しくできませんねお金持ちは皆、財産を寄付します。あれは、皆さん人が良いと思っているみたいですが、実はそうする事によって、更に、お金が戻ってくる事をお金持ちは法則的に知っているのですね!!つまらない大人にはなりたくない!!死ぬのなら、前のめりになりながら死にたい!!これが、ウメの精神です。最後まで、お付き合いありがとう。今日のご紹介は、すばらしい夢をいつも、夏に見させてくれる、老いてまだまだ、現役のすばらしいアーティストのDVDです。★★★★をクリックしてね!!
2004.05.13
今日も、私、ウメの好きな事を紹介いたします。私は男のクセに、ウィンドウーショッピングが大好きです。旅行もショッピングが好きですね!!銀座の並木通りから始まり、中野のサンロードまで、安いのは当たり前のビックから、ヨドバシまで、守備範囲は広いですぅ!!基本的に、そのお店の歴史、ブランドも大好きですね。そこには、商品の創設者の魂と云うか、思いに触れられるからです。二番目に好きなのは、お店の売り子!!僕が例えば嫌いなのが、デパートの紳士服売り場。スーツを見ていると、「何をお探しですか?」と声を掛けられた日には、「スーツをみているのに、何探しているのかワレ聞いてるのかぃー!!!」で、僕は嫌になります。気合がいるのは、(冷やかし効かないかも?)紀尾井町の「B」の宝飾店!!ドアボーイがドアを開けて、(足元見られない様)中に入ると、ショウケースはほとんど無く、(デパートと違う!!)お金無さそうだと、やはり、冷やかしだと思われるので、ここでは、いかに、地下金庫から、エレベーターを使って売り子さんを、その気にさせて、何段も重ねたパレットを持ってきてくれるかが、勝負なんです。商談は、個室になるのですが、ここの、店員がすばらしいと思うのは、お客様に対する、プレッシャーの掛け方が違いますね。ローマのお店も、基本的に当たり前ですが、そのへんは統一されてました!店員は、良いお店になればなるほど、聞き上手で、お客様のニーズをうまく引き出します。そうですね、僕はこう考えるのですが、本物を見ておく事、知る事は大事ですね!やはり、物の価値と云うのは、それなりの理由があります。音楽でも、絵でも、洋服でも、宝石や時計でも、手に入らないと云うところから出発するのではなく、もし、手に入れられたら、どうしたら手に入れられるのか?と考えれば、良い人生になるんじゃないかな!物には、魂があると考えます。安くて、相手の事を考えず値切る買い物よりも、欲しい物が、手に入れられる人生で尚且つ、お店の人からも尊敬される様なお客に僕はなろうと思う。街の粗末なお店でも、高級宝飾店でも、尊敬される、お客にね。最後まで、お付き合いありがとうございます。
2004.05.12
昨日は、ちょっとヘビーな内容だったので、今日はちょっと、力を抜きます(笑)実は、明日は会社で商品知識の試験があるので、手を抜かせてくださいね!!結構、パワー使いますね、小説は!!何か、こう世の中に自分の分身を生み出す様な感じです。話は、変わりますが、僕は結構小物が好きです。道具かなー?今日はメガネのお話をします。僕はメガネを掛ける様になったのは、社会人になってからです。車の運転をしている時に夕方標識が読めないので、その時目が悪い事を認識しました。しかし、当時丸井で、作ったのですが、メガネと言うのは、いい、イメージ無いし、思いしで、掛けたり掛けなかったりでした。 それから、数年たって、フリーランスの仕事をしている友人から、カムロメガネさんを紹介されました。始め、しぶしぶとメガネを見ていると、ここの社長が、君には、コレが似あうと、レンズの小さなメガネを持ってきて僕に勧めるのです。そして、こう言うのです。「ウメさん、洋服はいつも、変えるよね?」「ええ、!」「ベルトとか、靴の色とかも、合わせるよね?」「はい!合わせます。」「メガネも変えるべきだよ!!7本家で作って。」僕は、この人すごいポリシーだなぁ!と感動しました。商品も使い易く、メガネをしたまま寝てしまう事も?古館さんじゃないけれど、メガネは自分を演出する、小道具です。気がつけば、カムロで揃えたメガネも(サングラスも含め)7本以上になりました。商品には、(道具)そのお店のポリシーが宿りそれが、ブランドになるのですね!興味がある方は、に遊びに行ってみて下さい!お値段もお手ごろです。それでは、又明日!!
2004.05.11
僕の好きな小説ー「サヨナライツカ」-辻 仁成の中に間中沓子が主人公、の好青年、豊に送った詩の中で、人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと、愛したことを思い出すヒトとにわかれる 私はきっとあいした事を思い出すと、彼女は、結婚間際の豊の前から、姿を消し豊は、何も知らない婚約者の光子と結婚するが、豊の沓子への気持ちは変わらないまま、再会するんだけれど?僕もきっと、キムタクみたいにモテナイタイプなので、きっと、愛した事を思い出すと思う(ダサクテ良かった)片思いも立派な恋だと、僕は思います!人生の中には、決して忘れられない人と云うのは、必ず、一人や二人はいますよね!辛い恋もしているから、相手を思いやれると思うし、それが、愛なんじゃないかなぁー?(相手の気持ちを受け止めると云う行為は。)僕の小説では、順一は、ミワの気持ちを受け止めたけど、最初はきっと、順一が、ミワを好きだと云う気持ちは無かったけど後から逆転してしまったよね。結構ミワも順一の事を好きだった自分に酔っていて、思い通りになると、冷めていたりしてさ。いっぱい、恋愛しても、長い人生で、二人か三人じゃないかなー!!本当に好きな人と云うのは?好きだから、結ばれない恋もある。何も考えず、一途に一直線に突っ走る恋もある。恋愛にお手本は無いのだから!!こんな、話していたら、少し恋をしたくなってきた?僕はいつも、こんな事を考えています。もし、辛いことがあっても、平気です。君との楽しかった日々があるからね!もし、人生最後の時は奥さんや、子供よりも、君に逢いたいと思う。(爺さんになっても)サヨナライツカの様に、愛した事を思い出すタイプの人間だと、思う。きっと、恋愛の中で、強く生きる事を学ぶんだと思う。最後まで読んでくれて、感謝です。(ホームページの、ココをクリックすると、辻 仁成の本 の紹介が出てきます。楽天の本の評価もウメが書いていま すので、興味のある方はぜひ、どうぞ。)
2004.05.10
今日は、ウメが最近皆様から頂く声を元にタイトルのテーマについて、主人公の順一と供にお話しようと思います。順一:ウメさん、僕には、この二つの事について、よくわか らないんだけれど?ウメさんは大人だから、教えてく れない?ウメ:そうだねー、まず、恋から愛になる事はあるけれど、 愛から恋に変わる事ってまず、あまり聞かないね。順一:そうだよね、僕は貴子の一件で、男には、やはり、 弱いものを守る力は必要だなって思ったよ! 愛してるってこういう事をいうんだなーって、 同時にそう云う力が無いと云うは、とても辛くって 悲しいと感じました。ウメ:そうだね!今の僕はどっちかと云うと、恋していたい かな?愛してるなんて言葉はそう簡単に使えないな。 愛してるは、リスクも伴うしね!!責任と云うか、順一:ウメさん、やっぱり大人になると、ずるくなるのかな ?僕は、いつでも、いっしょにいたい恋しい人と、 いっしょに居たいから、それが、愛しているに発展す れば、幸せなのかな?と思うんだけれど?ウメ:僕もそう思って来たけれど、どうやら、本当に恋愛 とかって、自分に近い人と居ると楽じゃない? タイプってそう言う人があてはまるよね。順一:どちらかと云うとそうだよね!ウメ:だけど、恋愛してると、結構勘違いするんだよね! 同じ空気すって、同じ考え持っていて、君と僕は、 すべていっしょみたいなさ、順一:それって、大事じゃない?ウメ:順一にはわからないかもしれないけれど、磁石在るじ ゃない、あれといっしょで、S極とS極、N極とN極は、 くっつかないで反発しあうよね、愛する事においては S極とN極もしくはこれの反対じゃないと、うまくいか 無いと思うんだ!順一:難しいねー。ウメ:だって、似ている二人はチョットの事で、嫉妬するし 価値観が違っただけで、涼子と順一の様にケンカに なるよね!!だから、愛していると云う事は覚悟いる から、お互いタイプがまったく違うほうが、はじめか ら、お互いの違いを認めていれば、喧嘩にもならない じゃない?順一:面白いね、ウメさん!ナルホド!ウメ:だから、相手に対して、自分とどう関わって欲しいか 恋している時に見極めないとね!!順一:うーん、少しわかった!大変なんだね!うめ:順一わかった?又、順一遊びに来てね。順一;又ねー、ウメさん!!うめ:ちょっとは、答えになったかなぁ? 皆さんのご意見、ご感想をお待ちしております。
2004.05.09
順一は、人生について目標を立てていた。バンドマンには、甲子園がなかった。只、何者にも邪魔されない自由があった。18の終わりまでには、何らかの形を残したいと思っていた本気だった。日曜日には原宿ほこてんにギターを担ぎ、歌いに行った。ギターを抱えて歌っているのは、まだ、順一ぐらいが珍しく、メインは竹の子族と、ローラーだった。人込みの中、順一は歌った。英樹は僕にこういった。「順一さー、子供じゃ無いんだから、人生考えた方がいいよ音楽で飯食って行くなんて夢は、途方もないんだから、俺みたいに、堅実な人生設計した方が、いいよ!」そう言うと、英樹は、にやけた顔でタバコをもみ消した。順一は缶コーヒーを一口飲むと、「いいじゃん!別に、お前の人生といっしょじゃ無くても?俺、一度しかない人生後悔したく無いんだ!!」そして、路上に唾を吐いた!「俺、英樹の平凡ってわからなく無いよ。だけど、思うんだよねー。平凡て、一番難しいと思う訳よ!俺は有名になり金も稼いで、成功した暁には、キャデラック転がして、メルセデスに乗って、家はプール付で、ドンペリにいい女そんな、生活しながら、平凡に戻ろうぐらいで、平凡みたいな、人生じゃ無いと、幸せじゃ無いんじゃないの?」順一は野心に燃えていた。しあわせなんか、望まなきゃ何も手に入らない!!遠慮してどうする!「平凡こそ、非凡の極みである!」順一は自分に言い聞かせた。その年の春僕の音楽活動は、延長戦に入った。取り合えず、学生でいる事が、僕の目標だった。僕の第一希望はN大学芸術学部放送学科しか無かった。担任は5つ位受験しろと勧めるが、ここ以外僕には考えられなかった。最悪、音楽で食べて行けなくても、音楽に携わりたいと思ったからだ!中途ハンパは嫌だった!ウォークマンに入っている曲はMONEY!!繰り返し、僕は聴いていた。僕はこの不自由な街から、抜け出したかった。金で揉めてる両親!!僕の目の前から消えていった貴子、自分の事しか考えていない教師や事件依以来何も語らなくなった、生徒達!!何が正しくて何が正しくないのかなんて、どうでもいいことだった。ロックンロールは走り続ける事!!僕の青写真は延長戦に突入、思うように結果が出ないが、まだ、諦めたく無い、青春のタイムリミットが刻々と時を刻むのだった。 つづく。
2004.05.08
昨日の日記はなかなか好評?につき、ちょっと、小説は、お休みです。僕の仕事は、営業なんです!毎月毎月、ノルマありの売り上げで管理されています。痺れますね、だって、小学生でも、わかる世界ですから。水商売に近いですね!売って何ぼ!ですから。会社も、オーナーが変わったりしますので、役に立たない営業は、さよならでもあり、食べていけません。そんな世界に16年もいるのだから、アクも強くなりますねオーナーが変わると、当然管理職も変わります。僕の上司(チビ谷)と呼びますが、彼もまあ、某有名企業で、定年まで勤め上げ、経験能力アリでやってきたのですが前に居たこの会社と云うのが、まあ、ノルマがキツク、高卒しか、やって来ない会社だった為、私の会社は、ちょっと、高級商材の為、ほとんど新卒は取らないため、チビ谷君、管理職と云うことで、威張ったのですが、通用しませんでした。後輩が、身長190センチあるのですが、僕らは上司の事(140センチ)チビだとは、別に思っていなかったのですが、本人コンプレックスがあるらしく、後輩に、「お前は、俺を見下しているのかぁー!!」「俺の事、チビだと馬鹿にしているんだろー!」後輩はキョトンとしてしまいました。私は可笑しくて、周りはシーンとしていましたが、吹き出してしまいました。「ウメ!!お前俺を馬鹿にしているのか!!」「ええ、仕方無いと思いますよ!!彼は身長ありますから。生意気なんですねー、私は!!「いいか、ウメお前はずーとバブルの頃にいい思いしてきたんだろうが、これからはそうは行かないぞ、!!」「俺には人事権があるんだからなー、お前なんか首なんだ」「そうですかぁー!!じゃあ、会社辞めます。」「お前何で、そんな大事な事、簡単に言うんだぁー!」ウメ:「えー、だって、部長が首だっておっしゃるから、そうしようと!!」「何か?マズイですかねー?」ほとんど、ちび谷君に取ってウメは理解不能らしいです。以前、「お前は出世したく無いのか!!俺が認めないから、お前は出世出来ないぞ!!」とかわいく無い事を言うので、「ちび谷部長!おいら、生涯平社員でいいですよ。その代り、給料上げてくださいよ!!僕の評価はお客様がしてくれますから、会社の評価は結構ですから(笑)」「売り上げ、上がってますよねー?何か問題ありますか?」チビ谷はキーって顔をして、薄い頭の頭皮まで真っ赤でした「俺に、口論で勝てると思っているのか!!ウメ!!」「ええ、僕はこれで飯食ってますから、部長に負けないと思いますよ!」「ただ、お客様には、理論で勝っても商品勝ってもらえなくなるので、しませんが、部長はお客様じゃないので、いいですよね?僕勝っちゃって!!」私も、いろんな上司いましたけれど、切れる上司じゃなくて良かったですぅー。馬鹿とチビ谷使い様で、適度に可愛がってあげてます。ウメのことは、憎くて仕方ないんだぁー!と零しているらしいですぅー。明日もチビ谷苛めですぅー!!馬鹿な営業マンは、彼の言いなりで、苦しんでます。会社なんて、そんなところですぅー!! つづく。
2004.05.07
今日はちょっと、小説はお休みです。僕の会社は、終わってる上司がいて、関わり合いたく無いので、(私も子供じゃ無いので、たまに、いじってあげる)なるべく、視野に入れない様にしているのですが、60過ぎで、前の会社を定年で、僕の会社に来たのですが、これが又、終ってます。何が終っているかと云うと、何が仕事として最善でであるか、わかりません。気にする事は体裁とか、組織とかすぐ口に出すくせに、何一つ、自分で判断を下すと云う事が出来ず、仲良しクラブで、自分と違う考え方を持った人間を受け入れる事が出来ず且つ、揚げ足を取り、俺様の方が偉いんだぁー!!で、男のクセに、意地が悪いです!!「ウメー、今月は成績良かったから、会社で食事会をする」で、光栄にも、トップの成績で、食事会で、中華をご馳走になりました。中華の回るテーブルに座り、好きなの頼めで、私は気を使って、(何人かいっしょ)だったので、当然、取り分けられるように、中皿、を頼もうとしたら、彼は一品物の、定食、ランチメニューをおもむろに、見ると、店員を呼びランチメニューを頼みました。まさか、部下の僕らが中皿や、大皿、頼めません!!仕方無く回るテーブルの上は、定食になりました。悪いけど、億単位の売り上げ上げて、そりゃ無いんじゃないの!!彼の人生には、人に施すと云う事が無いのです。サラリーマン人生40年以上やって来て、これじゃ、誰も、ついて来ないでしょう!!僕は60面下げて、彼の様な人生はごめんです。明日から、又戦いです!!こいつの方が早く死ぬでしょうが、早く、会社辞めて欲しいです。明日から、苛めてやるぅー!会社にとって、100害あって、1利無い上司なんだぁー!たまりません!!
2004.05.06
早いものだね。君と出会ったのは、丁度今頃の季節だったね歌舞伎町の場末たスナックで仲間と飲んだよな!君は埼玉から出て来たばかりで、僕より一つ年下で、女の話や、音楽の話で盛り上がったけど、学校辞めて本格的に音楽やって、お前はあっと云う間にスターになった。あの頃メチャクチャで、朝起きると、路上のゴミ置き場で目覚めた事もあったっけ!君とは、妙に馬も合ったけれど、僕は君に嫉妬してたし、君の葬式には行かなかったよ!だって、僕は君のファンじゃ無いしね!僕がファンだったら、笑えるだろう?そう、僕らは何回か、スタジオに入った後飲んだ飲み仲間なだけなんだから!クスリに手を出した君はメチャクチャだったよね!ライブじゃ、床に寝転がり、ファンはパフォーマンスだと思っていたみたいだけれど、僕には、わかっていたよ。最後は、親に売られたよね!仕方無い事だけれど、誰にも、君を止められなかったもの!あの後、一度だけ偶然逢ったよね。偶然さ、音楽も出来ないし、曲も書けないって、言っていたね。「ウメ、俺達大人になったのかな?」って、そりゃ、お前には、彼女と子供いたし、女優の彼女の事も悩んでいたっけ?でもさー、俺から、言わせればお前はズルイ。死んでしまえば、死人にくちなし!お前は伝説らしい!お前の企み通りさ。売れないで、生き恥さらすよりは、いいかもね!でも、俺は、生き恥さらしても、生きているよお前は、俺の歌歌うな!!でいつも、怒っていたよな。お前の姿は一人歩きしていたもの。お前がいなくなってから、あの店も歌舞伎町には無いよ。お前の息子もデビューするらしいよ。お互い、オヤジだな。お前が生きていたら何て言うんだろぅ今年は、お前の歌で街は溢れているよ。誰が徳をするのかね?まあ、お前が生きていたら、いいオヤジで、丸くなっていたかもな!みんな、好きにやってくれ!でさぁー、まあ、俺には才能無かったけれど、楽しくやってるよ!あの頃が妙に懐かしいけど。世間はお前の事青春の代弁者だとか言っているけど、俺には、そうは、思えないよ。俺は君のファンじゃ無い。君の知り合いのウメだから。「ウメー、お疲れ又なー。」お前は、俺の、チョットした、有名人の知り合いだから。(今日はウメの日記でした。)
2004.05.05
恋する二人には、距離感が存在する。近くて、いつも側にいて、同じ感性を求めるカップルもいれば、週末だけ逢えれば満足のカップルもいる。恋は盲目で、この距離感を見誤ると、たちまち愛は憎しみに変わる事もある。つまり、この距離感は千さ万別である。順一は、この事を涼子との付き合いで思い知らされる事になる。彼女に花束を。花を嫌いな女性はいない!これは、男性の自己満足である。時と場合である。順一は内心、涼子が他の男と(元彼)といつも比べているのを、双子の妹に聞いていたので、知っていた。順一は取り合えず、僕は涼子と友好的になりたいと思い、電話や、手紙で思いを伝えようとするが、なかなか伝わらない。映画に誘ってみたり、コンサートに誘っては見る物の、いつも、ぎりぎりまで、ダダをこねられる。「涼子は、俺と付き合いたく無いわけ?」飽きれて言うと「別に、気分が乗らないから。」じゃ、行くの辞める?「別に行かないとは、言って無いよ!」じゃあ、行こう!「別にー!!」こんな、意味不明な会話が続くのだった。順一は悩んだ。涼子の事は好きだが、もっとクールに考えてみようか?こんな事を繰り返しているうちに、順一の気持ちは冷めて行った。二人で行った清里では、駅のホームで喧嘩して、頬を平手打ちしてしまった。どうやら、涼子は妹といる時に、豹変する、性格みたいだった。何故か比べられると云う防衛本能が働くらしい。僕は、取り合えず涼子との付き合いは疲れていた。暫く、彼女とは、付き合いを辞めるつもりだった。順一も一度冷めると、元へは、戻れないタイプだった。電話もしないし、涼子の事これで、終わりにするつもりだった。「順一、最近冷たいのね!彼女でも出来た?」「別に、涼子には関係ないだろう?」「私が悪かったから、許してよ!」涼子言った。順一は可笑しかった。立場が逆転していた。最後には、妹まで出てきて、「順一さん、涼子の事許してやって」と言われたが、ムリだった。順一は思った。散々、人の心踏みにじっておいて、絶対、許さないと。「俺、彼女出来たから、さよならするよ。」出任せを言うと、涼子は、半狂乱になり、叫んだ!「嘘よ!!絶対嘘。じゃあ、明日その人ここに連れて来てよ。」仕方無いので、順一は幼馴染の雅代に訳を話して、取り合えず、彼女と云うことで、ついて来てもらった。涼子は次の日、半狂乱で死んでやるを順一の前で連呼していた。順一は、至って笑えるぐらい冷静だった。「死んじゃえば!」 愛はすでに使い切っていた。恋愛に距離感は、大切である。順一は又一つ逞しくなるのだった。 つづく。
2004.05.04
負けた負けた、初めて自分の中のプライドがポッキリ、音を立てて折れ曲がった。どうしようも無い痛みや苦しさにのたうち回った。自分の蒔いた種に自分の足をすくわれ、身動き取れなかった純情って奴は、始末に終えない。貴子との一件は、思い出すだけで、頭から、火を噴く程、情けなかった。毎日、僕はママパパに行き、バーボンを煽った。「好青年!そんな事で悩んでいたらどうする。!」ママパパのマスター矢部さんは、僕にそう言うと、スローなジャズをお店に流してくれた。「順一!!失恋のキズは愛で治さなきゃ治らないよ!」矢部さんは又、意味不明な言葉を僕に投げかけた。店もラストになると、いつも、矢部さんの好きな、バーバラリーの曲を流した。50年代の白人のジャズシンガーの曲だった。その曲がかかる頃には、僕と、涼子と云うどう見ても、僕と歳の変わらない彼女が最後に残った。どんな、話から、涼子と仲良くなったのか?あまり、僕は覚えていない。ただ、僕が覚えているのは、彼女が双子の姉であった事。そして、音楽が好きな事、そして、子猫の様に気まぐれで、つかみどころの無い子だったと云う事だ。僕は、毎日前向きに生きていける精神力を失っていた。貴子の亡霊に纏わりつかれたまんまだった。酔ったままで、気がつけば涼子にキスしていた。涼子は拒む事無く僕の首に手を回しキスをした。頭の中では、懐かしい貴子の顔が、目を瞑ると蘇ってきた。僕は思った。「涼子は僕の心を埋めてくれるのかな?」「愛は使い果たしたけれど、どうなるのかな?」涼子は何も言わなかった。涼子は気まぐれだった。僕は本当に涼子の事が好きなのだろうか?いいや、好きになろうとするだけで、自分が救われる気がしていた。その後、涼子には翻弄されながら、付き合うのだった、もちろん、涼子には、好きな男がいたのが、わかるのは、一年ぐらい後になってから、なのだが、順一は、何とか生きて行くのだった。 つづく。
2004.05.03
順一は、とても幸せだった。貴子の事を思うと、少しの時間でも、貴子といっしょにいたかった。永遠に、永遠に、二人の愛は続くと信じていた。しかし、神様は僕らの愛の行方を知っていらっしゃった様だ。或る日の朝、二人はいつもの駅で待ち合わせをした。「おはよう!貴子、」貴子はあまり元気が無かった。貴子は俯いたまま、僕の鞄の取ってに小さな手を回すと、ボロポロと涙を流した。「どうしたの?」僕はただ、切なくなった。「順一、今日は学校に行きたく無いの?」「何で?何があったの?」「何にも無いよ!ただ、順一といっしょにいたいの!」「僕も、貴子といたいよ!」「二人で、鎌倉に海を観に行かない?」「学校サボっちゃおうか!貴子は大丈夫?」「順一といっしょなら、怖い物無いよ!!」僕らは、いつものホームとは、反対側に人目を避け電車に飛び乗った。品川から、横須賀線に乗り貴子は僕の横の窓際に座ると、窓の外を眺めていた。大船の観音様が見えると、北鎌倉で少し長めに電車が停まると、次は鎌倉だった。乗り継ぎで鎌倉から、僕らは藤沢行きの江ノ電に乗った。そして、七里ヶ浜で、電車を降り、二人で稲村ガ崎の前にある、喫茶店に入り暫く二人は、木の葉の様に波の間に漂うサーファーを見つめていた。「順一、大事な話があるの。」貴子はテーブルを見つめた。「何だよ!改まって?」暫く間が空いた。「あれが、無いの、あれから。」「あれって?」僕は始めピンとこなかった。「生理が一ヶ月無いの!」「遅れているんじゃ無いのか?ほら、たまにあるんだろ?」「違うと思うよ!私、怖いよ。」「じゃあ、降ろすしか、無いよ。俺達学生だしさ!」「でも、私怖いよ!こんな事になるんだったら、あなたと付き合わなければ良かった!あなたは、男だからいいけどやっぱり、こういうのって、女が不利なんだわ!!。」「そんな事言ったってしょうがないじゃん!」僕は次の瞬間恐怖に震えた。学校に知れたらどうしよう!親に知られない様にするには、どうしようか。もし、知られたら、僕はどうなるんだろうか!きっと、怒られる。僕は想像すれば想像するほど、怖くなり目の前が真っ暗になった。貴子と、どうやって鎌倉から帰って来たのか、覚えていないそれからの僕は、死刑執行を言い渡された死刑囚の様に、食事も喉を通らず、それでも何とかバイトは続けた。お金が必要だった。貯金の無い僕は必死に働いた。学校を休みバイトのシフトも増やしたが、お金が足りず、初めて質屋で、ギターやら、お金になりそうな物をお金に変えた。世間は、厳しかった。暫くして、貴子から電話があった。「順一ごめんね、今日、生理が来た。」貴子は電話の向こうで泣いていた。僕は、「良かったね。」と答えると、この世にやっと魂が僕の体に戻ってきた様な安堵感を覚えた。この事件の後、僕らは他人に戻った。僕は彼女を愛していたし、彼女も僕を愛してくれた。でも、現実は、僕らは若すぎた。僕は大きな過ちを犯した。何一つ、彼女を守る事が出来なかった。好きと愛してるの違いは、彼女のすべてを守れる事が愛していると云う事じゃ無いのだろうか?つまり、彼女の人生、そして彼女のすべての者を守れる強さが無ければ、愛は守れない。僕は貴子とサヨナラしたけど、もし僕らに子供がいたら、どうなっていただろうと思う時がある。もし、彼女が僕の子供を生んでいたら?僕が生んでくれと頼んでいたら?僕らは幸せに暮らしているのだろうか?順一は、悔しかった。愛があれば暮らして行ける何て、嘘だと思った。情けない自分に嫌気がさした。死にたいと思った。悲しくて、悔しくて、天井が回るほど酒を飲み、最終電車が終わっても駅のベンチで寝ていたそして、タバコも覚えた、僕は自分の情けなさに泣いていたもう、あんなに人を愛せないかもしれない。 つづく。
2004.05.02
8時15分の駅のホームで、待ち合わせをした。貴子は身長の小柄な、一つ年下の後輩だった。「順一先輩は好きな人いるんですか?」「今はいないけど、」「私とお付き合いしてくれませんか?前から、順一先輩好きだったんです。」貴子は小さな声でそう言うと、ちっちゃな顔を赤くして、下を向いた。それからの僕達は、毎朝同じ電車で、同級生に見つからない様に少し早い電車で駅のホームで待ち合わせをした。彼女は僕よりも、2つ前の駅で人込みに紛れて、電車を降りた。彼女の友達も電車を降りるため、彼女は電車を降りると、もう僕の方には振り返らず駅の階段へと向かった切なかった。世界中で彼女の存在こそが、すべてだった。僕らは切なくて、キスをした。街の工業団地の中にある、公園で、「順一先輩!キスの味って、本当に檸檬の味がするのかなぁ?」下を向く貴子に順一はキスをした。貴子が震えているのがわかった。二人初めてのキスに前歯が震えてカチカチと当たった。僕はとても、貴子の事を大切に思った。2月の貴子の誕生日に僕は貴子の誕生石のアメジストの指輪を贈った。時給の安いセブンイレブンのバイトで、3ヶ月かかってやっとの思いで彼女にプレゼントした。「順一、どうもありがとう!一生大事にするね!」細いリングで小さなアメジストのリングは貴子の指で輝いていた。その日、僕らは結ばれた。とても幸せでこの幸せが一生続くと思っていたし、僕は一生彼女を大切にしたいと思った貴子のキスは優しかった。暖かな舌の感触は僕を酔わせてくれたし、彼女の声は、カナリアみたいに僕の耳元で、囁いてくれた。「愛してる!」僕は貴子に始めてこの言葉を使った。「私も順一の事、愛している。」貴子は答えた。本当に愛の意味もわからなかったけれど、貴子の小さな手も、丸いちっちゃな肩も僕だけの物だった。小さな幸せ、それだけがすべてで、世界はキラキラと輝いていた。 つづく。
2004.05.01
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