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3月17日に環境省が公表した「第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)」の解説版である第5次レッドデータブックにケリは情報不足と区分され掲載されています。情報不足との区分となった理由について「生息状況をはじめとしてカテゴリーを判定するに足る情報が得られていない」と記されています。また、概要で「繁殖地として農耕地をよく利用するため、耕作方法や耕作時期の変化などが、繁殖成績に影響を与えている可能性がある」と報告しています。前記の「生息状況をはじめとしてカテゴリーを判定するに足る情報」について、鳥友とやりとりをしていたところ、採食行動やどのような環境を選択しているか掘り下げてみようと文献などの知見を復習してみました。(視覚に頼った採食と休耕田の存在)兼島ほか(2012)は、岐阜県岐阜市の水田地帯において採食行動や環境選択に関して調査を実施し、採食行動や捕食物について報告しています。(1)採食行動について獲物を見つけて立ち止まり、走り出して、嘴を突き出してくわえ採る、つつき採食を基本としていたと述べています。周囲をよく見て獲物に狙いを定めて捕獲することから視覚に依存した捕食である点が特徴と記しています。さらに、72%の確率で停止したあと4歩進んで捕食行為を行うことが判明したと述べています。歩行前から捕食地点までの距離、4歩あまり前方までの視界が開けていることが採食環境のひとつとして考えられると報告しています。(2)捕食物にについて調査ではカエル6回、ミミズ39回、カタツムリ11回、水124回、不明644回との結果だったと記していますが水については同時にプランクトンや小型の水生昆虫を捕食している可能性を上げてます。また、水田のステージ別にみると、田植え前はミミズやカタツムリ類、田植え後期から中干前には前者にくわえてカエル類を捕食、中干期には小さな餌生物、収穫期にはミミズ類、カタツムリ類などを捕食していたと述べています。なお、草丈が40cmをこえて採食が困難となる中干期以降で休耕田に分布が移動していたと記しています。(帰還性の強さ)私共が2009年秋に千葉県流山市に広がる水田地帯でケリ11羽の姿をみつけて以来、2026年2月までの17年にわたりほぼ同じエリアでその姿を見かけています。しかし、物流団地の建設が進行中で隣接する水田地帯も売却され、次から次に造成がされているため、越冬地が風前の灯です。ケリは帰還性が強いのかもしれないと思い、文献で同様のことが記されていないかを調べてみました。すると毎年定期的に同じ営巣場所に帰還すると記載されている文献を見つけました。新保ほか(1999)は、1998年に野田市今上でケリが繁殖した件を報告しています。2009年秋から2026年2月の間の冬期に観察しているケリは、前記繁殖地から2km程度の距離しかなく、ほぼ同一エリアとみて差し支えないと思われます。繁殖期、冬期ともに生息していることになります。一体に広がる水田地帯であることがその生息を支えているとも考えられます。このほか、次の文献が同じ営巣場所で営巣、帰還性の強さにふれていました。脇阪ほか(2018)は、京都府京都府の巨椋池干拓地でケリに関して寿命と繁殖能力の調査を行った結果を報告しいます。報告の中に「毎年定期的に同じ営巣場所で営巣する帰還性の強い個体がいる 一方で、必ずしも営巣場所に毎年戻らずに、空白年を経て帰還する個体も存在した」「早成性のヒナは親鳥から給餌を受けずに自ら採餌する 。そのため ヒナが成長に必要な餌量を確保するには、同一田面に留まるよりも隣接田面へ移動する方が有利なのかもしれない」と報告しています。河地(2018)は、栃木県北東部で行ったケリの調査結果を報告しています。報告では「ケリは、年を隔てても同じ営巣場所を利用し続ける帰還性の強い鳥であることが確認された。しかも、雌よりも雄にその傾向が強く見られた。同じ営巣場所を継続して利用した年数は,雌が平均2.4年に対して、雄は平均6.1年で有意差が認められた」と報告しています。(ケリの生息を可能にする環境)環境省(2026)の冒頭に「各地域で積極的な生息・生育地の保全活動等が展開され、対象種の保全が進むことが期待されます」と記されています。前進させていくためには、レッドデータブックが種の基礎的情報を提供する役割を果たすことが重要と考えています。(引用)新保國弘・柳沢朝江・片山真智子・北城道夫・柄澤保彦・桑原和之.1999.千葉県におけるケリの繁殖記録.Strix.第17巻.p93-99.日本野鳥の会.兼島香織・千家正照・伊藤健吾・大西健夫・平松 研.2012.水田地帯におけるケリの採食行動と採食環境の選択.農業農村工学会論文集.no279.pp81-88脇坂英弥・脇坂啓子・中川宗孝.2018.巨椋池干拓地におけるカラーリングをつけたケリの観察.pp1河地辰彦.2018.ケリ Vanellus cinereus のつがい関係の継続年数および離婚再婚の例.鳥類標識誌.第30巻.p71–79.環境省(編).2026.第5次レッドデータブック:絶滅のおそれのある日本の野生生物 鳥類.環境省.東京.911pp.(写真)1枚目:2019年11月17日、2枚目:2020年11月7日、3枚目:2021年12月16日、4枚目:2021年11月10日いずれも流山市(いずれの撮影地も物流団地造成工事中で立ち入りができないところがほとんど)
2026.09.07
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鳥友から干潟のシギ・チドリは満潮の時はどうしているかと質問をもらいました。文献に報告されている内容を紹介します。(1)水底に餌がある時間帯はどうしているか守屋(2023)は、「シギ・チドリはどうしているかというと、消化のために羽を休め、羽繕いをしたり、眠ったり、無駄なエネルギーを使わないようにジッとしたり(loaf)と休息する時間をとっています。この休息時間のために滞在する場所も実は重要です」と述べています。さらに、「利用されているのは、潮間帯上部の干潟から浜へ上がる移行帯部分、後背地にある塩性や淡水の湿地、マングローブの枝や根、岩礁などの自然のねぐらのほか、養殖池、水田やハス田などの耕作地、杭、海苔ヒビ、堤防などの港湾施設、塩田(国内にはほぼありません)、下水処理池などの人工的な場所もねぐらとして利用されます」と報告しています。千葉県船橋市潮見町のふなばし海浜公園先の三番瀬ではどうしているかを見てみると、満潮時には東突堤(ひがしとってい、緯度35.6、経度139.9)の堤防で休むシギ・チドリを多く見かけます。アップした写真は、東突堤と隣接する干潟の区画を仕切るパイプと網が設置されているエリアで観察・撮影したものです。(2)休息場の再生守屋(2023)は、福岡県博多湾東部の名島海岸、多々良川河口で2007年に休息場の再生が実現した事例を紹介しています。多々良川河口は、鳥類が満潮時に休息できる河川周辺の農地や荒れ地が人間により開発され住宅、倉庫、商業施設などに変化しました。状況を憂慮した住民が行政に働きかけを行い、川底に杭を打ち込み板や短管を横に渡した止まり木状のものを設置しました。設置後直ぐに利用したクロツラヘラサギを始め、シギ・チドリ類、カモメ類、ウ類、サギ類と言った多くの水鳥に利用されたと記されています。また、名島海岸では親水空間の造成と養浜が行われ餌場と休息場を再生しました。休息場は、海岸から少し離れた場所に、事業で使う石材を高さ2.4m、幅4.4mの島状に積み上げてのものと記されています。満潮時のねぐらとして利用され、渡り期や越冬期のハマシギなど利用され、複数種のシギ・チドリが利用していると報告されています。あわせて、習志野市谷津干潟での盛土の造成を紹介しています。2019年度に国指定谷津鳥獣保護区保全事業推進事業で浚渫土壌の活用の一環として盛土が造成されました。殻や土砂泥を盛土しましたが、土砂は流れて貝殻が主に基質として残り、通称「貝殻島」(約 10m×10m)と呼ばれています。満潮時に利用される場所が少なかったため、満 潮時の休息場所としてシギ・チドリ類に利用されてお り、定着の効果があるとのことです。また、越冬時のハ マシギ、渡り期のキアシシギ、チュウシャクシギは夜間のねぐらとしても利用しているとのこと。(引用)服部 卓朗.2023.博多湾東部におけるシギ・チドリ類の休息場再生.バードリサーチ水鳥通信.2023年9月号.p6-7.守屋 年史.2023.谷津干潟の盛土の利用.バードリサーチ水鳥通信.2023年9月号.p7.(写真)1枚目:ミヤコドリ(セグロカモメ、カワウ)2022年3月3日、2枚目:ダイゼン2021年8月6日、3枚目:オオソリハシシギ(ウミネコ、コアジサシ)2021年8月6日、4枚目:トウネン2023年9月13日、5枚目:ミユビシギ(コアジサシ)2021年8月6日、6枚目:ミユビシギ(ダイゼン)2023年9月13日、7枚目:ハマシギ(ダイゼン)2022年3月4日、8枚目:ソリハシシギ2023年9月13日、9枚目:オニアジサシ2020年1月13日、10枚目:コアジサシ2019年8月12日いずれも三番瀬(注意)立ち入り禁止エリアへの立ち入りと火器使用は厳禁です。
2026.09.06
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手賀沼の三大源泉地で現在も現存するこんぶくろ池は、台地の上に地下水がしみ出すタイプの湧水です。カワセミが餌の魚を捕食する大切なスポットです。ところが、今年に入りつい最近まで渇水状態が続いていました。今日、様子を見に出かけたところ、池に久しぶりに水が入っている状態でした。ツィーと鳴き声がしたと思ったらカワセミが登場し、複数回池にダイビングして魚を捕獲。幼鳥などの姿はなかったので、成鳥の捕食場所と思われますがうれしい復活です。(柏の葉公園内の野鳥情報)こんぶくろ池に立ち寄る前に柏の葉公園内を探索しました。秋は、カッコウ科ツツドリ、ヒタキ科エゾビタキ、キビタキが立ち寄る姿を目撃しますが、まだ姿は発見できす、次回のお楽しみとなりました。カルガモ、アオサギがボート池の縁に姿があったのにくわえてオオタカが広場上空に登場したのみでした。(商業施設前の池のヒドリガモ、バン幼鳥、成鳥の様子)越夏したヒドリガモ、頭部と脇に赤さがあり、三列風切に橙褐色の斑がないのですが、前回訪ねた3日では白い雨覆を確認できないままでした。今日、ようやく白い雨覆を確認することができ、ようやくエクリプス(雄)と同定できました。池で誕生したバンの幼鳥、独力で水面を移動し活発に採餌をしています。満腹になると、頑丈な脚と足指でえいと踏ん張って葦の茎をたどって葦原で休むのも一人前となってきました。バンには足に水かきがないので泳ぎは苦手で、尾羽を上げて頭を前後に振り前のめりで水面を泳ぎます。ところが込み入った葦の中をすすむのは得意です。スリムな体型が素早い動きを支えています。(キャンパス駅東口の調整池の近況)7月半ばに草刈りが行われましたが、再び草が繁茂していること、先月の豪雨の影響で水位が高く、水鳥の観察が困難な状況が続いています。鳥との出会いは、再び、草刈りが行われてからとなります。(参考)我孫子市.鳥の博物館企画展ガイド 第66回企画展 鳥の骨展-空飛ぶ鳥の骨組み.pp64.(写真)2026年9月5日撮影
2026.09.05
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昨日、柏の葉キャンパス駅近郊の調整池で越夏しているヒドリガモが藻に覆われている水中から嘴をびしゃびしゃとさせて微小生物を漉し取って食べている光景を目撃しました。鳥友からカモは嘴の縁にギザギザの構造になっていると聞いたことがあり、板歯(ばんし)と呼ばれているはずだが、哺乳類と同じ歯なのかと質問をもらいました。(水面採餌のカモの口器)松原(1996)が「水中の微小生物を漉し取って食べるという採餌様式を持つ生物は、それに適した形態の口器を発達させている」と報告しています。後述するハシビロガモについて「ほかのカモ類と比較して最大で先端が裾広がりになっている」と報告しています。(歯の字が入っているが歯ではない)広くカモに見られる嘴の板歯は、人間の爪と同様のタンパク質が変化したもので、食物を漉し取って水だけを外に排出しています。獣医師の鳥友によると、哺乳類の歯は、象牙質を主体として表面の歯冠部はエナメル質、歯根部はセメント質で覆われ、象牙質の内部には歯髄を入れる歯髄腔を持っているものです。(板歯が見えるカモ、なかなか見えないカモ)板歯が観察しやすいカモは、ハシビロガモです。平たくて幅広の嘴を横方向から見ていると、白いギザギザの板歯を見ることができます。これは、松原(1996)が報告しているハシビロガモの嘴の形状によるものではないかと思われます。同じ水面採餌型のカモであるヨシガモ、ヒドリガモ、コガモは同じ構造の口器を持っていますが、なかなか見る機会がありません。水面で餌を漉し取っていたら、今後も注目したいと思います。写真1枚目、2枚目のハシビロガモでは板歯がわかりますが、写真3枚目のハシビロガモは漉し取った水草が見えていますが板歯を見られず、写真4枚目のヨシガモ、6枚目のコガモも板歯は見られずでした。昨日、観察した写真5枚目、6枚目のヒドリガモは、漉し取った水草と思われるものは目に入りましたが板歯は確認できずでした。(ハシビロガモの水面での回転)ハシビロガモが群れで水面をぐるぐると回転している姿を見かけます。集団で回転することで渦を発生させ沈んでいる餌、水面の餌を集めて効率よく板歯で漉し取っています。(引用)松原健司.1996.ハシビロガモの嘴の形態と生息地選択性および食性との関係.我孫子市鳥の博物館調査研究報告.第5巻.p1-83.(写真)1枚目:ハシビロガモ、2025年1月1日柏市内、2枚目:ハシビロガモ、2019年12月28日成田市、3枚目:ハシビロガモ、2026年2月26日印西市、4枚目:ヨシガモ、2025年10月30日印旛沼、5枚目、6枚目:ヒドリガモ、2026年9月3日柏市、7枚目:コガモ、2020年1月1日印旛沼で撮影
2026.09.04
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昼過ぎから雨が降り出すとの予報でしたので遠出は避けて越夏したヒドリガモと今年誕生したバン家族の様子を見に柏の葉キャンパス駅近郊を探索しました。(ヒドリガモは雄エクリプス、それとも雌)頭部と脇に赤さがあり、三列風切に橙褐色の斑がないので雄エクリプスと考えています。ところが白い雨覆は今日になってもまだ確認できずです。その確認ができてはじめてエクリプスと同定できます。識別、なかなか奥の深いものです。(カルガモは成鳥か幼羽か)商業施設前にある調整池の小島周辺で見かけるカルガモ、脇と肩羽の淡色の羽縁は羽先で途切れていない点と三列風切に淡褐色の斑が見られないので成鳥とみてよいと思っています。(バン)今朝も複数のバンの姿を商業施設前の池で見かけました。成鳥2羽、額板と嘴が赤くほぼ成鳥と同じですが、脇の白斑が未完全に個体が1羽、遠目に見ると別種かと思うような個体ですが、嘴基部あたりに赤みがあり、その他が褐色で脇にベージュ色の斑のようなものが出ている若鳥(未成鳥)2羽の姿を見つけました。(そのほか)・商業施設前の池のふちでは餌探しをしていたアオサギ、ハクセキレイの姿を観察。・16号線をはさんで反対側にある調整池の縁の電柱に止まって、オオルリ似の鳴き声を披露していたイソヒヨドリは、雨覆先端が白色だったので雌幼羽または第一回冬羽と思われました。(写真)2026年9月3日撮影
2026.09.03
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ウミネコといえば、沿岸部や漁港に生息し、海面や地上で採食するというイメージがあります。これまでは、富田(2009)が述べているように「雑食性。海面採食によってイカナゴやカタクチイワシなどの小型魚、イカ類、オキアミなどの甲殻類、魚卵、陸上では投棄された魚、水産加工品、ゴミ、水田や河川では水生昆虫も採食する。さらに、人がばらまくパンや菓子類なども食べる」と理解していました。水谷ほか(2021)は、2018年5月から6月にかけて青森県蕪島で繁殖するウミネコにGPS 内蔵のビデオロガーを装着し、昆虫捕食の記録した結果を報告しています。撮影記録では、河口域を含む海洋上で捕食の成功および捕食の可能性があった場面が撮影されており、62回でそのうち捕食の成功と断定できた場面が25回記録できたこと、市街地や水田の上空でも捕食成功(海上での捕食の成功と同様に嘴に咥えられたことを確認できた行動)が 8回および捕食の可能性があった行動が17 回記録されたと述べています。また、捕食していた一部の昆虫類を同定したところ、ハチ目等を積極的に捕食していたと判明したと記しています。さらに、水谷ほか(2021)が「海上飛翔中に昆虫捕食が多数行われていたことから、時期によっては昆虫類も補助的な栄養源として機能している可能性がある」と指摘している点は、新たな知見です。なお、蕪島で繁殖するウミネコに関しては、従来の研究報告では、ゲンゴロウ科の幼虫やミズアブ科の幼虫などが雛へ給餌されたという記録や水田や河川などで水生昆虫を捕食したという件が報告されていますが、昆虫捕食が行われた回数や場所の記載および昆虫類の特定などを行い昆虫捕食について考察している点と時期により補助的な栄養源である可能性があると指摘しているのは画期的と思います。(引用)富田直樹.2009.ウミネコ Bird Research News Vol.6 No.7.p4-5.水谷友一・鈴木宏和・前川卓也・Joseph Korpela・宮竹貴久・越山洋三・依田 憲.2021.海上飛翔中のウミネコによる昆虫捕食とその同定.日本鳥学会誌.第70巻.第1号.p53-60.(写真)1枚目:2026年8月26日三番瀬、2枚目:2017年8月6日三番瀬で撮影
2026.09.02
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昨日、稲敷市浮島でシギ・チドリとの出会いを楽しみました。鳥友からウズラシギ成鳥と幼鳥との識別について質問をもらいました。(1)成鳥の胸から腹の密度と胸から脇のV字斑写真1枚目から3枚目が昨日観察したウズラシギ夏羽で、頭部と上面の赤茶色が淡く胸や脇にかけてV字型の斑がありました。春先の夏羽では頭部と上面の赤茶の色が強いのとは違っています。また、昨日観察していて発見したのが上尾筒にもV字斑があることです。(写真3枚目)なお、8月に見かける夏羽で羽縁が擦り切れ黒ずんて見える個体と遭遇することがあります。(2)幼羽写真4枚目から6枚目が幼鳥です。眉斑がはっきりとしており、胸は橙色味をおび、胸と腹の境界はぼやけています。胸や脇にはV字斑はありません。(近似種のアメリカウズラシギでは喉から胸まで密に縦斑があり、腹以下は斑はなく境界線ははっきりしています。なお、眉斑はウズラシギのような白さはありません)浮島では、幼鳥の姿は8月下旬から11月の間に姿を見かけます。(ウズラシギの越冬地と繁殖地)吉井(1988)が「繁殖地はシベリア北東部で局地的(中略)、ニューギニア、オーストラリア、ニュージーランドで越冬」と報告しています。また、近似種のアメリカウズラシギは「シベリア北部と北アメリカ北部で繁殖しオーストラリアや南アメリカで越冬」と記しています。(引用)吉井 正.1988.コンサイス鳥名事典.p66.(写真)1枚目から3枚目:2026年8月31日稲敷市、4枚目:2021年10月18日稲敷市、5枚目:2021年9月24日稲敷市、6枚目:2023年10月6日稲敷市、7枚目:2021年9月24日稲敷市、8枚目:2019年11月9日稲敷市
2026.09.01
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