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2024.02.04
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カテゴリ: 識別について
昼まで小雨がふっていましたが午後にはやんだので、柏市内の小さな谷津田、屋敷林、林が残っている環境があるフィールドに出かけました。
到着直後から小さな池の縁にカワセミ雌の姿を発見。
しばらく観察していると、下嘴全体が赤いこと、嘴基部も赤くなっていました。
一枚目と二枚目の写真は本日観察したカワセミ雌です。
茂田(2006)がカワセミの特徴について、嘴について雄は黒く、雌は下嘴の基部の三分の一~二分の一または下嘴全体が赤褐色と解説しています。
下嘴全体が赤いカワセミは他のフィールドではどうかと画像を復習してみました。
すると、三枚目の写真の個体のように、半分程度が赤い個体、四枚目のように下嘴全体がほぼ赤褐色ですが嘴基部は赤くない個体、五枚目のような下嘴の半分程度が赤褐色の個体とバリエーションがあるのに気がつきました。
ひょっとして、成鳥雌の婚姻色が今日観察した個体かもいれないと印象を持ちましたが裏付ける文献報告が見当たらず、今後の宿題となりました。
内田(2021)がカワセミについての調査結果を整理し報告しています。
嘴については、カワセミの性は下嘴の色で判別(雄は黒い・雌は赤い)との文献の基準を元に、色彩と長さについて整理した結果、嘴は年齢、季節によって長さや色彩が変化していたとし、成鳥の嘴の長さは一年を通して長さに変化があり、秋から春にかけて平均値では一番長くなり、繁殖期には短くなった。また長さの平均値では雄のほうが1.7mm長く、性差があったと記しています。
しかし、雌の下嘴の赤褐色の面積についての記述はありませんでした。
(引用)
内田 博.2021.カワセミの嘴.日本鳥類標識協会全国大会.講演要旨集.p11.
(写真)
一枚目、二枚目:2024年2月4日柏市内で撮影、
三枚目:2023年1月13日、四枚目:2024年1月19日いずれも我孫子市で撮影、

















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最終更新日  2024.02.04 17:42:49
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