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文楽を観る機会に恵まれたので
玉男さんの講演を拝聴したり、
ご出演の情報を知れば
北野監督の映画『Dolls』 を借りて観たり、
とマイブームだったのですが
私の好奇心のアンテナは休む暇なく、
すっかり文楽はご無沙汰でした。
初心者故に、どこからはじめていいものか、
迷ったことも理由のひとつ
なので、玉男さんご出演の文楽に
お誘いいただき、久しぶりの国立劇場。
東京に雪が降る寒い日であったのに
私の心はポッカポカ。
この日観たのは第三部の「冥途の飛脚」
歌舞伎でも有名な封印切です。
歌舞伎との表現の違いが面白い。
歌舞伎は人間が演じた場合の
文楽は人形が演じた場合の
それぞれのベストを残し、
伝えてきたんだなってこと。
先人の作り上げた伝統文化の素晴らしさ。
人形遣いさんが
三人で一体の人形を遣うことへの
違和感は少なくなったばかりか、
人形しか見えなくなってくるのが不思議
同時に、主遣いの人だけお顔が見えるので
お役とシンクロしている表情に
グッときたりもする
屋敷に届けるお金を持った忠兵衛が逡巡する
おいてくれうか いてのけうか の場面が
時間も長くとってあって ドラマティック
後ろで流れる背景は書き割りだけど
行灯の灯りがポッと灯っているのが
家によってランダムなのが、ほんとっぽい。
お席との距離が近いせいか
どうも熱唱なさる大夫さんが気になる。
歌舞伎の時以上に。
時々交代するけれど、
どの方もその場にピッタリ
個性に合わせて起用するのかしら?
今日はここの担当でも
別の日は、別の場面をと
演じ分けられるのかしら
と知らないことだらけの
文楽なので
感想もめちゃくちゃ
なのかもしれないな。
字幕があるのは便利だけど
読んでいるそばから、
舞台も進行しているから
理解度は十分じゃない。
文楽のプログラムは
床本つきなので
後でジックリ おさらいできるから
親切。
わからないことだらけ、
知りたいことだらけ
ひとつ確かなことは、
また観たい!もっと観たい!
終演後、
吉田玉男さんとの懇親会を設けてくださったので、
貴重なお話を伺うことが出来た。
たとえばね、お人形の足の事。
「曽根崎心中」の時に
女の人形に足がつけられるのは
知っていたけれど、
活字からでは得られない貴重なことばかり。
私と一緒に参加した友人は
文楽歴長いので
トークショーの進行役さながらに、
私の拙い質問をカバーして、
話の精度を上げてくれ、
お陰で充実した時間となりました。
私もお聞きしたかった
『Dolls』撮影時のことも
お話出来て、感動(((o(*゚▽゚*)o)))♡
玉佳さんも加わった懇親会
文楽に魅せられ、
玉男さん、玉佳さんに
魅せられた参加者との
楽しくて有意義なひとときでした。
お世話してくださった方へ感謝。
そして文楽に親しんでほしいという想いから
お疲れのところ、お付き合いいただきました
玉男さんと玉佳さん
どうもありがとうございました。
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