きのこのキコ
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雷が多い年は稲の育ちもよくて、きのこの菌糸にもいい刺激になるとの文章を読んだような記憶がありますが、里の実りがいいと、きのこの出はあまり芳しくないとも聞いた覚えがあります。どちらにしろ、そろそろ頭の中がきのこだらけになってきましたので、少し歩いてきました。春は柔らかな緑と可憐な草花がたおやかに揺れていた花畑、今は隆々と立ち上がる濃緑の中に果実の実り、萩やススキの穂・イタドリの花がすぃ~っと秋風を受け流してゆれています。(ピンボケお許しを)期待だけしかない想いで山に踏み入りましたが、ベニタケやイグチの仲間が無い。厳しい状況でも姿を見せてくれるヤマイグチさえも出ていなくて、ショウゲンジは、この二本だけ。ツガタケは出始めていましたが、たま~にポツリとみつかる程度。あまりに不憫なので、おチビは残して節度ある収穫を心がけました。スギタケの幼菌のとげとげの手触りを確かめ、低木のまだ柔らかいカラマツの葉っぱをモミモミして指に付いた青臭い樹香を嗅ぎながら、此処に居られる幸せを噛みしめてきました。秋が訪れて、大地が雨水を含むと、菌糸たちのうごめきで耕されたかのようにほんの少しだけふっくらと柔らかくなりますが、今回はそのような気配は見られませんでした。それが、毎年少しずつ上がってきている平均気温のせいではないことを祈りつつ早々に山を下りました。というか、数か月ぶりの高山歩き、鈍った体の節々に堪えて長時間歩けなかったという理由もあります。残暑がぶり返していますので、少し涼しくなり秋雨前線によるお湿りが地温を下げた頃、また出かけようと天気予報を見ると、暫くは雨が降らないようで、今年の秋きのこの始まりはやや遅れるような気がします。
2021.08.26
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