2005年11月05日
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茨城の友達が陳腐なことを言う。
「いばら 、じゃなくて、いばら

ありきたりの話で面白くない。
初めて聞いたときは、

「へ~、そうなんだ~。本当は、ギではなくてキなんだね。」

さて、その話も、度重なると嫌気が差してくる。

茨城の人はいったい何を主張しているのか、疑問に感じる。



どう考えても、いばらぎ、という言い方は定着しており、いばらきより言いやすい。

いいにくい発音を強いられるのは僕にとって癪だ。

われわれは「一字一句間違わない発音をする」という目標を別に掲げてはいない。コミニュケーションの第一の目的は、「相手に自分の思いを正確に伝えること」である。

間違っていても、内容が正確に伝われば、その言葉は、言葉として正しく機能している、といえる。

そもそも、「いばらぎという発音は間違い」という主張もあやしい。

言葉というのは、変化するものである。

毎年、辞書には新しい言葉が追加されたり、削除されたりしている。


今、喋っている言葉は昔の言葉とは違う。
誰かが、話し方を変えたり、間違えているうちに、その言葉が世の中に浸透し、定着したのだ。

昔の言葉が正しくて、今の言葉は誤りだ、とは決していえないのだ。

現代においても、一部の人しか使わない言葉が間違いだ、とはいえない。


けれど、「大阪弁は間違いだ」と言う人はいない。

あるコミュニティーの中で通用する単語は、もはや誤りではなく、立派な言葉だと言える。

さて、「いばらぎ」という言葉だが、もはや、「いばらぎ」という言葉を使っている人は大半であり、コミニュケーションの妨げにはならない。

少数派はむしろ、「いばらき」といわせようとしている方であり、使っている人数からすれば、もはや、「いばらぎ」の方が正しい。

「いばらぎ」と言われて腹を立てる「いばらき県」の人がいたとしよう。



僕は、「いばらぎ」を使いたい。
その方が茨城をしっくり感じることができる。

「馬鹿にされた」などという「いばらき県人」がいたとすれば、それは、自分の方に問題があるのではないか。

自分の県にコンプレックスを抱いているから過剰に反応し、なんらかの形で主張をしたくなるのではないのか。

自分の県に自信を持っていれば、「いばらぎ」と言われようが「いばらき」と言われようが、気にもとめることはないだろう。

過剰に反応するのは、その人が自分の県にコンプレックスを抱いていることの現れであり、むしろ、その人こそ、県に対する背徳だ。


成城や田園調布に住んでいる、と言う人がいたら、「ああ、すばらしいし、さぞお金持ちでお育ちが良いのでしょう。」と感嘆を漏らせばよい。


所沢から東京の高校に通っていた人が(もちろん冗談だが)その友達に「都民の日に休むなよ」と言われ、(冗談とは言え)ちょっとムッとしていた。


そもそも、生まれ育った場所は、単に親が居を構えた場所でしかない。

自分が何かエラいことをしたわけでもない。自分の努力とは無関係なわけだ。

いい場所に住んでいて、「オレは高級住宅地に住んでいるんだぞ」という人がいれば、それは、「オレのお父さんは国会議員なんだ。」とか、「先祖に偉い人がいたんだぞ」みたいな自慢と同列であり、気に入らない。


(もちろん育った場所と人物は無関係ではないが)それだけで人を判断したりしてはいけないのである。

各々、生まれた場所を愛せばよいのである。


茨城の人に限らず、自分の出身地に誇りを持っていけばいいと思うし、そう思える人は輝いていると思う。

自分の家族を愛するように。





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最終更新日  2005年11月05日 18時17分21秒
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