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これは卓袱台(ちゃぶだい)と呼ばれるものです。ただしサイズは36cm×26cm。明らかにままごと用です。裏をご覧いただくと、パタンパタンと足を折り畳めます。日付けと私の名前が墨で書かれています。母方の祖父は終戦時陸軍中将だった人ですが、私の記憶の中では温厚で口数が少なく、行けばいつもひとり碁盤に向かっていました。パセリ好きの私のために庭でパセリを育ててくれていました。そして、私が生まれた年、これを作ってくれました。兄にはひと回り大きいものを。子どもの私にもすぐに小さくなりましたが、これにおやつを置いて食べるのが好きでした。もともと廃材で作ってあるので、いろいろな傷や汚れがあります。どれかが自分で付けた傷かもしれませんがわかりません。表面をなでて、ふふっと笑ってしまいました。娘、息子、孫たち全員に看取られ(私は大学生でした)眠るように命を閉じた祖父の最後の言葉は「おばあちゃんをよろしく頼む」でした。
2013.01.27
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残雪の残る我孫子駅で降り、新年会の会場へ。以前「くさやを食べる会」でご紹介した海陽○(まる)です。今回は鍋料理。魚の美味しい小料理屋さんなので、まずはお刺身。人気のビッグな卵焼き。測りませんでしたが、全長20センチを超える大きさです。そして、白子の豆乳鍋。ヒラメで出汁をとったとかで、つい出汁を飲み過ぎてしまいます。白子の向こうは生麩、湯葉。そしてそして、サービスで出てきたこのひと皿。とても美味しいブタちゃんでした。でも、予定外の量に、全員体重増加は免れません。今回もメンバーひとりの誕生会を兼ねていたので、最後は持ち込みのバースデーケーキで締めました。プレゼントは持ち寄ったものを均等負担ということで、バラエティに富んだものでしたが、例えばコレ。わかる人には(彼女の趣味が)わかる物でしょう。キーホルダーは競走馬が牧場で放牧されているときに付けているネームプレートをデザインしたものだそうです。(選んだ△▽くんのメールから無断転載した情報です)
2013.01.19
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午前11時に、雨が雪に変わりました。30分後の今の様子。今日は休みだったので、美容院で髪を切るなど予定を入れていたのですが、全部やめました。雪景色には、やっぱりコレです。昨日たまたま、実家で消費しきれないからともらい受けてきた甘酒。わが家で甘酒といえば神田明神鳥居下の天野屋です。抹茶茶碗で冷たく冷めてからも美味しいの、ご存知ですか。以前は母が、麹と電気炊飯器で甘酒を作っていましたが、たくさんの情報とともに、母は作り方を忘れてしまいました。今はもっぱら天野屋の甘酒です。ネットで買えることを発見したのですが、彼女はやっぱりお明神さんに足を運んで買わないと気がすまないようです。雪、どんどん積もっていきます。車通勤なので、明日の朝が心配
2013.01.14
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半分凍っているだろう花をつけた薔薇の枝を切って、ビールの空き瓶に活けてみました。去年はこのままドライフラワーに化して半年以上飾っていました。つぼみとして色付き、でも咲くことなく枯れていくその姿が好きです。思えば10代の頃、「枯れる」という言葉がとても好きでした。早く枯れたいと思いました。(ある意味、まもなく望みは叶います・笑)6日の朝日新聞で、山本耀司さんが坂口安吾『風と光と二十の私と』を紹介されていました。タイトルは「青年ならではの老成した目」。記事から引用すると「安吾は二十歳のころのほうが今の自分より大人で、五十六十の先生よりも老成と悟りを持っているようだった、と書いています。そう。二十歳の僕も今より達観してた。デザイナーなんて職があることさえ知らず、所有も求めず、軽々と呆然と日々を送っていた。」と書かれています。10代の私の特技は、「目を開けて何も見ず、目覚めていて何も考えない」状態に身を置くことでした。今も枯れる自分は理想ですが、たくさんの人と物と環境の中で、それは昔よりずっと難しいことになってしまいました。
2013.01.10
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滑り込みになりましたが、みなさま明けましておめでとうございます子どもの頃のお正月は、父の後ろに家族が並び、四方拝で柏手を叩く朝に始まりました。向田邦子さんの小説に描かれた風景がとても懐かしいのは、父が母のひとまわり年上で、古い日本の習慣を大事にする人だったからでしょう。「七草なずな、唐土の鳥が渡らぬ先に、すずな、すずしろ…トントントトトン…」子どもの頃、父がこのうたを口ずさみながら包丁でまな板を叩いたものです。地方によっていろいろ種類があるようですが、記憶ではこんなうたでした。わが家は代々転勤族で、定まった出身地はないようなもので、お雑煮も鷄出汁のすまし汁に大根、里芋、小松菜、鰤の照り焼きなど、いったいどこの味なのかわからない中身です。父の出生地和歌山(祖父の転勤先)、祖父の出生地広島(曽祖父の転勤先)、母の出身地東京あたりが混在しているのではないかと思います。七草粥は息子たちのウケがよくないのですが、今年もいただきました。今年も初詣は神田明神、サラリーマンでごった返す4日、長男一家とお参りしました。今年のわが家の『福』はこの笑顔です。1週間、アイドル並み?のスケジュールで、初めて会う大人たちに笑顔を振りまきました。外面のいいのはわが家の伝統です。
2013.01.07
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