月は日々姿を変え、輝くか、美しいか
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大昔のことになりますが、桜の季節にもなり、ふと思い出す「桜談義」の話など、お付き合い下さいませ。「桜談義」って何? 以前、とあるお寺の住職さんが「桜談義」の話をされたことがありまして・・・ このご住職が、映画関係やら文学者などとも懇意であるという、なかなか楽しいご住職でありまして・・・「桜談義なんて、激論したものだよ」などと仰有いました。「桜談義ですか?」 桜について諸々、ではなく「桜の死とはいつぞ?」などという、議論でして・・・ ヒトそれぞれ、桜への想い、趣なども違うもので・・・「桜は花びらが落ちる瞬間がそうであろう」「桜は舞い落ちる様がそうであろう」「花が地に落ちる時がそうであろう」 などなど・・・ 今の時代には考えにくい風雅と申しましょうか、大の大人が激論する様子は見事であったかな?と想うばかりです。 その話を聞いた当時、私も真剣に考えたものでしたが、何故、桜の「死」であるのか、それが日本人の桜に対するロマンでもあろうかと・・・ しかし、結論出ないぞ、それ・・・ 結論のないロマンに花咲かせる、これもまた楽しい時代であったものでしょう。 今は「どうでもいいんじゃない?」とか言われてしまいそうですが、どうでも良いことを楽しむのもまた面白いものです。 私は、そのご住職と寺の本堂で話をした記憶は1度しかないにも関わらず、話の内容に関わらず、本堂で対話するご住職と私、それを眺める私が今、居る、そんな感覚になっております。 やや暗い本堂に外から射し込む光の明るいこと・・・ これもまた時代を経た私の勝手なロマンなのか、勝手に美化され・・・ 当時のままの風貌のご住職の前で、今を生きる私が対面している、まるで映画の1シーンになっております。 当時、ある旧い映画を見た帰り道、このご住職にばったり出会い、その映画を観たことを伝え「ご住職にそっくりの住職が出てましたけど」と言いましたら、「あれは俺だ」と聞いて絶句した記憶つき。 そのご住職のファンでしたが、今もご健在でしたら、70を越えていらっしゃるはずです。急に、お会いしたくなってしまいました。 桜を眺めるたびに、思い起こすこと、人様々だろうと想います。桜が散る様に「わぁっ」と歓声が上がることもあります。何はともあれ、桜の中では誰しもが実は風雅、風流であるのかな?そんな風に感じつつ。 雨など上がり、桜を楽しまれますように。 個人的には、泥酔してどうするかな、おっさん?だったりもしますが・・・ 歩く道々、ちょっと咲いてるだけでもイイや、ですね♪
2003.04.06
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