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学名:Danio nigrofasciatus (Day,1870)通称:スポッテッド・ダニオ(ドワーフ・ダニオ)分布:ミャンマー北部体長:3.0cm飼育:★(容易)繁殖:★(容易) 今日紹介するのはスポッテッド・ダニオです。ゼブラ・ダニオと並んでずいぶん古くから熱帯魚として知られていた魚なんですが、一時期原産地のミャンマーが軍事政権によって鎖国状態に置かれていた時にはまったく輸入されてこないため幻の魚と言われていた時期も。でも、数年前からミャンマーの熱帯魚が普通に輸入されてくるようになると・・・。最初の内は、我が国では非常に数少ないと思われるコイ科魚類ファンが争うようにして入手してました。でも、決して入荷が珍しい事ではなくなってくるとよほどの人じゃなきゃ購入しない魚に(苦笑) 確かに、ゼブラ・ダニオのほうが断然きれいですからね~。ボディには地味目の2本のブルーの縦縞、そしてその下をスポットがライン状に並んでます。なんだか、ゼブラ・ダニオとレオパード・ダニオを足して2で割ったような外見です。しかし、模様的には両種の合いの子みたいなスポッテッド・ダニオですが、サイズは一回り小さく、英名はそこからドワーフ・ダニオです。さらに、体型も若干華奢な気がします。 もっとも丈夫で飼育しやすい事にかけてはゼブラにまったく引けを取りません。繁殖も、産卵数がやや少なめですが決して難しくありません。でも、この地味目の外見じゃわざわざ繁殖チャレンジする人も少ないか(苦笑)。 私自身は試した事がありませんが、スポッテッド・ダニオはゼブラ・ダニオと簡単に交雑が出来るそうです。もっとも、種として分類学上はそんなに近くないようで、先日も書いた生殖的隔離機構がはたらいて、子どもは取れても孫の世代までは継続出来ないそうです。本来は、ここで自分で実際に試してみるべきなんでしょうけど、あんまり食指動かないなぁ~(笑) そう言えば、今度の土曜日つまり9/2よりバンコクにおさかなかいだしツア~に行って来ます♪純粋にお魚の買い付けを目的で東南アジア行くのは初めての経験です。それもこれも、おさかな逸品堂の売れ行きが好調なおかげなんでしょう!たぶん(笑)。ただし、今回の買出し旅行に関して言えばただでバンコク行けるってだけで、給料とか利益とかおこずかいとか、心づけとかそう言った類のものは一切ございません!でも、せっかく行くんですから楽しんできます!皆さんも御希望の魚とかございましたら私に御一報を!!間違えてもおさかな逸品堂には頼まないようにね。お金取られます(爆笑)
2006/08/31
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学名:Danio rerio (Danio frankei)通称:レオパード・ダニオ分布:不明(ゼブラ・ダニオの改良品種?)体長:4.0cm飼育:★(容易)繁殖:★(容易) 今日はレオパード・ダニオの紹介です。これまた、ゼブラ・ダニオと並び非常にポピュラーな熱帯魚ですが、泳ぎがチョコマカしているのでじっくりと眺めた事のある人は結構少ないかも?なんとなく、マスの仲間を思わせるような体型や模様でなかなか優れた観賞魚だと思います。飼育・繁殖共に非常に容易なですから、このあたりの情報に関しては特筆すべき事はほとんどありません。 しかし、このポピュラーなダニオには大きな謎が隠されていたのです!と言うのも、その起源と言うか出自がはっきりしていません。もっとも、現在ではゼブラ・ダニオの改良品種であり旧東欧諸国で作出されたと言う見解が支配的になっています。・・・でも、以前にも書きましたけど個人的にはこの見解に全然納得していません!(笑)。と言うのも、ゼブラ・ダニオのブルー&ホワイトストライプから改良されたのであれば、ボディに散在するダークブルーの小点がライン状に並んでいるべきだと思うのです。また、尾ビレや尻ビレの模様もゼブラがストライプ模様なのに対して、レオパードではその片鱗もありません。改良の元になった魚とここまで見てくれが変化するほどの改良は、金魚・錦鯉・グッピーなどの卵胎生魚・ベタくらいしかありません。これらの魚はいずれも世界的に愛好され改良が日夜進められているものばかりです。それに較べてダニオに対してここまでの改良を施したとはとても信じられません。 ・・・とか、色々と御託並べてますけど本音を言えばレオパード・ダニオからワイルドの臭いがプンプンするんですよねぇ~(笑)。実に非科学的な話ですが、いわゆる野獣の感って言う奴ですな。ただ、現在までにアジアのどこかでレオパード・ダニオが野生で採集されたと言う報告はなされていません。出来れば自分でレオパード・ダニオの故郷探しの旅してみたいんですけど、未だ報告なしって事はよっぽど魚類学者が行きにくい土地、つまりは治安がかなり悪い場所なのはどう見ても確実なので、妻子持ちが行くとこじゃないですね(苦笑)。 よく、ゼブラ・ダニオの改良品種の証として両者が正常に交雑可能な事があげられています。異なる種類の生物が交雑すると生殖的隔離機能がはたらき、次世代以降が誕生しにくくなることは有名です。つまり、ライオンとトラを飼育下で交雑させる事は出来ます。この時ライガーとか呼ばれるあいの子が生まれますが、このあいの子には子孫を残す力がありません。逆に考えれば、交雑した子どもが次世代もしくは孫の世代まで継続できれば、その両親は同種である可能性が高いと言う見方が出来るのです。この理論から言えば、確かにゼブラとレオパードの子どもはその後も子孫を残して行けますから同種? しかし、だからレオパードはゼブラの改良品種である!と言うのはあまりにも短絡的!!(笑)。生物には、亜種つまり別種と言うほどには遺伝的に差がないが外見や形質などから明らかに区別できると言う奴がいるじゃないですか!当然、亜種同士は種としては同じですから累代繁殖可能です。要するに、私の個人的な見解といたしましてはレオパード・ダニオはゼブラ・ダニオの亜種として自然界のどこかに(笑)存在する!と言う事です。 でも、アマチュアってほんとに気楽だぁ~♪ってつくづく思います。学究生活時代にこんな暴論吐こうものなら、周りからよったたかって袋叩きでしょうからねぇ(笑)。その点、趣味の世界だから何言ったって問題起きないし、改良品種だって言う確たる証拠もない以上頭ごなしに意見を否定される事もないし。うーん、学究生活からリタイアしてよかったぁ~♪ ところで、このあたりの問題についてもう少し理論武装しておこうと考えたさかなおやじは、ゼブラ×レオパードの交雑実験を久々に行ってます。以前から何度かトライしているんですが、今回はもう少し掘り下げてこの問題に取り組んでみようかと・・・。ちなみに、昨日紹介した繁殖記事に出てきた卵や稚魚は、この2種の交雑した結果生まれてきたもの達です。現在、生後2ヶ月くらいが経過しましたが、なかなか面白い結果が出てきているのでいずれそのあたりも皆さんに御報告させていただきますね。
2006/08/29
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さて、繁殖用水槽の準備が出来たらいよいよ親魚を水槽に導入します。この時のペアの導入順位については諸説あるのですが、私はダニオ属の場合ならばオスから先に入れます。そして、数時間から半日が経過して自作産卵箱の中のオスが落ち着いて、テリトリー意識を持ち始めた時点でメスを追加します。私の数少ない経験ではメスが先にテリトリー意識を持つと、上手く繁殖までたどり着けない事が多いような気がします。やっぱり、人間のデートだって男性が先にデートコースに関して調べておく物じゃないですか!(笑)。魚だって同じでしょう!!でも、人間の場合一度釣り上げちゃったメス(つまり妻)に対しては全然そんな面倒な気配りしなくなっちゃうんですけどね(笑) 繁殖の容易なダニオの仲間では、成熟したペアを産卵箱に収容すればほぼ確実に産卵が行われます。一時の産卵数は100~数百粒と言った所でしょうか。透明で粘着力のない比較的大きな卵が産卵箱の底の網目を潜り抜けて水底に沈んでいるのを観察できるはずです。ゼブラ・ダニオやレオパード・ダニオでは一気に産卵してしまいますが、パール・ダニオあたりだと産卵は数日間にわたってダラダラと続く事もあります。ペアの産卵行動が終了したと判断して時点でペアはもう用済みですから(苦笑)、産卵箱ともども繁殖水槽から取り出しておきましょう。 受精卵は水温25℃前後で48時間前後で孵化に至ります。小型カラシンやバルブの仲間よりも孵化時間は12時間くらい遅い気がしますね~。また生み出された卵がほとんど孵化せずに白濁する事がありますが、これはその卵が未受精卵であったのか、それとも母親の卵巣内で産卵適時を過ぎてしまった、つまり過熟卵であったかのいずれかが原因である事がほとんどです。いずれに場合にも、同じペアでもう一度繁殖にチャレンジすると今度は上手く孵化するケースが多いようです。 卵が水棲菌に侵されるのを防ぐ目的で、水に少量のメチレンブルーを溶かすと良いとされていますが、少しでも数多くの稚魚を得ることが目的のプロブリーダーならばいざ知らず、せいぜい50尾も殖えてくれれば十分と言う我々アマチュアでは、特にそのような処置は必要ないでしょう。 孵化したばかりの稚魚は、お腹に栄養分を蓄えているのですぐには餌を食べる必要がありません。上の画像のようにガラス面などにぴたりと張り付いてじっとしています。孵化後4~5日で稚魚は元から持参していた栄養を消費しつくし、外部から餌を摂取するようになるので、この時点で初期餌料を与える必要があります。ただ、ダニオの仲間は卵の大きさから考えると少々不思議なのですが、初期餌料として孵化したてのブラインシュリンプを食べる事が出来ません。市販の稚魚用パウダーフードを極少量、水面にばら撒くようにして与えてください。いちいち稚魚用フードを購入するのは・・・と言う方は、親魚用のフレークフードを細かくすりつぶしても十分代用可能です。もちろん、インフゾリアやマイクロワームが用意できれば申し分ありませんけど。 パウダーフードの給餌を2日ほど続ければ、稚魚達は孵化したてのブラインシュリンプが食べられるサイズにまで成長してくれます。初めてのチャレンジであれば、この時点までで20~30尾も稚魚が残っていれば大成功!と言ってよいでしょう。その後1ヶ月もしないうちに、稚魚は細かく砕いた親魚用人工餌を食べるようになり、生後45日くらいでゼブラ・ダニオならば体側部にブルー&ホワイトのストライプが認められるようになります。 この頃のダニオの稚魚は、親魚ほど泳ぎにうるささを感じない事もあってものすごく可愛らしい眺めになります。それに、その光景を眺める事が出来るのは自家繁殖を試みたものにだけ許される特権ですから、これはもうアクアリスト冥利に尽きると言えるでしょう。 繁殖はチャレンジしてみたいけど、稚魚の育成がめんどくさいと言うズボラな人は(苦笑)、今の時期ならば屋外の直射日光の当たらないような場所に水槽やバケツを置いて産卵させれば、何も手を加えなくとも、容器内の稚魚はインフゾリアなどを食べて頑張って成長してくれる事でしょう。9月の終わり頃に水槽内を見れば10尾前後は可愛らしいダニオが見つかるはずですから、それを掬って屋内の観賞用水槽で飼育し始めると言う手もありますな。 どうです?ダニオの繁殖ってすごく簡単でしょ??(笑)。稚魚の初期餌料に孵化したてのブライン使えない魚は大概繁殖難魚って相場が決まっているのですが、ダニオの仲間だけは例外みたいですね~。皆さんもひと夏の経験(笑)してみたらぁ~?
2006/08/28
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昨日も書いたように、ダニオの仲間は数ある熱帯魚の中でも飼育・繁殖共に容易なグループです。そこで今日は、ダニオ属の繁殖について簡単に紹介した見たいと思います。ちょうど今の時期なら保温も必要ないし、小型水槽やプラケースを使って簡単にダニオの繁殖にチャレンジできるので、皆さんも是非一度チャレンジを。今回は、もっともポピュラーなダニオであるゼブラ・ダニオを使って話を進めて行きたいと思います。 ダニオ属はオス・メスの色彩の差が少ないグループです。つまり、メスも十分美しいのでグッピーほど容易にオス・メスの判別は出来ません。でも、産卵期になるとメスのお腹は卵でそれこそはちきれんばかりになりますので、この時期のオス・メスを見誤る心配はほとんどないでしょう。また、繁殖期を迎えたオスの体色はやはり通常よりも数段色鮮やかになります。例えばゼブラ・ダニオの場合、冒頭の画像をご覧いただければお判りのように普段はブルー&ホワイトの縦縞であったものが、見事にブルー&イエローに変わります。 さて、それではまず繁殖の準備をする事にいたしましょうか。ダニオ属はほぼすべての種が体長4cm前後という小型種なので、繁殖用水槽に大きな水槽を用意する必要はありません。30cm~36cm位の小型水槽が用意できれば十分です。水槽には塩素中和した水槽水を入れておきます。水温は25~30℃位が適温ですが、今の時期であれば、自然と30℃前後になっている事でしょう。 ダニオの仲間は、粘着力のない卵を水底にばら撒くようにして産卵します。また、見事なほどに母性愛・父性愛の欠如した奴らで、自分の産んだ卵であっても彼らにとってそれはイコールおいしそうな食べ物以外の何物でもないらしく、見つけ次第パクパクいっちゃいます(苦笑)。したがって、水底に何も敷かないベアタンクでは水底に散らばった卵はほぼ100%発見されて彼らのお腹の中に逆戻り確実です。たとえ、水槽内に水草などを入れてあげても卵に粘着力がないものですから上手く水草の茂みの中に卵が隠されると言う事もありません。 そんな困ったチャン(笑)のダニオの繁殖には自作の産卵箱がお薦めです!産卵箱と言ってもグッピーなどの卵胎生メダカ用として販売されている奴とは構造が違うので注意してください。先ずは100均にでも行って15cm四方程度のプラ容器を捜しましょう。文具コーナーや収容用品コーナーに行くと結構いいものが見つかります。容器を入手したら、その底面をカッターやナイフで切り取ってください。そして、大きく穴の開いた容器の底には園芸売り場で販売している植木鉢の底穴用のネットを張りましょう。そうそう、ネットの目はダニオの親魚が通り抜け出来ないようなものにしましょうね。そして、産卵箱の上縁に発泡スチロールの小片を貼り付けて、水面に産卵箱がプカプカ浮くようにします。これで完成です。ちなみに、画像のものはスドー社の組み立て式産卵箱を流用しています。しかし、そのままでは底面もガーゼ状の布で覆われているので使えませんので、やはり底面の布を除去し植木鉢の底穴用ネットをシリコンを使って張りなおしました。 それと、画像の産卵箱はたまたま側面もガーゼ状の布で覆われていますが、別にそうである必然性はまったくありません。要は底面が網状にさえなっていれば十分です。 産卵水槽に自作のダニオ用産卵箱をプカプカ浮かべたら準備完了!後はペアを導入するだけです。ここで注意する事は、産卵箱の水深があまり深すぎると生み出された卵が両親によって食べられてしまう危険性が高くなってしまう点でしょう。つまり、産卵箱の中で生み出された卵は、親の猛追撃を振り切って?一刻も早く底面の網を潜り抜ける必要があるのです。したがって、産卵箱の水深は10~15cm程度になるように、浮きの役目をする発泡スチロールの貼り付ける位置を調整してください。 このまま記事を続けていくと文字数が10000を越えてしまいそうなので、ここでいったん区切る事といたしましょう。繁殖の実際については明日ご紹介しますね。
2006/08/27
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学名:Danio rerio (Hamilton,1822)通称:ゼブラ・ダニオ分布:インド・バングラディッシュ・パキスタン・ネパール・ミャンマー体長:4.0cm飼育:★(容易)繁殖:★(容易) さて、ダニオ属の旗手といえば何と言ってもゼブラ・ダニオである事に異論のある人はいないのではないでしょうか。あらゆる熱帯魚の中でもネオン、カージナルあたりと並びもっともポピュラーな魚です。あまりのポピュラーさに、最近では観賞用ではなくメダカの代わりに大型魚の餌として販売されている事もあるほど。しかし、ここまでポピュラーでありながら、きちんと飼育した事のあるアクアリストは意外と少ないようです。以前は、アクアホビーに足を踏み入れた時の入門魚として一度は飼育をする種類だったのですが、最近の飼育技術の発達にしたがってアクアホビー入門者がいきなりアロワナやディスカスからスタートすることも難しくなくなってしまいましたからね~。 自然界ではインドを中心に広く分布するゼブラ・ダニオですが天然採集個体が輸入されてくる事はほとんどありません。ショップで見かけるほぼ100%の個体が東南アジアでブリードされたものでしょう。しかし、この魚は飼育下での累代繁殖の弊害が出にくい魚のようでブリード個体も現地採集物とほぼ変わらぬ美しさを保ってくれています。この、累代繁殖の容易さに着目され医学やそのほかの様々な産業で実験動物としても重宝されています。 例えば、一時メダカで評判になったある種のクラゲの蛍光物質をゼブラ・ダニオの卵に移植して作成された蛍光ゼブラ・ダニオもそんな生物操作実験の過程で生み出された産物です。今では、研究機関以外での飼育が御法度になってしまった蛍光ゼブラですが、私がアジアの某国で見かけた個体は色彩的にはゼブラの体表を蛍光ペンで染めた程度で別にたいしたものではありませんでした。しかし、本来クラゲの持つ蛍光遺伝子がゼブラ・ダニオの中に組み込まれ遺伝形質つまり子孫に代々受け継がれていく特徴になってしまったと言う点は、驚くべき現象と言う他ありません。医学や化学の進歩の過程では必要な操作だったのでしょうが、個人的にはチョット不気味さを感じる部分が無いでもありませんね~。前にも書いたと思うのですが、それほど遠くない未来に宇宙飛行士の髪の毛に植物の葉緑体とか移植して食事なんかしなくても光を浴びて光合成する事で栄養を補給できるなんてSFチックな事も可能になるかも(苦笑)。 1822年にハミルトンによって世に紹介され以来200年近く飼育下で繁殖されてきたゼブラ・ダニオだけに、蛍光ゼブラ・ダニオは別としていくつかの改良品種も登場しています。もっともポピュラーなのがロングフィンと呼ばれる各ヒレが長く伸長するものでしょう。グッピーで言う所のスワローなのでしょうか、やたらヒレが伸びるのが特徴です。若魚のうちこそ、まだ様になっていますが老成した個体では、バサバサした感じになるのでただでさえ泳ぎがセカセカしたダニオとしては、見苦しいとか暑苦しい以外の何物でもない存在になるので個人的にはかなりパスです(笑)。 他には、体から黒色色素が欠乏したゴールデンタイプも良く見かけます。私の見た限りではアルビノではなく白化個体のようですね。もっとも、ゼブラの最大の売りであるブルー&ホワイトのストライプがなくなってしまう訳で観賞価値はあまり高くないような気がします。他のアクアリストも同様に感じているようで、原種に比べて人気は今ひとつのようです。さらには、ゴールデンタイプのロングフィンだとか、ゴールデンタイプに染料で彩色を施したものなどが存在します、いずれも原種の持つ清々しい美しさには遠く及ばない気がします。 ところで、ゼブラ・ダニオのストライプって横縞でしょうか?それとも縦縞??以前も同じ事を書きましたが、生物の体は頭を上に足(尻尾)を下にして考えるのが基本的なスタンスとなっています。したがって、ゼブラ・ダニオのように頭から尾に向かって伸びている縞(線)は縦縞(線)という事になります。なんだかものすごく不自然で違和感ありますが、ゼブラ・ダニオはブルー&ホワイトの縦縞がトレードマークなんです!
2006/08/26
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ここの所の、本業の猛烈な忙しさにすっかりアップが出来なくなっているさかなおやじのひとりごとですが、やっと私的熱帯魚図鑑も新しいグループに突入でしょうか?(笑)。クエスチョンマークが付いているのは、果たしてコンスタントにアップできるかどうか少々怪しいから・・・。別に、文章だけならば毎日のアップもどうと言う事はないのですが、画像付きとなると話は別です。別にどうと言う事のない写真ですが、撮影にはかなりの時間と根気が必要です。深夜から明け方にかけて延々と撮影して使えるカットはほんの数枚ですから(苦笑)。 そんな状況の中見切り発車のさかなおやじですが、選んだテーマがなんとダニオグループ!以前も何種類か紹介した事のあるグループですが、個人的にお気に入りのグループだしもう少し突っ込んで紹介したいなって思いまして・・・。でも、あらゆる熱帯魚の中でそのせわしない泳ぎでは間違いなく1,2を争うこのグループを撮影時間のない今チョイスするあたりに、生まれて40年チョットなぜか人生の正道を踏み外してばかりいる男の面目躍如!って気がしません?(笑)。前述の様に、何種類か紹介した事のあるグループなので今後記事や内容が重複する場合もあると思いますが私的熱帯魚大図鑑の完成のためには目をつぶりましょう! さて、きちんと継続できるかどうかはなはだ怪しいダニオグループですがここでチョットグループの説明をしておきましょう。今まではダニオといえば、ジャイアントダニオという全長7~10cm位のブルーとシルバーの縞模様のコイ科の魚を含むグループを指していました。しかし、最近の研究によりジャイアントダニオの仲間はデバリオ属(Devario)に移行してしまいました。そして代わりにダニオ属(Danio)になったのが、皆さん良くご存知のゼブラダニオの仲間たち!つまりかつてブラキダニオ属(Brachydanio)に含まれていた魚達です。今日から始まるダニオグループとは当然、ゼブラダニオの仲間を指すものと考えてくださいね。 現在ダニオグループに属する魚は10種類前後(未記載種を含む)で、そのいずれもが東南アジアからインドにかけて分布しています。ごく一部の種類を除くと、体長3~4cmくらいの小型で可愛らしい魚と言えるでしょう。我が国にも大量に輸入されてくるグループであり、その中には天然採集個体も養殖個体も含まれます。飼育や繁殖もものすごく容易なグループなので、飼育難魚が好きな日本人アクアリストからは不当な扱いを受けている事が多い哀れな魚ですが、ヨーロッパでは小型カラシンに劣らず、絶大な人気を誇るグループでもあります。 飼育は容易と書きましたが正確にはものすごく容易と言うべきで(笑)、このグループが上手く飼育できないようであれば観賞魚飼育の才能がないと言われても返す言葉がないほどです。飼育水は塩素中和した水道水。いや、はっきり言って塩素中和しなくたって大丈夫な魚達です。餌は人工餌でも生き餌でも口に入るサイズの餌ならば何でもOK!性格は温和で、水草にも害を与えません。こうしてみると欠点らしい欠点が見当たらないほどすぐれた観賞魚といえるでしょう。 ただ、唯一の難点と言えば・・・動きがチョコマカ早すぎて素人が撮影するのは至難の業ってあたりでしょうか(笑)。ほんと、撮影途中にイライラしてホルマリン標本にしてから撮影してやろうかと思うこともしばしば。今回紹介していくにあたっても、私の写真技術でどこまで彼らの魅力を皆さんにお伝えできるかどうかが、はなはだ心配です。まぁ、ビジュアル的には低空飛行になりそうですが、いままで誰も手がけなかったぐらいに本格的に紹介できればいいなぁ~って思ってます。って言うか、こんなに撮影難しくて日本人には評価されていない魚達を追及する妙な奴なんてほかにいないって事なんでしょうね~。
2006/08/25
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学名:Nothobranchius fuscotaeniatus (Seegers,1977)通称:ノソブランキウス・フスコタエニアタス分布:タンザニア体長:3.0cm飼育:★★★(少し難しい)繁殖:★★★(少し難しい) さて、今日登場するのはN.フスコタエニアタスと言うノソです。数あるノソの中でも、体色に赤~黄色系の色彩がまったくない唯一の種といわれています。・・・あっ、改良品種は除外してますからね(笑)。一見すると、南米大陸に棲息する卵目のキノレビアス属みたいなイメージがあります。アルゼンチンパールフィッシュとして知られるCynolebias属の仲間は、現在では分類が進みAustrolebias属だのSimpsonichthys属だの再分化されちゃってます。・・・本題には全然関係ない話題ですが。分類マニアからの厳しい突っ込みを避ける為に一言(苦笑)。 一応、その採集地の違いからTAN97/9と言う系統とTAN97/57と言う2つの系統がいる事になってます。前者は全体的にモノトーン調の色彩で、国内に流通しているのはこちらの方のようです。また、後者はメタリックブルーの輝きが強く私の保有している個体群はどうもこっちの気もします。もっとも、人によってはこのような2つの地域変異なんて元から存在しないと言う方もいらっしゃるようで、その辺は私には良く判りませんし首を突っ込みたくもないので今回紹介した個体は単なるN.フスコタエニアタスという事にしといてください(笑) 話を戻して・・・、N.フスコタエニアタスは比較的最近になってアクアホビー界に導入されたノソですが、そのノソらしからぬ外見が受けたのかマニアの間では結構評価が高いようです。実際、美しいメタリックブルーの色調は、赤から黄色のノソを見慣れていると、とても新鮮に感じます。ところで、このノソの飼育難易度が「★★★=少し難しい」になっていますがその理由はこの魚が結構臆病な所にあります。大体のノソは、人怖じせずにいつも餌をねだって水槽の前面に出てくるものなんですが、コイツは人が水槽の前に立つとサッと物陰に隠れます。性格が暗いかどうかは定かではありませんが(笑)、この性質のため一応飼育難易度を★★★と言う評価にしておきました。 もっとも、飼育水や餌に関しては他のノソと同様で構わないので、そんなに飼育が難しいわけではありません。それと、この魚の生息している場所の水質は弱酸性の軟水と報告されているようで、実際欧米のマニアの中にはこのノソに限り、飼育水の中に粗塩を入れる必要はないと言う方もいるようです。 色々な点で他のノソとは相違点が見つかるN.フスコタエニアタスですがメスの外見も変わっています。他のノソではメスの外見は単なる肌色(笑)である事はすでに紹介しましたが。N.フスコタエニアタスのメスはボディにはうっすらとメタリックブルーの輝きが載り、しかもボディ後半にはオスのように暗褐色の横縞(上下のストライプ)も存在するのです。したがって、この魚のメスを他のノソのメスと見間違う心配はまったくありません。 産卵方法はさすがに他のノソとまったく同様です。しかし、この間拝見したHPにはこの魚の休眠卵の周りには毛が生えていると言う記事が載っていました。しかも写真つきで!それはビッグニュースだと言う事で、早速我家のN.タエニアタスの休眠卵を観察しました・・・観察しましたが~。判りませんでした(苦笑)。と言うより、私の目では見えなかったんです。かつては視力検査で視力2.5の文字や記号が楽々判別でき、うっかり「見えます」とか言って検査が長引くのがうっとうしくて視力2.0を長年にわたってキープしてきたこの私が!大学院の研究室で顕微鏡覗きながら、ミジンコの体内にブズブスガラス針ブッ刺していたこの私がぁ~!老眼ですかぁ??(涙)。あまり卵の観察を続けていると気が滅入りそうだったのでこの件に関しては未確認のままで良いと言う事にしましたから、御了承ください(笑) ただ、以上の様に様々な点で他のノソブランキウス属との相違点が見つかるため、研究者の中にはN.フスコタエニアタスを別の属に移すべきと考えている人もいるようです。個人的には、その考えにちょっぴり賛成かな?以上、ここまで9回に分けてノソブランキウス属の解説をしてきましたがいかがでしたでしょうか?結構面白そうなグループでしょ?本当は、今回紹介しなかった中にも。N.フォーシャィ、N.パームクイスティ、N.メラノスピラリスなど飼い易くて美しい種類はまだまだ沢山います。これらは、また機会があれば第2弾としてご紹介するとして、一度ノソブランキウス属の紹介は終了です。 皆さんぜひとも、保温が必要ないこの次期にノソブランキウスの飼育・繁殖にチャレンジしてみてくださいね。と言うのも、冬には南米大陸に棲息するもう一つのインスタントメダカのグループ、キノレビアス属をご紹介しますから。こちらは、赤~黄色の色彩が主だったノソとは正反対で、ブルーやグリーンの色調がメインで、それはまた素晴しく美しい魚達なんです。しかも、室内であれば保温なしでも冬を乗り切れる種もいる程低水温に強い魚達で、冬場のアクアホビーに最適です!その時までに、ノソを使って、基本的な飼育・繁殖テクニックを磨いておかなくっちゃ!(笑) そうそう!それとプラカットだけじゃなくノソブランキウスもおさかな逸品堂をよろしくね!ッてことで(笑)9月早々にも新たな魚を仕入れに旅立つ予定です。何か御希望の魚がいたら、お気軽におっしゃってくださいね。ノソブランキウスだって、ブリーダーの所に行くと20種くらいはキープしてるし。ベタや卵目以外でも他のショップで当たりまえに売られているような種類はパスですが、ほとんど販売ルートに乗らないような変な魚なら大歓迎です!でも、違法な魚はダメですよ(笑)
2006/08/19
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学名:Nothobranchius patrizii (Vinciguerra,1927)通称:ノソブランキウス・パトリジィ(N.パトリザイ)分布:アフリカのソマリア体長:3cm飼育:★★(普通)繁殖:★★(普通) さて、話の順序を変更してお伝えしてきたノソブランキウス属の飼育・繁殖もひと段落ついたので、再び話を種類紹介に戻します。今日紹介するのはN.パトリジィと言うアフリカのソマリアに生息するノソです。ノソブランキウス属の魚の多くは、各鰭が赤く染まる事が多いのですが、パトリジィでは尾鰭だけが真っ赤に染まります。また、ボディがいかにも日本人好みの青味の強いかすり模様なのも特徴の一つで、英名をブルーノソと呼ばれるのも納得できますね。N.ラコビーあたりが大群で収容された水槽(それはそれですごい贅沢な光景ですけど)を見ると、あまりのカラフルさになんとなく気圧される気もしますが、その点この魚は水草を背景に群れているととてもいいもんです。個人的にはすごく好きなノソの一つですね。 ノソブランキウス属としては入門クラスに相当する種類なので、飼育や繁殖も容易なのも嬉しい所です。ラコビーやエガーサイがどうしても上手く飼えないまたは上手く繁殖させられないと言う方にはお薦めです。ただ、個人的な感想ですがオス同士はノソとしては結構喧嘩するかも?もちろん、ベタなどのようにどちらかが死に至るなどと言う事はありませんが、ヒレが裂けちゃう位の事は時折あります。もっとも、オス同士が相手を威嚇してヒレを広げた瞬間が一番美しいんですから少々のいさかいは我慢しなくっちゃ。 繁殖も容易な方で、卵の休眠期間は45日から2ヶ月といったところでしょうか。もちろん、卵の保管環境、つまり温度や湿度などによって孵化までの日数は大きく変動しますからあくまでも目安って事でお願いいたします。 さて、この可愛らしいノソなんですが実は絶滅の恐れがある生物としてIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストに載ってます。ついでですから、ここでレッドリストの最新バージョン(2001年Ver.3)の区分について説明しておきましょう。◎EX=種が絶滅した。◎EW=自然界ではすでに絶滅した。◎CR=絶滅寸前である。◎EN=絶滅の危機に瀕している。◎VU=危急◎NT=準絶滅危惧種(今の内から何らかの対策をしないと危険)◎LC=軽度懸念(今の所絶滅の危機にはないが、甘く見てるといつか危ない)◎DD=データ不足で判別不能 ちなみに、N.パトリジィはこのうちのVU(=危急)です。つまり、早々に対策を講じるべきと言う危険なレベルなのです。もっともこれには理由があり、N.パトリジィの故郷のソマリアは1991年以来内戦が続き、無政府状態です。何しろ正式な国名すらなく、国連のPKO部隊も治安維持が不可能と考え撤退してしまったほどの混乱状況です。今日の自分たちの食料はおろか生命の保証さえまったくないそんな中で、小川や沼なんかを小さな魚探して歩ける訳もありません。したがって、VU(=危急)であると同時にDD(=データ不足)なのです。もっとも、現在では世界中のアクアリストがN.パトリジィを繁殖させ種を維持していますからこの世からこの種が消滅してしまう危険はほとんどないでしょうけど・・・。でも、いつの日にかこの魚のワイルド個体が輸入されてくるといいですね~。だって、という事は少しはソマリアの国情が安定したと言う証拠ですから。
2006/08/18
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さて、ずいぶん間が開いてしまいましたが(苦笑)いよいよ一部のマニアの間では儀式と呼ばれているノソブランキウス属の休眠卵の孵化から稚魚の育成まで解説していきましょう。前回のような、ピートの入った採卵容器を水槽に沈めて2週間前後したら容器内のピートが外にこぼれないようにそっと静かに採卵容器を水槽から取り出しましょう。そして目の細かい魚網の中にピートをいれきつめに絞って水分を取り除きます。その後、紙の上などにピートを乗せ割り箸や竹ひごなどで注意深くピート内を観察します。 あなたがまったく付いていない人だったり、もしくは前世でよほど酷い行いをしていない限りはピートの中から10~数十個の卵を見つけることが出来るがでしょう。冒頭の写真は、産卵後約1ヶ月のN.パトリザイの卵ですが、メダカの卵よりも一回り小さなその卵は最初の内は見つけにくいかもしれませんね~。産卵直後はかなり透明度が高いのですが、次第に黄色みが強くなり卵の中に稚魚らしき姿も確認できる様になります。ちなみに、冒頭の写真ではいくつかの卵でははっきりと稚魚の姿を確認する事が出来ました。こうなれば、儀式を行う日もそう遠くはないことでしょう。 ノソブランキウス属の休眠卵がどのくらいで孵化可能な状態になるのかと言う事は非常に難しい問題です。まず第一に種によってかなり差があります。例えば、N.ラコビーならば3~4ヶ月かかる所をN.コウサウサエあたりでは1ヶ月から45日で孵化に至ります。また、休眠卵の保存環境つまり温度や湿度などにも大きく影響されるためにはっきりと何月何日に孵化しますっ!と言い切れないというのが実情です。例えば、バンコクのブリーダーの所では優に30℃を超える高温多湿状態で卵を保存し、N.ラコビーといえども45日前後で楽々孵化させています。さらに、この問題を複雑にしているのが、なぜか人工的に累代繁殖させている系統ほど同じ種類であっても孵化までの日数は短くなる傾向がと言う点です。したがって、孵化予定日数なんてあくまでも目安!と割り切って、ご自身の目で確認するしか方法はありません。 孵化可能になったかどうかは、卵内の稚魚の様子で判断します。目の周りの金属光沢のある輪がはっきりとしてきたら孵化が近い証拠です。卵の中で稚魚がヌルリと体を反転させる事がありますが、これを見かけたらドンピシャ!即孵化の準備に取り掛かります。私の経験から言うと卵を孵化させるのは早すぎるよりは遅れたほうがましだと思います。孵化のため水につけるのが早すぎると卵はもちろん孵化してきませんが、その後再度水を切って保管するのは非常に面倒ですし失敗しやすい気がします。孵化のタイミングよく判らない方は、1週間くらいならばまったく問題はないのでやや遅めのタイミングで水につけましょう。 それと、非常に悲しい事ですが休眠卵の保存期間中に卵が消えてしまう事もあります。もちろん消えるのではなく、何らかの理由で死亡し腐敗したのでしょうが上級種といわれる種類ほどその危険性は高いようです。 さて、孵化時期が到来したと判断したら水槽を用意しましょう。あまり大きなものは必要ないので小型水槽かプラケースでも十分です。水槽内には塩素中和した水道水を入れ、ごく弱めにエアレーションを施します。水温は25~30℃前後に設定しましょう。休眠卵の入った容器ごと静かに水槽内に沈めます。孵化のタイミングがバッチリであればそれこそ数時間で稚魚の孵化が始まります。また、万が一孵化しない場合でも2日間くらいはそのまま放置して様子を見てください。 孵化したばかりの稚魚は、見るからにひ弱でピートの上をヘロヘロ泳ぎます。これで一体大丈夫なのかぁ~!と言いたくなりますが御心配なく(笑)。翌日にはしっかりと水槽中層を泳ぐようになり、同時に餌を捜し始めます。ただ、ノソブランキウス属の場合孵化する事はしたが稚魚がいつまでたっても水底を這い回るように泳ぐと言ういわゆるベリースライダーが出る事があります。ベタあたりでもよく報告される現象ですが、原因はいまだはっきりしていません。ベリースライダーの稚魚も、上手く育成すれば成長しますし中にはベリースライダーは成魚になれば治る!と言う方もいらっしゃいますが、個人的にはベリースライダーは使い物にならないと思います。今までの経験では、ベリースライダーの親からとった子供もベリースライダーになる確率が高い気がします。かわいそうですけど・・・ さて、孵化翌日になると稚魚達は餌を捜し始めますから初期餌料の準備も怠りなく!基本的にはノソブランキウスの休眠卵を水に漬けた時点でブラインシュリンプを沸かし始めます。ほとんどのノソは初めから孵化したてのブライン食べますので心配いりませんが、中にはサイズの小さな稚魚もいるようです。こんな場合、ブリーダーは初期餌料としてマイクロワームと言うミミズを白くしてやたらに小さくしたようなものを与えます。以前、このブログでもマイクロワームを紹介した事がありますが、自宅で簡単に培養できる非常に便利な餌なのですが・・・餌なのですがっ!(笑)ものすごく臭いんです!!培養地がぁ~。したがって、家庭崩壊を望んでいらっしゃらない方にはマイクロワームの培養はお薦めできませんね。 稚魚は初めの内こそ、生きたブラインしか食べてくれないので毎日新しいブラインシュリンプを沸かす事になり面倒ですが、孵化後10日もすれば冷凍のブラインや、殻剥きブラインを食べてくれるようになりますので、その後の育成はずいぶんと楽になります。稚魚の成長は想像できないほど早く、上の写真は生後1ヶ月のN.ラコビーですが優に1.3cmくらいはあるでしょう。これでも成長は遅いほうで、これには海外出張を連発していた為に餌不足だったのが響いているのだと思われます。ノソブランキウスにとっては、次の乾季が来て水が干上がる前になんとしても成熟し、次世代を残さなければいけないのですから猛スピードで成長するのも当然の事なのでしょう。 この成長著しい稚魚~幼魚期にどれだけ餌を与えたかは、成魚のサイズに大きく影響を及ぼします。稚魚期に餌が不足してもちゃんと親魚にまで成長しますが、体長はせいぜい2cm前後止まりといったところです。親魚のサイズは、採卵数に関係してきますので皆さんは出来るだけちゃんと餌をあげてくださいね(苦笑) 稚魚は順調に行けば生後2~3ヶ月で成魚になり、オスメスの判別もはっきりとしてくるはずです・・・って言うか、この時点でオスメスが判別できないようであれば、あなたは餌をケチりすぎです(笑)。いかがなものでしょう?ノソブランキウスの繁殖から稚魚の育成まで、なんとか御理解いただけたでしょうか?実際には、なかなかここで紹介したとおりに行かない事も多々あるでしょうが、まずはチャレンジです!一度コツをつかんでしまうと、後は驚くほど容易に繁殖を楽しむ事が出来ます。うまく殖やせたら周りの人にどんどんあげて、卵目マニアを増やしましょう!えっ?それじゃ逸品堂の商売が成り立たないんじゃないかって?ぜんぜんOKです!!(笑)。実の所、発送業務やアフターフォローなど想像以上に手間がかかり、ボランティア店主としては心の中で悲鳴をあげている状態ですから(苦笑)。それに、もう在庫が少なくなってきちゃったので買い付け旅行行かないとならないし・・・うーん、本業がぁ~!!
2006/08/17
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さて、本日はノソブランキウスの仲間の繁殖方法について紹介しましょう。何回も書いているように、ノソブランキウスの仲間は乾季になり周囲に水がなくなる直前に水底に産卵し、次世代を残すと言う習性がありますから、繁殖の際には水槽内にこれに近い環境用意してやる事になります。商業的な目的で大量に繁殖するにはまた違ったやり方があるのですが、ここでは昨日紹介した底砂を敷かない飼育水槽をそのまま利用する繁殖方法について解説したいと思います。 まず、園芸ショップに行ってピートモスという一種の土みたいな奴を買って来ましょう。もちろん、アクアショップにも売ってますが園芸用ピートの方が滅茶苦茶経済的です。人によっては園芸用ピートは質が悪いので卵目の産卵床としては不適切と言う人もいますが、個人的に園芸用ピートを使っていて不都合を感じた事はありません。ただ、園芸用ピートの中にはPHを調整する目的で石灰を混ぜてあるものもありますので、購入の際にはPH調整と書いて無い商品を選びましょう。 ピートモスは泥炭とも言われるいわゆる植物が腐食したものですから、タンニンなどの腐食酸を大量に含有し、それ自体は酸性です。この、腐食酸などのエキスがいわゆるブラックピートエキスとして観賞魚用に販売されているものですから、ピート自体は水質を弱酸性~酸性に傾ける性質があります。ただ、ノソブランキウスの好む水質は中性~弱アルカリ性ですから、アピストやワイルドベタなどには最適なピートに含まれる腐食酸もここでは邪魔な存在です。したがって、使用前に1時間ほど鍋などでコトコトに込んじゃってください(笑)。すると、ピートから真っ黒な煮汁(腐食酸)が浸出してきますので、その後目の細かい網などに入れて流水ですすぎます。当然、真っ黒な煮汁は捨てる事になりますが、アピストやその他の弱酸性の軟水を好む魚を飼育されているのであれば、ウォーターコンディショナーとして使用すれば素晴しい効果が期待できます。 さて、せっかくの有効成分である腐食酸を出し切ってしまった、いわば出がらしのピート(笑)を、小さなガラスの皿やプラ容器などに入れて、静かにノソブランキウスの水槽に沈めて見ましょう。冒頭の写真では、かなり大きな皿を使用していますがこの半分くらいの大きさで十分だと思います。すると、しばらくしてノソブランキウスのオスメスはピートの周りに集まってくるようになります。そして、そのうちオスの誘いに載ったメスが一緒にピートの中に体を沈めるようにして産卵を行います。 ノソブランキウスの場合、産卵まではかなり簡単です。また、産卵行動は1日で終了するわけでは無いのでそのまま1~2週間ピート入りの容器を水底に沈めておいて下さい。そして、ペアがピートに潜り込む素振りがあまり見られなくなってきた時点で、容器をそっと水槽から取り出します。この時、あまり手荒く扱うとピートや中に隠れた卵が舞い上がって水槽内が大変な騒ぎになりますから御注意を(笑)。 取り出したピートは、余分な水を取り除きます。魚用の眼の細かい網に卵入りのピートを入れてチョット硬めに絞るって言うのが、もっとも一般的な方法でしょうか。ちなみに、我家ではコーヒーのドリップ用の器にコーヒー用のろ紙をセットし、そこで水を切ります。いずれにしても、ノソブランキウス属の繁殖の失敗の多くは、ピートに余分な水分がありすぎた事によるものです。つまり、故郷のアフリカの乾季を再現してるんですから、ピートがびちゃびちゃの状態では上手く行きません。言葉で表現するのは非常に難しいのですが、ピートの表面を指でなでても指に水が付かない程度にまで水を切りましょう。水分を切ったピートを、新聞紙の間に挟みしばらく放置すると言うのもなかなか良い方法だと思います。また、出来ればこの時点でピートを注意深く観察し卵の存在を確認しておきましょう。万が一、産卵していないのにこの後一生懸命管理するなんてのは、かなり悲惨な事ですから(笑)。卵はメダカの卵よりも小さいので、馴れないとなかなか発見するのが大変かもしれませんね。私のように、老眼で?小さなものが上手く見えなくなってきた人は恥ずかしがらずに虫眼鏡に御登場いただきましょう! そして、水分を十分に排除したピートをビニール袋やプラ容器などに収容し密閉しておきます。この時、きちんと密閉していないと保存期間中に水分が蒸発しピートがカラカラに乾燥してしまうことがあるので注意してください。保存容器には、採卵日と種名をきちんと記入しておきましょうね。そして、このまま孵化可能な状態まで保存する事になります。保存場所は、温度が25~30℃位で一定な場所を選びましょう。この時期であれば、保温の心配などまったくありませんから保管は簡単です。ただ、間違えても直射日光が当たるような場所はさけてくださいね。 以上で、ノソブランキウスの繁殖は終了です。どうです?面白そうでしょ??(笑)。これで、適切に管理さえしていれば、時期が来て水の中にピートごと卵を入れれば早ければ数時間で稚魚が孵化してくるんですから。次回は、稚魚の孵化と育成について解説したいと思います。・・・でも、ここで皆様には残念なお知らせが(笑)。私、明日・・・って言うか今日から木曜日まで家を空けてしまいますので、この続きは金曜日って事になりそうです。えっ?どこに行くのかって?今回は出張ではありません。ここの所、仕事の多忙さにかまけてまったく家族サービスしてなかったので、家族で下田の別荘まで遊びに行って来ます。去年は、上の娘の中学受験があり毎年恒例の下田行きも中止だったので、2年ぶりの別荘という事になります。・・・って言うか、2年も放置していて果たしてどんな状態になってるんでしょうか?ゴキブリ恐怖症の私としては、ゴキブリの巣窟になってたりしないかと、行く前から戦々恐々です。
2006/08/06
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さて、昨日ノソブランキウスの仲間も、他の熱帯魚と変わらない管理方法で飼育できる事を紹介しましたが、それならばなぜ卵目マニア達はそのような飼い方をしないのでしょうか?それには当然理由があるわけで、今日はそのあたりについて解説して行きましょう。冒頭の写真をご覧ください。これは、N.エガーサイ・レッドを複数ペア20cm角のオールガラス水槽に入れて飼育している所です。飼育水やフィルターなどの基本的な環境は、昨日のレイアウトとなんら変わりません。ただ、異なるのがエガーサイ・レッド単独で飼育している事と底砂を敷かないベアタンクにしてある事です。実は、ここに大きな秘密が隠されているのです。 まず底砂を敷いていない理由からお話しましょう。ノソブランキウス属の魚は、乾季がくる前に次世代を残すべく卵を水底の泥の中に産む事は昨日お話しました。・・・つまり、そう言う事なのです。水底に砂利を敷いておくとノソブランキウスの仲間は辺り構わず水底の砂利の中に卵を埋め込み始めちゃいます。別に、繁殖なんて考えてないからと言う方ならばこのままでも問題ありません。ただ、繁殖させようと考えるならばそこら中に卵を埋め隠されても捜す時大変です。まぁ、ちょっとした宝物の発掘気分を味わえない事もありませんが(笑)、水底をほじくり回せば、水も汚れますし何かと不便です。そんな訳で、ノソブランキウスを本格的に飼育しようとする人は底砂は敷かないのが普通です。したがって、レイアウトはアヌビアスやミクロソリウム、ウィローモスなど水底に根を張らないタイプのものを使う事になります。 それなら、どこに産卵場所作るんだよ?って言う声が聞こえてきそうですが、それは明日の繁殖編で(笑)。とにかく、せっかくノソブランキウス飼育するなら独得の繁殖形態実際に経験しなければ絶対に損ですから、水底には底砂は無しにしましょう(笑)。ただ、上手く自家繁殖に成功し大量の子供が取れたのであれば、次世代を残す種親を別にして残りは大きな水草水槽で群泳を楽しむなんていうのは、最高の贅沢だと思います。それに、自家繁殖したものだけが味わえる喜びだとも思いますしね。 次に、なぜ単一種だけで飼育しているのかと言う点についてです。その答えはノソブランキウス属のメスの外見にあるのです。下の2つの画像は左がN.ラコビーのメス、右がN.エガーサイ・レッドのメスです・・・。って、皆さん区別付きますか??(笑)。ノソブランキウス属の特徴として、オスは見事な程色鮮やかなのですがメスはなぜかほぼ一様にこんなもんです。つまり、一度違う種類のメスをごちゃ混ぜにしちゃうと再び正確な種の判別が非常に困難になってしまうのです。中には、ほんとに微妙な違いを見て取ってノソのメスを判別する恐ろしい人もいるやに聞いていますが、私にはとてもとても・・・。 そんな訳で、ノソブランキウス属を複数種飼育する人は種類ごとに水槽を用意するはめになっちゃうのでした。そして、気が付くと水槽が数十本なんて当たり前って言う気持ちになっちゃうみたいですよ。気を付けて下さいねtakaさん!(笑)。これで、それぞれの地域変異になんてこだわり始めた日には・・・想像するだに恐ろしい事になってしまいます。まぁ、それだけの魅力を持った魚達ではありますけどね~。 さて、皆さんは観賞に徹した昨日の飼い方で行きます?それとも、深みに嵌るの覚悟で今日の飼育方法にされます??うーん、どっちも捨てがたいと言う方には耳よりの情報が(笑)。ノソブランキウスの仲間は、上手くいけばその生涯に数百個の卵を産ませる事も出来るといわれていますが、商売人でも無い限り(・・・って今や私も商売人?)そんなに大量に殖やしたって仕方ないじゃないですか。だから、採卵期間の1~2週間だけ繁殖水槽に収容し残りは水草水槽で楽しんじゃえばいいんですよ。と言うか、これが由緒正しきアクアリストの楽しみ方だと思う。一度、国内の卵目マニアの温室を訪問した事があるんですけど、本棚改造したラックにプラケースが縦置きでずらっと並んでました。照明が部屋の照明だけなのでその点を尋ねると「卵目の繁殖に強い光は必要ないから」と言う事でした。確かに、千近いプラケースがズラ~っと並んでいるのは壮観ですが、肝心の中の魚を観賞することが出来ないなんて・・・。なんか本末転倒と言うか、卵目をはじめた当初の気持ちがなくなっちゃってるようにお見受けしましたね。 明日は、いよいよノソブランキウス属の神秘的な繁殖方法についてお話したいと思います。乞う御期待!!(笑)
2006/08/05
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さて、皆様からノソブランキウス属の種説明もいいが何か肝心な事を忘れてんじゃないのか?と言うお叱りを多数頂戴いたしまして(笑)、急遽予定を繰り上げてノソブランキウス属の飼育について紹介する事にしました。まず、具体的な飼育方法に入る前にノソブランキウス属の棲息する環境について勉強しておきましょう。 ノソブランキウスの仲間はアフリカ大陸でも乾湿のはっきりとした地域の、どちらかと言うと海岸線近くに生息しています。我が国ではなかなか想像できませんが、この地域の雨季乾季の差は非常にはっきりしています。雨季にはあたり一面水浸しだったものが、乾季になるととことん雨が降りませんから、水がどんどんなくなっていき最後にはどこを見渡しても水が無いカラカラのひび割れた大地がどこまでも続く光景になってしまいます。皆さんも、TVなどで乾季にゾウやその他の野生動物が水場を捜してさまよい歩くシーンをご覧になった事があると思います。 そんな環境で、動物以上に困るのが魚達でしょう。何しろ、水の中でしか生きられない彼らにとって、水がなくなると言う事は・・・。ノソブランキウス属の魚達はこの苛酷な環境下で種の存続をすべく、驚くべき習性を身に付けたのです。つまり、雨季の内に産卵を終えた親魚達は水が干からびると同時に死んでいきます。しかし、残された卵たちは周囲にある僅かな湿気のみで過酷な乾季を耐え抜き、次の雨季が始まると一斉に孵化してきます。そして、また乾季が訪れるまでに成長し産卵をするというほぼ1年単位の生活サイクルを繰り返しているのです。 そんな過酷な環境に耐えるノソブランキウスですから、基本的に丈夫です。繁殖を狙わずに、ただ飼育を楽しみたいと言うのであればグッピーやネオンテトラと一緒に飼育したって何の問題もありません。そこで、今日は飼育の第1回目として観賞に主目的を置いた飼育方法について解説してみましょう。 先ず、飼育容器は20cm角程度のものを用意しましょう。もちろん、大きい分には3mでも10mでもOKです(笑)。水底には、砂利を敷き好みの水草を植えてレイアウトしてください。ちょうど、冒頭の写真は20cm角のオールガラス水槽にN.ラコビーのオスだけを複数入れて飼育している状態です。フィルターは、どんなものでも構いませんが余り水流が強い環境を好まないので、水流は弱めに調整しておきます。 飼育において一番気になるのが水質だと思います。しかし、ごく一部の飼育難種を除くとノソブランキウス属の魚達は水質に敏感じゃありません。どうも、我が国では卵生メダカは水質に敏感で、チョットでもあわない水質ではすぐ死亡するとか、水替えは極力しちゃいけないとか、うるさい事言いすぎだと思いますね。現に、旧東ドイツで温室を見せてもらった卵目ブリーダーも、バンコクの養殖業者も、120cmくらいの大きな水槽にそれこそ500尾位のノソブランキウスを収容し、バカバカ餌を与え毎日のようにジャブジャブ水替えしてます。そんな彼らに、日本の飼育方法を教えると、きまって馬鹿にしたように鼻先で笑われます。そして、少なくとも我家ではノソブランキウスは塩素中和した水道水で飼育して何の問題も発生してません。結論から言えば、ノソブランキウス属の魚は塩素中和した水道水で飼育して何の問題も無いと言う事です。ただ、日本全国の水道水がすべて我家の水道と同じ水質では無いと思うので、そこが少し心配ですが人間の飲料に適した水なんですから大丈夫でしょう!(笑)。また、以前も何かで書きましたが、水道水は塩素中和だけでなく重金属も無害化する効果のあるコンデイショナーで中和したほうが無難だと思います。別に、卵生メダカに限らずですが・・・。 それと、塩素中和した水道水で飼育して何の問題もないのですが、出来ればそこに少々粗塩を入れて置くとさらに良いでしょう。粗塩とは、精製塩ではなくにがりなどの成分も含んだ塩の事で、スーパーなどで「博多の塩」「赤穂の塩」などの名称で普通に売ってます。分量は水1リットルあたり1g程度を目安にしましょう。塩の分量は、あまり神経質になる必要はありませんから気合でエイッとぶち込んでください(笑)。この飼育水に粗塩を溶かすと言う行為には主に2つの目的があります。一つは、前述のようにノソブランキウス属は海岸線近くに生息しているので、生息場所も多少海水の影響を受けているのでしょうか?どちらかと言うと弱アルカリ性から中性付近の水質を好みます。粗塩を入れることで、水中にカルシウムやマグネシウムが溶出し飼育水の硬度やPHを心持上げてくれるという訳です。そして、もう一つの目的がコショウ病の予防です。どう言う訳か、ノソブランキウスはコショウ病に罹り易い傾向にあります。まぁ、ベタも同じなんですがこのような魚を飼育する際に、飼育水に多少の塩を溶かしておく事で病気の予防にかなりの効果が見られます。 水温は25~30℃位のやや高めの水温を好みます。今まで我が国では30℃を越える高水温はノソブランキウスにとって害があるというのが通説になっていたのですが、今回バンコクの卵目ブリーダーを訪ねて、彼の温室では32℃以上の高水温であった事から少々考え方が変わって来ています。少なくとも、30℃以上の高水温でも、まったく問題なく飼育可能だし、繁殖もバンバン成功させているんですか。でも、取り合えず夏場にむやみやたらな高水温になるような飼育環境は避けておいたほうが無難でしょう。 餌に関しては、生き餌や冷凍アカムシがベストでしょう。ただ、人工餌を食べないと言う訳でもなく、バンコクの養殖業者の所ではセラ社の顆粒フードを親魚のメインフードに使ってました。様々な事情で、冷凍アカムシ使えない方は一度お試しあれ!ただ、生き餌や冷凍アカムシしか食べた事の無い個体は、最初の内はなかなか人工餌に馴れてくれませんから、根気良くそして少量ずつ与える事が大切です。 また、卵生メダカとしてはアフィオセミオン属に較べると温和なので複数尾を同時飼育したり、他の熱帯魚と一緒に飼育する事も可能です。この場合、コミュニティタンクにありがちなのですが、あまりに多数の魚を収容する事で水が汚れPHが酸性に大きく傾く事があります。弱アルカリ性から中性の水質を好むノソブランキウスにとって、あまり酸性に傾いた水質は好ましくありません。水替えをサボらないようにして、飼育水を絶えず中性付近にキープする事がノソブランキウス混泳成功のカギだと思います。それと、飼育水1リットルあたり1g程度の塩分濃度はグッピーやネオンテトラなどにとってまったく害はありませんから心配無用です。 さて、あまり1日でどんどん解説を続けてしまうとブログの文字数が莫大なものになりますから、今日はこの辺で(笑)。明日は、水替えの仕方と繁殖を見据えた飼育方法について解説します。それと、卵生メダカもおさかな逸品堂をよろしくって書くように厳命されましたので、一応今後ともよろしく(笑)
2006/08/04
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学名:Nothobranchius korthausae通称:ノソブランキウス・コウサウサエ(N.コーソザイ)体長:4.0cm分布:タンザニア飼育:★★(普通)繁殖:★★(普通) 今日紹介するのはノソブランキウス・コウサウサエ。一般にはN.コーソザイと呼ばれる事のほうが多いようです。どうでもいいと常々言ってるくせに呼び名にケチつけますが(笑)、本来はKorthaus女史と言う研究者にちなんだ名前。そこから考えると、昨日のギュンテリー同様コートハウサエって読むべきかも。そうそう、これまたどうでもいい知識ですが、学名の終わりがiで終わっていたら男性の人名、aeで終わっていたら女性の名前にちなんだ学名である事が多いのです。アンジェリカス・ボティア Botia kubotai=久保田さんのボティアレッドテトラ Hyphessobrycon amandae=アマンダさんのヒフェソブリコンと言う具合ですな。 さて、N.コウサウサエは赤系の色彩の魚が多いノソブランキウス属にあっては珍しく黄色系の体色です。よく、「体色は地味だが丈夫」とか紹介されちゃう可哀想な奴ですが、ノソの仲間だから地味とか言われるんで、観賞魚としては十分華やかな部類に入ると思います。特に、タイガースファン黙ってこの魚飼わなきゃいかんでしょう!(笑)。飼育に関しては、昨日のN.ギュンテリーに負けず劣らず丈夫で飼育しやすい種類です。繁殖も容易で、卵の休眠期間もノソブランキウスの中では一二を争う短さです。特に、高温下で卵を管理していれば1ヶ月程度で孵化に至ります。 そして、このノソにもやっぱり色彩変異がいます。有名な所では、全身がブラウンレッドに染まるN.コウサウサエ・レッドがいます。ただ、ノソブランキウス属に於いては赤系の体色は珍しくもなんとも無いので、個人的にはコウサウサエはやはりイエロータイプに限ると思ってます。他にも、マフィア島固有の色彩変異などが存在しますが、基本的には皆イエロー系の体色です。熱烈なドラゴンズフリークの私としては、チョット躊躇するものもあるのですが(苦笑)、ノソブランキウス属のコレクションやるとそこらじゅうの水槽にチョロチョロ赤系の小魚がうごめく様になるので、そんな時気分転換意もってこいですね。 ところで、今思ったんですがコウサウサエのイエロータイプとレッドタイプを交配するとどんな色彩になるんでしょうね?以前も述べたように、異なる地域変異をむやみやたらに交配するのは決して褒められた行為ではないのですが、もしかしてこの組み合わせは結構いけるかも(笑)。今度バンコク行ったらコウサウサエ・レッド買ってこなくちゃ! そして、本日のベタ紹介に・・・ 今回バンコクで目に付いたカラーバリエーションに、このメタリックスカイブルーとレモンイエローのマルチカラーがいました。ショーベタにもプラカットにもこのカラーバリエーションがいましたから、一種の流行なんでしょうか?夏の暑苦しいシーズンになんともいえない清涼感を与えてくれる美しい魚だと思います。 そうそう、それと私がボランティア店長を勤めさせていただいておりますおさかな逸品堂ですが、おかげさまを持ちまして結構盛況です(笑)。今日、税理士さんと話をしていたら「このまま行けば、おさかな逸品堂は黒字になるかも」とか言われてしまいました。でも、プラカット専門店を謳いながら、その実ノソブランキウスの売れ行きのほうがはるかに好調です。・・・って、このブログで取り上げてみんなの物欲煽ってるんだから当然か(笑)。 一体何と言う事でしょう。皆さんの財布は軽くなり、ボランティア店長は心身ともに疲れ気味、そんな中オーナーの某女史だけが高笑いしている姿が脳裏に浮かんできそうです(苦笑)。あの~、奥様??私めにも夏のボーナスちょっとだけいただけませんでしょうか?って恐る恐る尋ねてみたら・・・「ボーナスは無いけど、どこか海外に仕入れに行く金なら出す!」とのたまっておられました。あんたはエライッ!!
2006/08/03
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学名:Nothobranchius guntheri (Pfeffer,1893)通称:ノソブランキウス・ギュンテリー体長:4.0cm分布:アフリカ;タンザニアのザンジバル島飼育:★★(普通)繁殖:★★(普通) 今日紹介するのはノソブランキウス・ギュンテリー、ノソブランキウス属の入門魚と呼ばれる事の多い丈夫で飼育しやすい種類です。どうも、我が国では入門魚や初心者向けと紹介されると、なぜか軽く見られる傾向にありますが、その美しさは昨日紹介したラコビーにも決して負けていないと思います。入門魚であることや安価である事と、観賞魚としての価値はまったく関係ない事のはずなのに、なぜ我が国では価格=価値みたいな図式が出来ちゃったんでしょう。世界的に見て結構、恥ずかしい事だと思います。 ところで、ギュンテリーという名称ですが、これは有名な動物学者Gunther博士にちなんで命名されたもの。通常、我々はこの博士の事をギュンター博士と読みますので、そこから考えると本当はギュンターィと発音すべきかも。また、アクアリストによってはガンサーアィと呼ぶ人もいます。いつも言っているように、アクアリストは学者じゃないんですから呼び名なんて気にしなくても良いのですが、海外のアクアリストと話をしていると時たま困る事があります。例えば、昨日のN.ラコビーもバンコクのブリーダはラチョウィと発音しているので、はじめの内お互いに相手がどんな魚の話をしているのかさっぱり判らず苦労しました(苦笑)。 この魚の呼び名の話はともかく、N.ギュンテリーは確かにノソブランキウス属の中でも飼育・繁殖が容易な部類に入ることは確かです。水温・水質ともにあまり神経質じゃありませんし、繁殖も容易、しかも産卵数も多く孵化までの所要日数も短いとそれこそいい事尽くめです。ここで、ノソブランキウス属の入門魚を挙げろと言われたら、このギュンテリー、後述するN.コウサウサエそしてN.パトリジィあたりでしょうか。もっとも、バンコクのブリーダーに言わせればラコビーも十分入門魚だそうです(苦笑)。 このN.ギュンテリーにも色彩変異がやっぱり存在します。N.ギュンテリー・ゴールドとN.ギュンテリー・フジミーと呼ばれる系統がそれですが、これは今まで紹介してきたノソブランキウスの色彩変異と異なり改良品種です。ゴールドのほうは冒頭の写真の原種からメラニンが抜けたもの、つまり本来褐色の地色が鮮やかな山吹色に染まります。また、フジミーの方は更に赤い色彩までもが抜け落ちてしまい、全体的に淡いブルーの体色です。一見すると、すでに紹介したN.エガーサイ・ブルーに良く似てます。どちらも、それなりに美しいのですが問題はフジミーというネーミング!皆さんは何でこのネーミングになったと思います?さて、ここで問題です!ノソブランキウス・ギュンテリー・フジミーのフジミーというネーミングの由来は?正解者の中から抽選で1名様に、ギュンテリーの休眠卵の在庫は今無いから(笑)N.ラコビーの休眠卵30粒をプレゼントいたしましょう!!皆さんふるって御応募くださいね(笑)。締め切りは8/3いっぱいと言う事で・・・ちなみに、ヒントとしてかなりくだらないレベルのネーミングである事をお教えしておきましょう。うーん、レベル的にはプレコの仲間のマツブッシーと同じくらいのレベルでしょうか(笑) イキナリ話が切り替わりますが、本日のベタ紹介を・・・ 以前一度紹介した事のある、黄金色のプラカットがついにバンコクで市場に出回るようになってきたようです。ベタでイエローと言うカラーは、日本人にはなぜか好まれないのですがここまで色鮮やかなら話は別でしょう。また、中国人を中心に風水を信仰する人たちの間では金運を呼ぶ魚として非常に人気が高いそうです。ただ、個人的な意見を言わせていただければ、その美しさには脱帽いたしますが金運どうこうと言う話になると眉唾ものかと・・・(笑)。なぜって、まったく効果が認められないからですっ!(爆笑)
2006/08/02
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さて、この記事は日本人2005さん専用記事となっております(笑)。と言うのも、前回のキリ番プレゼントで日本人2005さんがお選びになった、ブラック&ブルー・マルチがシンガポールから帰国してみるとヒレが溶けておりました~(涙)。もっと早くにお送りすればよかったのですが、当時なぜか気温が低い日が続いていたのもあり、出張から帰国後お送りしようと考えていたのです。 そんな訳で、日本人2005さんには今回ご紹介する7点から、代わりのショーベタをお選びいただきたいとお思いここに画像を公開させたいただきます。 もし、この中にお気に入りが無いようでしたら次回のバンコク出張までお待ちくださいね。
2006/08/02
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学名:Nothobranchius rachovii通称:ノソブランキウス・ラコビー体長:3.5cm分布:モザンビーク、南アフリカ飼育:★★(普通)繁殖:★★★(少し難しい) 今日はインスタントメダカの第二弾!ノソブランキウス・ラコビーの登場です。よく書籍や雑誌などで世界でもっとも美しい淡水魚と紹介されるラコビーですが、世界で一番かどうかは見る人の感性の問題ですからわかりませんが、確かにとことんド派手な体色なのは間違いありません。 かつては、飼育難魚としても有名だったのですが最近では飼育技術の向上のためか、はたまた輸送環境が良くなったためか、飼育は特別難しいとは感じません。水質は中性付近であれば問題なし、水温は25℃~30℃位が好ましいと思われます。ただ、水温に関してはこの魚を入手したバンコクでは、水温は優に30℃を越えていますから日本の夏場の高水温も問題なく乗り切れるはずです。餌に関しては、書籍などでは生き餌や冷凍アカムシしかダメみたいに書かれていますが粒状の餌も良く食べます。実際、この個体はバンコクでも粒状の餌だけで育成されていました。ただ、フレークタイプの餌は好まないようです。 とにかく成長の早い魚で、例えば写真の個体は生後2ヶ月だそうですがすでに体長は3cmを越え、完全にオスメスの区別がつきますし、おそらく繁殖も可能でしょう。ただ、これは大量に餌を与えて、毎日のように水を替えることが出来るプロの話ですから、我々アクアリストであれば生後4ヶ月くらいでこのサイズまで育成するのが普通でしょう。 比較的温和な魚ですが、成熟したオス同士はちょっとした小競り合いをすることがあります。したがって、飼育の際はペアだけを小型水槽で飼育するか、もしくはやや大きめの水槽で多数を一緒に飼育するか両極端がよろしいようです。なまじオス2尾とかだけで飼育すると、弱いほうの個体がボロボロにされちゃう事があります。 ノソブランキウス属の繁殖方法については改めて後述するとして、ラコビーの休眠期間は通常4ヶ月前後というのが我が国での通説でした。しかし、バンコクのブリーダーの所では産卵後1ヶ月から45日で孵化しています。これが高水温のためなのか、それとも累代飼育の影響(代々ブリーディングされている魚では時々見られる現象)なのかは定かではありませんが、事実は事実として認めなくてはなりません。逆に、タイのブリーダーはラコビーの卵の休眠期間は4ヶ月くらいが普通だと言うと、かなりビックリしてました。 ラコビーには昨日のN.エガーサイ以上に色彩変異が知られていて、上の画像はそのうちの一つでラコビー・ブラックと呼ばれています。地域的には南アフリカにラコビー・ブラックが生息していると言う事ですが、昨日お話したようにこの個体がどの程度純粋なのかは定かではありません。色彩的には、冒頭のノーマルタイプのほうがきれいですから、商業ルートにラコビー・ブラックが乗る事はほとんどありません。したがって、入手はかなり困難でしょう。・・・と言うか、コレクター以外はみんなノーマルタイプのほう選択すると思う(笑)。ただ、胸ビレが妙に色気のある紫色に染まっている点だけは評価したいと思います。 ところで、今回のバンコク旅行記が無いために皆さんにゲットしたプラカットやショーベタの紹介が出来ません。そこで、本文とは関係ありませんが毎回1尾ずつ今回の旅行でゲットしたお気に入りを登場させようと思います。 トリカラー・マーブルのプラカットですが、マーブルの王道を行くような素晴しい個体だと思います。私のようなマーブル好きにはたまらない個体ですね~(笑)。マーブルにしては珍しく、ボディも頑丈そうなのも高ポイントです。
2006/08/01
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