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さてさて、海外出張などでずいぶんと間が開いてしまいましたが(苦笑)稚魚用フードの最高峰とも言うべき孵化したてのブラインシュリンプ幼生の地位を目指して、メーカー各社の研究開発努力は日夜行われております!・・・たぶん(笑)。前回紹介した、殻剥きブラインは最も手っ取り早い方法ですが、やはりそこはそれ!メーカーの威信を賭けて人工フードだって発売しちゃってるんです!! メーカーの中には、成魚用のフレークフードを製造する際にどうしても破砕した小片が出てしまうのに着目して、それをさらにパウダー状に細かく砕いて稚魚用フードいっちょ上がりっ!てな所もありますが(苦笑)、あんたらメーカーとしてのプライドとか良心ってもんは無いんかいっ!!と言いたくなりますな。もちろん、そんなクソメーカーは極少数で、後は皆さん一生懸命?開発に励んでおられます。そんな稚魚用人工フードをいくつかご紹介しましょう。 ショップなどで最も入手しやすいのがキョーリンのひかりパピィでしょう。かなりパウダーに近い微細粉末で栄養価の面からは特に問題ないようです。問題は嗜好性でしょう。パッケージにも書いてあるように、メダカ・エンゼル・グッピー・プラティあたりであれば問題なく食べてくれます。ただ、ベタや卵生メダカ、小型カラシン、ラスボラあたりの初期餌料としてはチョット苦戦します。やっぱり、動かないのがどうにも不利ですよね~。 続いてのエントリーは、ニチドウのリリーフブラインです。こちらは、孵化したてのブラインシュリンプ幼生と同等かやや小さめの顆粒状フードです。心持、タンパク質含有量が少ない気もしますが、まずまず合格点の栄養価。やはり、問題は嗜好性です。パピィ同様、エンゼルなどのシクリッド・卵胎生メダカあたりにはOKです。ただ、この商品でチョット文句言いたいのが、パッケージにブラインシュリンプのように動くとなっている事!裏の注意書きにも「特殊製法により、水中でブラインシュリンプのように動き、稚魚の食欲を促します」って堂々と明記してあります。この商品が発売された時に何も考える事無く購入したのは愚かな私だけ??(苦笑)これが、人間様の食べ物かなんかだったら間違いなくJAROにちくられていると思います!(爆笑) 後は環境リバイブ研究所のクロマ・プロSでしょうか。一部に熱烈な支持者を持つフードですが、タンパク質含有量がムチャクチャ高く稚魚用としては栄養面では申し分ありません。後はやっぱり嗜好性・・・。餌に馴れるまで数日の絶食が可能な成魚ならば問題ないんですけどね~。あっ、ただ誤解の無い様にお願いしたいのはクロマの嗜好性が低いと言う事ではなく、あくまでもブラインシュリンプと較べてと言うことなのでお間違いなく。嗜好性は、上記の2つの製品と同等レベルです。 それと、稚魚用ではないのですが我家では結構重宝しているのがキョーリンのクレストグッピーです。ブラインよりもやや大きめの顆粒タイプですが、栄養バランスもよく嗜好性もそこそこです(笑)。初期餌料としては上の3製品と同様まだまだ改良の余地はありますが、生後1~2ヶ月程度経過したベタや卵生メダカの常用フードとしては結構お薦めできます。毎日、冷凍アカムシ刻んだりハンバーグを粉砕したりする手間と、それらの餌を使用した際の水質の汚染を考えるとかなり利用価値はあると思われます。栄養バランスも良いですしね。 また、一般向けではないのですが養殖業者御用達のおとひめと言うブランドは要チェックです!元々は、ヒラメやマダイなどの養殖業者向けの製品なのですが、その嗜好性・増肉効果(要するに成長率)などどれを取っても、現在市販されている稚魚用人工フードでは最高レベルだと思います。ちなみに、一口におとひめと言ってますがその餌のサイズにより何段階にも分けられて製品化されています。ベタブリーダーや卵目ブリーダーの中には、初期餌料だけブラインシュリンプに依存し、その後は成魚まで一貫しておとひめ一筋って言う人は結構存在します。何より手軽ですからね~。一般魚用としても利用価値大なので、中にはおとひめをショップオリジナルフードとして小分けにして販売しているショップもあるとか(笑)。 唯一つの問題点を挙げれば、業務用フードなので少量での販売がなされていない点でしょう。一般の方々が2kg(ミニマムオーダー)とか購入しても、全体の1/100も使わないうちに残りの餌は変質間違いなしです。どんな人工餌にも言えますが、一度開封したら2~3ヶ月で使い切るようにしないとだめですよ(笑)。もったいなくても余った餌は廃棄しないと、餌が酸化変質していて魚が病気になったり死亡したりする原因となっちゃいますから。それを考えると、ショップの虚偽(笑)を承知の上で小分けになったショップオリジナルフード(元おとひめ)を購入する方が賢いやり方かもしれません。
2006/10/31
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ソリッド・ブラック その4 さて、ショーベタの世界ではなかなか完璧なソリッド・ブラックの系統が完成しないと書きましたが、それではプラカットではどうでしょう?ヒレの開きにさほど気を使う必要のないショートフィンタイプですから、さぞかし漆黒のブラックが・・・と思うと、残念ながらそうでもないようです。 まぁ、メスに漆黒の個体を使う事が出来ない点ではショーベタとなんら変わりありませんから当然と言えば当然なのですが、プラカットではショーベタ以上に良質のソリッド・ブラックを見かける事がありません。その理由は定かではありませんが、個人的な意見ではどうもタイ人はソリッド・ブラックという品種をさほど高く評価していないのではないかと思っています。 私の知る、ソリッド・ブラックの生産者もほとんどがブラック・ドラゴンに系統を切り替えつつあります。なぜって?だって、そっちの方が良く売れるもん!って言うのが彼らの返事でしたからほぼ確実なんでしょう。確かに、華やかな色彩を好む傾向の強いタイ人にはソリッド・ブラックはチョット地味すぎるかも・・・ そんなバンコクのソリッド・ブラックの主流は今日紹介した冒頭の個体のようなものです。漆黒と言うよりは、やや濃茶の混ざったブラックでヒレにはうっすらとメタルブルーの色彩が残ります。どちらかと言えば、原種のスプレンデンスのこげ茶の体色をグツグツと煮詰めて濃縮し(笑)濃くしたような印象が強い系統です。まぁ、精悍そうな外見ですしこの系統はいかにも強そうな典型的なプラカットの体型をしているのが特徴なのでそれはそれで見応えはあります。 それでもって、この系統のペアからは上の個体のようなカラーパターンも多く生まれてきます。・・・って言うか、こちらがメインと言うべきかも。ヒレにはレッドやメタルブルーの模様が入りソリッドというよりは、ブラックマルチと呼ぶべき個体です。この手のマルチには時折ビックリするほど妖艶な個体がいますから侮れないんですけどね~。でも、ソリッド・ブラックフリークのさかなおやじとしては、やっぱり漆黒のブラックも欲しい所です。
2006/10/31
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バンコクより無事帰国しましたぁ~! しばらくの間、ブログ更新が止まっていましたがバンコクベタ買い付け出張(笑)より無事帰国いたしました。本当は10/23の夜に帰国していたのですが、出張中に本業の方が動き始めており、イギリスのクライアントとの交渉などでブログの再開が遅れてしまいました(涙)。留守中、コメントいただいた皆様、お返事などが遅れてゴメンなさい!これからコメント返していきます。 それにしても、相変わらず滅茶苦茶なスケジュールです。バンコクには金曜日の深夜到着し、翌朝は朝食抜きで早朝から本業関連の相手先と交渉、夕刻にウィークエンドマーケットに出向きベタを物色。ホテルに夜戻り、ひたすらベタのパッキング!(苦笑)。この日は、夕食を食べに行く事も出来ず、ルームサービスでさびしい夕食を済ませました。そして、パッキングがひと段落して時計を見ると、すでに日付は変わり翌22日のam2:00過ぎ・・・ シャワー浴びてからチョットだけ仮眠して、日曜日の午前中はベタブリーダーの所を数件回りました。そして、午後再びマーケットに出向き、昨日注文しておいた個体を引き取りに・・・。またまた、ホテルに戻りパッキング開始(笑)。パッキング終了は夜の10時過ぎでしたぁ~!(笑)。悔しいので、ホテル裏手のチャイナタウンに繰り出し、屋台で夕食を物色。意地になって数件はしごしたためお腹が飽和状態になり、夜遊びなどせずに品行方正に(笑)ホテルの部屋に戻り仮眠!ふと目が覚めると、あちゃ~!すでに朝の4:00。ホテルを5:00にはチェックアウトして空港に向かわなくてはなりません!水のように冷たいシャワーを浴びて無理やり目を覚まし、速攻で荷造りしました。仕事でバンコクに来ているとは言え、一体このプライベートタイム皆無の旅はなんなんでしょう! 早朝の空港で、昨日のナイトライフを思い出して盛り上がる日本人のクソオヤジどもに囲まれていると、無性に後ろから延髄蹴り喰らわせたくなりましたね(笑)。帰国すればしたで、本業はイキナリ稼動し始めているためあわててイギリスのクライアントの企業とメールや国際電話でやり取りするわ、購入してきたベタの撮影はしなくてはならないわで、はっきり言ってきちんとした睡眠がまったく取れていません!仕事の合間に、1~2時間の仮眠を取るだけになってます!(苦笑) 一体いつになれば、悠々自適の生活が送れるのでしょう??こんな事なら、のんべんだらりとサラリーマンしてた時の方が楽だったかもしれません(苦笑)。ニュースで、残業が月に160時間を越え過労死したサラリーマンの話をやっていましたが、はるかにそれを超越したペースで仕事してます!もしかすると、来週あたりイギリス行く事になるかもしれないし、別の仕事でマレーシアのクアラルンプールにも行かなくちゃいけないんですけどぉ~?奥様??少しは約束どおり、逸品堂の仕事を手伝っていただけませんでしょうか?約束通りなのは、金銭の管理面だけなんですけど??それって、あんまりじゃないでしょうか!
2006/10/26
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ソリッド・ブラック その3 前回までにシルバーバックのソリッド・ブラックを紹介しましたが。実はブラックにはこれ以外にもいくつかの系統が存在するのです。今日紹介するのは、ブルー系とでも呼ぶべきソリッド・ブラックです。この系統では、メスの個体にボディにうっすらと金属光沢のないブルーが乗る個体を用いるため、ボディの尾筒付近のシルバーバックは出現しない代わりに、ボディが部分的にやや青味がかっているのが特徴です。また、画像の個体では尾鰭がやや赤みを帯びているように見えますが、これは撮影者の技量の問題で実際にはちゃんと黒いです(笑) この系統のソリッド・ブラックは確かにボディやヒレに金属光沢がない分ソリッドとしての評価は、シルバーバック系よりも上でしょう。しかし、その反面ブラックの深みと言う点では、なんとなく薄い気がします。どちらのソリッド・ブラックを好むかは飼育者の問題なのでなんとも言えませんが、精悍さという点ではシルバーバック系の方が上かも。 実はこの系統は、何世代にもわたって私の温室で累代繁殖させている系統です。そのため、尾開きなどは結構悪くない所まで改良されてきていると思います。ただ、どう言う訳かこの系統にシルバーバック系の漆黒のカラーリングをプラスすべく、そのようなメスを交配すると生まれてくる子供のクオリティが極端に低下してしまうのです。つまり、外部から優秀な血が導入しにくいため、いつまでたってもボディやヒレは漆黒とまでは行きません。かれこれ4年ほどいじってますが、なかなか飼い主の言う事を聞いてくれないひねくれもんで困ったものです(苦笑)。
2006/10/16
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ソリッド・ブラック その2 さて、昨日の逸品堂通信でソリッド・ブラックと言う品種では、オスメス共に漆黒の個体では上手く繁殖出来ないと書きました。今日紹介するトップの画像は、昨日紹介したオス個体と同系統のメスです。ご覧いただくとお判りだと思いますが、ボディはブラックと言うよりはシルバーと言った方が正確でしょう。まぁ、理想を言えばもう少しボディが黒っぽい方が好ましいのですが、この系統のメスとしては標準レベルのクオリティと言えるでしょう。 メスにこの様にボディにシルバーが入った個体を用いなくてはならない以上、どうしても繁殖させて得られる子供達は多少なりともボディにシルバーの光沢が入る事になってしまいます。つまり、この系統では完全なソリッド・ブラックは生まれにくいのです。もちろん、数百と言う単位で子供を採れば中には見事に漆黒に染まった個体も出現します。ただ、せっかく出現した漆黒の個体もメスには漆黒の個体を使えない以上、孫以降の世代で全身混じりけの無い漆黒の系統を固定する事は不可能と言う事です。 つまり、ソリッド・ブラックと言う系統は追求しても追及しても終わりがないと言うか、永遠に完成しない系統って事です。そこがまた良いんですけどね(笑)。一時期、メスでも漆黒の個体を使える系統が出来たと言われ、実際にその系統を入手した事がありました。オスメス共に混じりけのない漆黒の見事な個体で、ずいぶん期待して繁殖させたのですが・・・。確かに、極端に孵化率は悪いものの稚魚が孵化し、育成もできました。しかし、一度に200個程度の卵が産まれ孵化するのはそのうちのせいぜい10%以下と言う状態で、とても世代を継続できる様なものではなくあえなく断念した覚えがあります。 ところで、このシルバー系ソリッド・ブラックとも言うべき系統でオスにもボディのシルバー部分が多い個体を用いて子供を採るとどうなるでしょう?その答えが、2枚目の画像です。つまり、ボディが見事にシルバーに染まった個体が出てきます。色の乗り具合からみて、ドラゴンパターンではないようです。いずれにしても、ここまで来るとソリッド・ブラックとしての評価はあまり高くはありません。むしろ、シルバー&ブラックのバイカラーというカテゴリーに含めるべきでしょう。バイカラーとして割り切って見てしまえば、それなりに見所のある品種だとは思います。
2006/10/15
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ソリッド・ブラック その1 さて、逸品堂通信はドラゴン系品種をひとまず終了して、次なる品種の説明に移動する事にしましょう。今回取り上げる品種はソリッド・ブラックです。つまり、全身が漆黒に染まる品種の事で、華やかな印象の強い改良ベタにあって異色とも言うべき精悍さが売りの品種です。個人的には最も好みのカラーパターンですが、同時にどんなに頑張って追求しても永久に?完成にたどり着けない品種でもあるのです。 その秘密はメスにあります。実は、ソリッド・ブラック同士での交配が上手く行きません。同じ現象はエンゼルフィッシュでも知られていますが、漆黒のオスメスで繁殖を狙うと、卵が孵化しないか例え孵化しても稚魚が弱くほとんど育成できないのです。詳しい仕組みは判っていませんが、いわゆる致死遺伝と言う奴ですね。 ・・・という事は、ソリッド・ブラックの系統繁殖の際にはペアのどちらか一方をソリッド・ブラック以外の組合せで交配しなくてはならないという事になります。通常は、オスにソリッド・ブラックを用いて、メスは出来るだけ漆黒に近い傍系のメスを使います。当然、メスはボディに別のカラーが乗った個体を用いる訳ですから生まれてくる子供たちが混じりけの無いソリッド・ブラックになる事は非常に稀です。 今日紹介する個体では、ボディの背部後半にシルバーの光沢が乗っちゃってます。しかし、改良ベタの世界では、このような個体でもソリッドという事になってます。と言うよりは、厳密に判別すると世の中にソリッド・ブラックと言う個体はほとんど存在しない事になってしまいますからね。紹介したものは個体的には、ブラックが漆黒だし、ヒレの形状も悪くないのでなかなかのクオリティだと思います。
2006/10/14
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自家製カラ剥ブラインを作ろう! 稚魚用フードvol.08 さて、予告どおり今回は自宅で作る美味しい(笑)カラ剥ブラインの作り方を紹介しましょう!まず、用意するものは孵化率の良いブラインシュリンプエッグ少々、そして強酸を適量です。・・・ッて言ってもなかなか個人で塩酸や硫酸入手するのも大変ですし、取り扱いに注意しないと非常に危険ですからまったくお薦めできません。そこで、衣服の漂白剤を買ってきましょう。別に、銘柄なんてどうでもいいのですが塩素系の物を選びます。塩素系の漂白剤は次亜塩素酸ナトリウムが主成分なので、希塩酸と同じような役割をしてくれます。これで、ブラインシュリンプの休眠卵の硬い外殻を溶かしてしまおうっ!て言う訳です。 ちなみに、なぜか私は必ずブリーチを使う事に決めています(笑)。別にハイターでも大丈夫ですけどね。価格は非常安いもので1.5リットル入りで200円しませんでした。これだけあれば当分の間、自家製カラ剥ブライン作り続けることが出来るでしょう。 先ず、始めにブラインシュリンプを必要量だけ小型のガラス容器(コップなど)に移し、水を注いでおきます。こうして、休眠卵にある程度水を含ませた方がその後均等に外殻の溶解ができる様です。時間は30分から1時間くらい漬けておけば十分でしょう。そんな時間も惜しいって言う方は、水に付けなくたってなんとかなります。 その後、観賞魚用のネットなどで軽く水気を切ったブラインシュリンエッグを容器に移し、そこに適当にドボドボとブリーチを注ぎます。そして待つ事10分もすれば、あ~ら不思議!(笑)。カラ剥ブラインの完成です!!・・・って滅茶苦茶簡単でしょう?ちなみに、トップの画像がブリーチに漬ける前、そして下が10分後のブラインエッグの状態です。 後は、外殻が溶けてオレンジ色に見えるようになったブラインエッグをまたまたネットなどに移し、流水でよく注げば終わりです。この時、よく洗い流さないとブリーチは観賞魚にだってあまり良い影響与えないでしょうから気をつけてくださいね。どうしても不安ならば、コントラコロラインなどの塩素中和剤を適量入れた水で最後に洗えば、塩素は完全に中和されますから安心です。 このままカラ剥ブラインとして用いるのであれば、ブリーチに漬けておく時間は結構アバウトで大丈夫。もしかして、すでにミイラ化していた休眠卵を使っている可能性が否定できない市販品よりも、数段クオリティの高いカラ剥ブラインがお手軽に出来ちゃいます。 ただ、この後通常の孵化手段でブラインシュリンプを孵化させて用いると言う方法もあります。なぜこんな事をするかと言うと、外殻を除去した休眠卵を孵化させると孵化後に稚エビと外殻を分離させる必要がなくなるからです。ベタや卵生メダカなど稚魚の初餌料として、動き回る生きたブライン幼生が必要な場合には非常に有効な手段です。めんどくさいけど・・・(笑)。 ただ、このように孵化させるつもりであれば、ブリーチに漬ける時間は10分前後としっかりと決めておくべきです。さもないと、外殻だけでなく内側の透明な薄い膜までブリーチが溶かしてしまい、休眠卵の中の稚エビに大ダメージを与えてしまい、孵化しなくなっちゃいますよ。 それと、確かにこの方法で簡単に良質のカラ剥ブライン作る事は出来ますが、これを乾燥させて保存すると言うのは我々趣味人にはちょいと無理な話です。フリーズドライ加工できる機械がないと、急速に乾燥させられないため、かえってブラインが変質しとんでもない事になりかねませんから、あきらめましょう。 いかがでしたでしょうか?カラ剥ブラインなんて簡単なものでしょう??この程度の行程で製品化できるんですから、メーカーは我々シロウトではとても出来ないような高品質の製品を世に送り出す義務があるってもんでしょう!ねっ?××さん??(お好きなメーカー名入れてください。ご想像にお任せします)
2006/10/12
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乾燥ブラインシュリンプ ブラインシュリンプその5 ブランシュリンプ幼生の高い嗜好性と栄養価を残したまま、利便性を追求すれば冷凍の次にたどり着くのはフリーズドライ製法でしょう。ただ、一口にフリーズドライと言っても2つに大別する事が出来ます。一つは、孵化したてのブラインシュリンプ幼生を集めてフリーズドライしたもの。そしてもう一つは、休眠卵の硬い外殻を薬品処理で除去した、いわゆるカラ剥シュリンプ。一般的に市販されているのは後者の方です。写真の製品はニチドウが発売しているカラ剥シュリンプです。 カラ剥シュリンプの利点は、孵化以前の状態なので孵化時にブラインシュリンプがエネルギーを消費する事が無く、孵化させたブライン幼生よりも高栄養である事と言われます。しかし、実際には孵化したブライン幼生でも十分高栄養なので、この点に関しては特にアドバンテージとは言い難いようです。それよりも、通常24時間前後経過しないと使えないはずのブライン幼生をいつでも手軽に使用でき、しかも冷凍ブラインよりも保存性が高い点が長所でしょう。 ただ、冷凍ブライン同様フリーズドライが動き回るはずも無く、稚魚の初期餌料として用いるには如何にしてこの物質があんたたちのご飯なんですよっ!って稚魚達に悟らせるかどうかが勝負の別れ目です。比較的好き嫌いを言わない(笑)、卵胎生メダカやシクリッドの稚魚にはスタートから問題なく使用できます。ただ、乾燥しているため水面に浮かんでしまう傾向があるため、使用前に小さな容器などに水と共に入れよく振って水に馴染ませてから与えた方が、稚魚達の受けが良いようです。 それと、正直言って嗜好性の面では生きたものはもちろん、冷凍ブラインよりも劣る事が多いようです。まぁ、普通に考えれば乾燥してパリパリしているので稚魚達が口に入れた時に違和感がより大きいのかな?って思います。もう一つ、気になるのが原料となったブラインシュリンプエッグのクオリティでしょう。すでに紹介しましたがブラインシュリンプの休眠卵の中には保存状態が悪かったり、保存期間が長すぎたりして孵化率の極端に悪い物があると言いましたよね?そんな休眠卵の中の稚エビは当然死んじゃってる訳ですよ。でも、薬物処理で外殻を取り除いちゃえば、そんな粗悪品でも立派なカラ剥ブラインです!(苦笑)。少なくとも、外見からは良品質の物と区別が付きません。 一説によると、孵化率の極端に悪くなった粗悪なブラインシュリンプエッグを原料にこのカラ剥ブラインを製造している悪徳メーカーも有るとか無いとか??確かに、原料代はその方が格安でしょうからね~(苦笑)。しかし、冷静に考えてみてください!エジプトのピラミッドの中のミイラを料理して食っちまうようなもんです!!(笑)。死後ずいぶん時間が経過して休眠卵の中で干からびたような状態になってるエビなんてはっきり言って美味い訳ないでしょう~。したがって、カラ剥ブラインを購入するなら、ネットなどで評価の高いブランドを選ぶべきです!・・・って、ここばかりは具体的に粗悪品のメーカー名出すと、バンコクで消される可能性があるので、コメントはパス1!ちなみに、バンコクでは2~3万円も出すと殺し屋が雇えるって言う話もありますから、あまり恨み買ってると危ないです!(苦笑)。 その点、まだ発売しているメーカーは少ないようですが一度孵化させたブライン幼生をフリーズドライさせた製品の方が安心と言えば安心です。少なくとも、きちんと孵化する良質の休眠卵を原料に使っている事は確実ですから。しかし、どーしてもカラ剥ブラインじゃなきゃイヤッ!(笑)と言うワガママなあなたの為に、さかなおやじが一肌脱ぎましょうっ!次回は、なんと自宅で簡単に作れるカラ剥ブラインを紹介しましょう!!乞う、御期待!
2006/10/12
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冷凍ブラインシュリンプ ブラインシュリンプその4 さて、昨日までにご紹介した稚魚用フードの王道とも言うべき、孵化したてのブラインシュリンプと同レベルの嗜好性・栄養価を目指して各メーカーは稚魚用フードの開発に挑んでいる訳ですが、まぁ、普通に考えれば真っ先に思い付きそうなのが孵化したてのブラインシュリンプ幼生を冷凍しちゃえっ!って言う事でしょう。 確かに、理論上はブラインシュリンプそのものなんですから嗜好性も栄養価もキープできていそうなものです。その上、いちいち孵化させて塩水と分離させるなどと言う手間も要らず非常に便利だろうと思うのが当然でしょう。ただ、実際には栄養価はともかく嗜好性の面では生きたブライン幼生には大きく劣ると言うのが実情です。冷静に考えてみればあたりまえの事で、稚魚達がなぜブライン幼生を好んで摂餌するのかと言えば、その一番の要因はピコピコ泳ぎ回るからです。稚魚達は、その動きにつられて思わずパクッってする訳です。 もっとも、嗜好性と一口に言っても厳密には2つに大別できます。一つは、前述のように稚魚の食欲を促進するもの、そしてもう一つは稚魚が口に含んだ後そのまま飲み込んでくれるか、それともプイッって吐き出しちゃうかと言う嗜好性です。さすがに、冷凍ブラインの後者の嗜好性は良好です。したがって、問題は如何にして動きの無い冷凍ブラインを稚魚達の口に入れさせるかにかかっています。一番良いのは、稚魚達が冷凍ブラインが餌なんだと認識するまで、生きたブラインと冷凍ブラインを混合して稚魚達に与えると言う手法でしょう。 この方法を使えば、カラシンやバルブ、シクリッドの稚魚であれば冷凍ブラインは稚魚の初期餌料として利用できます。ただ、ベタや卵生メダカなど動かない餌には初めの内はなかなか餌付いてくれない魚に関しては、初期餌料としてはなかなか厳しいものがあります。どちらかと言えば、生後2週間くらいが経過した時点で前述のように生きたブライン幼生と混合して与えながら徐々に慣らしていくといった使い方になるでしょうね。 冷凍ブラインとして私たちが最も入手しやすいのが、冒頭の画像のキョーリンから発売されているものでしょう。ちなみに、キョーリンからはブラインシュリンプの生体を冷凍した奴も発売されてますから購入の際にはベビーブラインシュリンプである事を確認しましょうね(笑)。ただ、この製品はっきり言ってクオリティ的には??です。使いやすいように小さなブロック状に仕上げてあるのですが、1つのブロックを水に溶かしてみれば判る事ですがほとんどが水分でブライン幼生の少ない事!(苦笑)。水分含有量95%位でしょうか?オマケに、なんだか色的にも妙に白っぽいのです。これって本当に孵化直後の幼生かぁ~??って言いたくなる外見です。 メーカーの方からはお叱りをこうむるかもしれませんが(笑)、これだったら個人的には自家製冷凍ブライン作る事をお薦めします。作り方は別に難しいもんではなく、一度にバケツなどを使って大量にブラインを孵化させ、孵化後卵殻や塩水から分離させた後冷凍保存するだけです。ただ、家庭用冷蔵庫のフリーザーは冷凍温度があまり低くないため長期保存は危険です。人間様用の(笑)クルマエビとかイセエビが如何に痛みやすいかを考えていただけば理解しやすいかと思いますが、あなたは生きたイセエビを人様からいただいて、1ヶ月とか冷凍保存するでしょうか?はじめから急速冷凍した冷凍食品ならいざ知らず、自分の家の冷蔵庫のフリーザーで凍らせた奴ですよ!そう考えると、例えば土曜日にブラインをセットして日曜日に1週間分を冷凍すると言った使用方法がお薦めです。 自家製冷凍ブラインさえあれば、グッピーなどの卵胎生魚や生後2週間以降の卵生魚の稚魚に用いるのであれば毎日生きたブラインを沸かす必要はもうありません!唯一の注意点は、栄養価が高い事もあって残餌はものすごく水を汚すと言う点でしょう。水底にいつまでも食べ残しの冷凍ブラインが沈んだままと言うような状況は絶対に避けなければいけません。それと、くどいようですが保存期間は1週間~10日間くらいと決めておき期間が過ぎたものはもったいなくとも廃棄しましょうね(笑)
2006/10/11
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シーモンキーの飼い方?ブラインシュリンプその3 さてさて、皆さんの中にわざわざブラインシュリンプ育ててシーモンキー飼育を楽しみたいと言う方がいるかどうかは別として、今回は普段は孵化した途端に餌と化してしまう哀れなブラインシュリンプの飼い方講座ぁ~♪ ブラインシュリンプ、つまりアルテミア・サリーナ(Artemia salina)を孵化させる方法は前回紹介したのでその通りにすればよいとして、ここでいくつかのポイントがあります。まず、塩分濃度ですが餌として用いる時は2~3%程度の食塩OKと書きましたが、不思議な事に塩分濃度は薄めの方が稚エビ(正確にはノープリウス幼生)は早く孵化するようです。ところが、そのまま育成をしたいのであれば塩分濃度は濃い目にしておいた方が良い結果が出ます。なぜそうなるのかはよく判りませんが、とにかくシーモンキー飼育を楽しみたいのであれば、はじめから水1リットルあたり35g程度の粗塩を溶かしておく事をお薦めします。 それと、飼育するのであれば、大量の稚エビを孵化させる必要はありません。逆に、あまり大量の稚エビが一度に孵化すると、酸欠や水質の悪化で1~2日程度で全滅しちゃいます。1リットルのボトルで飼育するのなら50匹も孵化してくれれば十分です。また、極少量を孵化させるので、エアレーションなども必要ありません。さらに、一刻も早く大きくしたいっ!と言うのでなければ水温も20℃以下でも大丈夫! 孵化させる事自体は餌用に用いている時と同じなので問題ないとして、最大のポイントはブラインシュリンプの餌でしょう。自然界ではこいつらは水中に漂う植物プランクトンを摂取しています。したがって、飼育水の中にこのような植物プランクトンが発生していれば申し分ないのですが、特にセットしたばかりの水槽ではその期待も出来ません。そのような時には、人間様用のクロレラの錠剤を細かくすりつぶして、極少量を与えてください。また、本格的にやらない時がすまないっ!って言う方には、養殖用餌料を扱っている業者から生クロレラを購入する事も出来ます。こちらは、はじめからブラインシュリンプやワムシ、ミジンコの育成用とうたっており、1ヶ月程度であれば冷蔵保存も可能です。・・・ただ、問題なのはあくまでも業務用なので、容器が馬鹿でかい事です。うっかり、冷蔵庫にでも保管しておくと青汁と間違えて、飲んじゃう家族もいるかもしれません(笑)。まぁ、飲んだって体に毒って事はないですけどね。 我が国では、ブラインシュリンプを大きくしようって言う殊勝な奴はあまりいないのか(笑)販売されていませんが、さすが観賞魚先進国のヨーロッパではちゃんとブラインシュリンプのための餌が販売されています。2番目の画像の商品はその一つで、おそらくはクロレラかスピルリナの粉末が主成分なのでしょう。エライッって感心すべきなのか、暇だね~ってあきれるべきなんでしょうか??うーん・・・(笑) ところで、最近海水魚の繁殖を楽しむハイレベルのマリンアクアリストの中には、ブラインシュリンプに高度不飽和脂肪酸を含有した粉末を食べさせて、それを海水魚の餌にする人がいます。これは、ブラインシュリンプや人工餌では不足しがちな海水魚の必須脂肪酸を強制添加するために、ブラインシュリンプを動くカプセルとして使っている訳です。ただ、このパウダーはあくまでも海水魚に必要な栄養を補給するための添加剤なので、ブラインを飼育するんだい!って言う方は、わざわざここまでのものをそろえる必要はありません。クロレラの粉末で十分用が足ります。 水温や栄養状態によりますが、孵化後3~4週間もすれば、ブラインシュリンプは冒頭の写真の如く、なつかしのシーモンキ~に大変身してくれます。でも、改めてよく観察してみると別に可愛くもなんともない気がします。こうして、子供の頃の夢がまた一つ儚く消えていくんですね~(涙) それと、ついでですがブラインシュリンプの雌雄は、成体の頭部を見れば一目瞭然です。鼻?がゾウみたいに肥大化してる見るからに化け物っぽい奴がオス、比較的控えめな頭の形状なので少しはまともな生き物に見えるのがメスです。
2006/10/10
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ドラゴン系品種その11 あらゆるカラーバリエーションで導入可能なドラゴンですが、それではショーベタへの導入はどうなっているのでしょう?ベタではヒレの長い個体とプラカットを交配すると、生まれてくる子供はロングフィンになるのが普通です。つまり、ベタのヒレに関してはロングフィン(L)が優勢で、ショートフィン(r)が劣勢と言う訳です。もっとも、子の交配で生まれてくる子供は見た目はロングフィンであっても、ショートフィンの血が混じっていますから遺伝子は(Lr)と言う事で、この子供たちとヒレの短い個体(rr)を交配した場合には、子供たちにショートフィンが生まれてくる可能性があります。また、困った事に外見からロングフィンの個体の遺伝子が(LL)なのか(Lr)なのかは区別できませんから、実際には交配して見ないと判らないんですけどね。 しかも、さらに理解を困難にさせているのがロングフィンとプラカットの中間的な個体、つまり各ヒレが中途半端に伸びる個体も存在すると言う点です。困った事に、この半端者(笑)とヒレが十分に伸長していないショーベタの若い個体の区別が付き難いんですよね~。今まで何度、ショーベタだと思って購入してきた個体が、いつまで待ってもヒレがそれ以上伸びてこないと言う悲しい目にあった事でしょう(苦笑)。このあたりの遺伝的な解明はまだまだ時間が掛かりそうですね~。誰か研究者が興味を持ってくれればいいんですけど、なかなかそうもいかないようです。 理論上はどうあれ、プラカットのカラーバリエーションをショーベタに移行させるのは可能ですから、当然多くのブリーダーがショーベタにドラゴンを取り入れようと日夜努力しています。そんな中で、現時点では最もドラゴンを取り入れるのに成功した品種がブラックでしょう。今日紹介する個体はヒレ先がクリアフィンになっているので、ブラック・ドラゴン・バタフライと呼ぶべき個体なのでしょうが、ショーベタとしての完成度もなかなかに仕上がっています。バンコクの市場でも、ブラック・ドラゴンに関しては結構ショーベタの良個体を探すことができます。 ただ、他のカラーバリエーションに関してはなぜかショーベタとしては、うーん・・・って言う体型の個体がほとんどなのが現状です。まぁ、バンコクのブリーダーならばいずれはあらゆるカラーバリエーションでショーベタのハーフムーン作出しちゃうんでしょうけどね(笑)。
2006/10/09
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ポイントは孵化したて!ブラインシュリンプその2 それでは早速、ブラインシュリンプの孵化方法について紹介して見ましょう。ブライン孵化の基本は「一定範囲の濃度の塩水にブラインの休眠卵を投入すれば、24~36時間で孵化する」と言うものですから、この大前提さえ守れば、後はどのような孵化方法を採ってもブラインシュリンプを孵化させることが出来ます。したがって、その孵化方法は人によってまちまちで、コップやプラケースで孵化させる人から、ペットボトルで自作の孵化容器を作る人、市販の自動給餌器具を愛好する人、そして水産試験場並みにアクリル水槽に稚エビ分離用のコックまで付けたアクリル水槽を用意する人など、それはもう見事なほど千差万別です。 これらの孵化手段の内、どれが一番などとはとても言えません。と言うか、その人が一体どの程度の量の孵化したてのブラインが必要がどうかによる所が大きいでしょう。コミュニティタンク内でドワーフシクリッドがいつの間にか稚魚を引き連れていた・・・なんて人は極少量で十分でしょうし、グッピー専用温室を持っているマニアなんかはそれこそビックリするほど大量に必要でしょう。ちなみに、上記の4つの孵化手段を得られるブラインの稚エビの量で少ない順にならべると1.塩水を入れたコップやプラケースに卵をばら撒く(エアレーションなし)2.市販の自動ブライン給餌器具を使用する3.ペットボトルなどで自作の孵化容器を作る4.稚エビ分離用コックなどを取り付けた、自作のアクリル水槽を用いると言う具合でしょうか。 いずれの方法を用いるにしても絶対に必要なのが、孵化に用いる塩水の用意です。ブラインシュリンプをシーモンキーのように累代飼育すると言うのであれば話は別ですが、ただ餌として孵化させるというのであれば、海水や人工海水を用意する必要はありません。ただの塩で大丈夫!ちなみに、私の温室ではベタ飼育容器の水質急変を防止するためや、病気の初期治療薬として用いる事もあり、にがりを含んだ粗塩(博多の塩、赤穂の塩etc.)を用いています。しかし、普通の食塩と孵化率はまったく変わりありませんし、値段はただの食塩の方が半分以下で済み経済的でしょう。 塩の用意が出来たら、塩素中和した水道水1リットル(1000cc)につき、20~35g程度の塩を溶かせば準備完了です。この時、塩の分量はあまり神経質になる必要はありません。最初の内は、孵化容器の容量に応じて計量スプーンなどで真面目に塩の分量計っていますが、そのうち少々の誤差はブラインの孵化率に全然影響ないと言う事が判ってくると皆さん目分量になるようです(笑)。それと、水道水を塩素中和したほうが本当に良いのかどうかは、正直言って良く判りませんが、我家では昔から念のため中和しておきます(笑)。 ここからは私の孵化方法の説明になりますが、市販の蓋付きプラスチック容器の蓋部分に2つの穴を開け、一方にエアチューブをもう一方は空気の通り穴にしたものを2個用意して使っています。容器の水量約800ccなので、25g前後の粗塩を溶かした塩水をここに張りその中に約1.5g程度のブラインの乾燥卵を入れて、エアレーションしておきます。ちなみに、エアストーンは使いません。また、エアレーションは孵化した稚エビたちが酸欠状態で死亡するのを防ぐためのものですから、卵の量が少量である場合はエアレーションを施さなくてもブラインはちゃんと孵化してきます。それと、あまり欲張って乾燥卵をドバドバ入れちゃいけません(笑)。酸欠のためかあるいは水質悪化のためかはよく判りませんが、孵化率が急激に悪化します。 塩水に漬けた休眠卵は20~36時間くらいで孵化してきます。孵化時間は、水温によって左右されますので、28℃前後と高水温をキープすればそれだけ早く、我家の温室のように1年中エアコンで室温を24℃前後にキープしているような環境では孵化まで26時間くらい必要なようです。これからのシーズンは、保温無しではチョット孵化は厳しいかもしれません。そのような場合は、上の画像のように容器を保温器具をセットした小型水槽やプラケースなどに水を張ったものに沈めて水温を維持すると良いでしょう。 容器内の塩水がオレンジ色に見えてきたら孵化が始まったと言うサインです。容器内のエアレーションを止めてしばらく放置すると、卵の殻は水面に浮いてきます。また稚エビは遊泳力があまりないせいか、水底付近に群れ集まるようになります。この時、ブラインシュリンプの幼生は光に対して正の走行性、つまり光に集まる性質があるのでそれを利用して容器の一部を強い光で照射するとそこに集中的に集まってきた稚エビを効率よく回収することが出来ます。それと、ここでは稚エビと言う言葉を使っていますが、本当は孵化したばかりのブラインシュリンプの幼生はノープリウスと呼ばれる形態で、厳密には稚エビではありませが、ノープリウスじゃ親近感湧かないだろうっ!(笑)って事で、ここではあえて稚エビと呼ばせていただいております。あしからず・・・ 孵化した稚エビを容器内から回収するときに、出来るだけ卵殻を一緒に採取しないよう注意しましょう。卵殻は、乾燥やその他の環境の激変から卵内の稚エビを保護できるほど頑丈なものなので、魚の稚魚にとっては非常に消化の悪い物質となっております。あまり大量に摂餌すると消化管閉塞などと言う最悪の事態も招きかねません。また、孵化に用いた塩水も淡水魚にとっては不要なものなので、出来るだけ飼育水槽に持ち込まないようにします。グッピーブリーダーの中には、問答無用でブライン幼生と一緒に塩水も飼育水槽にぶち込む人がいますが、別にこうした方がグッピーにとって良いからではなく、手間を省くためにやってるだけなので無理に真似する必要はありません(笑)。それと、そのような人は、月に一回くらいグッピーの飼育水槽を丸洗いしちゃいますから少々の塩分が水槽内に混入しても全然問題ないのです。 稚エビと塩水を分離させるには、濾し取るのが一番簡単です。私の所では、今は亡き(苦笑)砧インターナショナル社のブライン濾し器使ってます。他ではスドーも問い扱っているようです。もっとも、使う人の都合でコーヒーのドリップペーパー使おうが、ティッシュペーパー使おうがそれはもう人の勝手というものでしょう。皆さんお好きになさってください。 こうして、様々な過程を経てやっとブライン幼生は愛魚の餌となる訳です(笑)。この行程が面倒だと考える人が沢山いる事から、メーカー各社がブライン幼生に代わる手頃に使える人工フードの開発を考えちゃうって事なんですね~♪だから、今までの長々と続いた説明文読んで「別にめんどくさくないじゃんっ!」って思えた人は、人工フードなんて使う必要はありません。ブライン幼生を使いましょう。 ところで今日のタイトルですが、ブラインシュリンプの稚エビは孵化したてのものを使うのが鉄則です。なぜって??生まれたばかりのブラインシュリンプは、元々しばらくの間活動可能なだけの栄養(卵黄)を保有しています。しかし、水槽内をピロピロ泳ぎ回っているうちに、当然カロリー消費しちゃいます。しかも、孵化容器の中に彼らの食べる餌なんてありませんから、外部からの栄養補給は無しです。この事は、孵化させたブラインの稚エビを観察していればすぐに判ります。孵化直後に体内の卵黄でオレンジ色に染まっていた稚エビが、数時間もすれば妙に白っぽくなってきます。これは、体内の栄養分を使い果たしてしまった証拠です。このような稚エビでも、ピロピロ泳ぐ動作が稚魚の食欲を誘うのか、嗜好性は高いままです。でも、いくら美味しくたって、ウエハスばかり食べてたんじゃ、魚の稚魚の体が持ちません(笑)。ブラインの稚エビは孵化したての旬の頃に食べるのが一番!と言うお話でした。 ブラインシュリンプを稚魚の餌として用いるだけなら今日までの話で終了です。でも、せっかくなので?ブラインシュリンプの育成方法についても次回紹介したいと思います。中には、昔のように童心に返ってシーモンキー飼ってみたいっ!って言う人いるかもしれないし(笑)
2006/10/08
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稚魚用フードの王道!ブラインシュリンプその1 卵から孵化し、自分のお腹の栄養を消費しつくした稚魚達の餌としてなんと言っても一番なのは現状では孵化したてのブラインシュリンプでしょう。各メーカーの稚魚用人工フードは、これを目指してしのぎを削っているのです。稚魚用フードを語るにあたっては、まず各製品の最終目標であるブラインシュリンプを紹介し、残りの商品はブラインシュリンプに較べてどうか?と言う観点から論じるのが一番判りやすい比較方法だと思います。 ブラインシュリンプは正式にはArtemia salina(アルテミア・サリーナ)と言う学名の、エビの仲間です。さらにこだわってみると、甲殻綱無甲目ホウネンエビモドキ科に属してます。つまり、我が国の水田などに初夏の頃発生してちょっとした話題になるあのホウネンエビにかなり近いエビなのです。まぁ、そんなこと言われなくても外見見ればそっくりですから判りますけどね(笑)。 かつて(今でもか?)シーモンキーと言う商標で一世を風靡した生物は実はブラインシュリンプです。もっとも、製造元では、シーモンキーはアルテミア・サリーナを品種改良して作出したものだと言ってますけど、正直言ってどこをどう改良したのかは少なくとも私にはわかりません(苦笑)。今を去ること30年以上前の小学生の頃に、親にせがんでクリスマスプレゼントをシーモンキーにしてもらった事がありましたっけ。商品のパッケージには、サルの顔をした小エビのような生物のイラストが載ってましたし、説明書きにはシーモンキーは1匹1匹顔が違うので、名前を付けてあげましょう!みたいな事が書いてあったので、これはもう子供心に好奇心で胸がバクバクしちゃってもいたし方ありません。結果は・・・子供の頃のクリスマスプレゼントとしては最も貧弱なものであったと言う記憶しか残ってません(笑) ブラインシュリンプの生息地として一番有名なのはアメリカ合衆国ユタ州のグレートソルト湖と言う塩水湖産の物でしょう。他にも、中国やタイ、ブラジルなど世界各国から生息が報告されています。ただ、今まではブラインシュリンプは1種類だけであるとされていましたが、ここの所の研究で現在では十数種に再分類されたようです。したがって、皆さんが何気なく使用しているブラインシュリンプはアルテミア・サリーナ種じゃないかもしれません。・・・って、稚魚用の餌として問題ないのであれば、一部のマニアを除けば種類なんてどうでもいいんでしょうけどね(笑) ブラインシュリンプが稚魚用フードとして優れてる点は多々ありますが、何と言っても生き餌ゆえの嗜好性の良さと保存の容易さが最大の武器です。特に保存性の良さは特筆物で、生後2週間~1ヶ月程度で成熟した親エビはオスメスで繁殖する有性生殖でも、メスだけでバカバカ子孫殖やせちゃう単為生殖でもOKです!ミジンコと同じですね。この時、メスだけで子孫を残す単為生殖の場合はメスのお腹にくっ付けられた卵はその場で発生を開始し、幼生の形で水中に泳ぎだします。しかし、ペアで行う有性生殖の卵は、一度母体から生み出され水底に沈みます。この卵は、乾燥や水温の変動など様々な環境変化に耐えることが出来るのです。 ブラインシュリンプエッグとして販売されているのはこの耐久卵の事で、きちんと乾燥状態をキープできれば数年間にわたり乾燥卵のまま孵化能力を保つ事が出来るのです。この様に非常に便利なブラインシュリンプエッグですが、なぜかその孵化率は製品によって大きく異なります。最悪の場合、一缶(425g)買って、孵化率0%って言う事もあります。通常は90%以上は孵化するはずなんですけどね。 なぜ、このように孵化率に差が出てしまうのでしょう?以前からグレートソルトレイク産は卵の質が優良で、中国産は粗悪で孵化率が悪いと言われてきましたが実際にはそうでもないようです。要するに、乾燥卵を作る過程がきちんとしているか否かって言う点が大きなポイントなのではないでしょうか?その証拠に、ここ数年の中国産ブラインシュリンプの孵化率は飛躍的に向上しています。これが、地域毎の個体群の卵のクオリティの問題ならば、こうして年々孵化率が向上すると言う事もありませんから。それともちろん、購入後の保存状態にも孵化率は大きく左右されます。一度開封したら、出来る限り密閉度の高い容器で湿気に気をつけて保存しましょう。 いずれにせよ、ブラインシュリンプを購入する立場としてはその孵化率の良し悪しは非常に重要なポイントながら、購入前には予測不可能です。一度購入したブランドの孵化率が良かったからと言って、次回からも同じように良好な孵化率を示してくれる保証はありません。ブラインシュリンプの取り扱い量が多そうなショップ(グッピー専門店や最近ではブラインシュリンプの通販ショップもある)であれば、販売しているのと同じものを自家消費している事でしょうから、孵化率が悪い商品に当たる危険はそれだけ少ないと思います。それと、いくら保存が利くと言っても何年間もお蔵入りの商品はそれだけ孵化率が低下しますから、繁盛している店をチョイスしましょう!(笑)。今日はこのくらいにして、次回は実際にブラインシュリンプを孵化させる方法について紹介します。
2006/10/07
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ドラゴン系品種 その10 さてさて、理論上はあらゆるカラーバリエーションに導入できると書いたドラゴンですが、実は一つだけ問題のあるカラーがありました。それは、ブルー系です。単色系の品種としては赤系とならび最もポピュラーなカラーバリエーションですがドラゴンとの相性はあまり良くないようです。 今日紹介する個体の画像をご覧ください。これはここ数日紹介しているブラック系のマーブルにドラゴンを導入した系統ですが、ドラゴンパターンがいやに青味が強い所に御注目ください。何回か前に紹介したレッド・ドラゴンにもドラゴンパターンがブルーの個体がありましたよね?つまり、どうやらドラゴンパターンはすべての色素胞の最上層に位置するのではなく、体色をブルーに見せるための色素胞(青色素胞と言うのは存在しませんから、おそらくは黒色素胞)がさらに上層に位置するようなのです。 青味の強いレッド・ドラゴンは、おそらくは全身にブルーのフィルターが掛かった状態なので、ドラゴンパターンがメタリックブルーに輝いているのでしょう。また、このフィルターの働きでボディのレッドがピンク系に変わっているのだと思われます。そう考えると、最近のプラチナカラーのレッド・ドラゴンの赤い部分が朱赤に近く見えるという現象も納得できます。こう言った個体にはブルーのフィルターが存在しないんでしょうね。現時点では想像の域を脱していませんが、少しずつドラゴンパターンの秘密が判明してきた気がしています。 ところで問題はブルー・ドラゴンです。地色がブルーと言う事は、全身にブルーのフィルターが掛かった状態と言う事です。そこにドラゴンパターンを導入すると、ドラゴンパターンもフィルターの影響でメタリックブルーに発色すると考えられます。つまり、ドラゴンパターンの箇所もそうでない箇所もブルーに染まると言う事で、品種としてはあまり見栄えがしないというか、わざわざドラゴンを名乗るほどの変化が認められないと言う事になるのです。 実際、ドラゴン系品種が市場に出回りたての頃、何回かブルー・ドラゴンをバンコクの市場で見かけています。確かに、言われればドラゴンと判明するもののパッと見は、ソリッド・ブルーの個体とあまり差異を感じませんでした。つまり、ブルー・ドラゴンは作出が困難なのではなく、商品価値の点からブリーダーたちが作出しない品種なのではないでしょうか?
2006/10/06
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稚魚用フードに求められるもの 稚魚用フードvol.02 稚魚用フードと一口に言っても、その用途により大きく2つに大別する事が出来ます。一つは、卵から孵化し自由遊泳を始めたばかりの稚魚に与えるもの。そしてもう一方は、グッピーやプラティなどの卵胎生メダカの仔魚や、卵生魚の孵化後1ヶ月程度の時点に与える仔魚用餌。今回このシリーズで取り扱うのは主に前者の方です。後者の卵胎生メダカのベビーフードとでも言うべき餌は多くの場合、そのメーカーの主力である熱帯魚用フードとその栄養組成がほとんど変わりません。・・・って言うか、一般魚用フレークフードを製造する過程で、最初に出てくる大きめのフレークが大型魚用、それを少し砕いたものが一般的な観賞魚用フレーク、そして製造過程でつぶれてしまい粉状になったものがベビーフードって実際にやっているメーカーさえありますから油断できません(苦笑)。と言う事は、成魚用のフレークや顆粒を砕いて与えてもなんら問題な言って事になっちゃいます。実際には、稚魚~幼魚期のフードは成魚用に較べてより高栄養な物が望ましいんですけどね。 ところで、稚魚用フードに求められるものは一体何なのでしょう?はっきり言って次の3点をクリアしていれば合格と言えると思います。1)餌の大きさが稚魚の口にあったサイズである事。2)栄養価が高い事。3)嗜好性が高い事。 こうしてみると実に当たり前の事ですが、実際にはこの3点をすべてクリアしている稚魚用フードは非常に少ないのが現状です。まぁ、1番目の餌のサイズに関しては稚魚用フードなんですから当たり前と言えば当たり前なので(笑)、クリアしていない餌があるとも思えませんけど・・・。 問題は残りの2点にあります。皆さんはこのうちどちらが重要だと思います?私の個人的な意見ですが、やはり嗜好性を最優先にすべきだと思います。栄養価も重要ですが、最も重要な栄養素と言われるタンパク質含有量が45%(餌の乾燥状態時)を切るものはほとんど見当たりません。理想を言えば50%以上欲しい所ですが、とにかく生後1ヶ月もすれば一つ上の餌つまり仔魚用フードを使えますから、若干栄養価が低目でも与えている期間が短い事から、致命的なダメージは受けないで済むでしょう。それに較べて嗜好性の方は、稚魚期には1日の絶食でも死に至る事があるのを考えれば必要不可欠な条件です。稚魚にとっては、目の前にある物体が餌なのか否かを考えている余裕なんて無いのです。 ところが、メーカー各社から発売されている稚魚用フードの多くは、どうもその栄養組成にばかり着目して商品開発してる気がします。原料にも工夫して、稚魚にとって必要な栄養分を過不足なく含有している事を強調していますけど、稚魚が食わなきゃ意味ないだろ~!(笑)・・・って言う製品が多すぎ。メーカーの商品開発担当の人達は本当に稚魚を使って、商品の実験してるんでしょうか?なんとなく、食品加工学や薬学系の方たちだけで、「うちの成魚用フードに高タンパクの原料を多めに配合し、さらにビタミンとか添加しちゃうと、ユーザーにアピール出来ちゃうもんね!」的なノリで作ってるメーカーもある気がします。 ずいぶん前の事になりますが、某メーカーの方が人工イトミミズを作りたいと言って、私の周りのアクアリストに協力要請をしてきた事があります。協力って言っても、試作品をモニタリングして欲しいってだけなんですけどね。ある日メーカーの担当者が意気込んで持ち込んできた試作品を某ショップに我々が集い試してみる事に。薄気味の悪い(笑)蛍光ピンクに染まったシラタキみたいな物体がグッピーがワンサカ泳いでいる水槽にポチャン!・・・結果は30分経過してもただ1尾のグッピーも寄ってこない状況の中、当の人工イトミミズ君はいつまでも水底でユラユラしていたとさ・・・。 これなんて、魚の生態を知らない研究者が作った製品の典型みたいなものです。例えば、蛍光物質は魚の摂餌促進をする事がありますから餌を蛍光ピンクに染めて・・・とか、マニュアルと言うか教科書どおりに作ったんだと思いますよ。でも、実際にサンプリングする前に、自分の研究室で一度でも嗜好性に関してテストしていれば、こんな惨めな結果にはならなかったんでしょうに。2時間後、その担当者は気まずい雰囲気のまま我々をショップに残したまま去っていきました。水底でユラユラしている蛍光シラタキを置き土産に(笑)。 それでは、次回から皆さんお待ちかねの?(笑)、商品各論に突入する事にしましょう!もっとも、わが温室にはきちんとした測定用の機器がある訳ではないので栄養価など食品化学的な分野のお話は出来ません。嗜好性を中心に、稚魚が無事に次の段階まで生存できたかどうかを基準に話を進めていきましょう。
2006/10/05
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稚魚用フードについて 稚魚用フードvol.01 延々と続いていたダニオの仲間シリーズも一端終了しましょう。本当は、パールダニオの仲間には、まだまだケル・ダニオとかダニオ・ロゼウスとかいるんですけど、我家の水槽で泳いでいないので画像が用意できません。これらに関しては、いずれ個体を入手した時点で追加情報としてご紹介したいと思います・・・って言うか、パール・ダニオグループにはゼブラ・ダニオの仲間ほどの思い入れが無いって所がミエミエの気がしますね~(笑)。 さて、変わって紹介するのは久々に生体以外!・・・つまり器具やフードの紹介と言うか酷評?(笑)もやらないとね~♪でも、これって一歩間違えると、アクアメーカーから総スカン喰らって本業の方が商売上がったりになっちゃう可能性もあるので、結構際どい分野なんですけど・・・。それでも、果敢にチャレンジする辺り、人生の正道を踏み外した中年無頼漢の面目躍如ってとこなんでしょう! まぁ、業界の反応を見ながらスタートという事なので、イキナリ核心突いちゃうとまずいですから、先ずは無難な稚魚用フードシリーズと行きましょう!稚魚用フードとは読んで字の如し、観賞魚(基本的にこのブログでは熱帯魚を指します)の卵から孵化したばかりの稚魚期に与える餌の事で、飼育のみを楽しんでおられる方には縁遠い分野です。それだけに、万が一酷評してもメーカーサイドに与える刺激は最小限でしょうし(笑)、様子見にはもってこいの分野です。 これから数回にわたってメーカー各社の稚魚用フードを題材にああでもないこうでもないってやらかしますけど、決してそのメーカーが嫌いとかそう言う事ではないので、もしメーカーの社員の方がこのブログ見ててもマジ切れしないで頂戴ね!(笑)。
2006/10/04
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ドラゴン系品種 その9 ここで皆様に訂正を。昨日紹介した画像の内の2枚目の画像が間違えてましたぁ~!正確には今日紹介するこの画像の個体があそこには当てはまるべきでした。昨日のブログの中でも「下の個体ではマーブルの雰囲気がより顕著になっています」ってなっていましたが、昨日の個体では上下の個体にあまり差異が認められなかったのでは?それもそのはずです。昨日の2枚の写真は実は同一個体なのでした。同一固体にしては結構カラーパターンが異なるって感じた方も大勢いらっしゃる事でしょう。ちなみに昨日の画像の1枚目は、個体をバンコクから連れ帰った直後の9月6日の撮影、そして2枚目はそれから3週間くらい経過したものを撮影しました。 マーブルという個体は成長過程において、ものすごくそのカラーパターンが変化する品種です。詳しくはマーブル系品種の解説の際に説明しますが、ブラック&ホワイト・マーブルだったはずの個体がいつの間にかクリームホワイト一色になってしまうなんて事もしばしばです。それだけに、マーブル系品種は個体選びが難しく若魚のうちにあまり完成されたマーブルパターンの個体は、成熟するとあんまりパッとしない事が多いようです。 ところで、今日紹介の個体はいかがでしょう?前日の個体に較べて、腹部がマットブラックに染まりさらに精悍なフォルムとなっています。そして、私の拙い写真技術ではお伝えしにくいのですが、エラ蓋が真っ白に染まるのがポイントです。この部分だけを見ても、明らかにこの個体がマーブル由来のものである事は確実ですね。 色彩的にあまりにも鮮烈なため好みの分かれる個体だとは思いますが、個人的には今もっともお気に入りの個体の一つでもあります。この品種を作出したブリーダーは、バンコクの数あるブリーダーの中でも先進性に富んだ人間のようで、彼の所に行けば、毎回ほぼ確実にビックリするようなニューカラーを拝む事が出来ます。また、誠実な人間のようで、その作出過程や選別のポイントなどの話には疑わしい部分はありません。私個人としては、彼の扱う魚に関しては、ほぼ100%その出地を疑いません。ただ、バリバリの現役プロブリーダーですから、最新品種に関してははっきりと「今はまだ作り方を教えられない」と明言されてしまいますけどね(苦笑) 唯一の問題点としては、少々価格がお高い事でしょうか?(笑)。そこんじょそこらのブリーダーの魚の倍くらいは確実にします。まぁベタ買い付け人としては(笑)、彼の最新品種は初回は彼のところで高額でも数尾だけ入手し、残りは2~3ヵ月後に後追いした他のブリーダーから安く購入するのが正しい道ってもんでしょう。
2006/10/04
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ドラゴン系品種 その8 昨日紹介した、スケルトン・マーブルをバンコクで入手したのが今年の7月末の事でした。そして、次にバンコクを訪れたのが9月3日。その時点では、やはりと言うかさすがと言うべきか、すでに進化型とも言うべき個体が登場していました。ベースにボディが漆黒のマーブルを使っているので、精悍さが増しています。一見するとマルチカラー系にも見えますが、各ヒレに散在する赤いマーブル斑がこの個体が明らかにマーブルである事を物語っています。下の個体ではマーブルの雰囲気がより顕著になっています。実際に、作出したブルーダーに尋ねてもマーブルだと明言してました。 個人的には、種親のペアのオスメスどちらかをスケルトン・マーブル使ったんじゃないかと想像しているんですが、如何せんその名称は私が勝手に付けちゃったもので、相手のタイ人には通用しません(苦笑)。ブリーダー自体は、前回スケルトン・マーブルを購入した人間なのでこの仮説はかなり確かなものだとは思うのですが・・・。今度行った時に、スケルトン・マーブルの写真でも持参して確かめてこなくっちゃね(笑)。 いずれにせよ、その精悍な外見と言いインパクトの強さと言いすでに完成品と言える品種だと思います。また、表現も安定しているのかほぼ同じが意見の個体が数多くストックされていました。個人的にはすごく好きな品種なので、これからも維持して行って欲しいものです。 それにしても、ありとあらゆるカラーバリエーションが登場してくるドラゴン系品種ですが、その作出方法が今一歩はっきりしません。例えば、今日の個体だってオスにドラゴン使うのか、それともメスにドラゴン使うのかとか判っていません。と言うのも、バンコクのブリーダー達は、自分の保有している系統のメスを見せることを極端に嫌がる傾向があります。それが、自分のオリジナルの系統であればなおさらの事です。これは、自分で苦労して作出した品種をそう簡単に他人に量産されてたまるかぁ~!って事なんでしょうね(笑)。そんな状況なので、なかなかニューカラーのメスを入手するのは大変なことなんですよ~。 ドラゴン系の形質遺伝の謎を探るべく、わが研究室(いつから研究室に??)でも交配実験を行っております。・・・おりますがぁ~っ!こう度々海外出張で家を空けると、孵化直後の稚魚達にはかなり厳しい状態でして。今回も、9月10日生まれのドラゴン×他のカラーバリエーションと言う組合せで4組のペアから採った稚魚達がチョロチョロしてます。しかし、近々に実施されるであろうバンコク買い付け旅行~♪から帰って来た時には、稚魚達はほとんど消えてる気がします(涙)。せめて、生後45日くらい経過した稚魚なら、魚の扱いをまったく知らない家族でもなんとかフォローしてくれるんですけどね~。
2006/10/03
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ドラゴン系品種 その7 さて、現時点での仮説ではドラゴンパターンはすべての色素胞の一番上に存在すると書きましたが、それが事実だとすればドラゴン系品種はあらゆるカラーバリエーションで作出可能と言う事になります。そうなれば、ボディの地色がソリッド(一色)である必要はない訳で、当然今日紹介するようなマーブルにドラゴンパターンがプラスされた個体だってありな訳です。自由と混沌の国バンコクでは・・・(笑)。 この個体のベースとなってるのはブラック&ホワイト・マーブルである事は明らかです。ドラゴンパターンを別にしてみると、マーブルとしてはそれほど優れた模様ではありません。特に、各鰭が透明になっているのはクリアフィンと呼ばれ改良ベタの世界ではあまり高い評価を得ることが出来ません。もっとも、不思議な事に我が国ではこのクリアフィンって言うカラーパターンは結構評判いいんですけどね(笑)。まぁ、観賞面からクリアフィンの評価が低いのではなく、種親として用いると次世代にはより一層クリアフィンが顕著になる事から、ブリーダーたちに忌み嫌われているだけですから、当然と言えば当然なんですけど。 同様の事は金魚の世界でも見ることが出来ます。全身が白い金魚は、養殖業者さんからは忌み嫌われます。それは、白い金魚を種親にすると、そこからは紅白の更紗模様は生まれ難く、ほとんどの子供が白一色になってしまうからです。しかし、金魚掬いなんか見ていると、お子さん達には赤系の金魚よりも白い金魚の方が断然人気が高かったりしますからね~。 話を戻すと、この個体はマーブルとしてはそれ程の個体ではないという事です。しかし、バンコクでもっとも早期に出現したドラゴン系のマーブルと言う点では非常に希少価値のある記念すべき個体です。現地でブリーダに品種名を尋ねると 彼は困ったような顔をしてましたから(笑)、品種名はまだ付けられていないと判断しその骨格標本を思わせる外見からスケルトン・マーブルと命名しておきました。 透明なヒレにライトブルーの模様が入り、骨格標本のような不思議な魅力を醸し出しています。実際、暗めのバックでこの魚を観賞すると派手な色彩はないものの、非常に存在感のある個体でした。個人的には、非常に個性豊かなそして独創性のある個体なのでかなり好みです。前々回のバンコク訪問の際にはマーブル・ドラゴンはこの品種のみでした。しかし、一度マーブル系ドラゴンが作出されたからには、以後次々と様々なカラーパタンのマーブルにドラゴンの血が導入されるのであろうと言う事は容易に想像できました。そして、その事は次のバンコク訪問の際に事実として私の前に姿を現したのでした・・・続く(笑)
2006/10/02
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ドラゴン系品種その6 なんだか、キンモクセイの花も終わりになったのか幾分体調が回復しつつあるさかなおやじなので、気力を振り絞ってブログを更新します(苦笑)。今日紹介するのはイエロー・ドラゴンです。ドラゴン系の品種の中では比較的新しいもので、美しいレモンイエローのボディの上に、プラチナ~淡いメタリックブルーのドラゴンパターンが乗ると言う、派手さはないものの非常に美しい品種だと思います。 我が国ではなぜか人気のないイエロー系品種の中にあって、数少ないスター候補の一つでもあります。どうして、我が国ではイエローがあまり好まれないのかは良く判りませんが、おそらくは国民性というかなんか日本人の魂の根元にかかわる所の問題なのでしょう(笑)。以前、日本で一番登録台数の少ない車のボディカラーはイエローだという話も聞いた事がありますから。しかし、お国が変われば国民の色彩に対する好みも変わるもので、以前ドイツのアクアリストに「ドイツ製の熱帯魚用フードはみんなボトルがイエローでセンスがない!」みたいな話をした時に、相手のドイツ人が「おまえはドイツのカラーを馬鹿にするのか!」ってむっとされた事がありましたね~。彼らにしてみれば、赤・黒・黄色の3色はナショナルカラーなんでしょうね。 理由は違いますが、お隣の中国の国民にはイエロー系のベタは大人気です。何でも、風水学的に金運を招く色彩だと言うのが理由のようです。そう言った観点からこのイエロー・ドラゴンを見れば、これは申し分のない金運を招く品種の気がします(笑)。もっとも、風水をまったく理解できない人間にとっては、せっかくのこのラッキーカラーも何の恩恵ももたらしてくれない事は私が立証してると思います(笑)。 ところで、イエロー・ドラゴンには若干の謎が残されています。と言うのも、最近イエロー系のプラカットは品種の完成度が高まり、体型的に非常に優れた個体が多いのですが、なぜかこの品種に限り画像のような幼児体型?(笑)の個体しか見当たりません。つまり、ボディはどちらかと言うとほっそりとして、尾ビレもあまり大きく開きません。そのほかのヒレもやや小振りな気がします。私の温室には、バンコクから購入後半年近くが経過したイエロー・ドラゴンの個体がいますが、購入当初からほとんど体型的には変化していません。これが一体どのような原因で生じているのかはよく判りませんが、今後もバンコクでこの品種の特に体型の変化については追い続けていかなくては! そうそう!予定していた本業の方が2週間ほど先送りになった事や、私のあまりの絶不調さに家族がこのまま日本においておくと生命の危険が!(笑)と心配したのか、バンコクに出張できそうです。まだ予定がはっきりと決まっていませんが、早ければ今週、遅くとも2週間後の週末を絡めての道中になる予定です。しかし、「あなたの体が心配だから」とか妙に優しく話す妻ですが、それが本当ならば旦那がクーデター中のバンコクに行き戦車かなんかに踏み潰される事については心配してないんでしょうか?。うーん、なんだか家の中に商売の香りがプンプンしてます!(爆笑)
2006/10/01
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