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テレ朝「警視庁捜査一課長」。今回でスペシャルは10回目。12年前のシリーズ第1作以来の、斉藤由貴×朝倉あき=東宝シンデレラ共演!宝塚の咲妃みゆは舞台千尋のリンですね。猫のビビちゃん(by 黒豆)は最後の出演だそうです。◇以下はネタバレ!別れた旦那から5000万円をせしめようと、狂言誘拐を偽装した母親(by 杉田かおる)。しかも、誘拐させようとしたのは実の娘じゃなく、両親を事故で亡くして引き取られた親戚の娘。血の繋がらない娘のために、別れた旦那が5000万円も用意するわけないでしょ!そんなに親切な旦那なら離婚しなきゃよかったのに!…と思ったら、あやまって実の娘のほうが誘拐されてしまった。◇ガチャ運がよすぎるのか、大福(by 斉藤由貴)みたいに、勘がよすぎる永井杏子(by 朝倉あき)。さすがは東宝シンデレラのファイナリスト!(またの名を準グランプリとも言いますが)注文も聞かずに、客好みのパフェを作ってしまう能力もさることながら、子供のころからアイスの棒も当てまくっていた。犬並みの嗅覚。わたしが子どもだったころ by NHK。とはいえ、「アイスの当たり棒をもってくる娘を誘拐しろ」って、そんな不確実な指示で大丈夫なのかしら?ほんとに当たるかどうか分からないし、そもそも、そんなに確実に当たりを出されたら、駄菓子屋のほうが商売あがったりでしょw案の定、当たっちゃったのは実の娘のほうで、マジで誘拐されたうえに5000万円も持ち逃げされた。◇偽装誘拐の実行犯の男は、持ち逃げした5000万円で会社を立ち上げ、令和の承認欲求モンスターに変貌!ちなみに承認欲求モンスターの名前なら、「飯根望いいねのぞむ」のほうが分かりやすいと思うけど、「飯吉望いいよしのぞむ」ってのは、微妙に分かりにくい。そんな令和の承認欲求モンスターも、昭和生まれのパワハラ体質がバレて、世間のキャンセルカルチャーにさいなまれ、ひたすらエゴサしまくる日々を送ってる。そして殺人のアリバイ工作に用いたのは、寝台特急「サンライズ出雲」の時刻表トリック(by 西村京太郎)?なお、演じていたのは、由貴ちゃんとライブで共演したばかりの橋本さとし。各事務所のOKが出たので昨日の立川バースデーライブの全員写真を。🎵#斉藤由貴#鈴木蘭々#ソニン#橋本さとし#立川智也#佳尚#草間信一#細田幸子#是永巧一 pic.twitter.com/vmiGrMMNB8— 是永巧一 (@KORE1225) March 18, 2024寝台特急「サンライズ出雲」の殺意 (新潮文庫) [ 西村 京太郎 ] 楽天で購入 ◇昭和生まれの姉が、生前に和菓子職人を目指してたので、平成生まれの血の繋がらない妹も、その遺志を継いで昭和レトロなパティシエに。しかし、SNSでの拡散を避けるべく店を移転しつづけ、人呼んで「さすらいのパティシエ」になってしまった。それを追っかけるAI男子も、デジタルデトックスの欲求が高じるあまり、令和の見守りストーカーになっちゃったのね。昭和の盗撮ストーカーよりはマシだけど。AIで偽画像を作ったり、なりすましSNSを立ち上げたりして、推しパティシエのアリバイ工作までやっていた。◇殺された押尾貴代の名は、「推しヲタかよ!」ってのが由来な気もするけど、とくに推しがいたようには見えません。むしろ彼女も承認欲求モンスターだった。パワハラされた腹いせに、偽造したアイスの当たり棒で、上司から5000万円を強請ろうとしたものの、万引きしたらしき昭和のおみくじ器からは、《認められたいと願うほど認められず》という大凶の結果が出ていたのですね。そして占いどおりに殺されてしまった。◇さらに名前ネタに言及すると…杉田琴音は過ぎたことね。今戸希菜子はイマドキな子。片石堅郎の名も由来が不明だけど、硬いし堅牢ってことかしら??永井多恵は自責の念に長いあいだ耐えてきた。そして「最後の昭和の子」だった昭子はともかく…血の繋がらない杏子の名前は、やっぱりネタ元がいまいち分からない。わたし的に思い浮かぶのは、ニコニコ日記の永井杏(by 大森美香)なのだけど。
2024.04.19
テレ朝「警視庁・捜査一課長」スペシャル9~映えスポット連続殺人事件~ を観ました。シャープな映像にふざけた脚本。ますます独自路線を邁進してました(笑)。青春という名のラーメン?◇ 登場人物は…見た感じを語る三田寛治。特ダネ記者の徳田寧々。強情さが勝る郷城勝。ぽよぽよの大福売ってるぽよの豊福保代。イケイケで行こうの池井景子。勝とうと勝つ気の加藤香月。エグいほどレベチな未来に託した江口未来。エグチの謎を秘める江口姫子。咎は酷いよ外川英雄。才気に欠ける斉木翔。盛りすぎてるな森杉照奈。羽ばたきたいなら羽場滝奈。(演じたのは「ギャル論破王」のみりちゃむです)…て感じ?ぽよぽよの大福売り。白い粉の正体。◇ まさに今回は、ギャルマインドでやりたいようにやったスペシャル版で、難解なギャル語の解明が最大のテーマでした。大岩が電話を受け取ると、「なくなったのは木曜夜8時」だと!…何が?? 以下は、真相のネタバレです。ラスボス"GM"の意味は、「General Manager」でもなければ、「ごめん」や「ギャルマインド」の略でもなく、やっぱり「Gojyo Masaru」の頭文字だったようです。"エグチ"と呼んだ意味も、「エグいほどレベチ」の略ではなく、「江口の未来のぶんを生きている」からでした。あまりにもギャル語に翻弄されすぎていたのですね。スケバンだったかどうかは内緒。◇ ところで、笹川部長ですが、なにやら謎の首輪を嵌められていました。大岩は笹川の額に自分の額を合わせて、これを取り外していました。どういう仕組みなのでしょうか?てっきりメタバース的な装置かと思いましたが、Twitterを見ると、エヴァの「DSSチョーカー」バトロワの「ガダルカナル22号」…などの説があるようです(汗)。◇ こまかいあらすじは次のとおり。12年前に大岩に出会ったころ、エグいほどレベチなギャルのエグチ(江口未来)に、トイプーおにぎりを貰って生き延びていた池井景子は、ともに論破大会を目指したエグチを病気で失った後、GM(ギャルマインド)革命を起こすためにイケイケで行こうと、論破代行会社のGMレボリューションを設立し、未来のエグチになり代わって街中のギャルにおにぎりを配っていました。GMレボリューションのGM(ゼネラルマネージャー)になった加藤香月は、才気に欠ける斉木翔などの秘書を使い捨てる強情なGojyo Masaru(郷城勝)に、論破で勝とうと勝つ気で挑みましたが、勝ちきれませんでした。それどころか特ダネ記者の徳田寧々を殺すように強要されますが、エグチの未来の姿になり代わって殺害を試みたものの、自分を「エグチ!」と呼んだ徳田寧々のことを殺せませんでした。結局、エグチの未来の姿になり代わって、徳田寧々も加藤香月も殺すという酷い咎を負ったのは、強情なGojyoにインサイダー情報を流していた外川英雄でした。エグチの未来のぶんを生きているギャルたちを、おにぎりで支援しつづけていたエグチの母の江口姫子は、池井景子に咎が及ばないように死体を移動したのでした。◇いろいろイミフすぎて、かなりキャパいけど、とりま、空き時間も楽しそうでした。床嶋佳子と仲よさげな由貴ちゃん。◇ じつはカッコいい山本清香のテーマ曲!↓これもカッコいいのよね。↓これも素敵だし。↓これは大福のブルース。
2023.04.06
TVerで、2012年の「浪花少年探偵団」を見てます。とっても楽しい。本放送のときは見てなかったけど、どうやら由貴ちゃんと浜辺美波の唯一の共演っぽいので、見てみたら、すっかりハマってしまいました。コテコテの大阪を舞台にした、東野圭吾の推理小説のドラマ化で、テイスト的には「明るい昼ドラ」って雰囲気。宮部みゆきは、この小説の主人公のことを、「じゃりン子チエを大人にしたようなキャラ」だと言ってるらしいけど、主演の多部未華子は、まさにそんな感じ。いまさらながら、シリーズ化してほしかったと思うほど当たり役です。◇東野圭吾の推理小説の魅力は、たんにトリックの技巧を凝らすだけでも、やたらと考察要素を散りばめるだけでもなく、やはり人間ドラマとしての面白さにあるんですよねえ。段田安則が人情味のある刑事を演じてますが、じんわりしたエピソードにこそ納得感があります。◇ちなみに、由貴ちゃんと美波が一緒に映る瞬間を探してますが、ほとんど見当たりませんww手前の背中が美波。奥が由貴ちゃん。ほんの一瞬だけ同じ画面にwレミゼ以来の古いつきあい。多部未華子と美波。
2022.12.11
Tverで、2014年の「ごめんね青春!」が再配信されていました。主演は、錦戸亮×満島ひかり。もともと学園ドラマには、若手俳優の出世作的な側面がありますが、川栄李奈、黒島結菜、竜星涼など、最近の朝ドラ俳優たちが出演していた作品とあって、今あらためて注目されているのかもしれません。ほかにも、重岡大毅、森川葵、小関裕太、トリンドル玲奈、矢本悠馬、白洲迅、久松郁実、鈴木貴之、富山えり子、笠松将などが出てます。◇数あるクドカンの名作のなかで、ちょっと地味な印象がありましたが、あらためて観ると、じつによく出来たドラマ。一見、バカバカしいコメディだけど、じつは放火という重い罪をきっかけに、青春の過ちというだけでは済まないほど、人生を狂わされてしまった人々の物語。それが、さまざまな失敗や後悔や後ろめたさを巻き込みながら、最後には、すべての要素が、贖罪と和解と赦しへ回収されていきます。終わってみると、かなり芸術的な脚本だなあと思う。仏教とカトリックの融合というシャレにもなっています。コメディとして単純に楽しむこともできるけれど、クドカンの作家性について語るべき要素が多いドラマ。勝つよりも負けのほうが青春!面白い負け方をしてこそ記憶に残る、それが青春!腑に落ちないくらいは我慢しなさい!青春なんだから!冴えないのが青春!寒いのが青春!分かれ道も脇道も近道も行き止まりもある!一本道ではない、好きなだけ方向転換していい!そんなメッセージを投げかけています。◇風間杜夫と平田満の「蒲田行進曲」コンビが出てるのもネタ。このドラマをきっかけに、2017年のNHK「アシガール」など、黒島結菜と川栄李奈は共演を重ねていきます。斉藤由貴は、波瑠と、2017年のNHK「お母さん、娘をやめていいですか?」で再共演。白洲迅とは去年のテレ東「冷ダン」で再共演してますね。そして黒島結菜と竜星涼が「ちむどんどん」で。ひなたとニーニー。
2022.10.21
世代的に「大奥」というと、20年前の浅野妙子×フジテレビ版を思い出しますが、こちらは、よしながふみの漫画による男女逆転版の「大奥」。◇男子のみを襲う謎の疫病「赤面疱瘡」が蔓延し、男性数が激減した江戸時代を舞台にしたSFパラレルワールド。将軍の家光が亡くなると、男装した娘の千恵が、家光に成り代わる!そして、大奥には、日本中から絶世の美男子たちが集められ、公家出身の美しき僧・万里小路有功も、女装して大奥入り!万里小路有功は「までのこうじ/ありこと」と読みます。◇原作は、2004年から2020年にかけてメロディ(白泉社)で連載され、単行本は全19巻が刊行。2010年~2012年には、TBSの金子文紀が、神山由美子の脚本で映画化&TVドラマ化。千恵=家光には、多部未華子。万里小路有功には、堺雅人。◇そして、今回のNHK版では、「3代 徳川家光×万里小路有功 編」と、「5代 徳川綱吉×右衛門佐 編」と、「8代 徳川吉宗×水野祐之進 編」と、さらに大政奉還までのストーリーを実写化。脚本は『JIN-仁-』の森下佳子。千恵=家光には、堀田真由。万里小路有功には、福士蒼汰。そして春日局に、斉藤由貴です。
2022.09.09
浅野妙子。最後にどんなアザトいことをやるかと思いきや…ありったけのツッコミどころを並べて、SNSのトレンド上位に喰い込む作戦だったらしい。アザトいにも程があるっ!もうちょっと正攻法で勝負したら??◇まあ、泣いてこそ恋。傷ついてこそ恋。ヒビが入って傷ついても、また何度でも直せばいい。…という作品のメッセージは悪くなかったと思うし、最後は、ネイル先輩のレズ&アセクを唐突にぶっこんだりして、取ってつけたようなポリコレ的配慮もしてたけど、あまりにツッコミどころが多すぎて、ほとんどの視聴者には何も届かなかったと思う。#恋マジ pic.twitter.com/19e5ESKjkK— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 21, 2022 ◇おもなツッコミどころは、母と息子の間接近親キッスもさることながら、純が、大津に対して、「ホテルの飯もマズいし、あんたのことも好きじゃない」と言い放ったことであり、その足で柊磨の店に来るや、テーブルのうえに誰のものとも分からぬ料理があって、それをなんの断りもなく勝手に食べはじめたことであり、その足で公園に連れ出し、店を放っぽらかしたまま、ソーシャルディスタンス告白を敢行したことであり、響子が、パリへ発つ直前の要に、「夫に離婚届を置いてきたから私をパリで弟子にして」と謎の告白をしたことであり、結局のところデュビビエの目的が、要をどうすることだったのか分からないところであり、そして何より、ラストシーンで、ひな子となーちょびが別れていたことです。…これらのツッコミどころが功を奏し、SNSでは数日にわたってトレンド入りになったのでした。◇でも、とりあえず、由貴ちゃんが、いまだに松村北斗を相手にでも恋人感満載でイケるんだ!と分かったのは収穫。その点では浅野妙子に感謝します。(^^ナデナデからの~ガブ呑みからの~間接キスからの~!!!恋人感満載www #恋マジ #松村北斗 #斉藤由貴 pic.twitter.com/86xqD0iywD— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 20, 2022もはや恋人感しかない!!! #恋マジ #松村北斗 #斉藤由貴 pic.twitter.com/XvG9Ktz0qp— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 20, 2022 恋なんて、本気でやってどうするの? Blu-ray BOX
2022.06.21
警視庁・捜査一課長《season6》が最終回でした。◇シリーズ全体の最終回ということで、なかなか凝った作りになっていましたが、ほとんどSFみたいな設定に、かなりの自己言及(というか自虐)ネタを散りばめた内容。やはり賛否両論だったようです(笑)。このシリーズは、しばらく前から「ネタドラマ化」していたけど、今シーズンは、ほとんどギャグ路線に振り切っていて、よくもわるくも話題を呼んでいました。…わたし自身は、そもそもこの手のサスペンスに期待感が薄いので、シリアスだろうが、ギャグだろうが、べつにどっちでもいいのですが (^^;まあ、いつもよりは、だいぶ興味をもって見ることができました。◇テレ朝のサスペンスドラマは、気軽なルーティンで見てる高齢者が多いらしいけど、内容をまともに理解しようとすると、犯罪動機やトリックがあまりにも意味不明なので、かえって頭が疲れて、徒労感に襲われることが多い (^^;そういう意味では、いっそ「ネタドラマ」として楽しむほうがマシ!今回も、犯罪動機やトリックはやはり意味不明だったけど、《メタバース》を《メタフィクション》に掛け合わせた設定は、それなりに興味深かったです。映像もいつもとは少し違って、なにやら黒沢清の映画っぽい不気味な曇り空が広がってたりして、現実感の乏しい架空世界の雰囲気を醸していました。◇メタバースについては、以前も、細田守のアニメがらみで書きましたが、https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202109040000/https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202112080000/今回のドラマでも、アバターとしての人生をとおして、身体的な呪縛から解放されることの自由とか…実体のないモブキャラの悲哀とか…そんなような話だった感じ。◇自己言及ネタとしては、すっかりルーティンに自足したあげく、マンネリと化してしまったこのドラマ自体への、身も蓋もない自己批判を暗に繰り返していました。最終回 自虐ネタ その1。#捜査一課長 pic.twitter.com/N5p7FiLXSI— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 18, 2022 ひと月ほど前の文春の記事には、このドラマが「致命的に面白くない」と書かれていたのですが、それに対する自虐アンサーみたいな脚本です。まあ、文春の記事は、かならずしも否定的な内容ではなかったので、あの記事こそが一種の「ネタフリ」だった気もしますが…(^^;https://bunshun.jp/articles/-/54219最終回 自虐ネタ その2。#捜査一課長 pic.twitter.com/MCmYswDpaS— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 18, 2022 それに加えて、テレ朝・東映の他作品へのパロディも散りばめられており、これがなかなか複雑怪奇な状況を呈していました。以前から、「刑事ゼロ」の沢村一樹が「科捜研の女」に出演したり、「捜査一課」の内藤剛志が「未解決の女」に出演したり、さながら《テレ朝・警察サーガ》みたいになってたのだけど、今回は、ついに、「捜査一課」と「科捜研の女」のパラレルワールドが、メタバース空間のなかで遭遇してしまうという不思議な事態に。もともと双方のドラマには、複数の同じ俳優が違う役で出演しているのですが、それらのキャラが同一世界に存在するかのような演出でした。※2つのドラマでは序列が逆転している~東京 警視庁(捜査一課)~~京都府警(科捜研の女)~ 石井一彰:理事官 内藤剛志:警視正 金田明夫:警視 西田健 :巡査部長 西田健 :警察本部長 金田明夫:刑事部長 内藤剛志:警部補 石井一彰:組織犯罪対策係 第1回東宝シンデレラで大阪出身の沢口靖子が京都府警におり、それと同期で神奈川出身の斉藤由貴が東京の捜査一課にいる。沢口靖子ネタ。#捜査一課長 #科捜研の女 #東映警察サーガ pic.twitter.com/tvdfT23PLT— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 18, 2022ちなみに、2つの世界を遭遇させるメタバースを開発していたのは、本田博太郎が演じる笹川刑事部長だったんじゃないかしら?◇さらには、スケバン刑事(フジテレビ)のヨーヨーが画面に映っていたり、ルパンレンジャー(テレ朝)の工藤遥が捜査一課に加わったり、局の枠を超えた《東映・警察サーガ》みたいになってました。ヨーヨー&卒業ネタ。工藤遥ネタ。#捜査一課長 #スケバン刑事 #ルパパト #東映警察サーガ pic.twitter.com/E9ortXrdtM— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 18, 2022 ラストシーンでは、東映のスタジオセットを、一種の「メタバース的空間」ととらえたっぽい演出もあり、実体のないアバターにすぎなかった工藤遥も、パトレンジャーみたいに捜査一課へ加わってしまったので、かりに続編があるなら、もはや完全なSFになりそうです。(^^;
2022.06.20
恋なんて、本気でやってどうするの?第9話。◇いっときは死者が出るかと予測しましたが…どうやら、毒親がおとなしくなったところを見ると、浅野妙子はこのドラマを穏便に終わらせるつもりらしい。ひな子も、純の母親も、これ以上のトラブルの原因にはならなそうだし、物語の行く末は、・純は柊磨を選ぶのか/大津を選ぶのか・要はパリへ行くのか/レストランに残るのかの2点に絞られた感じです。◇おおかたの予想としては…・純と柊磨が結ばれて・アリサとカッツンが結ばれて・要はパリに行って・響子は元の夫婦生活に戻るみたいな感じ?ちなみに、要がパリへ行ったら、純は会社を辞めて、柊磨のレストランを手伝うのかしら?結局のところ、「恋を本気ですべきかどうか」というテーマについて、どういう結論を出すのかは分かりません。酒とバラの日々。 #恋マジ #ナダル pic.twitter.com/QyzTtBjMVu— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 14, 2022 ◇一方、身寄りのない毒親については、「息子とその彼女の世話になって生きるしかない」みたいな結論になるんでしょうか?実際、あの毒親は、このまま施設に戻らないとしたら、当面はレストランの裏で玉葱をむき続けるしかありません。どっちにしても、純と柊磨にとって、双方の毒親の存在は厄介であり続けますよね。 月曜のタマネギむき!
2022.06.15
恋なんて、本気でやってどうするの?第8話。残りは2話です。適度にドロドロしてるのが、浅野妙子のシナリオの痛快さでもあるけど、今回は、さすがに度を超えていて、ちょっとグッタリした。先週までは、ある程度笑って見られていたものの、今週はもう、笑うに笑えない。◇わたしは、先週の段階で、「死者が出るかも!」とハッタリ半分に予測したけど…まさか早速、自殺未遂の話が出て、包丁を持ち出したりするとは。予想以上に過激なペースで話を荒らしてます。次のうち誰か死ぬと予想!#恋マジ— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 4, 2022第8話の放送前に投票したのはたったの3人ww…まあ、過去の浅野作品を観てる人でなきゃ、先週の段階でこういう予想はしないでしょうけれど。このドラマが建前として、「アラサー女子の恋愛を描く」って形にしてるのは、あくまでも制作上の都合からであって、脚本家がほんとうにやりたいのは、その背後にいる面倒な人たちの話なのだな、…ということがはっきりしました。若い人たちの恋愛模様の描写のぎこちなさや、作品全体のバランスの悪さも、そういうところに起因するのだろうと思う。◇たしかに、"恋愛が身を滅ぼす"ってのは一定の真実。このドラマも、恋愛をただの綺麗事では終わらせていません。柊磨(松村北斗)がひとりの女子を愛せなかったのは、母との共依存関係から抜け出せなかったから。これは、けっして容易に解決するような問題ではなく、たとえ物語をハッピーエンドに終わらせたとしても、もはや取ってつけたようなハッピーエンドにしかならないかも。◇朝ドラ「純情きらり」の宮﨑あおいがそうだったように、けっして万人に愛されるヒロインにはならないところも、いかにも浅野妙子らしい。母親に振り回されてしまう柊磨の、ちょっと情けない男子像というのも、やはり「純情きらり」の達彦を思い出させます。まるで女子のような表情の松村北斗。彼こそがヒロイン…との噂も(笑)その一方で、きぬちゃんは思いのほか洞察力のある常識人でした!(^-^)↑諸悪の根源です。さて、諸悪の根源は、母親の真弓。しかし、真弓がギャンブルと息子に依存しはじめた原因は、もとをただせば、きっと旦那との冷えた関係にあったのでしょう。腹違いの兄がいることから察するに、もともと旦那には派手な女性関係があったと思われる。そう考えると、いちばん悪いのは旦那ということになりそうですが…社会学的な観点でいえば、こうした逃げ場のない母子依存は、極端な《核家族化》がもたらした必然の結果でもある。じつは現代日本の多くの核家族が、ひそかにこういう問題を抱えていて、「母の日」などの綺麗ごとの家族幻想を撒き散らすキャンペーンも、かえってそうした依存関係をこじらせ続けています。pic.twitter.com/Gv08naCNAo— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) June 7, 2022
2022.06.07
フジ月10。恋なんて、本気でやってどうするの?あと3話ほど残ってると思いますけど、いったい、どう終わらせるつもりでしょうか?あのレストランが上手くいくとは思えないし、レストランの経営に失敗すれば、広瀬アリスと松村北斗の恋愛も、西野七瀬と藤木直人の不倫も破滅せざるをえない。やっぱり恋なんてせずに、地道にお皿のデザインだけやってりゃ安泰だった…ってオチ?さすがに、飯豊まりえが不倫の慰謝料を払う必要はないと思うけど、斉藤由貴のアル中とギャンブル依存が治る見込みはないし、きぬちゃんが戻ってきて狂乱化する可能性もあります。◇浅野妙子の「大奥」や「純情きらり」のことを思い出す。とくに「大奥」のことを考えると、人間のもっとも哀れで惨めで醜い姿に共感を寄せるのが、この人の脚本の真骨頂なのですよね。その特徴がもっともよく現れたのは由貴ちゃんのシーン。小市慢太郎から札束を握らされて、「これ持ってホテルにでもどこでも行け」「息子の邪魔だけはするな」「息子はお前に人生を邪魔され続けて、まともに生きられなくて」「もう息子につきまとうな」と言われて、要は、ギャンブル依存症の更生施設へ帰れと切り捨てられる。…あまりに哀れすぎて笑っちゃったよ。そして、小市慢太郎の演技が絶品すぎる。今季の助演男優賞に推しておきたい。pic.twitter.com/dvdbottuiG— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) May 31, 2022 pic.twitter.com/ITJrNROgMc— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) May 30, 2022 それにしても、過去の浅野作品から考えるに、何人か死んだり、レストランが火事で焼け落ちでもしない限り、もう、この話って収まらないのでは?
2022.05.31
…小市慢太郎ってさあ、小市こいち・慢太郎なの?小市慢こいちまん・太郎なの?いや、たぶん小市・慢太郎だとは思うけど、わたしは、なんとなく、小市慢・太郎のほうが、ウルトラマン・タロウっぽくていいかな、と思う。いっそ、小壱萬・太郎にしちゃえば、ちっちゃい福沢諭吉くんみたいになりますよね。◇…それはそうと。いつもの小市慢太郎だったら、疲れた初老オヤジっぽい役が多いのだけど、今回は、なかなかダンディで、お洒落で、ちょっと素敵です。なんなら、不倫相手の役でも悪くない感じ。つくづく今回のドラマ、キャストだけはとても魅力的なのよね。中身はともかく…。ただ、小市慢太郎が夫で、斉藤由貴が妻ともなると…ひたすら犯罪の予感しかしませんがw◇さて、飯豊まりえ。わたしのなかの永遠の泉京香さま by 岸辺露伴。いつものとおり、脚は超長いのですけど、じつは、けっこうグラマーなのよね…。ずるい。pic.twitter.com/pcEXd36JSX— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) May 24, 2022 どうでもいいけど、アラサー女子が「タッチ」を歌うって古すぎでしょ。浜辺美波じゃあるまいし。pic.twitter.com/MHERWtzdrr— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) May 24, 2022◇ところで、今週の絹ちゃんはどこへ行ったのでしょうか?このドラマの絹ちゃんは、かなりイジワルな役だけど、それでも、なんとなく、絹ちゃんには幸せになって欲しいのよねえ…。役名「絹ちゃん」じゃないけどね!!まあ、安子をさしおいて、稔さんとベッドインした絹ちゃんもどうかと思うけど、それ以上に、東宝芸能の後輩をさしおいて、稔に抱きついてるこの人はいかがなものか?! pic.twitter.com/AXU0QyMwYr— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) May 23, 2022…的なところに浅野妙子の脚本のあざとさがあります。もちろんっ!そんなものには、…完全に騙されてます!近年のドラマでは、当たり前のように「毒母=斉藤由貴」って図式になってますが… ▽ たまには、いいお母さんのときもあるのよね。 ▽ ちなみに、このセーターはどこで売ってたの?
2022.05.25
ほぼ脱落寸前だったフジの月10ドラマ。「恋なんて、本気でやってどうするの?」ひさしぶりの浅野妙子の脚本だし、メインキャストの6人も好きな俳優ばかりなので、なにげに今季いちばん期待してたんだけど、いかんせん内容が古くさくて、すっかり観る気が失せていた…しかし!ここにきて!!由貴ちゃんの投入で見ないわけにはいかなくなりましたw◇なにやら、更生施設みたいなところにいる、やさぐれたオバサンの役。アル中なのか、それとも薬物中毒なのか分からないけど、松村北斗のことを「恋人」と言い出す始末wヤヴァすぎでしょ…pic.twitter.com/F2HWf1qdwB— まいか (@JQVVpD7nO55fWIT) May 16, 2022 ◇去年は橋部敦子が気を吐いたもんだから、さぞかし浅野妙子もやる気になったんでしょうねえ。わたしも「どんなもんかしら」と思って、期待しつつ、初回からチェックはしていた。しかし、さすがに60才の脚本家が、アラサー女子の恋愛を描くってのは無理があって、その設定の古臭さとか、女子会の台詞のババ臭さとかに辟易してたんだけど、やっぱりメインキャストの6人には惹かれるし、まあ、浅野妙子のことだから、色々あざといことをやるんだろうとは思っていた。実際、アキラ100%を不倫相手に仕立てたり、稔さんと絹ちゃんをベッドインさせてみたり、先週は、広瀬アリスに40秒間ものキスをやらせてみたり、あれやこれやのネタをぶち込んでましたよね。◇でも、まさか由貴ちゃんの投入で、サイコホラーへかじを切るとは予想外でしたwwなんでもやるなあ…、浅野妙子。はたしてどこまでやらかすんでしょうか??あまり過剰な期待はせずに見届けるつもりですが、とりあえず、ドラマの出来不出来にかかわらず、由貴ちゃんとキャスト6人のオフショットには期待します(^^♪これは言霊荘のときのオフショット。あんまり浮かれないように!
2022.05.17
テレ東の冷ダンが最終回。床下の死臭について考察しますね。ちょっとグロい話なので、苦手な人は控えてください。(画像が多めで重いかも)じつはお肉が大好物だった主人公。すでに2人食べました。※3人目以降も冷凍庫に戻して食べる予定。その事実を知っていたクジャク先生。はたして美味しいのかしら?奏でも亮でもどっちでもいいの。食べてしまえば一緒だから。右から1本、2本、3本、4本…冷凍庫も花瓶も足りないなー。青い葡萄の文鎮がステキね!ヤバい秘密は火にくべて燃やしましょう。もったいないなー。以上です。
2021.05.18
冷ダン第3話。元刑事の探偵とか、経歴偽証の半グレの話になったので、サイコホラーというよりも、奇天烈サスペンスの可能性が出てきた感じ。でも、やっぱり恐怖のクリームシチュー…!それいらなーい!温め直さなくていいし!由貴ちゃん「じゃ聞かない。二人で黙ってお茶しましょ」(*T▽T*)
2021.04.26
グロいよぉぉこわいよぉぉでも、映像はすこぶる美しい。ソーセージどうなったのぉぉ?占い師のクジャク先生はミステリー作家でしたね。
2021.04.18
私の夫は冷凍庫に眠っている。原作は読んでませんが、第1話を見直してみると、いろいろな謎があります。◇観てない人にはネタバレだけど、気になったことを書き出してみます。・主人公は冷たいものが好き。冷たい水で手を洗う場面からはじまる。アイスフリーザーの冷気を顔に当てて恍惚となる。殺人のあとで冷たい夜風に当たりながら、「Dancing In Solitude」という曲で恍惚と踊る。「寂しさは人を綺麗にする」というクジャク先生。男性との接触を嫌う。極度の潔癖症?・主人公の過去昔から唸るような声が聞こえて目を覚ます。ずっと悪い子だった。母親とは別居。セーラー服を着た学生時代に祖父の家に転居。祖父が駄菓子屋から譲り受けたアイスフリーザー。亮が来るまではあの家に一人暮らし?・謎の婚約者亮が家に転がり込んだのは半年前。亮は夜間清掃の派遣登録員。生まれて初めて安らぎを感じた異性。主人公は性交渉を嫌うのに婚約。結婚前に、古い家具をネットで売っている。・殺害と復活死んだ亮と生き返った亮が同時に存在。何度殺しても生き返る?生き返った亮にも首を絞めた傷。ここ一週間無断欠勤、職場からは音信不通になる。生き返った亮は悪魔(デーモン)ではなく天使(ミカエル)?・サイコな環境。母親はメンタルクリニックの先生。向かいの家に住むクジャク先生は占い師。母親は亮のことを内偵。クジャク先生は原稿を書いている。クジャク先生はプッチーニの「私のお父さん」が好き。・カニバリズム殺した亮を生き返った亮に食べさせる?クジャク先生の家にカニバリズムの本。…それにしても、放送前に有料で全話配信するのはやめたほうがいいと思う。
2021.04.13
何、このドラマ。すごい。気持ち悪いけど…めちゃくちゃ面白い。今まで見たことのないタイプのドラマです。最近のテレ東がだいぶ攻めてるのは感じてたけど、それにしても予想を超えてきた内容。サスペンスなのか、ホラーなのか…強いていえば「ツインピークス」みたいな感じ?理解不能な怖さ。原作も、脚本も、演出も、知らないスタッフの名前ばかり並んでいて、映像はわりとNHKのテイストに近いけど、演出のスタイルは、いままでのどのドラマとも違う。なにを見せられてるのか全然わからない。本仮屋ユイカの顔も、浅田美代子の顔も、まるで別人みたい。いい意味で素人みたいなリアルさが出てます。ほんとに何だろう?このドラマ…初回を見た限りでは、今季ベストの予感大です…。 ひさしぶりにツインピークスの音楽が聴きたくなった
2021.04.12
TBS「危険なビーナス」が終了。全体をとおして、とても面白かったです。できれば、最終回は、もっとゾクゾクするくらいに、たっぷりと盛り上げてほしかったけど!◇楓の正体は、明人の妻でもなければ、真犯人でもなく、なんと警察の女スパイだった!という驚き。ショックを受けた伯朗。そのまま助手の陰山元美と結ばれるのかと思いましたが、これまた、最後は奇想天外などんでん返しで、そのスパイ女と結ばれてしまいました!なかなかに夢のある結末です(笑)。後日譚も見てみたいですねえ。スパイ女と獣医師との結婚生活。陰山との三角関係も、まだまだ続くと思う。◇欲をいえば、最終回の内容は、もっともっと盛り上げてほしかったな。寛恕の網が燃えてしまうまでのエピソードと、楓の正体が判明してからの伯朗の逡巡のエピソードを、2回に分けて、じっくり描いてもよかったと思う。素数フラクタルの「寛恕の網」の絵については、その凄さがイマイチ伝わらなくて、ちょっと食い足りなかったし、ラスボスが小日向文世ってパターンも、いいかげん使い古された感じがあって、正直「またかよ…」と思ってしまいました(笑)。◇楓の正体が分かって落ち込んだ伯朗が、彼女への思いを断ち切れずに、元美とのあいだで揺れ動く様子は、もっと時間をかけて描いても良かったと思うし、明人との兄弟愛や、両親との家族愛を、事件の真相を振り返りながら確認していく過程も、もうすこし丁寧に描いてほしかったですね。せめて最終回は拡大スペシャルにしてほしかった。妻夫木聡/吉高由里子/ディーンフジオカ/中村アン戸田恵子/染谷将太/坂井真紀/小日向文世/斉藤由貴堀田真由/麻生祐未/安蘭けい/田口浩正/池内万作/栗原英雄ウラム螺旋/フラクタクル図形/サヴァン症候群/研究記録
2020.12.16
今回も美しい女性たちがたくさん出てきて、女の嫉妬とやさしさをふりまいて、妻夫木聡を翻弄する展開。楽しい(笑)。事件の真相には、いっこうに近づいた気配がありません。強いていえば、勇磨(ディーン)や百合華(堀田真由)は、犯人候補から外れたのかなあ、と思うけど、本当にそう言えるかどうかは、まだまだ分からない。今回は、兼岩家(小日向文世&坂井真紀)の出番はなし。矢神家のシーンも少なかったけど、看護師の杏梨(福田麻貴)に焦点が当たりましたね。伯朗は、シングルマザーの彼女にも色気を感じてる!陰山(中村アン)も、相変わらず出番が多いけど、彼女の素性はまったく見えてこない。傍観者にしては出番が多すぎる。いちばん怪しい(笑)。妻夫木聡/吉高由里子/ディーン・フジオカ/染谷将太/中村アン/堀田真由/福田麻貴(3時のヒロイン)/R-指定(Creepy Nuts)麻生祐未/坂井真紀/安蘭けい/田口浩正/池内万作/栗原英雄/斉藤由貴/戸田恵子/小日向文世
2020.10.26
危険なビーナス。第2話もなかなか好調です。今季いちばん面白いかも。前回よりはコミカルな要素が抑えられて、そのぶん、緊張感が増しました。見たところ、コミカル担当は妻夫木聡だけっぽい。ディーン・フジオカが出てくると、主役の存在感を喰ってしまいそうだけど、わたしはそれでも構わない(笑)。妻夫木&吉高由里子は敵の裏をかいたけど、ディーン&麻生祐未はそのまた裏をかいていた、というところで今回の話は終わりました。◇美女が犬猫病院におとずれるたび、ちょっとドキドキな展開になるのも笑えます。助手の中村アンもかなり魅力的だし。わたしはネタバレ情報には接してないので、謎解きを純粋に楽しんでるのですが、事件には直接関係なさそうな中村アンや、小日向文世&坂井真紀夫妻の登場が、不自然に多くなればなるほど、じつは彼らも怪しいんじゃないの?って感じがします。妻夫木聡/吉高由里子/ディーン・フジオカ/染谷将太/中村アン/堀田真由/福田麻貴(3時のヒロイン)/R-指定(Creepy Nuts)麻生祐未/坂井真紀/安蘭けい/田口浩正/池内万作/栗原英雄/斉藤由貴/戸田恵子/小日向文世
2020.10.20
「危険なビーナス」第1話。斉藤由貴と、吉高由里子は、ただ愛する人と一緒になりたかっただけなのに、財産目当てで矢神家に入り込んだ女だと疑われている。この点で重なっているのですね。吉高由里子は、斉藤由貴の無念を晴らしていく形になるのでしょうか?◇TBSによる東野圭吾のドラマ化ってことで、てっきり「白夜行」みたいなシリアスな内容かと思ったら、今回のドラマは、むしろ三谷幸喜のサスペンスコメディみたいなテイストで、どちらかといえばフジテレビっぽい感じがしました。◇◇◇ちなみに、斉藤由貴と吉高由里子。今回は役柄の上でも重なってますけど、なにげに実像の上でも重なってます。ふたりとも、かつて銀色夏生に愛された少女ですから。いままでは、あまり両者の接点はなかった気もしますが、もしかして初共演なのでは?ただし、今回も、ドラマのなかで同じ画面に収まる機会はなさそうです。斉藤由貴は、すでに故人という設定だし。いまのところは、番宣も別行動だし。(由貴ちゃんは単独で番宣してます)でも、銀色夏生ファンの人たちは、両者が一緒に並ぶところも見てみたいだろうと思います。妻夫木聡/吉高由里子/ディーン・フジオカ/染谷将太/中村アン/堀田真由/福田麻貴(3時のヒロイン)/R-指定(Creepy Nuts)麻生祐未/坂井真紀/安蘭けい/田口浩正/池内万作/栗原英雄/斉藤由貴/戸田恵子/小日向文世
2020.10.12
『竜の道』が終了。原作は未完ですから、とくに終盤部分は、まったくのオリジナルストーリーだったはずですが、ふたを開けてみれば、最終回の出来がいちばん良かったです。(むしろ中盤までの展開に不満が残りました)最終回でグダグダになるドラマは多いけど、これほど最終回の出来がいいドラマも珍しい。◇テレビドラマのなかでは、わりと簡単に人を殺せるものなので、最初のうちは、「はやくエンケンを殺せばいいのでは?」などと思ってましたが、ここまで話を引っ張ったことで、人ひとりを殺すことの意味がとても重くなって、最終回で沖の首に手をかけるシーンには、通常のドラマでは味わえない感覚がありました。◇最終回の出来がよかっただけに、それまでに不可解な点が多かったのが惜しいです。いまさら言うのもなんだけど、そもそも、わたしは、第1話で夫婦が心中したこと自体が解せない。夫だけ死ぬならともかく、実子1人と養子2人を置き去りにして、夫婦そろって自殺する選択は理解に苦しみます。むしろ一家全員で心中するほうが説得力がある。◇3人の残された子供が、児童養護施設ではなく、意地悪な養父母に引き取られた理由も分かりませんでした。あの一家には、3人を養わなきゃならない義理があったのでしょうか?たんなる善意だったのか。自殺した夫婦が養育費を託していたのか。それともキリシマ急便が多額の見舞金でも出していたのか。◇ヤクザの親分の態度にも理解に苦しむ部分が多かった。「データは録ったけど渡さない」ってのはたんなる気まぐれな約束違反に思えるし、ただ意地悪して弄んでるだけのように見えました。沖がじつは彼の隠し子だったという話も、なんだか取ってつけた不要な蛇足のように感じました。◇◇◇今季は、さほど傑出したドラマはないけれど、《助演賞》をあげたいと思う役者が3人いて、そのうちの2人が、このドラマのエンケンと松本まりかです。(ちなみに、もう1人は大東駿介です)エンケンは、『未解決の女』も同時に見ていただけに、その振り幅の大きさに感嘆させられました。ふだんはコミカルな役も多い俳優ですけど、今回ばかりは、"モノホン"を演らせたときの凄味を見せつけられた。もはや演技のレベルを超えていました。カッコよくて、凄まじかったです。松本まりかも、『純きら』の薫子と(←14年前だけど)、『妖怪シェア』のお岩さんを見ていたので、これまた同一人物とは思えない振り幅の大きさ。なかでも今回の令嬢役は、いままでの彼女の役でいちばん美しかったです。◇玉木宏も、いままではコミカルな役が多かったけど、今回のようなハードボイルドな役を見れたのはよかった。どことなく、アラン・ドロンとか、マルチェロ・マストロヤンニみたいに見えてしまいました。玉木宏/高橋一生/松本穂香/奈緒/今野浩喜遠藤憲一/松本まりか/細田善彦/落合モトキ/斉藤由貴/西郷輝彦
2020.09.16
竜の道 ~ 二つの顔の復讐者。初回の冒頭シーンを見れば、悲劇的な物語になる予感はあるんだけど、もともと東野圭吾っぽい設定でもあるし、最初からちょっと既視感があるのも事実。もうすこし、「モンテクリスト」感とか、「シャーロック」感とかを出せていれば、そういう既視感も吹き飛ばせただろうけど、残念ながら、ディーンのドラマのような「攻め」の姿勢は感じられない。いまひとつフックが足りないから、どちらかというと地味な印象のほうが強いです。玉木宏とか、遠藤憲一とかのキャスティングは、けっして間違ってはいないと思うけど、異様な緊張感を高めるまでには至っていない。だから、今野浩喜などのコミカルパートも、物語を中和してるというより、かえって全体を間延びさせる結果になっている。(そもそも馬鹿正直な設定だった今野浩喜のキャラは変貌しすぎてる気もする)そして、これは原作の問題なのだろうけど、あまりにも復讐相手の懐に入り込みすぎ、あまりにも遠回りしすぎている結果、もはや何を目指してるのかワケわからなくなってるし、だんだん「何やってんの?」という気持ちも強くなってきます。そこまで出世したんなら、「もう復讐とかしなくてもいいんじゃね?」的な感じが強まってくる気がするのですよね。そんなわけで、けっして大きな欠点のあるドラマではないけれど、ちょっとした「さじ加減」がうまくいっていない。そこらへんが、ドラマを作るセンスの問われるところですよね。
2020.08.13
前回の解読にもとづいて、「いつ雨」の最終回も捏造してみることにしました。捏造というより、微修正ですが…。事実関係や、人物の心境の移り変わりを、より分かりやすくしたつもりです(^^)。◇- 矢吹洋一のオフィス「天竺要が死んだ?」新聞の死亡記事を見て、うろたえる洋一。- 天竺の葬儀会場入口から出てきた和也に、剛田が近寄る。「天竺は、麻美殺しの犯人やなかった。 麻美の父親は、天竺と裏で通じていたんや」和也は驚いて何か聞き返そうとしたが、沙耶が駆け寄ってきたために、剛田は立ち去った。- 劇団の稽古場ひかりは、いっときは天竺の狂気に取り憑かれていたが、彼の死を受けて、まるで抜け殻のようになっていた。しかし、舞台は、予定どおり上演が決定する。リハーサルでジュリエットを演じるひかりは、まるで闇をまとった亡霊のようだった。- 國彦の病室千尋が現れ、國彦に告げる。「あなたに無実の罪を着せたのは、この私なの」愕然とする國彦。◇- ブライダルサロン沙耶との結婚を決めた和也が打ち合わせを行っている。だが、幸せなはずの沙耶の表情は曇っていた。沙耶の携帯に「最後の稽古」を知らせる芽衣からのメールが届く。和也の携帯には剛田からの知らせが入り、和也は顔色を変える。「雨は降っていなかったんだ!」立ち上がる和也。「ひかりさんのところへ行くの?」と問う沙耶を抱きしめて、「大丈夫。戻ってくる」と微笑む和也。走り去った和也を見送りながら、「ごめんなさい。嘘だったの…」と独りつぶやく沙耶。◇- ふたたび病室千尋が國彦に語っている。「私は、父の言いつけどおり、天竺のアリバイを証言しただけなの」千尋をじっと見つめる國彦。「あなたが逮捕されたのを知って後悔した。 でも、わたしは、麻美と同じくらい、あなたのことも憎かった。 麻美のことしか愛さなかったあなたのことが…」- 稽古場ひかりが天竺の遺影の前に立ち尽くしている。芽衣が歩み寄る。ひかりの携帯に和也からの電話が入り、ひかりは不機嫌そうに応答する。それでも和也は、必死で「逃げろ!ひかり!」と叫んでいる。その携帯を投げ捨てた芽衣が、突然ひかりにナイフを突きつける。ひかりはようやく顔色を変えて、真相を語りはじめた芽衣を見つめる。真犯人は、芽衣だった。- 和也が乗りこんだタクシー沙耶からメールが入る。「赤ちゃんは、和也さんの子ではありません。 だましていて、ごめんなさい」「沙耶…」と驚いてつぶやく和也。- ふたたび稽古場「パパは、あなたの闇にのめり込んでしまった! あなたのせいでパパは死んだのよ!」目を見開くひかり。狂ったように、ひかりに襲いかかる芽衣。そこへ飛び込んできた和也の背中にナイフが刺さる。ひかりは驚いて叫ぶ。「和ちゃん!」剛田が駆けつけて芽衣を取り押さえる。- 救急車の中ひかりは泣きながら和也の手を握る。「和ちゃん、わたし…見失ってた」「ひかりのジュリエット、やっと見れるんだね」そう微笑みながら、息絶える和也。「和ちゃん!」泣き崩れるひかり。- ふたたび國彦の病室「警察で、何もかも話します」と呟く千尋。「僕は、あなたのことを待ちます」と答える國彦。「どうして?」と驚く千尋。「僕には、あなたを憎むことはできない」と告げる國彦。千尋は、両手で顔を押さえる。- 警察署の入り口出頭してきた千尋に剛田が近寄ってくる。アリバイの偽証を自白するのだと話す千尋に、剛田が語る。「天竺は犯人やなかった。 しかし、あんたの父親は、 あんたや天竺に疑いがかかるのを恐れたんや。 天竺のアリバイが証明できるのは、雨の時間帯やった。 逆に、森村のアリバイは、雨の時間帯に崩れていた。 あんたの父親は、それを利用したんや」千尋は頷いた。◇数日後、沙耶がひかりのもとへ訪れる。「妊娠していたのは嘘なの。 和也さんは、最後まであなたのことを愛していたわ」その言葉を胸に、ひかりは舞台へ昇る。ひかりは、輝きを取り戻していた。- 舞台すべてを歌い終えたジュリエットは、喉元にあてたナイフを投げ捨てる。「わたしは生きる。あなたの死を無駄にはしない。 わたしは気づいたの。あなたはずっと愛してくれていた。 わたしをずっと照らしてくれていた。 雨は、降っていなかった」母も、國彦も、沙耶も、拍手を送っていた。(おしまい)
2018.10.06
東海テレビの「いつかこの雨がやむ日まで」。千尋の言動の謎を中心に、内容を振り返ってみます。◇麻美(三倉茉奈)殺しの犯人は、天竺の娘の芽衣(宮澤エマ)でした。事件当時、この真相を知っていたのは、芽衣自身と舞子(紺野まひる)だけです。麻美と天竺の不倫関係のことを知っていたのも芽衣と舞子ですが、それに加えて、麻美の姉の千尋(星野真里)も、麻美のストーカーだった幸一郎(和也の義兄)も、そして、おそらく麻美の父の洋一(京本政樹)と刑事の剛田(キム兄)も、2人の不倫関係を掴んでいたでしょう。洋一と剛田は、天竺に疑いがかかって麻美の不倫が世間に知られるのを恐れ、いちはやく國彦の冤罪をでっちあげました。國彦のアリバイは雨の時間帯に崩れていたため、剛田は、和也の記憶を捻じ曲げました。さらに彼らは、幸一郎が天竺をゆすっていた事実も掴んでいたらしく、そのために幸一郎のパソコンを調べていました。◇國彦は、当初、幸一郎が犯人だと思っていましたが、幸一郎の携帯の通話先から、天竺が犯人だと考え直します。幸一郎自身も、天竺が犯人だと思っていたようです。しかし、洋一と剛田は、じつは真犯人は天竺でさえなく、ほんとうは千尋ではないのかと疑っていた。その千尋は、天竺のアリバイを証言しています。千尋の証言とは、はたして真実だったのか?それとも偽証だったのか?そして彼女は真犯人を知っていたのか?その点は、明らかではありません。わたしが思うに、おそらく千尋の証言は、父の洋一の指示のもとに行われた偽証だったのでしょう。つまり、千尋は、父と剛田の企てをすべて知っていたのではないにせよ、結果的には、國彦にとって不利な偽証に加担していたのです。かりに千尋の証言が偽りでなく、真実だったとするならば、千尋と天竺とのあいだには何らかの関係があったのかもしれないし、あるいは、とくに両者のあいだに特別な関係などなく、たまたま事件当時、どこかで天竺を見かけただけかもしれません。しかし、そうであるならば、「天竺は犯人ではない」と國彦にハッキリ伝えればよかったはずです。それとも、彼女の口からは伝えられない理由でもあったでしょうか?◇わたしは、やはり偽証だったと考えます。ただし、そこでも2つの疑問が生じます。千尋が天竺のアリバイを偽証するためには、天竺との口裏合わせが必要になります。この場合、洋一と天竺が裏で通じていた、と考えるのが妥当です。だからこそ、洋一は、幸一郎が天竺をゆすっていたことも知っていたわけですし、天竺が真犯人でないことも、最初から知っていたのかもしれません。もうひとつの疑問は、千尋が、なぜ愛する國彦に不利な証言をしたのか、という点です。千尋は、結果的に國彦を陥れてしまったことを、15年のあいだ後悔し、自分を責めてきたのかもしれません。しかし、ほんとうに國彦を愛していたのなら、いちはやくアリバイの嘘を公表すべきだったと思うのです。もしかすると、千尋は、國彦に対する愛憎と嫉妬から、わざと彼を冤罪へ陥れたのかもしれません。そして、その愛憎と嫉妬は、國彦が出所したあとも打ち消すことができず、それで彼を歩道橋の上から突き落としたのかもしれません。千尋は、國彦が無実の罪を被ったのは「麻美を守るため」だと言いました。この言葉の意味も明らかではありませんが、これは國彦自身の意志のことを指しているのではなく、むしろ洋一と剛田の企てによって、麻美の名誉を保つために國彦が犠牲になった事実のことを、指しているのかもしれません。しかし、國彦は、家族にさえ冤罪の事実を訴えることなく、無実の罪を受け入れました。國彦は、麻美が誰かの子を身籠っていると知らされていましたが、誰の子であるのかまでは知らされなかった。はたして、そのとき麻美は國彦に何を話したのでしょうか。…このあたりのことを、もっとドラマのなかで明示してくれれば、かなり事実関係はスッキリしたんですけどね。そして、演出不足と役不足を補えば、もうすこし納得感の得られる作品にもできたかもしれません。◇麻美のお腹の子は、國彦の子ではなかった。沙耶のお腹の子も、和也の子ではなかった(そもそも妊娠してなかった)。國彦と和也は、どこか似ています。麻美とひかりも、どこか似ています。冤罪になった國彦と、天竺との不倫のすえに殺された麻美。死んでしまった和也と、天竺に接近しながら生き延びたひかり。彼らは、ある意味でロミオとジュリエットの変奏だといえます。しかし、前者と後者の違いは、あまりよく分からない。前者の不幸を乗り越えて、後者が幸福に辿りつくのであれば、物語としては、だいぶ納得感があるのですけれど、和也とひかりの辿った運命も、さほど幸福なものには見えない。「天竺が殺人犯だったとしても構わない」とまで言い切って、和也の愛を切り捨て、家族の愛も切り捨て、天竺の「芸術」に呑まれてしまった主人公のひかりが、かりに和也の死によって、いっとき目を覚ましたとしても、あまり視聴者は納得感を得られないし、ほんとうに彼女が天竺の魔力から解放されたようには見えないのですね。なんとなく、最後の舞台上のひかりの狂気を見ていると、和也との約束ではなく、むしろ天竺の「芸術」を全うしてしまったように見える(笑)。◇國彦を冤罪に陥れた元凶は、要するに洋一と剛田だったのですが、和也はそのことを責めませんでしたし、國彦も、星野真里の美しさに免じて許しちゃったみたいです。それでいいのかなあ(笑)。ラストシーンの直前、沙耶のお腹の子を「自分の子」と信じたまま死んでいった和也とは裏腹に、沙耶自身は、何事もなかったかのように、日常へ戻っていきました。このことも、和也の死と谷川家の不幸を、いっそう哀れなものにしています。もうすこし演出に工夫があれば、多少なりとも和也の死が報われた、と感じることもできたかもしれませんが、まあ、かなり難しいですよね。いっそのこと、沙耶は、國彦とでも結婚したらいいのにね。和也なんかより、よっぽど腕のいい板前になりそうだよ…。
2018.10.02
東海テレビの「いつかこの雨がやむ日まで」。終わっちゃいました。いやあ、なんかもう、終盤に近づくにつれ、どんどんサスペンスの人間関係が広がっていくもんで、ほんとに最後にちゃんと回収できるんだろうか??と、不安には感じてたけど、前回あたりから、もはや回収するどころか、視聴者おいてけぼりの展開にむかって独走しはじめ、最終回では、そのままどこかへ走り去ってしまいました(笑)。あはは…。◇主人公のひかりは、15年前に殺された矢吹麻美と同じ運命を辿ろうとしていた。矢吹麻美は、國彦の「愛」と天竺の「芸術」とのあいだで引き裂かれ、結局は、天竺の引力に呑み込まれながら、殺された。國彦は、彼女を救えなかった。そして、主人公のひかりも同じように、天竺の「芸術」に呑み込まれる運命を辿りつつあった。しかし、ギリギリのところで和也の「愛と犠牲」によって救われる。最後は「ジュリエットは生きる」という劇中劇の結末と同様に、ひかり自身も「生きる」ことを選ぶ。…というのが、このドラマの本来のコンセプトだったのでしょう。◇けれど、和也の犠牲のうえに舞台に立って「生きる」ことを宣言し、最後に観客からの喝采を受ける主人公を見ても、おそらくドラマの視聴者のほとんどは、狂ってる…(; ゚∀゚)としか思えなかったでしょう。むしろ、この主人公は、「すべてを失って、どん底に堕ちろ」と助言した天竺の「芸術」のほうを実践してしまったように見える。和也の「愛と犠牲」は、ほとんど無意味なものに思えてしまう。そもそも、主人公が生きるのか死ぬのかは、「芽衣に殺されるか殺されないか」という不可抗力の問題でしかなく、本人の意志の問題ではありませんでした。主人公は、たんに「殺されずに済んだ」というだけのことですから、ジュリエットがみずからの意志で「生きる」という劇中劇の話とは重なりません。◇サスペンスドラマとして見ると、かなり入り組んだ物語と人間関係になっていましたが、はたしてどこまで綿密に作られていたのかは、よく分からず、とくに千尋(星野真里)の言動は、最終回を見た後でも、かなり不可解さが残ります。読み終えた後や見終わった後に、内容を振り返りながら、あらためて謎解きしなきゃいけないような作品が、推理小説とかサスペンスドラマには、ときどき見受けられるけど、百歩ゆずって、作り手側に全幅の信頼が置けるのなら、そうやって、じっくり謎解きしなおすのも面白いだろうけど、かりに作品そのものに欠陥があるのなら、謎解きすること自体がバカらしいわけで、それは謎解きというより、たんなる粗探しにしかなりません。そういうサスペンスの作り方って、いかがなものだろうか。わたしとしては、見終わった段階でスッキリと謎が解ける形のほうが、サスペンスとしては正しいんじゃないかと考えます。…とはいえ、千尋の言動については、もう少しだけ謎解きしてみようと思いますが…。
2018.10.01
日増しに、激烈な面白さを爆発させてる『吾輩ハ主婦デアル』。私のなかでは、池津祥子とレッド吉田のクリーニング暴走夫婦は、あのイボリンとキョンキョンのタクシーブラザーズにも匹敵する、超強烈キャラになっちゃいました。9年ぶりに、ワイルドな夫婦関係を回復できたクリーニング夫婦。めでたく潤いを取り戻すことができたやす子、すっかり、お上品なクリーニング屋さんの奥様に大変身してましたね。キモチ悪いけどね。(~~;;いっぽう、今週は、由貴ちゃんの『モンナシーヌ』も大全開っ!つーか、そればっかりじゃんかっっ!!(~~;;;わたしも、なにか自分に都合の悪いことがあったときは、♪ お金をあげちゃったっ で、いったん記憶を失くすことにしています。で、おいしいチーズケーキを食べることにします。(≧∇≦)ついに、マジックで顔に漱石ヒゲも描いてしまった由貴ちゃん。こんどは、首に鈴つけて、ドラえもんヒゲを描いてほしいっ!!(≧∇≦)と思ってる人は、全国に5人ぐらいはいるかも。そして、ついに主題歌の「家庭内デート」が発売。由貴ちゃん。久々に歌番組に登場したよ。(T_T)この曲、一見、ただのウケねらいのコミックソングか、あるいは替え歌できるカラオケ御用達のデュエットソング・・、と思われそうだけど、でも、実のところ、わたしにとっては、かなり胸キュンソングですっ!ねえ聞いて。お母さんね。好きな人がいるの・・由貴ちゃんのこの声聴いただけで、もう、なんか、ちょっとウルウルだし。(@_@。なにげに美メロなサビが、なんども頭ん中でリフレインしちゃってます。由貴ちゃんも、こんなにいい曲なのに、「売っちゃうんです」とか言っちゃダメだよ!(笑)その、『うたばん』。昔の映像もいろいろ出てましたね。ドラマのなかには、これまでも、「レ・ミゼラブル」とか、「ビリー・ミリガン」とか、スケバン必須アイテムの「ヨーヨー」とか、いろいろ過去の由貴ちゃんネタも散りばめられてたけど、そういえば「カルピス」だって、ある意味、由貴ちゃんネタだったと、あとで気がつきました。こんどは、ぜひぜひ、「出前一丁」の代わりに「青春という名のラーメン」を食べてほしい。と思ってる人も、全国に15人ぐらいはいるかも。すでにベッシーと赤いトレーナーの女がいるのに、来週からは、そこへうっちーが参戦。猫背椿も出るし、イボリンも再登場。なにやらTBS安住も嫁探しかなんかに来るようで、いよいよクドカンワールド揃い踏み!ってかんじですか??原史奈が漱石の“マドンナ”になって、パソコンと格闘して新しい恋愛小説を書くとなれば、もしかして、ギャル文字・絵文字満載の小説で新境地を開拓??
2006.06.09
⊇ωTょ夢を見T=・・・ (^-^;) (^O^)m (__)m (^3^) v(^^)v現代にタイムスリップした漱石にとって、電気製品や現代食なんかよりもっとカルチャーショックだったのは、娘の携帯で見た、「読めない日本語」だった模様です。ちなみに第十夜では「豚」が襲ってきたんでしたけど、今回は「顔文字」が襲ってきたんですね。夢の中でも鈴つけてますけど。ずっとカラカラいってるし。(笑)◇鈴をつけた由貴ちゃんを見てて、『ネコの手も借りたい』を思い出しました。きっとクドカンの発想では、漱石と由貴ちゃんを結びつけるキーワードが「ネコ」なんですね。それから、由貴ちゃんが昔、「多重人格者の小説にハマってる」って言ってた記憶がある。このドラマ、思った以上に「由貴ちゃんネタ」が入ってるのかもしれませんね。
2006.06.01
漱石 : 『吾輩は猫ではない』ぞっ!泣き女: まあ、お上手ゥ~、パチパチ・・。今日のツボは、鈴!!予告見たら、もうずっと付けたままだし。(笑)◇姑@竹下景子。「嫁おだてパチパチ作戦」から、「漱石手なずけパチパチ作戦」に変更、あなどれない柔軟性です。あだ名は、「泣き女」。う~ん、これは面白いかなあ・・(?)やっぱり、「パチパチ」とか「ペヤング」とかにひっかけてほしかったけど。いいです。ジェイのあだ名に期待しますから。『純情きらり』と、戦争。かりにアーティストだからといって、だれもが戦争に反対していたわけでもない。それは、いまも同じだと思う。国策に逆らわないで活動するアーティストは、今もいるでしょ。靖国神社で結婚する人とか。(あれは、どういう意味だったのか知らないけど。)薫子の存在。とても気になってました。桜子同様、女学校を卒業したばかりの年頃なのに、いまだに野暮ったい桜子や達彦とは見違えて、ほんとにハイカラな「職業婦人」になってしまってた薫子。岡崎という田舎にいながら、文学少女として過ごし、兄とともに反戦思想を育んでたという家庭環境にも興味あるけど、出版社に勤めている現在の彼女の環境も、のぞかせてほしい。当時の出版社が、国策に対してどういうスタンスだったのかも微妙だけど、たとえ会社がどうであれ、薫子個人の思想が、そう簡単に変わるものなのかどうかも、まだ分からない。彼女の、ちょっと“プッツン”な感じのキャラも、あえて特殊な資質を表現してるところがある。冬吾と八州治。理念的なブルジョアと、目先の事にとらわれるプロレタリア。芸術家としての純粋さは同じなのに、どうしても、それぞれの出自が彼らの行動様式に影響してしまう。そして、結局、八州治のような人が、逃れようもなく、満州で戦争の影響をもろに被ることになる。そういう図式も、基本的に今と変わらないと思う。生徒を裏切らないために、国を欺いてでも偽りの軍歌を作りましょう、という西園寺先生。松尾あたりなら、体よく威勢のいい軍歌が書けそうだけど。(笑)ところで、松尾には、桜子のような聴力とアレンジの能力はあるんでしょうか?
2006.05.31
池津祥子のあだ名。「なまはげ」って、なんかそのまんまじゃん。しかも、これってもう『純情きらり』で既出のネタだし。もうひとつ、ひねりがあってもよかったかな。やっぱり「山嵐」あたりに引っかけるとこだと思うんだけど。「うらなり」とか「野だいこ」とか、漱石のあだ名のセンスのほうが、一歩上回ってます。次は、ジェイに何てあだ名がつくのか、見もの。◇今日のツボ。「これは何という食べ物だ?」という由貴ちゃん(=漱石)の問いに、けげんそうな顔で答えた、池津祥子のひとこと。でまえいっちょう・・・?当時の漱石の小説にも、タバコの銘柄とか、呉服屋の名前とかがふつうに出てきますから、この時代に漱石が随筆を書いたら、たしかに「出前一丁」とか「ぺヤング」とかがふつうに出てきても、まぁまぁありえないことじゃないかも。「プッチンプリン」とか。◇なんと、はしたない!ほとんど裸じゃないかっ!なにも戦争に負けたからって、ここまでヤケにならなくても・・ある意味、真実をおっしゃってます。
2006.05.30
漱石が憑依して早々、旦那のあだ名は、さっそく「赤パジャマ」。(笑)きました。ジェイいわく、漱石3部作のまん中は、平仮名4文字の『 ところで 』。(笑)軽そうな小説だなー。ドラマの本筋が面白いかどうかはともかくとして、小ネタだけで半日ぐらいは笑っていられます。(~~;;;商業主義的な音楽業界に見切りをつけて、高い理想をぶち上げたはずのミッチーだけど、きっとこのまま最後まで、喫茶店じゃ、ジェイに「郵便ボーイ」と呼ばれ、家じゃ、「赤パジャマ」って呼ばれ続けるんだろうなァ。(~~;;;だって、ジェイいわく、おまえなんか、ジャンでもなければ、バルでもなく、ましてジャンでもないもん。(T_T) ・ ・ ・正座でかしこまった家族から「先生」あつかいされる嫁が、夫のことを「赤パジャマ!」、小学生の息子を「おい坊主っ」、姑のことを「そこの給仕っ」とか呼びながら、なぜか女子高生の娘にだけはデレデレ・・。みたいな、このドラマの基本風景が、およそ見えてきましたよ。ちなみに。今さらわたしが解説するようなことじゃないけど。漱石がほんとに自分のことを「吾輩」と呼んでいたと、素直に勘違いしてしまう視聴者も少なからず出てきそうですが。(~~;;;そこもふくめて、このドラマは、端から端までフィクションのかたまりですから。フィクションといえば、由貴ちゃんにかんしても、「ミュー研」だとか「文学部」だとかいうくだりが出てくるので、あらためて調べてみました。でも、やっぱり現実の由貴ちゃんは、漫研(部長)です。まー、文学少女には違いありませんけど。※古本屋は、神田じゃなくて早稲田でしたね。
2006.05.29
由貴ちゃんが出るというのが動機で見はじめたんだけど、またクドカン・ワールドに、変なところでハマってしまいそうです。あーまずいな、こりゃ。(~~;; 吾輩は主婦である。名前はみどり。 好きな色は、ベージュ。もうこれだけで可笑しくて可笑しくて、いまも笑いがとまりません。きっと夏目漱石も、草葉の陰で笑ってるんだろうなァ。 会社は、まだ無い。 も超ウケた。「ロンドン留学」とかもそうですけど、けっこう細かいところで漱石ネタが散りばめられてるんですね。実家も、神田かどこかの古本屋みたいだし。注意して見てないと、見逃してしまう・・そのうち、「寒月君」とか出てきそうだよ。(~~;いまの日本で「夏目漱石」っていうのは、言ってみりゃ、野口英世の中で1枚だけ紛れこんでるような存在。そういう、いまの漱石が置かれているビミョーな位置に目をつけるクドカンって、やっぱりうまいなー、と思う。夏目漱石という人は、やっぱり「国家の顔」になんかなるようなタイプの人じゃなく、あくまでも「文化的な存在」でいるような人だと思うし、そういう意味で、このクドカンと漱石の、時代を越えた文化的な交流は、楽しい。由貴ちゃんのネタも、ちゃんとありました。『レ・ミゼラブル』のポスターも貼ってあったし、喫茶店の名前が「ジャン・バルジャン」ですね。オープニングのテーマソングも、なんか昔の由貴ちゃんの歌声と変わってないなー、と思える作りで、すごくうれしかった。毎日、由貴ちゃんの声が聞けるのも楽しみ。(~~)
2006.05.23
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