まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2022.06.20
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警視庁・捜査一課長《season6》が最終回でした。



シリーズ全体の最終回ということで、
なかなか凝った作りになっていましたが、
ほとんどSFみたいな設定に、
かなりの自己言及 (というか自虐) ネタを散りばめた内容。

やはり賛否両論だったようです(笑)。

このシリーズは、

今シーズンは、ほとんどギャグ路線に振り切っていて、
よくもわるくも話題を呼んでいました。



わたし自身は、
そもそもこの手のサスペンスに期待感が薄いので、
シリアスだろうが、ギャグだろうが、
べつにどっちでもいいのですが (^^;

まあ、いつもよりは、
だいぶ興味をもって見ることができました。



テレ朝のサスペンスドラマは、


内容をまともに理解しようとすると、
犯罪動機やトリックがあまりにも意味不明なので、
かえって頭が疲れて、徒労感に襲われることが多い (^^;

そういう意味では、
いっそ「ネタドラマ」として楽しむほうがマシ!


犯罪動機やトリックはやはり意味不明だったけど、
《メタバース》を《メタフィクション》に掛け合わせた設定は、
それなりに興味深かったです。

映像もいつもとは少し違って、
なにやら黒沢清の映画っぽい不気味な曇り空が広がってたりして、
現実感の乏しい架空世界の雰囲気を醸していました。



メタバースについては、
以前も、細田守のアニメがらみで書きましたが、
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202109040000/
https://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/202112080000/

今回のドラマでも、

アバターとしての人生をとおして、
身体的な呪縛から解放されることの自由とか…
実体のないモブキャラの悲哀とか…

そんなような話だった感じ。



自己言及ネタとしては、

すっかりルーティンに自足したあげく、
マンネリと化してしまったこのドラマ自体への、
身も蓋もない自己批判を暗に繰り返していました。


ひと月ほど前の文春の記事には、
このドラマが「致命的に面白くない」と書かれていたのですが、
それに対する自虐アンサーみたいな脚本です。

まあ、文春の記事は、
かならずしも否定的な内容ではなかったので、
あの記事こそが一種の「ネタフリ」だった気もしますが…(^^;

https://bunshun.jp/articles/-/54219



それに加えて、
テレ朝・東映の他作品へのパロディも散りばめられており、
これがなかなか複雑怪奇な状況を呈していました。

以前から、
「刑事ゼロ」の沢村一樹が「科捜研の女」に出演したり、
「捜査一課」の内藤剛志が「未解決の女」に出演したり、
さながら《テレ朝・警察サーガ》みたいになってたのだけど、

今回は、ついに、
「捜査一課」と「科捜研の女」のパラレルワールドが、
メタバース空間のなかで遭遇してしまうという不思議な事態に。

もともと双方のドラマには、
複数の同じ俳優が違う役で出演しているのですが、
それらのキャラが同一世界に存在するかのような演出でした。

※2つのドラマでは序列が逆転している
~東京 警視庁 (捜査一課)
~京都府警 (科捜研の女)
石井一彰 :理事官
内藤剛志 :警視正
金田明夫 :警視
西田健  :巡査部長
西田健  :警察本部長
金田明夫 :刑事部長
内藤剛志 :警部補
石井一彰 :組織犯罪対策係 
第1回東宝シンデレラで大阪出身の沢口靖子が京都府警におり、
それと同期で神奈川出身の斉藤由貴が東京の捜査一課にいる。



ちなみに、
2つの世界を遭遇させるメタバースを開発していたのは、
本田博太郎が演じる笹川刑事部長だったんじゃないかしら?



さらには、
スケバン刑事 (フジテレビ) のヨーヨーが画面に映っていたり、
ルパンレンジャー (テレ朝) の工藤遥が捜査一課に加わったり、
局の枠を超えた《東映・警察サーガ》みたいになってました。


ラストシーンでは、

東映のスタジオセットを、
一種の「メタバース的空間」ととらえたっぽい演出もあり、
実体のないアバターにすぎなかった工藤遥も、
パトレンジャーみたいに捜査一課へ加わってしまったので、

かりに続編があるなら、もはや完全なSFになりそうです。(^^;






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最終更新日  2024.06.17 14:53:26


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