
秋になって、また咲き始めたムクゲの花。
夏の花と思っていましたが、歳時記の季語では「秋」でした。
そういえば、「朝顔」も季語は「秋」。昔と今では季節的にズレがありますね。
「槿花一朝の夢」と、栄華の儚さにたとえられるとおり、一日花です。
アガサ・クリスティの推理小説で有名な「オリエント急行」が、
今年いっぱいで、廃止になるらしい。
最盛期には、欧州の大動脈として、パリからトルコのイスタンブールまで
横断していました。
世界地図を片手に、その距離の長さに驚きます。
今は、段々に縮小されて、フランス東部の町と、ウィーンの間を走っているだけ。
群馬の田舎のおばさんが、どうしてそんなに興味を持つの?
一昨年、オリエント急行に乗ったことがあります。
洗面台のついたレトロで素敵な個室、豪華な絨毯の敷かれた車内、
車窓を過ぎる穏やかな風景。
食堂車では、ジノリの食器で、フランス料理にワイン。
生演奏のティルーム。
廃止されると知って、一生の思い出になるなあ、と思いました。
時代の流れとともに、古きものは去り、もう二度と戻ってはきません。
「槿花一朝の夢」というには、あまりに長い歴史ですが、
私の一生からみれば、あの楽しい時間は、夢でも幻でもなく、
思い出すたびに、微笑むことのできる大切な一ページです。
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