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「知ってるしー」と思って軽い気持ちで見ていたのが、「所さん!大変ですよ」であった。
テーマは、台風やゲリラ豪雨が多いこの時期ならではのもの。
気圧の変化の激しいこの時期に、体に起こることというのは、
「天気痛」である。
所さんは初めて聞いた言葉だと言うのだが、健康番組を沢山見ている私にとっては、馴染みの言葉である。
高層ビルに上がると気圧が変化するので、
そこで頭痛を起こしてしまう人が居る。
そういう人たちのことを、「天気痛」と呼んでいるのだ。
頭痛はエレベーターの中で起きる。高い塔へ一気に上がると、気圧の変化が起きて頭が痛くなるのだ。
だから気圧の変化で頭痛が起きるということは知っている。
台風とかゲリラ豪雨の前後は、気圧が大きく変るので、
頭痛を引き起こしてしまうのだ。
その時に番組に出た患者さんは、今年の台風の多さに辟易していた。更に頭痛だけでなく腹痛も起きると聞いて、私は驚いてしまったのだ。
しかし次に来た患者さんに、もっと驚いてしまった。診察を待っている内に痙攣を起こしてしまったのだ。‥痙攣だよ痙攣!
見た目にもわかる体の震えを目の当たりにして、止まらない痙攣に、びっくりしてしまったのである。
愛知県の長久手市に天気痛の外来があるのだが、
そこは1週間に一日だけの診療だというのである。
なので初診ともなると、1年半待ちだというから‥言葉が出ない。
そういう人たちの為に「天気痛予報アプリ」が、今は有るようだ。それだけ天気痛にかかっている人が、多いということになる。
オーストリアでは、天気痛予防が新聞にでているというから、これは世界的に問題とされている病気なんだと思う。
実際、日本人だけでも天気痛だと思われる患者さんが、推定、1,000万人居るだろうとのことだった。
もう一人、29歳の男性の患者さんを取り上げていたのだが、
その彼は病気の症状が酷かった。
千葉県に住む建設会社勤務の男性である。
月に半分以上の痛みがあり、毎朝起きられずに転げまわっている。
目の裏がピキッとする痛みが有るというのだ。
酷い時は、普通に立っていることすら出来ないほどである。
目に症状が表れるので、最初に行った医者は眼科だった。
次にそれで治らないので内科に行く。
10ヶ所以上の医者を渡り歩いたという‥診察券だけが増えていく。
それぞれの医者で痛み止めをもらうが、根治には程遠い。
その時その時の痛みが和らげられるには違いないが、
それもずーっと続いて和らぐわけではない。
この男性の痛みは、13歳から始まったというから、その症状は筋金入りである。
それから16年間、様々な痛み止めを常に持ち歩き、時には痛さのあまり、必要量以上を服用してしまうという。
さいたま市に日本頭痛学会の元理事長である坂井医師が居る。
坂井医師によると、その患者さんは長年の薬乱用で、
「薬物乱用頭痛」となってしまったというのだ。
良かれと思って飲んだ薬が、更に頭痛を引き起こしてしまったのだ。
彼は元々、偏頭痛と緊張型頭痛を併用した頭痛だけだった。薬の服用でまた別の名前がついた病気を引き起こしてしまったのである。
でも偏頭痛と緊張型頭痛が併用しているだけでも、困ることがある。対処法が真逆だというから、厄介なのだ。
偏頭痛は血液の流れが拡張してしまっているので、冷やして安静にするという対処の仕方である。
それに対して緊張型頭痛は、血液の流れが悪いことが原因なので、温めて揉むことが対処法となる。
冷やすことと温めること、安静にすることと揉むこと、全く持って真逆の対処法になる。
そういう場合坂井医師によると「頭痛予防ヨガ」が良いというのだ。
呼吸が浅いことから頭痛が始まる。
だから深い呼吸をすることが有用なのである。
また緊張と弛緩‥ヨガは動くだけがヨガではない。
動いてから静を感じるという、体の緊張と緩和を追求する運動である。
酸素を体に取り入れて頭痛を治していくのである。
勿論、痛いまま運動とか深呼吸とかは出来ないので、
痛みが有る場合は痛み止めを飲んで、
体調が良い時に呼吸法を取り入れて体を動かしていくのである。
ヨガは呼吸法を大切にして、緊張と弛緩を繰り返す運動である。体の中に酸素が取り入れられ、体中に血液が巡るのをじんわりと感じる。
ヨガは心と体にとって、とても頼りになる運動である。