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さて今日は株式投資本オールタイムベスト143位
シュワッガーのマーケット教室 (ジャック・D・シュワッガー著、パンローリング、2013年)
の第2弾です。
今日は、 はじめに から。
投資家の最大の敵は、自分なのだ。ほとんどの投資家が自然な直感に従うとき、不思議なほど間違ったことを続けて選択してしまう。
投資のプロたちも、特有の間違いをお決まりのようにやらかしている。実に様々な形で現れるが、共通する間違いがひとつある。それは不十分か無関係なデータに基づいて結論を出しがちなところだ。
不十分なデータや不適切なデータに基づいて結論を下すことは、投資の世界では珍しくない。
数学モデルは過去のデータにはぴったり合っているが、将来に関する指針としては役に立たないし、誤解を招くことさえある。
市場モデルや投資理論は観察から得られた証拠ではなく、数学を当てはめるのに都合の良い過程に基づていることが多い。投資理論の全体系は、市場が正規分布しているという仮定に基づいて築かれている。正規分布をしていれば、正確な確率に基づいた推定ができるので、アナリストにとっては非常に便利だからだ。
全世界の市場では、ポートフォリオマネジャーの多くが「1000年に1回」だとか、「100万年に1回」しか起きないはずだと主張する値動きが、数年おきに起きる。
要するに、広く信じられている投資モデルや仮定は、それらが現実世界で機能すると主張するかぎり、間違っているということだ。
はい、シュワッガーの言う通りで、市場は正規分布しません。マーケットでベル型カーブの存在を信じること、それを基にした理論に盲目的に従うことは、明白な「死への近道」です。
それでは次回からはいよいよ本文へと分け入って参りましょう。(続く)
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