What's on my mind? ~きょうの記録~

What's on my mind? ~きょうの記録~

Dec 8, 2008
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カテゴリ: きょうの記録
くだらないタイトルですね(笑)

今日の打ち合わせが上々で進んだため、足取りも軽く
帰り際に、ある人に本を贈ろうと池袋のリブロへ。
ついでに、最近の売れ筋などもチェック。


それにしてもリブロは、文芸書にすごく力を入れていますね。
最近まったくといっていいほどそっちの方を読んでいないので、
どれを買ったらいいかという勘がまったく働かない。

そんな中、ひときわ目立つコーナーが!!

「村上春樹」という文字とアイボリーの表紙が目に入ってくる。

お?なんだなんだ?
この本は見たことないぞ?



村上春樹ハイブ・リット


ティム・オブライエンとレイモンド・カーヴァーの短編と
さらに春樹さんの短編を英訳した短編小説集。
ナレーターが英語で読んだCDがついている。
さすがアルクですね。すごい企画。

うー、書下ろしじゃないし、どうしようかなあ。。。
ナレーションが春樹さんご本人の、超しびれる声だったら
即買うのになあ。。。と思いつつ、『走るときに~』以来
なので、もう興奮状態のためとりあえず深く考えずに購入。

帰ってきて、3ページ強の前書きを読んだだけで
ものすごく癒されたので、このタイトルとあいなったのでした。


まえがきで春樹さんは、小説の合間に趣味的に翻訳をしてきて

自然に学んだと言われています。

その「良い文章」を春樹さんが「良い文章」に翻訳してくれるのだから、
おもしろいのは間違いない。

カーヴァーの『ささやかだけれど、役に立つこと』は
以前から、大好きなお話。


こういうお話でも読むなり聞くなりして、
本来の自分が安心する立ち位置にもう1回戻りなさい
というサインだと思う。



あとがきの最後に、またもやグッと心を掴む言葉が
ありました。


レイ・カーヴァーやティム・オブライエンの作品から学んだ
もっとも大事なものは、小説を書くということに対する
姿勢の良さだったと思う。

そのような姿勢の良さは必ず文章に滲み出てくるものだ。
そして読者の心を本当に惹きつけるのは、文章のうまさでもなく、
筋の面白さでもなく、そのようなたたずまいなのだ。

僕が心がけたのは、彼らの「姿勢の良さ」を、できるだけ
あるがままに率直に日本語に移し替えることだった。

うまくいっているといいのだけれど。



いったい、高校生のときから色あせることなく、
どれだけ長い期間心を揺らしてもらっているのだろう。

私の理想はやっぱり、飾ることなく、奇をてらうことなく
しっかりと、自分の納得のいく文章を書くことなんだろうなあと
自覚しました。












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Last updated  Dec 8, 2008 11:36:34 PM
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