これは大腸のレントゲン検査、注腸検査と言います。お尻から管を突っ込み、バリウムと空気を入れて写真を撮ります。バリウムは白く写り、空気は黒く写ります。直腸の少し上、S状結腸のあたりが少し細くなり、壁が凸凹しています。
この形を何かに喩えます。
もちろん、この形になるのは進行した大腸癌。最初はポリープという隆起で始まることが多い。縦横に拡がってくると中心部が崩れて潰瘍を作ってくる。すると表面が凸凹になる。さらに全周性に拡がるとこのような形態になるというわけです。
ここまでになるには1~2年はかかっている。初期には、痛みも何もない。これくらいになると、通りが少し悪くなってくるので、便秘になるか、あるいは便秘と下痢を繰り返す。時に出血して下血や黒色便が見られることもある。
大腸癌検診では便の潜血反応を調べる。まだポリープあるいは小さな潰瘍の段階では何も症状がないことが多いが便の潜血反応を調べると陽性に出ることが多い。その段階で見つければ、お腹を切らずに、大腸内視鏡で切除できる場合が多い。
どこの癌でもそうだが、症状のない段階で検診を受けて見つけ、小さな手術で治しましょう。私も医者の不養生と言われないように毎年ドックを受けています。
これは中川村の片桐農園のリンゴ園。実りの秋だ。
紅玉がよく色んで美味しそうだ。
ひとつもらって齧ってみた。う~ん、この形はそう、進行大腸癌の注腸で見た形、apple core(リンゴの芯) と言います。
皆さん、いくら実りの秋とはいえ、体の中にリンゴの芯ができないように、毎年検診を受けましょうね
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