ウラナミジャノメ(新城市)
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(C)ドクターT
今日の午前中はこの蝶を探しに行って来ました。何処にでもいるヒメウラナミジャノメと似ていますが、後翅の眼状紋が3個(ヒメウラナミジャノメでは普通5個)です。日本産蝶類標準図鑑に載っている分布図を見ると、愛知県はべたに塗ってありますが、うそっぱちです。少なくとも知多半島では見たこともないし、いるという話を聞いたこともありません。ヒメウラナミジャノメすら最近ようやく知多半島のあちらこちらで見つかるようになりました。県レベルでも国レベルでも絶滅危惧II類(VU)となっており、どこでも少なくなっているようです。西三河(豊田市)でも東三河(新城市)でもいると言われていますが、非常に局地的です。私が昔採集をしていたころの標本が残っていますが、その中に42年前に作手村で採集したものが、ヒメシジミの標本とともに残っています。写真を撮るようになって気をつけてはいたのですが、今まで見ることができませんでした。対馬で先に大陸亜種を撮り、西表島でマサキウラナミジャノメとヤエヤマウラナミジャノメを先に撮りましたが、ようやく日本亜種を撮ることが出来ました。
この蝶が棲んでいるのはこんな痩せた土地に笹や小灌木がまばらに生えたところで、ヒメウラナミジャノメと絶滅危惧I類のヒメヒカゲと混棲していました。多分ここでは年に1回の発生で、ヒメウラナミジャノメの1化と2化の間に発生します。(6月下旬~7月上旬)ヒメウラナミジャノメの新鮮個体が見られるうちはまだいません。そして、ゼフィルスももう終わりかけで、蝶屋がもっとも寄りつかない時期であるために発見が遅れたのだと思います。
蝶のプロファイリング、それは蝶の食草、発生時期、発生回数、習性などとドクターTの観察経験に基づいて、何時どんなところで、見られやすいかを検討する方法論です。
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