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西池袋地区で、恒例のゴミ拾い活動(スカベンジ)を行います! ○ 趣旨: 「スカベンジ(ゴミ拾い)」という社会貢献活動を通して、池袋の街の美化と、ポイ捨ての無い街づくりを地域に訴えていくことを目的とする。 また、豊島区周辺の学校に通っている学生や地域の人々のコミュニケーションにより交流を深め、また、お互いに理解を深めることで青少年の非行・犯罪を未然に防ぎ、お互いに気持ちよい生活の場を築いていく。 ○ 時間・場所 2008年 1月 26日(土) (小雨決行) ~ Time Schedule ~ 集合時間・場所 : 13:30 / 東京芸術劇場 噴水前 開始時間・場所 : 14:00 / 同上 終了時間・場所 : 16:00 / 池袋西口公園 ※ 開始・終了時刻は、当日の状況により多少の変更あり ○ 参加について 事前の申し込みは不要です。 また、必要なものはこちらで用意しますので持ち物も特にありません。 リーダーが付き、安全第一で行いますので、初めての方や一人で参加する方、小さなお子様もお気軽にご参加下さい。 ___________________________今年もやります。地元、立教高校の生徒を中心に、街の商店街のおじちゃん叔母ちゃん、小学生以下のお子さん含めた家族連れの参加から、mixiで知った人まで、誰でも参加できます。毎回 小学生の参加者は多いです。幼稚園生もいます。教育的にも、このプログラムは大事だと思っています。また、皆で声を掛け合っての活動ですので、小学校のお子さんだけの参加も可能です。週末 お時間のある方、ふるってご参加下さい!
January 24, 2008
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シックハウスで問題とされる化学物質は今のところ約100物質と言われています。その中で、厚生労働省が指針値(この濃度を超えないようにしてね、という数値)を定めているのが13物質。その13物質の中で、実際に規制が行われているのは2物質だけです。ホルムアルデヒドとクロルピリホス。クロルピリホスはシロアリ駆除剤なので、接着剤や合板といった一般的な”建材”に掛けられている規制は、ホルムアルデヒドだけなんです。(化学物質の規制の是非に関してはこちらを参照下さい。)シックハウスは社会的な大問題として度々 ニュースで取り上げられます。「建材からの化学物質が・・」と よく言われますが、今現在、規制を掛けて取り締まっている化学物質って、一つだけなんです。最近の接着剤や塗料など、以前に比べれば化学物質の分量はだいぶ減っています。とはいえ、国としてのシックハウスの取り組み、建築業界としての意識はその程度、ということをご理解下さい。今後 リフォームや新築をお考えの方、「今はもう大丈夫」なんて考えないよう ご注意下さい。そしてホルムアルデヒドの規制はどんなものかというと・・。F☆の建材は使用禁止!F☆☆とF☆☆☆は面積制限を設ける。F☆☆☆☆に関しては自由に使って良い、というもの。そもそもホルムアルデヒドというのは、日常生活の様々なところで使われています。ほぼ全ての建材、家具、プラスチック。車の排気ガス、タバコの煙はもちろん、パソコンの排気ガスからも大量に検出されます。接着剤に至っては、でんぷん糊 以外は全てホルムアルデヒド製です。これは接着剤の構造上、なくすことは出来ません。でんぷん糊に関しても、防腐剤としてホルムアルデヒドが含まれています。「抗菌」とか「防腐」という言葉のつく ほぼ全てにホルムアルデヒドは使われています。Yシャツにも入ってます。そういうものです。なので、危険ではあるけれど禁止にしたら日本経済が成り立たなくなる・・。これ以上の濃度を放散するものは止めましょう、というレベルの規制を行っています。F☆やF☆☆☆☆というのは、ホルムアルデヒドの放散量を表します。1時間当たり、どれだけのホルムアルデヒドを空気中に撒き散らすかで☆の数が決まってきます。☆の数が多いほど、放散量は少なくなります。研究者の間で問題視されているのは、このF☆☆☆☆の扱いです。いくらでも使っても良い、つまりは規制されてないのですが、「ホルムアルデヒドが入ってない」わけではありません。ホルムの量が最も少ない種類の建材ということですが、だからと言って、好きなだけ使って良いというのは問題です。それも、建材の種類(合板か、接着剤か、断熱材か、塗料か、など)によって同じF☆☆☆☆でも中身が違うのです。「ホルムアルデヒドは全く入ってない」からF☆☆☆☆のものと、「ホルムアルデヒドの量は○○以下」でF☆☆☆☆のものと、なぜか一緒くたにされています。そんな ややこしい仕組みもあってか、F☆☆☆☆の建材には”ホルムは入ってない!”と誤解している業者がものすごく沢山います。「いくらでも使って良い」と言われれば、確かに「入っていない」と思ってしまうかも知れませんが、その誤解が業界レベルで行われています。「うちはF☆☆☆☆だから安全です」とか、「シックハウスなんて大丈夫」という業者さんに当たってしまったら、直ぐに別の業者さんを探して下さい。ホルムアルデヒドの規制、シックハウスの規制って・・、そんなものです。まぁ、10年前に比べれば確かに良くなってはいますが・・。
January 21, 2008
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いわゆるアルコール、お酒の主成分です。中学の化学の時間などで聞いたことのある名前だと思います。覚えているでしょうか?お酒に使われるアルコールはエタノール(エチルアルコール)です。メタノール(メチルアルコール)はお酒には使われません。飲むと死にます。。なぜ ここでそんな名前を出したかというと、これらは意外にもシックハウスと大きな関わりがあるからです。(私が店でお酒を扱っていることとは今回は関係ありません。)シックハウスで最も有名な化学物質はホルムアルデヒドです。誰もが名前くらい知っている悪役かと思います。このホルムアルデヒド、実はメタノールが酸化したものなのです。飲んだら死ぬぞ!というものを、家の中で大量に吸ってるんです。この関係を知った時は・・、とても やるせない気持ちになりました。液体と酸化物は別物といえば別物ですが、メタノールの危険性は体内で酸化されて出来るホルムアルデヒドではなく、更に酸化されて出来る蟻酸が原因とされています。蟻酸は その量によって失明、そして死亡するものです。目や皮膚にダメージが強い物質です。新築の建物、シックハウスの兆港として「目がチカチカする」というのが有名ですが、つまりはホルムアルデヒドが失明と関係する物質だからです。そんなものが、現在の建物では当たり前のように使われています。次回は、そのホルムアルデヒドの規制に関して触れていきましょう。
January 16, 2008
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職場の喫煙状況で困っている方は本当に多いです。また、タバコからCSを発症する方も本当に多いです。タバコはシックハウスの最大の要因でもあります。どんなに安全な部屋だろうと、タバコ1本でシックハウスです。そういうものです。職場の禁煙化は大分 進んでいる・・、というのが一般的な見方のようですが。実際には進んでる場所と、全く進んでいない場所の2極化です。業界別に全く進んでない、という分け方も出来ますが、ここでは一般のオフィスについて記します。「職場が喫煙自由で困っている」「職場は禁煙だけど、喫煙所が自分の机のすぐ側にあって、常に受動喫煙にさらされている」「職場は禁煙だけど、会議室は喫煙可なので、会議の時 辛い」などなど、受動喫煙でタバコ・アレルギーの域に入っている方から多くの相談が寄せられます。職場の喫煙問題に関して2極化が進んでいると書きましたが、禁煙のオフィスで働いている人からは「禁煙が当たり前」「今どき禁煙じゃない会社なんてあるの?」という次元の返事が返ってきます。喫煙のオフィスからは、「他の会社に行ってもタバコの害からは逃げられないのだから、何とか今の仕事を続けたい、この状況をどうしたら変えられるか」という相談が来ます。喫煙 当たり前の業界で働きたいというのでなく、普通の仕事で構わないのであれば、禁煙の職場は幾らでもあります。思い切って辞める事をオススメします。この手の相談が来た場合、まず最初の一文に こう入れます。「まず会社を辞めるということも頭に入れて動いてください」というのは、我慢して我慢して、本当に動けない体になって辞めても、会社は何も保証してくれないからです。勝手な都合で辞めていったと思われるでしょう。そして、そういう人が物凄く沢山います。職場のタバコ問題から化学物質過敏症を発症し、もはや仕事が出来ない体になる・・。そんな例を沢山 見ています。だからまず、今 動くべきです。体が動くうちなら、別の会社に移って、たとえ暫く仕事が見付からなかったとしても、将来はあります。ここで我慢し続けて動けない体になってしまったら、その先は何も無いからです。禁煙が当たり前の職場なんて幾らでもあります。今できる現実的なことを、行って下さい。喫煙オフィスに関しては色々な側面・解決法がありますが、そもそもオフィスでの喫煙は法律で禁止されています。法律違反をして全く平気な顔をしている人達を相手に、普通に話して直ぐ解決することは不可能です。順々に手順を追って ある一定の期間が経つ頃には(最低でも数年掛かります)、症状は悪化して動けなくなっているでしょう。。そんな方を多く見ています。そんな話を嫌になるほど聞いています。同じ相談が来る度に、「この人も同じ道を歩もうとしている・・」と悲しくなります。同時に、「仕事 移ったら禁煙のオフィスでさぁ、今までの悩みは何だったんだろうね」って話もよく聞きます。職場の改革をしたいのか、自分の健康を守りたいのか、いま一度 目的を明確にしてみて下さい。その先の相談でしたら、幾らでもお答えします。次回はシックハウスの原因となる物質について、触れてみたいと思います。
January 15, 2008
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メールの相談で最も多かったのは、一時 避難場所についてでした。まだCSの初期の症状の方に多い質問でした。現在の仕事を続けつつ、週末だけ避難して回復させる場所はないか?都内から近い場所で避難できる場所はないか?回答としては、「国内では伊豆と旭川に1軒ずつあります。他はありません。」現在は旭川の施設は止まっているので、伊豆の姫の湯だけです。シックハウス症候群だけなら、問題の家から離れれば良いわけなので簡単に避難できるのですが、化学物質過敏症になると そうはいきません。建材だけでなく、道行く人のタバコ、整髪料、香水、その他 移動中に吸う化学物質、田舎に行けば農薬や野焼きの被害は増えます。この病の場合「単純に空気の良い田舎に行けば良くなる」ということは無いのです。農薬から来る症状は特に辛いですし、田舎ではタバコのマナーは存在しません。歩行喫煙禁止が普及している一部の都会の方が良い場合もあります。周囲の人の理解を得るのも大変なことです。普通の病気よりも、兎に角 周りの理解を得ることが難しい病です。今 いる自分のテリトリーで、如何に症状を回復するか、というのがポイントです。仕事を続けながら、という考え方で治るものではありません。症状が悪化してくれば、自ずと分かることです。なので、過敏症の初期の人から多く寄せられる相談でした。アメリカには「コロニー」と呼ばれるCSの避難地域があります。といっても、広大な敷地にトレーターハウスが点在している、というものです。周囲に何もない草むらや森が広がっています。周りに農家などもありません。そういう場所は日本にはありませんので、完全に避難できる場所は今のところありません。山奥の過疎の村に施設を作り、村全体の協力を得て運営するという構想もあるのですが、未だ実行には至っていません。避難所という一つの建物ではなく、そこに臭いが届く範囲すべてを管理できない事には不可能なのです。また、一緒に避難している別の患者の持ち物からダメージを受けてしまうなど、症状のレベルに応じても繊細さを求められます。次回は次に多かった相談、職場の喫煙についてお知らせします。
January 14, 2008
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今回は私が相談を受けた時の接し方について、少し話してみたいと思います。メールだけの相談を行っていた時期は、大量の文章をやりとりしていましたが、店内で対応できるようになってから大分スムーズに解決できるようになりました。メール相談の場合、いきなりA4用紙一枚分くらいの文章が送られてきます。文字数にして1,000字くらいでしょうか。その中にポイントとなる要素が3つ4つ入っています。それぞれ全部 答えていたので、返信メールは2倍か3倍の量になって返します。それに対して、部分的に質問が来ます。また1,000~2,000字です。1人の相談で3~4回の往復をします。昼間は避難している方も多く、1日1回の遣り取りしか出来ないので、解決までに1週間ほど掛かってしまいます。中途半端な返答をして間違った対応を取って欲しくはないので、必要だと思うことは全部 記して返していました。それでも本人にとって必要な部分は意外と少なかったり、その返信で新たなことに気付き、更に更に・・、と続いてしまったり。文章では どうも理解できないことも多く、また伝わらないことも多かったです。実際 面と向かって話すと、そういう誤解は殆ど生まれないので、数時間で解消します。以前、遠くから相談に来て頂いたために1時間くらいしか時間が取れない方がいました。そこで更に時間を短縮する方法を模索しました。今では1時間で大抵の問題はクリアすることが出来ます。クリアと言っても、その場で結論が出た対処法を実際にやるのは その後の本人次第ですし、その後に次の問題が出てくることもあるでしょう。問題の解消には更に時間を要します。ただ、その時に抱えている一番の悩みについては、最終的な対処方法を必ず出します。話しているうちに相手の顔がどんどん明るくなっていくのは、こちらも嬉しいことです。自分がこれまで積み重ねてきた知識や経験が誰かの為に役立っているのだな・・、と直に感じることが出来ます。じゃあ あの建材は?、普段使ってるあれは?、と話はドンドン膨らんでしまうので、今は1時間で一度区切りを付けて、+α という形で対応しています。ネタは尽きないですから。同じような相談でも、人によって若干の違いがあります。そのニュアンスを見分けるには、相手の話をただ聞いていくしかありません。どこまでが化学的の反応か精神的な反応か、その境目は本当に難しいです。人によっては思い込みで症状を出している部分もありますし、原因とは違うものを気にし過ぎていたり。だからと言って症状は出ている訳で、「そこは精神面でクリアできるから我慢しなさい」という問題でもありません。どれだけ客観的に捕らえられるか、そしてイメージ出来るか。部屋の見取り図を簡単に書いて貰うことも よくします。どこに何があるか、どの場所で、どの時間に症状が出ているか。対処方として、この部分に扇風機を置いて、この窓とこの窓を開けて、ここは閉めて、5分 経ったら今度はこれをやってみて・・、とか。そういうところは、実際に面と向かってでないと出来ませんから。今は遅い時間しか対応できませんが、直接 会って話すことを重視しています。今後も出来る限り、対応していきたいと思っています。次回はメールの相談で最も多かった事柄について、触れてみます。※店内での相談に関してはこちらを参照ください。
January 12, 2008
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私自身がCS(化学物質過敏症)であるが故に、何事も化学物質に探りを入れて物事を捉えてしまいます。ここ数回の記事で「CSは病気じゃない」と書いてきましたが、そう捉えられる理由も分からなくはありません。コメントも頂いたので、今回は医学的見地について少し触れてみたいと思います。現在、シックハウス症候群、化学物質過敏症は脳神経系の異常という説が主流です。といっても、そういった病気として取り組んでいる病院は国内で10軒程度と、一部の医者の意見に過ぎません。医学界全体で見るなら1%程度の意見でしかないでしょう。他の医者の見方としては、「そんな病はない、気のせいだ」というもの、「何かしらあるだろうが、現状ではよく分からない」というものの2つに分けられます。患者の症状もバラバラ、苦手な物質もバラバラ、発言も支離滅裂、とくれば精神的にオカシイと思われて仕方がないのです。医者は健常者なわけで、それを客観的に判断するしかありません。何らかの共通点を探すしかないのです。この病のメカニズムを話すとき、「花粉症に似ている」という表現を多くの人が使います。体の許容量を超えて花粉を取り込んでしまったとき、アレルギーとして症状を出すようになる。一度 発症するとその後ずっと同じ症状が出る。誰でも掛かる可能性がある。人によって その許容量の個人差は大きい。アレルギー体質な人ほど罹り易い。など。。↑この「花粉」を「化学物質」に置き換えると全く同じだからです。しかしながら、アレルギーの検査では何も引っ掛からない。同じ症状が続くとは限らない。悪化すればするほど、様々な化学物質に反応するようになる。本来 アレルゲンになり得ない、自然のものにまで反応するようになる。人によって反応する化学物質は異なる。病気というのは、ある状況に陥ると誰でも、同じような体内の変化が起き、同じような症状を出す。これが分かって初めて「○○病」という新しい病気として認められるのです。あれもこれも ひっくるめて○○病とはいきません。「シックハウス症候群」が「症候群」であるように、シックハウスの中で起こる様々な症状を総じて「シックハウス症候群」と呼ばれます。では化学物質過敏症は???これまで多くの患者の話を聞いてきました。ここ1年間は実際の患者さんとも沢山 触れてきました。一人一人の症状の どこまでが本当に化学物質によるものか、精神的な面から来ているのか、全く分かりません。多くの患者に会えば会うほど、どんどん分からなくなっていきます。健康な人、やや過敏な人と、実際の過敏症の患者との間には物凄い差があります。ちょっと話を聞くだけで分かります。しかしながら患者になった後の反応は、一人一人で何百通りの症状や変化を起こしています。化学物質の接触曝露によるもの、吸入曝露によるもの、存在を感じただけで起こるもの、想像しただけで起こるもの、精神的に起こるもの、疲れから起こるもの、疲れた時の曝露から起こるもの、日常的に触れているものから起こるもの、問題ないと思っているものから起こるもの、自分の体内で生成される物質から起こるもの、・・・。さらに その掛け合わせ。。それほど多種多様な原因から様々な症状を出してしまうのです。これを客観的に○○病として認めるならば、どこかで線を引かなければなりません。それは、どうやっても出来ないのです。現在の科学の限界を超えています。今 北里研究所病院では、ある条件を元に線引きしています。それに対する患者側の反発も多いです。でもそういう事をしていかないと、何でもあり になってしまいます。だからと言って実際に苦しんでいる人は物凄く多い。潜在的な患者を含めるとその数は計り知れない。厚生労働省などは、対応したいと言えば したいでしょう。「全く考えていない」という訳では ないでしょう。線引きしようにも、どこに線を引いたら良いのか皆目 見当がつかない。「分からない以上、分からないとしか言いようが無い」というのが現状だと思います。これについては、それぞれの批判ばかりしていても しょうがないです。いつか誰かが確証を突き止め、この病が病気として一日も早く認められることを祈るばかりです。
January 10, 2008
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過敏反応とアレルギー反応の違いについて、前回の記事で少し触れました。「よく分からない」と医者が しっかり言ってくれれば、CSの早期発見に繋がるかも知れません。しかしながら、ここで止まってしまうケースが殆どなのです。ここにはアレルギー科 特有のジレンマが存在すると思っています。アレルギーというもの自体、まだまだ未解明な部分が多いのでしょう。そんなこともあって、多くの場面で誤った診断が下されています。現代の日本人で本当に健康な人って どれくらいいるのでしょうか?なんらかのアレルギーは殆どの人が持っています。ダニやホコリに対して、症状は出ないまでも、多くの人がアレルギー反応を持っています。「症状が出る・出ない」ということと、「アレルギー反応を持っている・持っていない」は別問題なのです。アレルギー科で検査をすれば大抵の人はダニ・カビ・ホコリ・ハウスダスト、このどれかは引っ掛かります。その引っ掛かったものと、今現在 悩んでいる症状を結びつける検査は存在しません。病院で分かるのは、○○のアレルギー反応を持っているかどうか、だけです。何かの症状が出てて、○○アレルギー反応がある。じゃあ○○が原因でしょう、とあっさり決め付けてしまうんですね。何でなんでしょう?例えば和室に入ると喘息が起きる人いる。この場合、私なら真っ先に畳に使われるマラカイトグリーンに対する過敏反応ではないか?と考えます。そこで「洋室では喘息は起きないの?」という質問から始めます。アレルギー科では、まず検査をします。そこでダニのアレルギー反応が見つかれば、「ダニのアレルギーでしょう、薬を出しますね」と言って終わります。患者の話に耳を傾けることすらしない。ちゃんと話したとしても、原因はダニだということになる。ダニは洋室にだっていますし、ダニの糞は掃除機によって巻き上げられるので、家のあらゆる場所に存在します。でも症状が出るのは和室だけです。ならそこに何か原因があるはずだ・・、と話して、話して・・、私はその話の中から答えを導き出します。アレルギー科ではない病院では、更年期障害、自律神経失調症、風邪、花粉症、精神疾患として片付けられている方が物凄く多く存在します。次回からは、私が相談を受けた時の接し方を少し話していきたいと思います。
January 8, 2008
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一般にいう”アレルギー反応”と、医学界でいう”アレルギー反応”は異なります。何かの原因物質アレルゲンに触れる、吸い込む、などの後、何らかの症状が出る。一般の人はこれをアレルギーと思っています。大抵はそれで合っているのですが、医学の世界で それだけではアレルギーとは認められません。何かの証拠があって初めてアレルギーだと認めます。それを調べる検査があり、それをパスすればアレルギーだという事になります。通常、IgE抗体があるかないか、というのを調べます。「何かの原因物質に触れる → 体内でIgE抗体が作られる → 症状が出る」という事を確認して初めて、アレルギーのお墨付きが貰えるわけです。ところが、シックハウス症候群や化学物質過敏症で起こる”過敏反応”には、これが通用しません。IgE抗体は出てきません。なので、どんなに肌がボロボロに荒れていようが、息が出来なくとも、「異常なし!」という診断が下されます。アレルギー的には問題ない、これは何でしょうね?と医者も頭を抱えてしまいます。しかたがないので、アトピーのような症状だったら それを抑える薬、喘息の症状に近かったら喘息を抑える薬を出すわけです。こればっかりは専門外なので、対処のしようがありません。行く場所を間違えた、としか言いようがないです。こういう結果が出れば「アレルギーではない 何かなんだろう・・」と思うわけですが、医者は誤った判断を下すことが多いのです。それについて、次回 詳しく探っていきます。
January 7, 2008
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アレルギーと過敏症の違いの前にもう一つ。”病気じゃない”ということから生じる もう一つの大きな側面を記しておきます。それは”保険が利かない”ということ。病名として認められていない、ということは治療に保険が適用されない ということです。高額な治療費が掛かります。前回の記事で書いた”過敏症外来”という機関が、全国で10軒ほど存在します。最も有名なのが北里研究所病院の”化学物質過敏症外来”です。ここでは初回に限り保険が適用されます。(どういう仕組みになっているかは分かりませんが・・。)保険が利いて、初診で2~3万円。次からは保険は利かないので・・、5~10万の費用が掛かります。(2回目以降の金額については詳しく知りません。)そんな病です。近年、”シックハウス症候群”に関しては疾病コードに入るという、医学界でも異例な対応が取られています。病気とは認めていないまでも、あまりに患者が多いから保険対象に入れたようです。それでも化学物質過敏症は まだまだです。潜在患者は国内で100万人とも言われています。化学物質過敏症まで発症すると通常の仕事を続けることは まず不可能です。リフォームが必要な場合、一時的に避難する場合など、症状を緩和するには通常の病気に掛かる費用とは比べようもない負担が掛かってきます。症状によっては無農薬の野菜しか食べることが出来なくなったり、日々の生活にもお金が掛かります。単純にアレルギー疾患の一部であるなら、このような負担も少なくなりますが、なかなか簡単には行きません。次回はアレルギーと過敏症の違いについて、記していきます。
January 6, 2008
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シックハウス症候群、化学物質過敏症、実はどちらも医学名ではありません。あくまで通称であり、まだ暫く続くようです。これらの病は、まだ病気として認定されていません。医学界では未だ「それは病気じゃない!」という意見も根強く、一部の先進的なお医者さんがそれぞれ独自に研究、対応しているというのが現状です。なので、現時点では これは病気じゃないんです。”なんでもない”という扱いをされています。だからと言って仮病では決してない訳で、”未知の病”というのが正しいのかも知れません。社会現象となってから15年経っても、未だ”未知の病”です。残念ながら まだ先は長いようです。それを知っているため、私も”病気”という言葉はあえて使わないようにしています。これまでも ずっと”病(やまい)”という言葉に留めています。大した違いはありませんが、この病について書くとき話すとき、「まだ病気として認められてない」ということを意識して発言しています。病気じゃないということは どういうことか。それは病院に行っても対応出来ないということです。お医者さんは、医者としての知識を元に、患者さんの症状から○○病であると診断し、対処します。その知識の中にないものを当てはめる事は出来ないのです。医者の勉強として習うこともありません。医者からすれば、”専門外!!”なのです。普通、前回の記事で書いたような症状が出て辛い場合、とりあえず医者に行くでしょう。目がチカチカするといった症状が出ている人は眼科へ。喘息やアトピーのような症状が出る人はアレルギー科へ。鬱の症状が出ている人は精神化へ。ここで正しい診断が下されることはありません。というか、ありえません。それぞれの科でそれぞれの治療というか、薬が出されると思いますが、効くわけがありません。眼科なら目薬、アレルギー科なら塗り薬、精神科なら精神薬が・・、何らかの対処をして貰いますが、それは症状を抑える薬であって原因を治す薬ではありません。一時的に治まったとしても、元の家に戻れば また症状が出ます。薬を付けます。一時的に治まります。また症状が出ます。その繰り返し・・。そのうち別の症状が出てきます。別の病院に行きます。そして同じことが繰り返されます。この病を発症した人の多くが、正しい治療も施されないままに、ジワジワと悪化し、幾つもの病院を渡り歩き、最終的に過敏症外来に辿りつきます。その頃には相当 悪化しているでしょう。私は たまたま そうなる前に知識を得ることが出来ました。自分が昔から抱えているアレコレ、体調不良がこの病と似ていると気付き、早めに対処したことで最悪の状態は免れました。少しでも思い当たる節がありましたら、今 この病について、考えてみて下さい。大抵は何かのアレルギーだと思う方が多いようです。しかしながら、過敏症とアレルギーは全く違うメカニズムで起こっているため、アレルギー科の検査では引っ掛かりません。「これは何のアレルギーですか?」「貴方はどこにも異常がありません」、「健康です」といった返事が返ってくるでしょう。あるいは、適当に見つかった「ダニのアレルギーですね」とか、「ハウスダストでしょう」、「ストレスですね」という結果が待っています。まず覚えていて欲しいのは、アレルギー科も専門外だということです。最近では医学的知識とは別に、お医者さんが個人的にシックハウスのことを少し知っていて、”過敏症外来”を勧めてくれるケースもあるようです。ではアレルギーと過敏症で 何が違うのか、次回 探ってみましょう。
January 5, 2008
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前回の記事でも少し触れましたが、シックハウス症候群の症状には様々なものがあります。(症状としては、シックハウス症候群も化学物質過敏症も同じです。)”主な症状”といっても・・、これだけあります。1.精神・神経障害易疲労性、なんとなく疲れを感じる、不眠などの睡眠障害、頭痛、倦怠感、興奮、めまい、眠気、集中力・記憶力の低下、頭痛、傾眠、不安、うつ、めまい、行動異常、被刺激性亢進2.抹消神経障害関節痛、筋肉痛3.気道障害咳がでる、風邪を引きやすい、鼻や喉の乾燥感、鼻水、嗅覚過敏、咽頭痛、鼻の刺激や痛み、喉の刺激や痛み、鼻閉、喘鳴、喘息、呼吸困難4.消化器障害下痢、便秘5.眼科的障害目に刺激感がありチカチカする、乾燥感、涙が流れる、角膜乾燥、充血、縮瞳6.内耳障害めまい、ふらつき、耳鳴り7.循環器障害不整脈、心筋梗塞、動悸息切れ8.皮膚障害アトピー性皮膚炎、じんましん、皮膚が乾燥、皮膚が赤くなる、掻痒感、皮疹ざっと これだけ挙げられますが、これらが全部 出るわけではありません。人によって この中の幾つかを併発します。吸い込んだ化学物質によって出る症状が変わったり、同じ物質を吸ったとしても人によって症状が違ったりします。これは”不定愁訴(ふていしゅうそ)”という大きな特徴で、人によって様々な症状が出てしまうのです。ちなみに私の症状としては、1から、易疲労性、睡眠障害、興奮、めまい、集中力・記憶力の低下、行動異常2は特になし3から、嗅覚過敏、咳、鼻水、喘息、呼吸困難4特になし5から、目のチカチカ、縮瞳6から、めまい、ふらつき7から、不整脈、動悸、8から、皮膚の乾燥、赤くなる過去に これだけの症状は体験しています。選んでみると、色々出てますね。この中の1つ~3つくらいの症状が一遍に出ます。吸い込んだ物質によって決まった症状が出るため、臭いを吸い込んだ瞬間に、数分後に自分の体に何が起こるかが分かったりします。翌朝の症状から、前日に何系の物質を吸い込んだか推測できることも。花粉症のように皆が殆ど同じ症状を出すのであれば、一つの病気として研究が進むのですが、この病の特徴は人によって症状がバラバラなのです。また人によって、原因物質もバラバラなのです。この患者さんが苦手なものと、別の患者さんが苦手なものが食い違うことも多いし、人によっては平気なのに、人によっては最も苦手だったりします。この不定愁訴という特徴が故に、この病への取り組みは遅れています。では医学界でこの病がどのように扱われているか、次回 探ってみましょう。
January 4, 2008
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シックハウスという言葉は海外では通じません。”シックハウス症候群”というのは、日本だけの名称だからです。もちろん同じ病は海外にも存在します。世界では この病は”シックビル症候群”と呼ばれています。日本でシックハウスが社会現象となる1990年代より更に前、1976年に最初の有名な事件が起こりました。アメリカ・フィラデルフィアのホテルで起きた事件。空調からのレジオネラ菌の感染、その場にいた200名以上が発病、30名以上の死者が出る騒ぎとなった。これを発端として、オフィスやホテル、病院などの空調システムの不備などが原因で起こる健康障害として注目され、”シックビル症候群”という言葉が付けられるようになりました。日本でシックハウスというと、”新築の建材から出る化学物質”というイメージが一般的かと思います。それも間違いではないですが、”シックハウス”という言葉の意味は意外と広い。ダニ・カビが酷くて喘息を起こす家、これもシックハウスです。広義の意味では、”何らかの健康被害を出す家”、それがシックハウスなのです。原因が何かは問わず、ある状況の家を総じてシックハウスと言います。海外では主に多くの人が集まるビルでの被害が多く、日本では個人の家・マンション等で起こることが多いことから、名称の違いが生じています。世界での分布を見ると、現在ではアメリカ、ドイツ、次いで日本に この病は多く存在します。近年では中国、韓国などで大きな社会問題となっています。数年前の冬季オリンピックでも話題になりましたが、今年の北京オリンピックでは、きっと大変なことになるでしょうね。化学物質の氾濫などの理由が第一ですが、自然環境が悪い、建物の機密性が高い、湿度が高い、などがこの病の発生と大きく関わっています。それらの状況に応じて、国によっても発生の仕方が大分変わっているようです。それほど多くの場所で問題となるシックハウスですが、未然に防ぐ手立てはなかなか立っていません。その理由の一つとして、症状の幅広さが挙げられます。疲れやすい、無気力、だるい、集中力の低下、イライラする、めまい、動悸、筋肉痛、不眠といった、誰にでもあるようなもの、”ストレス”で簡単に片付けられてしまうものが多い。そのため、自分の家がシックハウスかどうか、自分がシックハウス症候群に罹っているかどうかを個人で判断することは殆ど不可能です。他にも、アトピー性皮膚炎や ぜんそく、鬱などの症状もあり、別の病気と誤って原因への対処が遅れることも大変多いです。やっかいなことばかりです。次回は、その症状について、詳しく触れてみたいと思います。
January 3, 2008
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ここ2年間、頭を真っ白にするには とても良い時間だったと思います。頭の中から抜けてしまった事も多く、過去の資料を引っくり返していると新しい発見に出会います。昔の自分と、今の自分とでは、同じ情報であっても見方が大分 異なっています。なので、最初からやり直していこうと思う。そもそも ことの始りは何だったのか・・。それは今から15年ほど前に遡る。”シックハウス”という言葉が社会現象となる。ニュースでも流れ、一般の人でも”シックハウス”という言葉くらいは今でも浸透している。はじまりは、新築の家で起こる何らかの怪奇現象のようなものだったのかも知れない。特に何が原因か分からない。対処法もない。”兎に角 新築は何かある・・”、という結果で終わる。その先の化学物質過敏症という病も その頃は全く流れてなかったであろうし、建材の何が問題で、どんな施工が行われていたか、追求できないままにブームは去ってしまう。一部の人が尋常でない被害を受け、知らずに加害者になってしまった業者はシラを切るしかない状態だった。それをニュースでしか見ない人々は・・、ブームが去ったと同時に過去の事となった。今でも、シックハウスという言葉に対し「昔 そんな病気があったんだよね」と、もう解決したものだと勘違いしている人は多い。当時のような酷いレベルのシックハウスは確かに、もう作られる事はないだろうが、別の意味でのシックハウスはずっと存在しているし、これからも どんどん作られる。それは耐震偽装と同じようなものである。今の基準に照らし合わせてみれば、クリアしてる家なんて殆どない。だからと言って、その家に住み続けて 何ともない人も 相変わらず多い。誰がこの病を発症するか、しないか、それは私にも分からない。分からないならがも、この空気の違いが分かる人間として、危険は伝えていきたいと思います。次回は、更に時間を遡ってみます。日本で起こる前に、起きたアメリカの話・・・。
January 2, 2008
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さて、そろそろ活動再開といきましょう。この2年間は色々なことがありました。店を開いて、そこで色んなイベントをやり、沢山の仲間ができ、また新たな一歩が始まります。振り返って思えば、CS(化学物質過敏症)でも働ける環境作りと、新しい情報発信の場を作っていた2年間でした。最初から そういうものを目指してはいましたが、気付いたら2年が過ぎてました。なかなか難しいものです。。私自身の体調も、最悪の時の状態ほどではないですが、1年間ずっと落ち込んでいました。1日の3分の2は横になっていることが当たり前で、そのスピードでしか動けないことにも・・、もうすっかり慣れてしまいました。最近になってようやく まともに動けるようになり、急に出来た時間の使い方が分からなくて困っています。と言っても、いつまた落ち込むか分からない体だということも、身を持って知りました。その上で、またシックハウス症候群・化学物質過敏症の情報発信を始めようと思っています。最近はmixiでの日記が多いですので、またこのBLOGが止まったとしても、”動けない症状に陥ってる”という わけではないと思いますので、ご心配なさらずに。model T の営業開始は5日(土)からです。店内での相談にも力を入れて行きたいと思っています。今年も宜しくお願い致しますm(__)m
January 1, 2008
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