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ムジカ・フィクタと節回し:現代に編集された楽譜にはここを臨時音的に♭(あるいは♯)にせよと指示がありますが、もちろん指示が正しいとは限らないし指示が足りない場合もあります。これら♭や♯の臨時音「ムジカ・フィクタ」を出動させる理由はいろいろありますが、ちゃんと自分で考え解釈出来るようになることはとても素晴らしいことです。なにしろ、これが分かるということはまずは「旋律」が分かるということなのです。つまり、ムジカ・フィクタには和声ではなく旋律で音楽をつむぐための「節回し」の秘密があるのです。そして、旋律とその節回しを昔の人たちは「中世の移動ド」で論じ・歌い・聴き・感じていたのです。ちなみに、作曲家は大切な歌詞を表現したいところ、つまり歌っていてとても「いい感じ」のところムジカ・フィクタを使います。フォンス・フローリス古楽院3月入門集中クラスあり!4月からは新年度クラス「フランドル人の作ったマドリガーレ」仙台講座次回は3月名古屋講座次回は4月・5月
February 27, 2014
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ムジカ・フィクタ musica fictaどうして昔の人は楽譜にちゃんと臨時記号の♭や♯を書いてくれないのでしょうか?それは印刷屋さんの都合だけではありません。昔の人は臨時記号が一切書かれていなくてもどこで♭や♯を出動させるべきかわかったのです。しかも、スコアではなくパート譜だけで歌っていても分かったのです。おそらく、初見の段階でほとんど正解で歌えたでしょう。多少の打ち合わせは必要なこともあるでしょうし、半音階技法を意図的に使った曲は別ですが。なぜ、そんなことが出来たのか?ひとつには、昔の人が中世の移動ドで歌い、中世の移動ドで聴いていたからです。例えば、音を♭に変更すべき旋律はいつもFA-miであり、他のパートと一緒に歌ってはいけない音がmi とfa・・・中世の移動ドならとても簡単になるのです。フォンス・フローリス古楽院仙台講座名古屋講座
February 26, 2014
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教会旋法・・・なぜ分からない?古楽をやるには教会旋法を理解したい、と皆さんは薄々気づいているでしょう。そこで、一度は音楽史や楽典の本を開いて、最初の方のページに書いてある解説読まれたことでしょう。でも、それはいくら読んでも分からなかったに違いありません。ある本には旋法は8つと書いてありある本には12と書いてあります。正格旋法と変格旋法の違いは「音域」と言われてもピントくるものがありません。詩編唱と旋法の関係もなかなか覚えられず言われるがままに歌うしかない・・・それもそのはず、昔の人は「旋法」を実に多様な視点から語っていました。それはグレゴリオ聖歌やルネサンス・ポリフォニー音楽を毎日歌っていた昔の人たちの歌心を語り尽くした言葉の集積です。中世の移動ドで歌われるut re mi fa sol laはその基礎の基礎であり、一つの旋律をあらゆる次元で語り解く魔法の六音なのです。この六つの音をものにすれば、シンプルで美しく、正直なところ時に退屈なこともある古の旋律が豊かな色彩と輪郭を帯びて命を得るのです。フォンス・フローリス古楽院仙台講座名古屋講座
February 24, 2014
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せっかくオリジナル楽譜を使うなら最近はヨーロッパの図書館の資料をネットで簡単に見ることが出来ます。昔の人たちと同じパート譜を使って歌うことも出来ます。1500年代の楽譜は現代の楽譜と基本的なシステムは同じですから慣れればけっこう使い易いし、この譜づらで歌うだけで、演奏のヒントを沢山感じられるでしょう。ですが、中世の移動ドを知らない限り、オリジナル楽譜で歌う皆さんの楽しみは半分だけなのです。というのは、例えば、楽譜システムと一体となった「グイードの手」には無い音、「手の外の音」が楽譜に書かれることがあります。手には入りきれない高い音域などの音です。それは「手」で楽譜を覚えた昔の人にとって、普通の「手の中の音」とは別の特別な音でした。作曲家は、何気ない旋律もわざと手の外の音で書くことで特別なニュアンスを提案することも出来ます。この「高い音」が私たちの常識では声楽的にたいして高い音ではなかったとしても、昔の人はそこに作曲家の特別なメッセージを読むことが出来たのです。「中世の移動ド」講座は各地で開かれています。春の入門集中講座もあります。心に何かひっかかったら、下記へお気軽にお問い合わせを!フォンス・フローリス古楽院仙台講座名古屋講座
February 23, 2014
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グイードの手?「グイードの手」は昔の音楽の教科書の最初のページに必ず出てきます。皆さんもどこかで目にしたことがあるでしょう。あれは何なのか?音楽史の中の一つのシンボルなのか?何かの役に立つのか?実はとても役に立ちます。鍵盤が弾けない人にも鍵盤が無い時もとても便利なものです。実はこの手は、中世の移動ドで楽譜を読むためのガイド、計算をするためのそろばんのようなものです。というのも、この「手」に書かれていることは楽譜システムや音符と一体になっているのです。液晶画面で見る活字の文章と、同じ文章が和紙に墨でに書かれていれば質感や伝わるものは違いますが、この「手」は「楽譜」という本来「デジタル」なメディアを鍵盤すら通さずに、直接自分の「身につける」魔法の手なのです。中世の移動ドは実は「楽譜」や「鍵盤」の束縛から自由になったソルフェージュなのです。「中世の移動ド」講座は各地で開かれています。春の入門集中講座もあります。心に何かひっかかったら、下記へお気軽にお問い合わせを!フォンス・フローリス古楽院仙台講座名古屋講座
February 22, 2014
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同じ音程なぜ間違える?たとえば完全五度の跳躍音程(D-Aなど)を皆さんは数えきれないほど歌ってきたでしょう。それなのになぜ、同じ音程が歌えないときがあるのでしょう?それは同じと思っている完全5度の旋律が実は違うからです。例えば、昔の人は完全5度には4種類あることをいつもはっきり意識し感じていました。同じ完全五度のメロディーでも短調の曲と長調の曲で「感じ」が違うことを皆さんはよくご存知のはずです。固定ド唱法ではその種類の違う音程を同じ呼び方で、あるいは同じものを違う呼び方で歌いますが、中世の移動ドでは同じ完全5度でも違う種類の音程は違う呼び方で歌いました。皆さんが日頃感じている、自然な感覚を中世の移動ドは目覚めさせてくれるのです。「中世の移動ド」講座各地で開かれています。心に何かひっかかったら、下記へお気軽にお問い合わせを!フォンス・フローリス古楽院仙台講座名古屋講座
February 21, 2014
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新年度の様子も少しずつ見えてくる今日この頃、いかがおすごしですか?さて、3月には東京・祐天寺のフォンス・フローリス古楽院で名古屋や仙台では4月5月に「中世の移動ド」の入門集中講座が開かれる予定です。「移動ド」というとそれだけでいろんな意味で抵抗感のある方も多いようですが、これらの講座は単なるソルフェージュの講座でもなければ理論・歴史だけを学ぶ講座でもありません。ここでは「中世の移動ド」や「ルネサンスの旋律論」を新しいアイディアを得て表現の幅を広げ、音楽を体で感じ表現するために学びます。また、楽譜(つまり理論)という西洋音楽ならではの束縛から解放されるために楽譜の本質を見直す場でもあります。多くの人に是非新しい扉を開いていただきたく、数日にわたり「中世の移動ドとルネサンスの旋律論への誘い」と題した文章を連載したいと思います。「中世の移動ド」と「ルネサンスの旋律論」への誘い1同じ音がなぜ取れない?Alamire合唱などで歌っていて、さっき出てきたばかりの同じ音(例えばAのいわゆる「ラ」の音)なのに音が取れないという経験は誰にでもあるでしょう。なぜ、二度目に出てきた同じ音が分からなかったり間違えるのでしょうか?それは「同じ音」と思っている音が実は違う音だからです。違う音を「同じ音」だと考えるから歌えないのです。1600年初頭までヨーロッパで実践されていた移動ド唱法では例えば同じAの音もそのLa だったりMiだったりReだったりします。「アラミレ:Alamire」という言葉を聞いたことがありませんか?違う音を違う音として感じる、中世の移動ドは歌う人の自然な感覚に合ったソルフェージュです。フォンス・フローリス古楽院仙台講座名古屋講座
February 20, 2014
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