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「中世の移動ド」ではmi とfaは同時に鳴ると最もテンションの高い不協和音程です。単語一つ一つを生々しく伝えることをモットーとしたマドリガーレではこの不協和音程は歌詞の表現に使われるています。 ですが、もう一つ、「中世の移動ド」で歌い聴いていた人だけに分かる不協和音程があります。それは例えば、中世の移動ドで「mi」と読む音に「fa」という歌詞を歌うことです。モンテヴェルディ作曲のイタリア古典歌曲集に納められた名曲にもこの技は活かされています。当時、楽譜を使う音楽をやっていた人は、全員「中世の移動ド」で歌っていましたので、これは楽譜を見て歌っている人には一目瞭然です。 が、それは聴いている人にも分かることでした。実際、私たちも「中世の移動ド」を本当にマスターすると、聴いている時も「中世の移動ド」で音が聞こえるようになります。 「グイードの手」はどうしてあらゆる音楽教科書に書かれていたか?それは、昔、音楽を楽しむことが単に他の人の演奏を聴くだけのものではなく、自ら歌い演奏しながら聴くものだっだからです。 皆さんの音楽生活に「中世の移動ド」を!いよいよ今週から「入門集中講座」が祐天寺のフォンス・フローリス古楽院で始まります!寸前でのお申し込みも大丈夫です。フォンス・フローリス古楽院4月からは「フランドル人のマドリガーレ〜ソルミゼーションからのアプローチ」を開講します。仙台講座次回は3月名古屋講座次回は4月・5月
March 10, 2014
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第二作法 クラウディオ・モンテヴェルディは型破りの作曲技法でマドリガーレ(イタリア語の多声曲)を作り新しい時代を切り開いたと言われ、日本でもよくコンサートで取り上げられ世界中で沢山録音されています。 モンテヴェルディは彼の作曲のあり方を第二作法Seconda pratticaと呼びました。そこには様々な特徴がありますが、モンテヴェルディの弟はその先人としてローレやヴェルトといった彼らよりも前の世代にマドリガーレを作曲していたフランドル出身の作曲家を挙げています。彼らの音楽は、モンテヴェルディ後期のマドリガーレほど大胆な作曲技法によりませんが、そのせいか、あまり演奏されません。どうやら私たちは彼らの音楽の素晴らしさにまだ気づいていない、もしかしたら、「第二作法」の本当の魅力に気づいていないのかもしれません。 私は彼らの音楽の魅力の一つは旋律にあると思います。何気ない素朴な旋律のすべてのフレーズは丁寧に雄弁に劇的に歌詞を表現しています。その旋律の意味合いは「中世の移動ド」を基礎としたルネサンスの旋律論によって明確に分かってくるのです。4月からフォンス・フローリス古楽院では「フランドル人のマドリガーレ〜ソルミゼーションからのアプローチ」を開講します。3月には「ソルミゼーション:中世の移動ド」入門集中クラスもあります!仙台講座次回は3月名古屋講座次回は4月・5月
March 3, 2014
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ルネサンスの旋律論 1600年ぐらいまでのヨーロッパ音楽は幼少の頃から毎日グレゴリオ聖歌を歌っていたような人たちが作い歌い奏でていた音楽です。ポリフォニー音楽の旋律の美しさ十分に感じているとおりですが、私たちはまだまだその本当の美しさや雄弁さに気づいていないかもしれません。 というのも、私たちの耳は思っている以上に和声や和声進行ばかりを捉えることに慣れすぎています。音大でも和声を理論的に勉強することで、和声の様々な特徴や仕組みを体得していますが、旋律に関してはこうは学びません。 昔の人たちは実に豊かな「旋律論」を展開しています。例えば、私たちは、和声や他のパートの音との関係をさしおいて、旋律だけを取り出して歌ってみても、「転調」をなんとなく感じていますが、昔の人たちは旋律の中のたった一つの音で劇的な「転調」を明確に感じることが出来ました。もちろん、グレゴリオ聖歌でもマドリガーレでも、その瞬間、歌詞のなにかが劇的に変化しています。 「ルネサンスの旋律論は私たちの歌を支え刺激する素晴らしい宝、その礎は「中世の移動ド」です。フォンス・フローリス古楽院3月入門集中クラスあり!4月からは新年度クラス「フランドル人の作ったマドリガーレ」仙台講座次回は3月名古屋講座次回は4月・5月
March 1, 2014
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