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栗はブナ科クリ属の落葉樹で、原産地はアジア・ヨーロッパ・北アメリカなど。栗は各国によって品種は異なっており、ヨーロッパグリ・アメリカグリ・チュウゴクグリ・ニホングリなど。かつては米国東部の半分はリス(栗鼠)がジョージア州からニューヨーク州まで地面に降りることなく木々を伝わって行けるほど野生グリで覆われていたらしい。クリの実は先住民族(アメリカンインディアン)の主食となり豊富なクリ材は開拓民によって鉄道、住宅、納屋、フェンス、燃料に使用され、また皮の処理のタンニンとして利用されていた。なめされた皮は革と書いて区別される。そうだ。(C)kazuhime昨日は風が吹いたので、栗も落ちてるべ、と思い、栗拾いに。結構落ちていた。(C)kazuhimeついでにどんぐりころころも。いろいろな種類があって楽しい驚き。(C)kazuhime昨日拾ったときは、頭の先が開いてるな、くらいだったが、今朝は、芽が出ていた。凄い生命力。(C)kazuhime収穫を引っ提げて、岐路に着くと、こんな可愛い一枝が、落ちていた。☆☆☆☆今日は、風は吹いていなかったが、どうせ散歩に行くなら、栗のある所へ♪自然に足が向いた。家から、10~15分。栗の木が有ったのは、本来なら歩道になるところが歩道になっていない所。個人の庭じゃ、悪いなあと思っていたが、公道なら、カズ姫も栗鼠と同じ。(C)kazuhime今日も沢山落ちていた。落ちていただけじゃなく、その栗の木が前に有る家のおばさんが出てきたので、にっこり挨拶すると、「ほらここにも、あそこにも。」というように指差してくれ、挙句の果てには、自分の庭に垂れ下がっている栗のなっている枝をポキリポキリと沢山折ってくれた。英語で話しかけたが、英語は分からないといって、スマイル。自分で折って持ってったらと言う素振り。お陰で今日は大収穫。これじゃあ、写真に入りきらない!!ぶちまけよう!!(C)kazuhime3日間の全収穫。(C)kazuhime栗の花の何処にどのように実が付くのかと思っていたが、こんな風にねー。(C)kazuhime小さい栗でも、他の二個は道を譲って、一個だけがこんなに大きく育っていたりすることも。だから小さい栗も大切に頂いてきた。さっき、食べてみようと、これを毬から出してみた。鬼皮も渋皮も難なく剥けた。茹でて食べたら、甘くて美味しかった。栗ご飯が良いかな~♪(C)kazuhimeどんぐりの他にも、色々な木の実が落ちていた。秋は楽しいな。
2009.09.30
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頭の総徳さんじゃなくってー・・・。(C)kazuhime落ち着いて、落ち着いて。実は、☆総徳館:君の瞳に恋してる の総徳さんのところでこんな会話中だった。カズ姫さん >わー、ええなー。-----総徳さん★素朴な疑問がでましたアメリカインデァアンも栗拾いをしたのでしょうか?そもそも、そちらにはあるの? 栗?それで、昨日そのお返事に「くるみも、銀杏も、団栗も沢山有るんだけど、栗だけには、まだお目にかかったことがありません。」と書こうとしたけど、「待てよ、スーパーマーケットでは栗を売ってるんだから、無いというとは無い筈。アメリカインディアンに栗拾い?良い絵だ!」と思い直して、お返事は書かずに帰ってきた。その日の午前中に友達から電話があり、一緒に散歩に行くことにした。豪邸地帯。保存された自然林の中。小さな可愛い家が立ち並ぶ通り。どこも実りの秋。団栗が音を立てて、ポトポト落ちてくる。カズ姫の頭を直撃。幸運なことに、帽子をかぶっていたから痛くはなかったけど・・・。楽しくお喋りしながら歩いていくと、「あ、ここ私のアパートの有る通り。左に行けばアパート、右は、一回行ったことがあるけど・・・。多分、隣町の大通りに突き当たったと思うけど・・・、行ってみる?」と言うことで、右に曲がった。すると、すると!!(C)kazuhimeキャー!!栗の毬が落ちているぅ!!♪どのイガも、空っぽ。人間にとっても美味しい栗。リスたちに取ったら、如何ばかりか!!それでも、やっと実の入ったのを二つ見つけて、お友達と一つずつ。その毬のとげの痛いことと言ったら!!「リスたちどうして、実を出すんだろうね??」(C)kazuhime一個だけ、中の栗の実も落ちていて・・・。綺麗な茶色の輝きにうっとり。これは沢山落ちている、団栗。樫の実だけれど。前の家の庭に有ったのよりずっと大きい。全国からどんぐりを集めて、山の熊さんたちに届けている、クマみみさんの所に送りたいと何度思ったことか!!(実際は、海外からは、検疫とか厳しくて、送れないそうですが。)(C)kazuhime帰って、月下美人さんの影と撮影。(C)kazuhime(C)kazuhime総徳さん、そういうお話で・・・。栗もアメリカにありましただ。それも同じ通りに。きっと、インディアンたちも栗拾い楽しんだことだんべ。
2009.09.29
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今回咲く月下美人は、ベランダに置いたままにして、道行く人にも見てもらおう、なんて考えていたが、夜、大分冷え込んできたので、南側の日の良く当たるアトリエに入れた。咲いた花を見ながら、暗くならなければ咲かない月下美人、真っ暗の中、5階のベランダの花を見上げる人はいないか・・・。寒くならなくても、部屋に入れるのは正解、と、苦笑した。月下美人さん達も、お陰で、古い油絵(アトリエに無造作に掛けてある)の美人さんたちとコラボが出来たと、喜んでいた。(C)kazuhime(C)kazuhime(C)kazuhimeいくら絵にフォーカスしてみても・・・。絵は、横からだとねぇ・・・。(C)kazuhimeで、今日、正面から撮ってみた。カズ姫は、日本の大学では、児童、教育系が専門だったが、30数年も前、昔のお嬢さんじゃなく、20代、れっきとしたお嬢さんの頃、日本の教育に、社会に失望して、無謀にも、ニューヨークに飛び出した。残念ながら、失望は大きくなるばかり・・・。マンハッタンのアート・スチューデント・リーグと言う歴史の古いアートスクールに行き始めた。油絵どころか、中学以来絵は描いていないというのに・・・。そこで、初めの頃描いた絵の中の2枚だ。今でも、青いセーターに緑のスカートの美しいモデルさんを思い出す。(C)kazuhime美術学校の窓いっぱいの気だるい午後の陽光。その日を浴びて、瞑想しているように目をつぶる、やはり美しいヌードのモデルさん。今も、その光と陰が蘇る。青春の日の素敵な一ページ。今でも、勿論、青春だけどぉ♪
2009.09.28
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悲しみのブルーの海で・・・月下美人のひらく無音の音と、「カズ姫さん、こっち向いて♪ ☆ホイ」「キャー☆」(C)kazuhime広がる喜びときめき(C)kazuhime「ほら、あなたの為にこんなに大きく力いっぱい咲いたのよ♪」「わー、お見事♪完璧!有り難う☆」(としか思われない、絶妙なタイミングなんだものー♪ いつも・・・)(C)kazuhimeアロマも格別擁かれて癒されて(C)kazuhime寄り添われて(C)kazuhime虚構の中の真実の笑顔スマイル(C)kazuhime今年、三回目7月初旬・8月中旬・9月下旬。感謝♪感謝♪また、感謝かな♪「あと二つの蕾はいつ咲いてくれるのかなー♪」希望も残して・・・・。過去・現在・未来=この一瞬
2009.09.28
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ツキツキ、月付き月下美人またも、どうして、昨夜打ち上げを祝って咲いてくれたのか・・・?「カズ姫さん、お疲れ様。」(C)kazuhime(C)kazuhime(C)kazuhime(C)kazuhimeそして、今宵は、右側の二輪がただ今開花中☆美しく優しい方たちよ、その真心を有り難う♪そして、今日、カズ姫は深く深く傷ついている。今日、日本でのモンスターペアレントと言うレッテルとその実態。それに対する、教育界や社会の対応、そんなことの情報に、直面したから・・・。暫く、現在の日本文化に対して、悲しみの余り、失語症。心から、国を憂えている。暫く画像更新のみ。
2009.09.27
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だがな・・・。終わりは始まり。(C)kazuhimeピアノ姫様と生涯を寄り添い、人々の心に愛の種子を無数に残された、虹姫様の、素敵な恋の物語・・・・。(C)kazuhime現と彼岸の間で、真実を見続けるいねむり姫様とアンドレの婚礼。二人の幸せな生活。そして、二人の末娘、月姫様の不思議なお話。(C)kazuhime我が王殿のお隣の老王様から限りない哲学と知恵とを学ばれ、名君として、その名を世界に轟かせ、(C)kazuhime真に平和な世界連邦の夜明けを築くまでの壮大なお話。こんなのはもう、みんなカズ姫様のお心の内には構築されているんだと。わしも、是非その先を聞きとうなたが、「気が向いたら、その内にね♪」なんて、つれないことを申されて、ドロンしてしまわれた。やれやれ・・・。わしの命のあるうちに、聞きたいもんじゃがのぅ・・・・。
2009.09.25
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いねむり姫様は、雨に濡れ生き返ったような野の花を摘んで家に入られ、老婆の亡骸を寝かせ、胸の上で手を組ませ、その花を手向けたと。そこへ、ずぶぬれになった鳩が転がり込むように飛び込んできおった、「アンドレ様からの伝書鳩だわ。よくまあ、こんな雨の中を・・・。」そういって、鳩を乾いた布で拭いて休ませてから、手紙を読むと、「姫様、われら百姓にとって、これは、恵の雨。長い日照りが続いて、後2~3日遅かったら、今年の作物は全滅のところでした。これには、何か訳があるような気がしますが・・・。」と書いていあったと。いねむり姫様は、頷きながら、揺り椅子に腰掛けられ居睡りを始められたと。暫くすると、いねむり姫様はお体を抜け出して、☆姫様と老婆を追い駆けるように、激しい雷雨の空に上っていったと。やっと追いついたいねむり姫様は、「婆様、この婆様の涙が、地上を潤しているんですって。お百姓さんたちは、大喜びで感謝しているんですってよぉ。」「ほ、ほ、ほ・・・。人は、自分はいい事してる積もりでも、結構他の人の迷惑だったり・・・。何もしていない積もりでも、喜ばれたりして・・・。」と☆姫様。「もう、ご自分を責めるのは、お止めにならないと、洪水が起こってしまうかもよ~♪人は、自分の心に忠実に生きるだけ。それが全てよ~♪」といねむり姫様。「わしには、まだよく分からんが、なにやら、有り難たいのう。」と、やっと顔を挙げ、ぎょっとした様子。「何故、いねむり姫様も此処に!?」「婆様、宇宙は一つって言うこと♪婆様の痛みは、みんなの痛み、みんなの喜びは、婆様の喜び。体を持っていても、体を脱いでもね~。」☆姫様に一つ大きくウインクすると、いねむり姫様は、また、地上のお体にお戻りになられたそうな。午後からは、婆様の涙は、感謝の涙に。大地を程よく濡らして・・・。(C)kazuhime夕方には、神々しいほどの光に包まれ・・・・(C)kazuhime夕暮れには、すっきりとした、清々しい空をまだちょっと混乱した、でも、素敵な夕焼け雲で染めたと。そして、その夜は、満天の星。(C)kazuhimeその夜から、一際明るく輝く星の近くに、赤い小さな星が寄り添うようになっただと。それが誰だか知っているのは、いねむり姫様と・・・・・・。最後まで、お付き合いして下された読者の衆だけじゃが・・・・。感謝、感謝。これで、このはなしゃあおーしまい☆_☆。じゃんがりこ
2009.09.24
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「と言うことは・・・・。わしの悪事が糾弾されることも無くわしの心に愛が芽生え、わしの暗闇に光が差し込む・・・・そんなことがあるとしたら・・・それは神の御心に違いない・・・・ああ、ああ、ああ神とはなんと大きな存在なんだろう!!温かい存在だろう。むしろ、なんと無限な存在だろうか。全世界を手中に収めたと思っていた、わしの何と微小なことか!!悪の虚弱なことか!」いねむり姫様は、悔恨の涙に咽ぶ老婆の震える背中に優しく手を置き、仰るのだった。「婆様、神様は、今のお心をお聞きになって、お喜びでしょう。他の誰の心に届かなくても、それで充分ではないかしら・・・。」「・・・・・・・」老婆は、微かに頷きながら・・・・「姫様。どうか、わしに水を一杯下され。」いねむり姫様は、裏の泉から、一杯の水を汲んで来られ、老婆の口元にもって行きなさったと。老婆は、震える手でコップを受け取り一口飲んで、「ああ、このような優しさを生まれてこの方、物心付いてこの方受けたことは無かっただ・・・。この清い泉のような心持ちで、神の元に旅立てるとは・・・。姫様方、有り難うごぜえましただ。神様、有り難うごぜえます・・・」と言うなり、コップがぽとりと落ちたそうな。「婆様、しっかりして下さい。」と、いねむり姫様が老婆をゆすろうとした時・・・。(C)kazuhime明け始めた空の一番暗いところから、☆が一つ降りてきて、「いねむり姫様、後は、私に任せて。」と言うなり、老婆を労わる様にまだ暗い空に登って行かれただと。「ああ、☆姫様。有り難う御座います。」と、空を見上げたが、空は厚い雲に覆われ、突然、時節はずれの激しい稲妻と雷。そして、大雨。「婆様の、悔恨の涙。なんて透き通った美しい雨。」いねむり姫様は、暫くその雨に濡れながら、老婆の冥福を心より祈っておられたそうな。つづく
2009.09.23
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「その後は、信じられんことに、宇宙と一体になって響き合う自分に戸惑いながら、気が付いたら、この上ない喜びと感動に包まれて居りました。何故、邪悪なわしに、このような喜びが与えられるのか・・・・。死を持って償うより他はない。いや、死を持ってしても償いなどできる筈がない・・・。」とのたうちながら、虫の息で歩いているところに・・・姫様の優しいお声・・・。「悪の限りを尽くしてきたわしに・・・、姫様は夢の中でご存知の筈、姫様の母上、王妃様を死に至らしめたのもこのわしじゃった・・・。なのに、なのに、何故このような優しさをわしに差し伸べられるので御座いましょうか・・・。」「婆様、地上のわたし達は、自分の都合で、勝手に良い悪いを判断しますが、わたし達には、良い悪いなど判断できる筈もないのです。わたしが母上の死を嘆き悲しんでいる時、母上は、夢の中で仰ったんです。『姫や、母は、とても素敵な安らぎの中にいるんだよ。嘆き悲しむことなど少しもないんだよ。こちら側の世界から見ると、良い悪いを作って、自分を苦しみの池に沈めている人間の姿が、はっきり見えるのよ。あの婆様も、一人で悪を背負い込んで、気の毒な方よ。』それから、わたしの魂は母の魂と深く交流して、沢山のことを思い出しました。わたし達は、みんな一つの魂だったことも・・・。移ろいながら、ただ在るもの・・・・。」「この世の中で、誰の目から見ても永遠に悪だということがあるでしょうか。そして、この世の中で、誰の目から見ても、永遠に善だと言うことがあるでしょうか・・・。わたし達は、常に移ろっているのです。移ろいながら、自分を選び自分を創造しているんです。だから、ああ、こんな自分は嫌だと思ったら、その時、また違う自分を創造していけばいいんです。」「わしらは・・・。誰でも、闇を選択することも、光になることも出来る・・・・。」「そして、闇が絶対の悪いというわけでもない・・・・とすると・・・・。絶対とは・・・・。それは、紛れもなく、ここに存在し、選択を続けているということ・・・。」(C)kazuhimeつづく
2009.09.22
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小屋に着くとな、姫様自ら野草を摘んでお作りになった、香りのいいお茶を入れ「夜露はなんて冷たいんでしょう。温かいお茶を召し上がってくださいな。」と、老婆に優しくお勧めなさったと。老婆は無言のまま、震える手でカップを持ち、ゆっくり、ゆっくり口に運んだが、一口飲むと、もう、涙が止らなくなり、ポタポタとカップの中に落ちたと。姫様は、紡いだ温かいショールを老婆の肩に掛けて、隣の椅子に座って、優しく老婆を見守っていたそうな。どの位時間が経ったのか、経たなかったのか・・・・。老婆は、お茶碗を両手で包んだまま話し始めたと。「姫様、わしは、わしは・・・。残った力の限り、ピアノ姫を呪い続けようと、お屋敷に行ったので御座います。守衛に、槍の先で小突かれた時、わしの憎しみは最高に達し、例え、虹姫がどんなに心を込めて弾いたとしても、ピアノ姫は二度と目覚めないようにと強い呪いをかけたたので御座います。ところが・・・・・・・・・・・・・・フラッシュバック・・・・・・・・・ホールの外で、「お前の来るところではない。帰れ!」と守衛の大声。虹姫様が出て行かれると、足の悪い貧しい身なりの小さな老婆が守衛に荒々しく、押し返されて居ったと。姫様は、老婆にご招待の看板を見せ、「これをご覧になっていらしたのですか?」と優しくお聞きになったと。老婆はなお縮こまって、だが、はっきりと「へえ。」と答えて、胸に手を当てたと。「それは、うれしゅう御座います。どうぞこちらへ。」と姫様は、老婆の手を取って、席に案内したと。・・・・・・・・・・その虹姫様のお手の温かく優しかったことといったら・・・。ちょうど、今夜のあなた様のお手のようで御座いました。わしは、その時、今まで感じたことのない大混乱の中に突き落とされたので御座います。この優しさは何だ!この温かさは何だ!自分の中の冷たく堅く黒い氷が、まるで水飴のように融けていくのに、驚き慌てました。この動揺を外部に見せまいと、わしは、必死で、悪の心を叱咤激励した。だが・・・。・・・・・・・フラッシュバック・・・・・・・その時、運よく、虹姫様のご挨拶が始まっただと。「今日は、こんなに沢山の方々にお集まり頂いて、姫は嬉しゅうございまする。未熟ではございまするが、一生懸命に心を込めて弾かせて頂きまする。弾く者とお聴きになる皆様のお心とが一つになったとき、きっと奇跡が起こるでしょう。」と、謎めいたご挨拶をされ、ピアノに向かわれたと。広間は深い森の中のようにしんと静まりかえっていたが、・・・・・・・・・・・その時わしの邪悪な心は完全に破壊されてしまった。奇跡は、すでに起こっていたので御座います。それが、柄にもなく、お恥ずかしいことに・・・・わしの心の中で愛が目覚めた瞬間で御座います。(C)kazuhimeつづく御礼 123万アクセス!!1230001 2009-09-22 00:00:54 ***.bbtec.net1230000 2009-09-21 23:44:50 ***.yahoo.net1229999 2009-09-21 23:02:15 *.plala.or.jp皆様、ご訪問、心より感謝致します☆今後とも宜しくお願い申し上げます♪
2009.09.21
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ピアノ姫様や虹姫様が素敵な夢の世界に遊んでいるとき・・・(C)kazuhimeいねむり姫さまは、夜の動物たちとほんのりと蛍たちにに照らされた夜の森の小道を小屋に向かっていなさったとところまでは、すでに話した筈だが・・・。今宵の音楽会の様子を思い出しては、お疲れの様子もなく、うきうきする足取りで踊るように歩いていかれたと。すると、闇の中で、黒い影がうごめいているような気がされたそうな。「こんなに遅く何かしら・・・」近づいてみると、みすぼらしい黒いマントに包まった老婆のようだった。ゆっくり足を引きずるように歩いていたと。「音楽会に来て下さったお婆さんだわ・・・。」「お婆さん、大丈夫ですか?」いねむり姫様は、優しく声をかけられたと。老婆は、ちょっと振り向くそぶりをしたが、そのまま前を向いて、「姫様、わしには構わず、お行き下され。」とかすれた声で言って、顔を闇に向けたと。一瞬、蛍の光にぼんやりと写し出されたその顔をご覧になって、いねむりの夢の中で見た、恐ろしい魔法使いの顔が浮かんだだと。それを察して、「ああ、姫様、あれは夢ではございませなんだ。姫様は、人の目には居眠りと見える、現と眠りの間をさまよいながら、常に真実を見ていたので御座います。わしは、実は姫様が苦手で御座った。現からは、姿を隠すことは出来ても・・・。彼岸では、身を隠すことは出来なんだでな。姫様が夢見た、あの恐ろしい出来事は、現の世界にわしが引き起こした現実なのです。」と、老婆は夜露に濡れた森のこみちに突然跪いたと。「わしは・・・・。」「お婆さん、ここは寒いわ、もうすぐ私の小屋です。そこで、お話を伺いますわ。」と、老婆の手を優しく取って、小屋に案内したそうな。老婆は、少し震えながら、弱々しい足取りで、黙って、姫様について行かれたと。老婆の頬には、幾く筋もの涙が光っていたと。つづく
2009.09.20
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そして、虹姫様の見た夢はな・・・いねむり姫様と自然の奏でるメロディーを聴きながら森の中を動物たちと駆け回りちょうちょや小鳥達を追い掛け回したこんな夏影piano 夢とな、 ♪♪♪♪♪♪♪ Harmony of the Universe ☆☆☆☆☆☆☆ (C)kazuhimeMy Love for the Earth by Kazuhime ♪♪♪音符に乗って、宇宙に虹をかけた夢だったと・・・♪♪♪♪つづく
2009.09.19
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(C)kazuhimeそしてピアノ姫様も優しい夜の帳に包まれてぐっすりとお休みになられたそうな・・・ピアノ姫様の見た夢はな・・・・☆☆♪♪ヒーリング音楽 星 癒し 愛 宇宙 地球 だったと・・・・みなさまも、夢の世界に遊んで見てはいかがかな・・・。つづく
2009.09.18
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(C)kazuhime夕空を背にくっきりと、きりりとした横顔の命の躍動する月下美人の蕾たち。我が王殿は、それに目をやると、(C)kazuhimeそこから、ふわっと温かいものが伝わって来て、なんだか急に勇気が湧いてきなさったそうな。「老王殿。過っての、血迷っていた若輩には、分かりませなんだが、今思えば、老王殿の軍にとって、私の軍など歯牙にもかからなかった筈。何ゆえに、一気に滅ぼされなんだのか、どうしても解せぬので御座います。」老王様は、涼しい眼差しを、夕空から我が王殿に向けられて言われたそうな。「貴殿の軍は、暴力を行使し、わしの軍は、武力を行使していたからのう。」我が王殿のお顔といったら・・・。「???@。@」「暴力とは、人の自由を奪い、人を従属させる力。武力とは、武、読んで字の通り、ほこを止める力なり。」「・・・・・しーん」「わしは、貴殿の自由を奪い、従属させる気などは毛頭なかった。ただ、貴殿の暴力のほこを止めたかっただけだ。」「あ、あ、あ・・・、そ、そ、そ、そう言う事で・・・。」「暴力は決して武力には勝てん。何故なら、暴力は宇宙の意思に反し、武力は宇宙の循環の過程、一環であるからのう。」「この世から、暴力がなくなれば、武力は要らん。」「!!!!。うーん・・・・」「我が軍も、貴殿の精鋭軍には梃子摺らされた。それに、対抗するためには、度重なる軍議と莫大なる経費が必要であったが、これで、我が金食い虫軍も解体出来ると言うものじゃ。お陰で、民衆の為に多くの予算が割けるわい。めでたい、めでたい。わっはっはっは。」「し、し、しかし、何故私がもう攻撃しないとお思いなのですか?」「さっき、そして、今も、全ては一つ。一体感を味わっているではないか。一つの体で、右手が左手を攻め滅ぼして何になる。」「凸凹凸凹凸凹。」ポロリ←目からうろこが落ちる音「それに、武力と暴力とは、外側からは中々見分けが付かん。ただ、それを行使する者の心だけが、はっきりとそれを意識はしている筈だがの。」「だがぁ・・・、どちらもおぞましいものよのう・・・。」老王様は、すっかり暮れなずんだ夜空をご覧になりながら、少し苦しそうに呟かれたそうな。「無言~~~~~~~。」←感無量の心電図そして、感涙「わしも先は短い、世継ぎも居らん。今の貴殿なら、お望みならば、わが国そっくりお譲りしてもいいが、如何なされるかのう?」我が王殿は、崩れるように老王様の前にひれ伏して、「そのような深いご洞察と哲学に支えられたご行動であったとは!!」と、おろかな自分を恥じて大泣きされただと。オイ、オイ、オイ・・「どうか、これから、両国は合議制を敷き、未熟な私めは、老王様から多くを学ばせて頂きとう存じます。」「めでたい出発の夜じゃ。何事も急ぐことはない。ゆっくり休まれよ。」と老王様は、悠然とお帰りになられたと。人々も、人生で最高の夜を惜しみながら、よろこびに満ち、お星様に負けないくらいの輝いた顔で、三々五々と、家路についたと。爽やかな夜風の精たちも喜びに満ち、優しい歌を歌いながら見送っていたそうな・・・今日の日はさようなら皆様もどうぞご一緒に♪夜空は、宇宙に心を開き、夜風の精たちに合わせて歌う民衆の喜びの声なき歌声で満ちていたと。最後に、虹姫様をお寝かしになった、いねむり姫様は、長い時間、立派に役を果たした小さな森の住人達にはご褒美をたんとやったんだと。もう、すっかり眠りこけてしまった小鳥達をかごに寝かし、急ぐ夜道は、何処からともなく集まってきた蛍たちの光で、ほんのり明るかったと・・・。つづく
2009.09.17
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(C)kazuhimeバルコンでは、いねむり姫様が丹精込めてお世話している月下美人が今年三度目の蕾をつけて、夜風にそよいでいたそうな。王様は、丁重に老王様をバルコンにお誘いしたんだと。「うーん、見事な夕空よのう・・・。」導かれるままに、バルコンにお立ちになった老王様は、(C)kazuhime目を細めて、今沈み行く夕日に静かに心を預けられていたと。暫くの沈黙が続き・・・静かなひと時が流れたが・・・我が王殿は、意を決したように一つ咳払いをして・・・「う、うーん。」と切り出したが、次の言葉が出なんだと。老王様はそれをお察しになられ、「今宵の、音楽会は我が人生でも最高であった。このような、素晴らしい音楽会に分け隔てなく、万人をご招待なされた虹姫さんは、殊勝なことよのう・・・・」「そのようにお褒めに預かって、姫もまことに・・・」と言いかけたが、突然改まり、「老王殿、実は、若輩である私には、どうしても腑に落ちないことが有るので御座いまするが・・・。」と緊張した面持ちで言われたと。「遠慮は入らぬ。申してみよ。」つづく
2009.09.16
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賞賛と感謝の循環はいつまでも止まず・・・。虹姫様のお体を心配された王様は、前に進み出て仰せられたそうな。「音楽会の始まりに、虹姫の言うたことは本当であった。今宵は、姫たちと皆々様方のお陰で、私の迷いは吹っ切れた。みなの心が一つになったとき期せずして、二つの奇跡が起こった。ピアノ姫の目覚めと、そして、私の、国王としての覚醒だ。生き証人としての皆々様方、わが国の再出発を祝って下され。次の間に、今宵に相応しいワインが用意してある。」そして、虹姫様には、「虹姫よ、感謝の言葉もない。幼いそなたに多くを学んだ。今宵は、ゆっくり休まれよ。」と優しくお声を掛けられるのだった。お空の星のように、人々の心の星もきらきらとそれぞれの瞳の中で輝いて(C)kazuhimeピース、ピース、ピース。乾杯♪ 乾杯☆ 乾杯†王様、ばんざい、ばんざい、ばんざい。喜び、ばんざい。信頼、ばんざい。感謝、ばんざい。つづく
2009.09.15
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素敵なハーモニーの優しい歌声やら、美術鑑賞やら・・・。ほんでな、王様からは、お城で取って置きのシャンパンが振舞われたんだと。貧しい者も富んだ者も老いた者も若い者も女も男も相和し和やかなインターミッションが終わり、音楽会もいよいよ佳境に・・・。人々の愛によって、目覚められたピアノ姫様の愛の力を信じて疑わなかった、虹姫様のこよなく音楽を愛し集まった人々の喜びは大きく全てがひとつになって(C)kazuhime夜空のお月様もお星様も喜びを隠し切れず・・・☆姫様は格別大きく明るく輝かれてみんなみんな一つになって虹色に輝いたと♪一体感と平和で激しい熱狂の渦。お互いが響き合う永遠で無限な大宇宙のハーモニーと調和して人々の虹姫様とピアノ姫様に対する賞賛は止まず・・・ピアノ姫様と虹姫様の人々に対する感謝は止まず・・・アンコール延々・・・・・・・♪つづく
2009.09.14
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お借りしてvoice from the origin 1 posted by (C)kazuhimeニューヨークは、トライベッカのギャラリーに掛けてみた・・・。voice from the origin 2 posted by (C)kazuhimeいろいろな方にvoice from the origin 3 posted by (C)kazuhime方々に見て頂くのは、うれしい。voice from the origin 4 posted by (C)kazuhimeそのうれしい顔を見ていると、またうれしくなる単細胞。voice from the origin 5 posted by (C)kazuhime全体はこんな感じで・・・。出合った人々とのおしゃべりも楽しくて♪voice from the origin 6 posted by (C)kazuhime案内状はこうだけど・・・イマジネーション働かせ、いらしたお積りになって楽しんでいらしてね^o^Annual_jaany_web_invi posted by (C)kazuhimeラジオもテレビもパソコンも世間の風評も教訓もみんなOffさあ、あなたの 声なき声原初の声に耳傾けて創作童話・眠れる森のピアノ姫のテーマはこれなんだけど・・・つづく
2009.09.13
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シンガーソングライターでもあられる埋もれ火のアンソロジーのコックンさんが、 カズ姫の1016.今日の夕日・落日・日没 - 今日のわざをなし終えて・・・ に載っている写真を、 とても素敵な歌 ≪今日のわざ(吉田拓郎、小室等、泉谷茂、井上陽水)≫ と言う歌と共に、とても素敵にアレンジして下さいました。http://www.youtube.com/watch?v=Xinalhcgwhg&;feature=channel_page 素敵でしょう♪ 虹姫様の音楽会はちょうどこんな風に終わったのでした。 コックンさん、はらはらどきどきの合間、 全く、ちょうどいいタイミングで 安らぎのひと時を有り難う御座いました!! だからといって、お話が終わったわけではありませぬ。 つづく
2009.09.12
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そこは、奏でる者と聴く者の心が溶け合い、響き合い、夜空にきらめく微かな星の光を受けて、薄らと一つの虹色のオーラで包まれていたと。その光景に深く心を動かされた王様は、「わしにだけに、聞こえんのか・・・。」と初めて、ご自分を疑われたと。静かに耳を傾けると・・・・。虹色のオーラはふわっと王様を包み込んだと。すると、かすかな調べが王様の耳にも聞こえてきたそうな。「ああ、なんと言う安らぎ・・・。」その時(C)kazuhimeピアノ姫様は、深い眠りの底に微かな光を感じられ、虹姫様の指先から迸る、虹の色の玉がぼんやり見えたそうな。そして、その玉は、聴くものたちに受け取られ、この空間に存在する全てが、一つの大きな虹の玉になっているのが、目覚めようとしている心に、はっきりと意識されたそうな。(C)kazuhime「ああ、目覚めのときだわ。」ピアノ姫様は、一つ大きな伸びをされ・・・。(C)kazuhime人々の心から流れる愛の光を浴びて、虹姫様の奏でる”目覚める愛の賛歌”を歌われるのだった。飾られた森の草花や、演技していた蝶や鳥たちも、心地よくいねむりされて居った、いねむり姫様も、集まられたお客様方も、そして、王様さまも今まで感じたこともない、よろこびの中に浸るのだった。つづく
2009.09.11
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「ああ、それなのに、何故に、何故に、きゃ奴がここに・・・!!解せん、解せん。」嘆きながらも、我が王殿は、「手ごわい相手、迂闊なことは出来ん・・・。」と、益々混乱しながら警戒心を募らせただと。「そうだ、わしが引き篭っている間に、わが国力が傾きかけたのをいい事に、一気に攻め入ろうと、偵察に来たに違いない・・・。」ああだろうか、こうだろうかとあらぬ考えが我が王殿の頭の中で渦を巻いておったそうな。その渦巻きに耐えられなくなって、何かしないではいられなくなった王殿は、突然音楽会の看板を掴むと、姫様方がなさったように、老王の目の前に突きつけたと。我が王殿はな、国王の威厳をかけても、姫様方と同じように優雅に振舞おうとなさるのだが・・・。見ていてお気の毒なほどにぎこちなく、慌てふためいていただと。だが、流石は老王殿。文面に丁寧に目を通すと、爽やかな笑顔で、「このような素晴らしいお席にお招き頂きまして、恐悦至極、在り難き幸せに存じまする。」と仰せになって、ご自分の手を胸に当てて、深々とこうべをたれたそうな。我が王殿は、もう穴が有ったら入りたいほど、恥ずかしいやら、情けないやら、決まり悪いやら・・・・。その時、運よく、虹姫様のご挨拶が始まっただと。「今日は、こんなに沢山の方々にお集まり頂いて、姫は嬉しゅうございまする。未熟ではございまするが、一生懸命に心を込めて弾かせて頂きまする。弾く者とお聴きになる皆様のお心とが一つになったとき、きっと奇跡が起こるでしょう。」と、謎めいたご挨拶をされ、ピアノに向かわれたと。広間は深い森の中のようにしんと静まりかえっていたが、やっとバルコンにたどり着いて、ご自分のお席に付かれた王様のお心は嵐の様だったと。「ああ、姫が弾いても音が出ん・・・」次いで起こるみんなの爆笑と嘲笑に備えて、頭を抱えて、目を堅くつぶり、耳を押さえてじっとその時が来るのを・・・。だが、静けさはいつまでも続いている。王様は、恐る恐る頭を上げ、目を開けてみたそうな。さあ、そこに王様が見たものは・・・。つづく仕事が終わって、ご飯を食べて・・・。同じことを二度書くのは難しい。思い出せないし・・・。自分もすでに変化しているし・・・。だから、今の心にあわせて書くより他はない。言葉、忘れたり、だが、前には出てこなかった言葉も見つかったり。思いの骨組みに、着物を着せようが、ドレスを着せようが、本質はかわりねえだでのー。エラーどんよ、サンキュウベルマチョ。ほんじゃまたあした。意外な展開は、最後まで続くでの。書くのもワクワクどきどき♪
2009.09.10
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我が王殿が、腰を抜かすほど驚かれたのも無理はねえ・・・。我が王殿の憎き宿敵、隣の国の老王が目の前に居ったのだからたまらん。我が王殿はな、周りの国々は全て従え、残るは、隣のこの老王の国一つだったそうな。一挙に蹴りを付けようと、最強の軍隊を編んで総攻撃をかけるのだが、老王には、ことごとく追い返されててしまうんだと。だがな、老王は、我が国境まで来るとな、決まって、引き上げて行きなさるんだと。始めの頃は、我が王殿も、わが国の強大さに怖気づいて逃げ居ったか、と、侮っていいたが、そのうちに、どうもそうではないらしいと思う様になったんだと。「わしには、きゃ奴の胸の内が読めん・・・。この有能なわしを出し抜くとは、きゃ奴は、何者ぞ!!」と、深く深く悩まされていたそうな。つづく今日の分は、全部書いたのに、エラーが出て、消えた。暫く、楽天には乗れなかった程だ。いいところでと、カズ姫をうらまいで下され。続きは、用事が終わってから。
2009.09.09
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さあ、いよいよ森のお城の音楽会ピアノのホールは、野の草花や木の実で飾られ、蝶や小鳥達も教えられたと通りにお芝居して、森をそのまま持ってきたような素敵なアレンジでな、ほんで、それは、みんないねむり姫様のお考えだったと。(C)kazuhime姫様たちもピアノも華やいだ感じだったが・・・。王様だけは、憂鬱そうなお顔でバルコンの椅子に座って、なにやらぶつぶつ言って居られたそうな。一番星が輝く頃から、三々五々と会場に急ぐ、お客様たち。虹姫様が優しくピアノ姫様に話しかけておられると、ホールの外で、「お前の来るところではない。帰れ!」と守衛の大声。虹姫様が出て行かれると、足の悪い貧しい身なりの小さな老婆が守衛に荒々しく、押し返されて居ったと。姫様は、老婆にご招待の看板を見せ、「これをご覧になっていらしたのですか?」と優しくお聞きになったと。老婆はなお縮こまって、だが、はっきりと「へえ。」と答えて、胸に手を当てたと。「それは、うれしゅう御座います。どうぞこちらへ。」と姫様は、老婆の手を取って、席に案内したと。大分会場もいっぱいになった頃、また守衛の怒鳴り声。「何?お前達は、耳が聞こえんのか?馬鹿馬鹿しい。ここは、お前達の来る所ではない!!」今度は、いねむり姫様がお出になって、音楽会の看板をお見せになって、そっと手を胸に当てると、その者たちも、同じようにそっと手を胸に当てられたそうな。姫様は頷いて、その者たちの手を取って、ピアノのそばに案内したと。虹姫様は、それをご覧になって、「どうぞ、ここにお座りになって、ピアノに触ってお聞き下さい。」丁寧に申し、その者たちの手をピノアのに押し当てたそうな。王様は、「わしのせいではないぞ。あのアホ姫たちの仕業ぞ!」と、バルコンの風に当たって、どうにか、お心を静めて居られたと。貧しい身なりの者から、立派な身なりの者まで、老いも若きも、男も女も広間いっぱいに集まっていたと。入り切れない者たちは、館の前の広場に溢れていたと。王様は、暗いバルコンから広間に目をやると、「な、な、な、何故、きゃ奴が、こ、こ、こ、ここに!!」と、びっくらされて、今にも気絶しそうだったと。つづく
2009.09.09
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ピアノの館のバルコンは、また(C)kazuhime野の草で(C)kazuhimeいっぱいになったそうな。(C)kazuhime王様でさえも小さな花や草、蜂やちょう、そんな小さな命を愛でるようになったと。いねむり姫様と虹姫様は、実の姉妹以上に仲良く楽しげに時を過ごしたそうな。(C)kazuhimeきのこ取りに行けば、きのこをお皿にして、どんぐりで遊んだり・・・(C)kazuhime子りすがいればにらめっこ。虹姫様のお顔の、その可愛らしいことといったら♪その可笑しいことといったら☆動物達でさえ、はらを抱えて笑い転げたと。だがな、時折、かすかな小川のせせらぎにじっと耳を傾けて動かなくなったり、梢を渡る風の音と一緒に体を動かしたり、暗い森の静けさの中で、じっと立ち止まり、そのお手は、まるでピアノを弾いているように流れるのだと。そんな時、いねむり姫様は決まっていねむりをしておられるそうな。いねむりの中では、いつも虹姫様の心が奏でる音楽が聞こえていたんだと。虹姫様が、我に返ってまたお茶目な笑顔が広がると、音楽は止んで、いねむり姫様は、ぱっと目を覚ましただと。「明日は、音楽会ね♪」「楽しみだわー♪」「あたし、野の花の花束を持っていくわね。」「わー、うれしい。」「きっと大成功よ♪」そんなお話をしながら、いねむり姫様は、虹姫様を、お城までお送りして、また、うきうきと、森の小屋に帰って行きなさったと。そんな二人とは裏腹に、王様は、音の出ないピアノのことを思うと、おちおちお仕事も出来なんだと。さてさて、明日は、どうなることやら・・・つづく
2009.09.08
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(C)kazuhime虹姫様は、それからピアノに語り掛けるように、何日も、何日も、音の出ないピアノをお弾きになっていたと。そしてな、ある日「王様、用意は整いました。音楽会を開きとう存じます。」と虹姫様は愉快そうに言ったと。「何、わしの顔に泥を塗る積もりか?音の出ないピアノで!!」と王様は激怒されたそうな。だが、虹姫様は、涼しいお顔で、「姫は、この館の主、好きなようにせいと仰ったのは嘘で御座いますか?ならば、姫は、国に帰りまする。」と言われたそうな。そう言われると、返す言葉もない王様。《森のお城の音楽会身分、貧富に関係なく音楽を心より愛するお方はどなた様もおいで下さい入場無料ピアノの館主 虹姫》「このような看板を国中の目に付くところに立てて下さい。」と姫様。「何を抜かすか、このアホ・・・」と言いかけたが、「われらが偉大なる師、ウイリアム・シェークスピア殿も『天と地には、お前の哲学では思いも付かないことがまだまだあるのだ、ホレーショ』と言うているではないか・・・。トホホ・・・。やれやれ、アホはわしか、姫か」とぶつぶつ言いながらも、姫様の望み通りになさったと。(C)kazuhimeピアノの精のピアノ姫は、はまだ深いね眠りの中のようだったがなー。つづく
2009.09.08
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虹姫様はご両親の止めるのも聞かず、旅の支度も解かずに、召使にさっそくピアノの広間に案内させたと。(C)kazuhimeピアノをご覧になるなり、「まあ、ピアノ姫様、素敵♪」とうっとりされたそうな。ちょうど、バルコニーから王様がお入りになられ、ご両親は、「王様にご挨拶なさい。」と姫君のおしりを抓ったそうな。「おじちゃま、虹姫に御座いまする。」「ん?!」「王様でしょう!!」と冷や冷やしながら小声で囁いて、もっときつく姫君のおしりを抓ったそうな。「よいよい、遠いところをご苦労であった。」「おじちゃま、ピアノを弾いてもよろしいですか?」「ここは、お前の館ぞ。好きにせい。」と微笑もうとしたが、「姫は、音が出ないことを知っているのだろうか・・・。」と思うと、なんだか顔が強張って微笑むどころか、妙にゆがんだ顔になっていたそうな。姫様は、そんなことにはおかまいなく、「ありがとうございまする。」と王様のやつれた頬に「ちゅっ。」とキスされたそうな。王様は、一瞬はとが豆鉄砲を食ったようなお顔をされたが、すぐに、怖いお顔で姫様の手元をにらんだと。姫様は、幼くても落ち着いたご様子でピアノの前に座ったそうな。姫様の小さなお手は、静かに鍵盤の上を滑り始めたそうな。ただ静まり返ったお部屋で、ピアノを弾き続ける、姫様を見て、「これは、どうしたこぞ!!こやつもアホか!」と思いかけたが・・・。「われらが偉大なる師、ウイリアム・シェークスピア殿も『天と地には、お前の哲学では思いも付かないことがまだまだあるのだ、ホレーショ』と言うているではないか・・・。」と心を落ち着けなさったそうな。そんな王様のお心の葛藤も知らず、「結構なピアノでございました。姫は幸せに御座いまする。これから、よろしゅうお願い申し上げまする。お休みなさいませ。」と大人びた口調でご挨拶されて、可愛く設えられたお部屋に入って行かれたそうな。王様は、額に手をやり頭を振りながら、暫くバルコニーの冷たい風に心をお預けになっておられたと。つづくカズ姫の長たらしいお話に辟易とされて居られることで御座いましょう。実は、カズ姫も、これが何処に行き着くのか、と、気侭な更新を続けて居りますれば、皆様におかれましては、せっかくご訪問下さったのですから、写真だけでもちらとご覧にでもなって、気侭にお振る舞い下され。結構、重症?
2009.09.07
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王様は、バルコニーから虹姫様の行列を見て、「なんと、貧しい・・・・。」と思いかけたが、「いや、わしには、学ばなければならない事が沢山ある・・・。どんな貧しいものからも、いや、木や草からさえも・・・。」「家運が傾くかどうかなんて、わしの知ったことではない。わしは、わし自身であればいい。それで傾くのなら、それが神の御心だ。ありのままの自分。」「可のシェークスピアも言ったではないか、『汝自身に真実であれ。そうすれば、昼の次に夜が来るように、決して他人をだますこともなくなる。』と。」と、決心を新たにされたそうな。(C)kazuhime折りしも、西の空は優しい夕焼けに染まり、可愛らしい虹姫様をおむかえするのだった。つづく
2009.09.07
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(C)kazuhime虹姫様と言うのはな、王様の遠戚に当たる小さな領主の姫君で、何でも、まだ年端も行かぬと言うのに、ピアノの名手だそうな。あるとき、ある方から、ピアノの館の姫にと言うご推挙があったがな、王様は、身分の違いが気に入らなんで、見向きもしなかっただと。それなのに、あの朝から、どういう訳か全く分からぬが、「虹姫を・・・」と言う思いが強くなるばかり・・・。そこで、王様は、虹姫様のご両親に丁寧な懇願の手紙を出されたそうな。だがな、虹姫様のご両親からは、前に無視されたこともあるしのぉ・・・、そればかりではなく、やはり、身分の違いが気になって、丁寧なお断りの手紙が届いたと。王様は、すっかり気落ちして、また、以前の自分のひどい仕打ちを悔いて、バルコニーでの日々を過ごされていたそうな。そこへ、虹姫様のご両親から、再度手紙が届いたそうな。手紙には、「まことに申し上げにくいのですが、先にお断りした件でお願いが御座いまするが、わが不肖の娘は・・・なんたらかんたら・・・。」と、くそ丁寧な長たらしい手紙だったと。手短に言えば、姫にも話さないでお断りしたのに、どうして知ったのか、どうしてもそのピアノに会いたい。会うまでは、ご飯も食べないと駄々をこねて、両親を困らせているから、ご無礼は、重々承知の上、姫を、一日でもお城に参上させて頂けぬか。と言う内容だったと。「おお、以心伝心と言うものか、わしも、姫の来城を請う断食の願を掛けたところだ。」「さあ、姫を迎える用意だ!!。」と、打って変わって元気になられたそうな。それから暫くして、虹姫様の行列がお城に着かれたそうな。つづく
2009.09.07
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☆姫様は、王様の涙を見てなー、お月様よりずーっと、ずっと遠いお空で、とてもよろこばれて、朝の青いお空で、お日様より明るく輝いたと。(C)kazuhime王様がそれに気が付かれたかどうだか知らんが・・・。その時、王様の胸に虹がかかって、虹姫様のことを思い出しただと。「そうだ、虹姫を呼ぼう!」と言うなり、突然、腹が減っていることに気が付かれて、飯の支度をさせたが、それは、いねむり姫様がこのお館で召し上がっていたのと、同じ質素な食事だったそうな。「美味い!」とたいそうご満足だったと。つづく
2009.09.07
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「命とは・・・この移ろいそのものかも知れん・・・」ふと見ると(C)kazuhime野草が朝のそよ風に揺れていたそうな。「いねむりが、このテラスを野草で満たしたとき・・・。わしは怒って、みな引き抜いてしまった。何故、王家にこのような馬鹿娘が・・・と嘆いたものだった。」「だが、この優しさ、この美しさは、そして、この強かさは、あのいねむりの心かも知れん・・・。」(C)kazuhimeげっそりとした頬に梢を渡る風は清々しく生まれたての赤子のようなこんころもちだったと。(C)kazuhime朝のはかない十六夜の月。ほんで、王様のこけた頬を幾筋もの涙が伝わっていただと・・・つづくまーだまだつづくーよ♪お話は~♪
2009.09.07
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来る日も来る日も移ろい変わり流れていくだが、王様は(C)kazuhimeきらめく夕日に安らぎを覚え(C)kazuhime星もないくらい夜が与えてくれる休息に感謝し(C)kazuhime眩い朝日に感動を覚えるようになっただと・・・長い長い深い深い沈黙を破ってある朝、王様は少しかすれたお声でつぶやかれたそうな。「命とは・・・・。」つづく
2009.09.06
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(C)kazuhime日は沈み(C)kazuhime日は昇り(C)kazuhime熱に浮かされ(C)kazuhimeまた冷たい夜が来て(C)kazuhime月は欠け(C)kazuhime月は満ちそれでも王様は、食事も取らず、深い物思いに沈んでいたと。召使達が心配したが、王様は、お人払いをするばかり。まあ、今風に言えば、お引き篭りなさったわけだがのー。召使達は、森のいねむり姫様のところに助けを求めて出かけたそうな。だがな、姫様は、鼻の上に止ったちょうちょうと一緒に、居眠りして居ったと。「自分とじっくり向かい合うのは、それは人間として、いい兆しよ。そのままそっとしておいて上げて・・・むにゃむにゃ・・・」と言って、鼻ちょうちんこいてまた寝ちまったと。引き篭もり王様に、オタク姫さま。人は皆、自分が正常と思うものだでのー。召使達は、暇を取るものが後を絶たんかたっと。お城は、ピアノの精のピアノ姫様の運命は如何に!!つづく
2009.09.06
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王様は、主をなくした、ピアノの館のテラスに出て、深い深いため息をつたそうな。「世界の欲しいものは手に入れた。だが、このピアノだけは、わしの手に負えん。金ならいくらでも払う。欲しいものがあったら力ずくでも手に入れられる。最強の軍隊でさえも手に入れられぬものとは・・・。」その時、王様の心に、森の貧しい小屋でこの上もなく幸せそうないねむり姫の晴れ晴れとした笑顔が浮かんだ。「うーん・・・・」王様は、また深く溜息をつき、考え込んでしまっただと。混乱してきた王様は、「知ったことか、こんなピアノの一つや二つ!」と鼻先で笑ってみたいのだがなー。『このピアノを手なずけられない王は、家運を傾ける』と言う、王家に伝わる不文律が邪魔をするんだと。「代々の王は、栄えてきた・・・。」王様は、ふと血走った目を上げると、(C)kazuhime優しい、優しい空が広がっていたと。「もしかしたら、わしは何か思い違いをしているのかも知れん・・・」王様は、優しい雲を浮かべて広がる空をぼんやり眺めながら、「うーん・・・」とまた深い深い溜息をついただと・・・。何時間も、何日も・・・・。つづく
2009.09.05
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その時、いねむり姫様が目を覚ましたそうな。「なんだか、長い長いいねむりしちゃったみたい・・・。」「それに・・・。とても怖い夢を見たようだけど・・・。」(C)kazuhime辺りを見回すと、いつもと変らない、みなれた当たり前のお部屋だったが・・・いねむり姫様が優しくピアノの鍵盤に触れてみたけれど、ピアノは、黙ったままだったと。もう一度、強く弾いてみたが・・・それでも、ピアノは黙ったままだっただと。その時、王様のお父様がお部屋に入ってこられて、いねむり姫様のお顔を見て驚かれた。いつも暢気な姫様のお顔が余りに悲しみに満ちていたので、「姫や、気分でも優れぬのか?」とお聞きになった。「お父様、わたし、ピアノをこわしてしまった・・・。いねむりばかりしていて、ちっともピアノを弾かないから、こわれちゃったんっだわ・・・。」しばらく考えてから、王様は言った。「お前のせいではない。わたしが、わるかったのだ。」「あの時お前は、この城に来るより、森の古い番人小屋の屋根を直して、そこに住みたいと言って、わたしを怒らせた。」いねむり姫様は、あのときの王様の様子を思い出して、身震いした。その様子を見て、王様は、決心したように、「いねむりよ、早速番人小屋の屋根の修理をさせよう。」と言い、姫様の髪を優しく撫でてあげただと。そうして、いねむり姫様は、森の番人小屋での、動物たちや、草花たちを友に、うつらうつらといねむりをする楽しい生活が始まっただと。だがな、ピアノの精のピアノ姫は、誰が弾いても黙ったままだったと。つづく
2009.09.05
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どうにか巻き返そうとありとあらゆる手段を尽くしたが・・・。かすかなピアノの調べとともに光は部屋に満ち、茨たちは、よろこびの声を上げながら、しゅるしゅる、しゅるしゅると縮んで行ったそうな。茨たちは、元の場所で何事もなかったかのようにおとなしく、すまし顔。(C)kazuhime「ああ、わしの世界が縮んでいく・・・。」「声も、体も、何もかもが縮んで行く・・・。」さすがの魔法使いも、もう観念して目を閉じたんだそうな。すると、その閉じた目から、どういうわけか、今まで決して流したことのない、涙が一筋ポロリとこぼれただと。つづく
2009.09.05
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しばらくは、光と闇は激しいせめぎ合い。そのうちに星の瞬きのような、かすかなピアノの音が魔法使いの耳にも届いたそうな。(C)kazuhimeその音は、どんどんどんどん集まってだんだんだんだん大きな光になって行っただと。魔法使いは、苦し紛れに、「わしの負けじゃー、もうやめろー。」と隙を狙って転げまわったが・・・(C)kazuhimeそれでも、ピアノをこよなく愛する人たちの愛に満ちた演奏はきらきらきらきら光を増していくばかり(C)kazuhimeついに、ピアノの精のピアノ姫の眠るピアノの部屋にもあの堅い封印を破って差し込んだそうな。そこで、邪な魔法使いは・・・・つづく
2009.09.03
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「そうなの・・・。私のように弾く?それは簡単なことよ。」「ああ、闇はこんなに広がっている。もう、地球の半分は空けない夜の闇・・・。」「急がなくっちゃ。」☆姫は、もうすぐ眠りに付こうとしている村々の上から、きらきらと瞬いて、人々の心にシグナルを送ったそうな。「皆さん、眠らないで。こよなくピアノを愛しているお方たち、どうか、心から愛の心を持ってピアノをお弾きになって!」☆姫は、伸びる暗闇の影に越されまいと、シグナルを送り続けた。「あの魔法使いの呪いは強いわ。」「でも、小さくても愛の心が寄り合えば・・・」健気な☆姫は力の限りシグナルを送り続けたそうな。どれくらい時間がたったのかのー・・・・(C)kazuhime邪な魔法使いは、光る筈のない、光にくすぐられてでっかい、でっかいくしゃみしただと。そして、自分でもビックらするような声でさけんだだと。「だ、誰だ。わしのこの心地よい眠りを邪魔するやつは!ま、眩しい・・・」「何故、ここに光が!!」「そんな筈がない!、そんな筈がない!」「わしの千年の眠りの闇を引き裂けるわけがない!!」「光よ引けー!!」「光よ引けー!!」魔法使いは、力の限り呪いの言葉を唱えただだと。さあ、薄っすらと射してきた光は引いて、また、闇に戻るのかのぉ・・・つづく
2009.09.03
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(C)kazuhimeまた、時がたち・・・そして、また、時がたち・・・ピアノは堅く堅く茨に封印されたそうな。(C)kazuhimeピアノの精のピアノ姫も封印されたピアノの中で永遠の眠りに・・・・うわっはっはっは~~~これで世界から音楽がなくなった。人間の顔から笑顔が消えたぞー。うわっはっはっはっは~~~~もう見張る必要もない・・・わしもこの闇の中で惰眠を貪ろう。この封印を解きピアノ姫を起こすことが出来るのは・・・むにゃむにゃしかし、そんなことは出来るはずはない・・・その時、闇の彼方から☆姫がかすかに光って、聞き耳を立てていただと。「なに? 封印をとくことが出来るのは何?」むにゃむにゃだまれ!黙れ! 煩い!「きらきらきら、何? 封印を解くことが出来るのは何?」大働きの後じゃ。わしゃ眠いんだ・・・こよなく音楽を愛しメロディーは風になりリズムは波のり大空とハーモニーするそんなピアノが奏でられるものは☆姫だけだった。☆姫は星になったんじゃ。やれやれ、安心してわしゃ千年の眠りを貪るぞ・・・むにゃむにゃそれを聞いた☆姫はきらりと輝いて・・・つづく
2009.09.02
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(C)kazuhime一本の茨の蔓が言ったそうな。「おーい、少し羽目をはずし過ぎたぞ!もう、伸びるのはやめよう!!」だが、どういう訳だか、蔓は、ただただ伸びるだけだっただと。蔓たちは、もう、おっかなくなって、必死で止まろうとしたが、震えながら、どんどん伸びていくだけだったと。そのとき、天地を揺るがすような声が響いたそうな。「もう遅いぞ!!お前たちの葉の一枚一枚に、棘の一本一本に、魔法が掛けられたのだ。伸びろ。伸びろ。世の終わりまで!!うはっはっはっはー。」もう誰も声を出さんかったと。人も、動物も、鳥も、草も、風も、雨も・・・・・・笑顔もなく、歌もなく・・・・。時は過ぎ・・・・つづく
2009.09.02
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(C)kazuhime茨の蔓たちは、踊ったり歌ったりしながら、一本が二本に・・・(C)kazuhime二本が三本に・・・・。だが、いねむり姫はおきなんだと。ピアノの精のピアノ姫はビックらして叫んだそうな。「いねむり姫さん、いねむり姫さん、起きて下さい。大変です。茨が私を締め付けています。」だが、いねむり姫はおきなんだと。今では、夜空の星になった☆姫様が、「私の大事がピアノが・・・。茨に覆われていくわ。起きて下さい、起きて下さい。」と、いねむり姫の魂をゆすぶったそうな。だが、それでもいねむり姫はおきなんだと。つづく
2009.09.02
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昔々の話しなそうな。眠りの森と呼ばれている、深い森の中に、小さなお城があったそうな。先代の姫君は、☆姫様と言って、こよなく音楽を愛しメロディーは風になりリズムは波のり大空とハーモニーする☆姫様の奏でるピアノに空で瞬く無数のお星様達もきらきらと音を立てて一緒に歌ったそうな。ところが、今の姫君、かず姫様は、よく言えば、おっとり・・・。しかしまー、はっきり言えば怠け者。暇さえあれば、居眠りをして居ったそうな。何時とはなしに、いねむり姫と呼ばれるようになったそうな。(C)kazuhimeある日、長いこと隙を伺っていた茨のつるが、☆姫様の大切にしていたピアノに伸びてきたそうな・・・・。つづく
2009.09.01
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