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2022年01月25日
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テーマ: 電気自動車(312)
カテゴリ: EV  電気自動車
 ソニーは技術の転換期が大きなチャンスであること、そのリスクを身をもって経験してきた。
 保守的な電機業界でソニーがEVに参入する理由は、もてる技術の相乗効果を活かして、圧倒的な製品、商品を生み出すための挑戦らしい。

ソニーのEV参入 ​は
「いつも自動車頼みの日本」が
生まれ変わる大チャンスである
2022年1月17日 プレジデントオンライン
■わが国経済に創造的破壊をもたらす可能性がある
 2022年春にソニーグループ(ソニー)は、電気自動車(EV)の設計・開発などを行う“ソニーモビリティ”を設立し、EVの市場投入を本格検討すると発表した。最も重要なポイントは、ソニーが世界的な競争力を磨き上げてきたCMOS(complementary metal-oxide semiconductor、相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサーをはじめとする画像処理半導体と、自動車の新しい結合を本気で目指していることだ。それは自動車産業に依存するわが国経済に創造的破壊をもたらし、経済の実力である潜在成長率の引き上げに資す可能性がある。
  …  (略)  …
     ​
 その背景の一つには、新しいヒット商品の創造によって、世界の人々に新しい生き方を提供することはできたものの、その後が続かなかったという経営陣の反省があるはずだ。例えば、ソニーはウォークマンのヒットによって世界のミュージックライフを一変させたが、そこからさらに踏み込んでウォークマンとインターネット、パソコンなど、自社製品と他の機能を持つモノとの結合を実現するには至らなかった。
     ​
■CMOSイメージセンサー市場で半分のシェアを持つ
その一方で、米アップルは故スティーブ・ジョブズの指揮の下でiPodやiPhoneなど音楽再生機能と他の製品の機能の結合を加速させることによって、人々の高い満足感(付加価値)を生み出し、急成長を遂げた。ヒット商品の実現を目指してジョブズが手本にしたのがソニーだった。
 2012年以来、ソニーは画像処理半導体の製造技術に磨きをかけることによって、スマートフォンやデジタルカメラ、車載カメラなどに使われるCMOSイメージセンサー分野での競争力を高めた。CMOSイメージセンサー市場でソニーは約49%のシェアを持つ世界トップ企業に成長した。画像処理半導体事業で得られた資金や技術力を生かしてソニーは映画、ゲーム、アニメなどコンテンツ事業の成長も実現した。さらなる成長を目指す取り組みの一つとして、ソニーは画像処理半導体をEVと結合することによって、移動時間をエンターテイメントやビジネスの空間に変容させようとしている。
     ​
■“EVシフト”という大きなチャンスが到来
 ソニーが画像処理半導体やコンテンツと自動車の新しい結合を目指すために、世界経済全体でのEVシフトは大きなチャンスだ。ポイントは国際分業の加速によって事業運営の効率性向上が期待できることだ。EVシフトによって日独の自動車メーカーが磨いてきた内燃機関を中心とする“すり合わせ技術”の競争力は低下し、EVの生産はデジタル家電のような国際分業によるユニット組み立て型生産に移行し始めている。異業種の企業が自動車産業に参入する障壁は低下する。
     ​
 現に、ソニーはEV生産をオーストリアのマグナ・シュタイアーに外注し走行実験を実施している。ソニーは自社に不足する自動車の安全な走行を支える製造技術を他の企業に任せることによって、一から自動車の製造技術を習得するのにかかる時間を節約できる。
 他方でソニーは画像処理半導体やコンテンツの創出、高速通信技術を用いたオーバー・ジ・エア(Over the Air、OTA、無線通信でソフトウェアのアップデートなどを行うシステム)の開発に集中することができる。つまり、ウォークマンの設計・開発・生産を自社で行っていた時代に比べ、ソニーは自社が強みを持つ分野に一段と集中することができる。それは、より迅速に新しい製品を生み出し、先行者利得を手に入れるために欠かせない。
     ​
■ロボットやドローン分野でも結合を増やそうとしている
 このように考えると、ソニーが世界最大のファウンドリである台湾積体電路製造(TSMC)と合弁で熊本工場を建設する根源的な狙いは、画像処理と車載半導体の製造技術に磨きをかけて、自動車など異業種の企業が生み出してきた製品との新結合をより効率的に実現するためだろう。中長期的な目線で考えると世界経済のデジタル化は進み、より高精度の画像処理を行うニーズは増える。
 その展開を念頭にソニーはより高精度な画像処理を可能にするSPAD(Single Photon Avalanche Diode、単一光子アバランシェダイオード)センサーと呼ばれる画像処理半導体の開発を進め、先進運転支援システムや自動運転技術に用いる。そうした取り組みがVISION-Sの創出を支えた。ソニーモビリティはEVに加えてロボットやドローンの開発にも取り組む。自動車以外の分野でもソニーは新しい結合を増やそうとしている。
  ―  引用終り  ―
     ​
 電機製品だけの技術の組合せ、習合だけでは iPod や いPhone はできない。
 ソニーが持つこと、使うことが喜びになるEVを開発してくれることを楽しみに待とう。







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最終更新日  2022年01月25日 16時00分07秒
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