心のポテトサラダ

2005/04/02
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今日の日記は、読まない方がいいかもしれません。

イラクの今のごく一部を映像で見てきました。
一気に書いたので、読み辛いでしょう。

昨日はエイプリルフールでした。
昨日は、毎年恒例のエイプリルフールを発信しましたが、ひっかかったのはたった1人でした。
参ったなあ。
もう10年は昔の初回は、ほとんどの方が騙されたが、もうあかんのかなあ?
手を変え品を変え、やってるのですが、この日の私の話には警戒心ができてしまったようです。来年は、もう一ひねり必要なようだ。


中ノ島公会堂という大阪では老舗の講演会場です。

こんな感じで、そうとう昔からあるのですが、最近改装したようで数年前行ったときより外観はきれいになっていました。
中はあまり変わっていないようだけど、以前の雰囲気を残した改装をしたのでしょうか?
200504Iraq003s

「私の見た本当のイラクと子供達の涙」
というテーマで、大阪の弁護士事務所で働いている方が中心になって企画したようです。
イラクで人質になった高遠奈緒子さんと、ヨルダン大使館から外務省に、「イラク戦争の実態と日本はアメリカを応援すべきではない」とレポートを送って更迭された天木さんという元外務省キャリア官僚の講演でした。

益々アメリカに対して激しさを増す抵抗に、アメリカの言うイラクに自由をという戦争ではないように感じ、ネットから日本の新聞に出ない何かをつかもうとして、時々独立系のジャーナリストのページや高遠さんのページにアクセスしていましたが、そこで今回の講演を知り、聞きに行くことにしました。

以前にも書きましたが、小学校のクラスには必ず隊員の子供が数人いる環境で育ったのでどうも他人事には思えません。
北の部隊から順に南に派遣部隊の主力が降りてきていますが、現在は名古屋の部隊が中心で、次は関西の部隊で、その司令部が町内会にあります。
お客さんもたくさんいるし、元従業員さん2人の旦那さんが派遣されるかもしれません。

カンボジアには文民警察官でしたが、インドネシアを経て、アフガニスタンになると、自衛隊イージス艦や補給艦、イラクでは航空自衛隊がアメリカ軍の軍事物資をバクダットに運び、陸上自衛隊まで復興支援という名目で派遣されました。

少しづつ解釈が拡大してきて、なんかいいように思ってしまいますが、大きな流れを見ると確実にあっちの方向に向いています。
武器輸出3原則も、同盟国間ではいいじゃないか・・・なんて話もでそうです。

エコノミックアニマルかんて言われながらも、60年間も外国の人を傷つけることなく、自衛隊も災害救助くらいしか仕事がない開店休業でやって来れました。
今の大人の行動が、息子達や孫の人生を左右します。
私は、Noなんです。

結局アメリカの軍需産業が儲かるだけです。

冷戦からアメリカとロシアとの軍縮になり、東西の壁が倒れることで、一気に軍縮になりました。
一時軍需産業が次々リストラされ、合併してロッキードマーチンなどの会社になり競争を減らして生き残るほどになりましたが、テロという見えない敵を拡大解釈して、アメリカのような大国が先制攻撃を仕掛けるようになり、一気に軍需産業が復活してきました。

今まで、他国に文句をいう時も、後に手を組んで、口ケンカをしていました。
というより、相手は後ろに手を組んでいないので、パンチが怖くて言葉を選んで、遠慮しながら相手の気持ちに十分気をつけて発言していました。
もし9条がなくなり、後に手を組む縛りが解けたら、相手ももっと警戒し、お互いに軍事費を積むことになります。

目的はどうあれ、銃を持って海外派兵していれば、不慮の事故は起き、報復や守る為と称して拡大するのは世の常です。
今大人である私は、今起こっている事実を知っておかなきゃと思っています。

高遠さんの写真やDVDを交えた話が1時間半、天木さんの話が1時間半、そして質問コーナーという構成でした。

今日の講演を聴いて、いろんなことがわかりました。
やはり、現地にいた人の話は臨場感があり、イラクの人の考えがよくわかります。
高遠さんは自衛隊派遣反対とは、言っていないそうです。
高遠さんの育った所は、小学校のクラス43人中自衛官の子が41人という環境で、友達も多くは自衛官と結婚しているそうです。
イラクの友人から武器を持ってきて欲しくないと言われているので、「武器を持って行って欲しくない」と言ってるそうです。

イラクは兵元アメリカ兵でPTSDで苦しんでいる団体の兵士ともコンタクトがあり、来月はその招きでアメリカ講演を予定しているそうです。
その兵士からの話では、サダムフセインの圧政に苦しんでいたイラク人に、初めとても歓迎されたそうです。

今日の話を総合すると、これからいい世の中になると思っていたら、いつまでたっても仕事がないので、ファルージャでデモが始まり、これに対してアメリカ軍が発砲したから、平和デモが大混乱になりました。
郊外に避難した若者に、外人テロリストが、米軍から盗んだ武器とお金を渡し、聖戦を呼びかけて一緒に米軍に対抗しようとした。

その後、米軍の目的がテロリストだと知って、テロリストと手を切りレジスタンスというイラクの地元部隊を作った。
何故レジスタンスが必要だったかは、米軍が必要に家宅捜査し、家の中をむちゃくちゃにして、ドアや家具を潰すからです。
当然女性に対するものもあったでしょう。

米軍はだんだんイラク人は全員テロリストという目で見るようになり、やたらと銃を乱射してすでに一般市民10万人とか15万人を殺害していると言われています。
しかし、欧米のジャーナリストが入らなくなり、次に日本のジャーナリストがいけなくなり、ついには一時別の角度から報道していたアラブ系のアルジャジーラなどまで統制され、現在米軍の報道統制下にあります。
しかし、実際にそこにいる人はそれを見ているので、口伝えで独立系のジャーナリストには伝わり、今はインターネットで伝えられるだけです。

昨年春ファルージャ掃討作戦に米軍は失敗しました。
攻撃され始めた時、レジスタンスが各地で米軍施設を攻撃し始め、ファルージャのみに集中できなくなったからです。
そして、11月米軍の威信を賭けて再度ファルージャ掃討作戦をしました。
テロリストのザルカウィが潜伏しているという目的でしたが、レジスタンスはテロリストと対峙して数の少ない外人テロリストは逃げていませんでした。
それを聖職者が間に立って、暫定政府や米軍に報告し、総攻撃をしないように頼みましたが断られました。
総攻撃前に一般市民は町から出るように米軍から指示されましたが、14才以上の男子は戦闘能力があるということで町から出て行くことが許されず、その母親などは当然残りました。
ファルージャ30万人の人口のうち、10万人も残ることになり、総攻撃され多数の一般人犠牲者がでました。当然町を守る為にレジスタンスは戦いましたので、米軍にも多数の犠牲者が出ました。

戦車で平気で家をなぎ倒し、人を踏み、イラクでは死者をすぐに土葬する習慣があるそうですが、それをしようとして出て行くと撃たれるという、ひどいものだったそうです。
米国内で反戦集会をしている、PTSD元イラク帰還兵の話が紹介されました。
ファルージャを16ブロックに区切り、検問所を多数作り、そこにいました。
車が走ってくると、止まれの合図をして、空に向かって発砲するが、止まらないので仕方なく機銃掃射するのだが、助かったイラク人が「何故撃った?何も悪いことをしていないのに」というそうです。

米国に帰って、そのことを米国在住イラク人に聞くと、止まれの合図は、相手に手のひらを向けることで、これはイラクでは、「やあこんにちは」ということらしい。
空に銃を撃つのは、祝賀の行事で、ごく当たり前にあること。
だからそれをしても、「止まれ」とは伝わらないということです。

米軍が誤爆して、40人以上が死んだ事件が報道されました(私も見た)が、米軍は地上から攻撃されたので反撃したまでと言いました。
事実は家族が集まって結婚式をしていたそうです。
空に向かってお祝いの発砲したのを、攻撃と受け取ったようです。
結婚式をビデオにとっていた人が、発砲するのも写しており、その人もなくなったが、その後の埋葬まで別の方が写しました。
そこには、結婚式に出席していた人と同じ人が埋葬されるのが写っていました。

結局戦争なんてこんなものです。
お互いの疑心暗鬼がさらにそれを生み・・・

自衛隊が入るまでは、日本人はイラクでは一番信頼されている外国人でした。
高遠さんも自衛隊が入るまでは、歓迎されていましたが、入ってからは、「外国人と親しいとして狙われるので近づかないでほしい」と友人に言われるようになったそうです。
イラク人は、日本の憲法を知っていて、軍隊を持っていないと思っていたそうです。
自衛隊は、銃を持たずに来ると思っていたら銃を持ってきたのが驚きで、サダム政権で軍隊に嫌気がしていて、アメリカ軍も銃を乱射する人で、日本までというわけです。

でもまだ、日本にはかなり期待しているそうです。
そして自衛隊の完全撤退は多くのイラク人が望んでいないそうです。
できれば武器を持たずに駐留していて、次にトヨタや日産が来るのを期待しているそうです。
そしたら大きな雇用が生まれ、生活が安定するからです。

今日の講演は、私にとって有意義なものでした。
イラクに対して、思っていたことと同じところもあったし違う所もありました。
高遠さんは、TVで受けたイメージと違い、とても強い人に見えました。

イラク復興支援のプロジェクトを2つしています。
ストリートチルドレン(麻薬におぼれている親のいない子)が暮らす施設(家)を作って、ここで職業訓練(主に大工)して、この家から就職先に通う。
ファルージャの学校を再建する。
最初イラク人1人だけが協力者だったのが、16人に増えたそうです。
しかし昨年遺体確認の模様を写そうとした支援者2人が、ハンディービデオを構えた瞬間、米軍に撃たれて命を落としたそうです。

できるだけ自分の気持ちを押さえて、ただ事実を伝えている風でした。
一番の衝撃は、現地の人から託されたDVDの映像でした。
先月北朝鮮の銃殺シーンが、TVで流れましたが、あれと同じようにイラク人が撮ったDVDをヨルダンのアンマンで託されたそうです。

ファルージャの戦闘後、市内に散らばる遺体を米軍は、牛肉などをつるす金属の引っ掛けで引っぱり、米軍用の遺体袋に入れて、それを持っていくようにイラク人に言います。
大きなトラックに遺体を乗せ、郊外に運び、大勢のイラク人がその遺体を見て身元を確認します。
袋を開けると、ウジが湧いた遺体ばかりでしたが、全くウジが湧かず目が赤く、皮膚が青い遺体がありました。米軍は国際法で禁止されている生物兵器を使ったのではないかと疑われているものです。

前述の結婚式を誤爆したDVDもひどかったです。
顔のない少女や・・・半数以上子供でした。
今日の講演会には、私の予想をはるかに越える700人が集まったそうです。
席はほぼ満員でした。
高遠さんは、遺体が写るDVDの時は、「見たくない人は一時外に出るように」と促していました。

200504Iraq013s





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Last updated  2005/04/02 10:52:08 PM
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